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自称勇者、クーポンと化す

作者: けにゃタン

私はハンバーガーショップにきているのだが、そのハンバーガーショップには、奇妙な姿をした男が働いていた。


その男は、豪華な甲冑を着て、腰には不気味な剣を下げていた。


その男は、レジに注文を入れる客に


「私は勇者だ。勇敢な貴様に選択権をやろう。

マスタードソースかバーベキューソースどちらか選べ」


と説いた。


しかし、客はそんなこと御構い無しにハンバーガーを選ぼうとした。


すると自称勇者様は客に言った。


「我に逆らうとは、身の程知らずめ」


と立ち向かい腰にある剣を抜こうとした。

すると、勇者様の後ろにいたマネージャーらしき人物が止めに入った。

そして、勇者様に向かって怒鳴りつけた。


「お客様は神様だぞ!」


その言葉にビビった勇者様はお客様に土下座した。


「神様でしたか!申し訳ございません。私が身の程知らず者でした。どうぞ、ハンバーガーをお食べくださいませ」


といって自分の携帯電話でお客様のハンバーガー代を支払った。

どうやら、勇者様には神様は絶対という認識があるみたいで服従する相手は神様らしい。


このやり取りを朝からしてるようで、すでに店には客の長蛇の列が出来上がっていった。


このように、並んでも価値がある理由は、お客様は神様という言葉さえ使えば無料で購入できる。

そんな噂で集まったらしい。


いわゆる無料クーポンというやつらしい。

ただ、流石に勇者もバカではないみたいで一定の金額の上限を超えると神様を装った魔王と認識するらしく、剣で客を叩っ斬るらしい。

なので、常連は適度な金額を請求して勇者財布をコントロールしてるみたいだった。


私は、この自称勇者はある意味、私たちの懐の勇者でありその反面、勇者の懐はどうやって潤っているのか疑問で仕方なかった。





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