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脇役剣士の成り上がり英雄譚  作者: みにん
脇役編
7/22

7:使えなすぎたスキル

しばらく投稿していなかったので、今日は2話投稿です。

こっちが2話目です。

それからは、毎日、毎日ひどい目に合わされたいた。


土下座の強要なんてしょっちゅうだったし、

俺達のことを、ご主人様と呼べだとか、それはもう酷かった。


ご主人様って呼んだら


「うわキメェ」


とか言われた。


自分で言っといてなんだよそれ、思わず切れかけたが理性で押さえ込んだ。


それらから、やっと解放された、安息の時間に、ふと気になった。


「俺のスキルの、脇役の心得ってどんなスキルなんだ?」


少しでも強ければ、と思ったがそれは叶わなかった。それどころか、予想の遥かに酷かった。



スキル

脇役の心得

・レベル1より上昇不可

・全スキル成長速度低下

・全能力低下

・全属性耐性低下


はい?思わず表示された文字を凝視する。

えっ?ちょっと待って?いや、これゴミスキルなんてレベルじゃねぇぞ!なんだよレベル1から上昇不可って!強くなれねぇじゃねぇか!

あっ、そう言えばステータス表示のレベルの横に書いてあったような…


おいおい、マジかよ……


しかしまだスキル欄には説明が続いていた。



・脇役の心得で勇者が致命の一撃を受けそうになった場合、周囲10m以内にスキル保持者がいれば、勇者を庇う。このスキルが発動し、勇者の救助に向かう場合、ステータス:速度、に極大補正。 スキルレベル10で解放


おぉぉぉぉーーーーいぃぃ!!!

序盤の捨て駒じゃねぇか!完全に!!

おいおいおい、なんだよこのスキル!!

ふざけんなよ!俺に死ねって言ってるのか!?

そうだよな!完全にそうだよな!


「はぁ、ひとまず落ち着くか…」


何とか気持ちを落ち着かせて考える。

俺はまだ死にたくない。ならばどうするか。

このスキルは勇者が致命の一撃を受けそうにになった時のみ、発動する。



ならばどうするか?

答えは自ずと一つになってしまうだろう。

勇者が致命の一撃を受けないようにすればいい、と

しかし、いくら自分のためとはいえ、勇者が致命の一撃を受けるほどの相手に、勇者を守るなんてしたら、間違いなく死んでしまう。それでは本末転倒だろう。そもそも、戦闘に参加すること自体ができない。

ならば、癪だが勇者に強くなってもらうしかないだろう、誰からも致命の一撃など受けないほどに。


(しかし、どうやって強くなってもらおうか…

まぁまだ、魔物との実践訓練はまだ先だし気長に考えるか…)


何となく、フラグがたった気がしたが気のせいだろう。



そんなことを考えていると、突然城内に警報が鳴り響く。


『市街地に魔物が現れました!魔物は、ビーストタイガー、推定ランクはSランク。対処可能なランクに達している冒険者がただ今居ませんので、勇者の方と、そのお付きの方は、急いで対処に向かってください!』


ん?あいつらにお付きなんかいたっけ?

すると、突然ドアが叩き開けられる。


「おい、お前も来いだってよ!俺らが好意で連れていってやるんだ、感謝しろよ?何せ、俺らの戦いが間近で見れるんだからな!早く来いよ!」



マジですか、お付きの方って俺のことかよ!

そして、フラグがたった気がしたのは間違いではなかった。


(なんでこういう時に限って……ああ!!もうこうなりゃヤケクソだ!)


「よっしゃ!行ってやろうじゃねぇか!?」


半ばヤケクソになり、低ステータスのせいでフラフラする体を引きずって、馬車に乗り込んだ。





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