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港での荷物運搬

依頼主 モウトシダ商会

報酬:出来高払い

内容:そのまんま多種多様な荷物が来るため力自慢だけでなく荷物のバランスも考えてくれる人希望。


貝類の捕獲

依頼主 王宮の料理人

報酬:出来高払い

内容:王様が上手い貝を食いたいそうだ。なんでもいいが身が大きいものが好ましい。


街道の安全確保という名の討伐

依頼主 町長

報酬:魔物の種類と数による。

内容:なるべく街道周辺の魔物を狩ってくれ。常時依頼。


大雑把に目がいったのはこのくらいだろうか。


娼館御用達スライム様に依頼の紙を見せ翻訳してもらいながら眺めるがあとは討伐や採取ばかりだった。


とりあえず太郎は変態のアドバイスを信じ、港での荷物運搬を受けることにした。


「ん、この依頼を受けるんだな。兄ちゃんみたいなガタイだとてっきりモンスターの討伐かと思ったんだがな。」


「私、これでも荒事は苦手でして。」


「そうか、そいつは仕方がないな。あの海パン野郎も始めは討伐とかやって吐いてたしな。自分のペースで頑張れよ兄ちゃん。」


「ありがとうございます。」


「あ、そうそう。引っ越してきたばかりだろうから引っ越し祝いとしてこいつを持ってきな。」


見ると水筒のようなもので合ったがどのように使うのかがわからなかった。


「これは何ですか?」


「そいつは水が無限に飲める筒だ。つっても場所によって時間がかかるけどな。昔、たいそうな魔術師様が趣味で作ったものを量産したものでな。そいつはかなり安価な奴だで軟水しか出ないタイプなんだが東部の人間だと軟水が好まれるからな。選別には丁度いいだろう。海パン野郎にもあげたし、お前らにはまだ必要だろ。」


水の合うわないは本当に顕著なもので最悪脱水症状に至って死に至るケースもある。そのことを思って太郎に渡してくれたのだろう。


「ありがとうございます。」


案外面倒見の良い金剛力士なのであった。


「気にするな、初歩的なことで死んじまったら元も子も無いだろ。こっちとしては長く冒険者を続けてほしいからな。」


「ハイ。ただ最後は商人なろうと思っているのですが。」


「商人か、いいと思うぞ引退した冒険者も商人なっている奴は結構いるし家庭を気づきたいなら安定していた方がいいしな。いい進路だと思うぞ。っておいなに泣いてんだよ。」


思わず先生と言いたくなるようなセリフに太郎は感動して涙が出てしまった。


「いえ、恩師に似ていたもので。」


「そうかじゃあ今を頑張って来いよ。」


太郎は依頼に向かって歩き出した。

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