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作者: 34

『藍になったら愛を知れますか?』


「なんだこれ...?」


私は悩み相談をしている。といっても、仕事ではなく、趣味のようなものだ。


メールで悩みを送ってもらい、それに答える。というシンプルなものだ。一応、成功報酬ということで相談結果に納得してもらえればいくらか送ってもらうことにしてはいるが、踏み倒されることも往々にしてあるし、そもそも悩みというものはそう簡単に解決するものではない。それに──


──こういう類いのものがほとんどで、ちゃんとした相談はなかなか来ないというのが現実だ。


「ここはポエム置き場じゃないっての...」


こういうのはあとで全部まとめて削除だ。まずは普通の相談を片付けないと。



「ふう とりあえず今日の分はこれで全部かな ...あ......」


変なメールを削除するのを忘れていた。今日は全部で18件。大体いつもこのくらいだ。


「藍になったら...ねえ......」


せっかくだから、メールを削除する前にちょっと調べてみることにした。藍か。濃いめの青という感じだっただろうか。


ふと、藍の花言葉が目に入った。


『美しい装い』『あなた次第』


そもそも藍というのが、花を咲かせる植物だということすら知らなかったのだが、それよりも驚いたのは「藍」と「愛」の間にこんなにも関係があったことだ。


少し考えて、削除のチェックを外す。


そして、返信ボタンをクリックした。

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