6:お前らは必ず…
今回は、シリアスが強いですね。
でも、そろそろ、俺TUEEEEになると思うんで、もう少し待ってください。
はい?今こいつなんて言った?
俺たちに、土下座して謝れよ?
いやいやいや、まさかこいつでも、さっきぶん殴って気絶させたやつにそんなことは言わないだろう。
じゃあ、こいつは今なんて言ったんだ?
オレタチニドゲザシテアヤマレヨ?
いやいやいや、こっちの方がもっと意味不明か。
言葉の意味を、図りかねたように、首を傾げる俺に再び言葉が掛かる。
「こいつ、言葉の意味もわかんねぇのか?俺たちに、土下座しろってんだよ。」
はい?ちょっと意味がわからない。謝れ?え?何で?しかし、次の言葉がおれの思考を凍りつかせる。
「因みにこれは国王からの命令だからな。逆らったら、衣食住の保証はされないぜぇー?」
俺は悟る。王は勇者側についたのだと。まぁ、当たり前だろう、俺が王だったとしてもそうする。きっとこいつらは、おれへの命令を条件に、戦いを手伝う、などと言ったのだろう。もし命令に従わなかったら、この国から出ていくとも。
随分と軽い条件だなおい。そんなに俺に土下座させたいのか?
「それと、お前はこれから俺らの奴隷になるんだぜ。すこしは役に立てよ?」
どうやら、こいつらは支配願望が強いようだ。しかし俺も奴隷になって喜ぶ人ではないし、土下座だってしたくない。なので、俺は黙ったまま動かなくなる。
そして、その態度から俺か土下座する気がないのを感じ取ったのか。俺の顔をのぞきこんで
「見ず知らずの地で、住むところがなくなって、お前のその貧弱なステータスで生きていけると思ってんのか?」
と、言ってくる。ぐっ、痛いところを突かれたな。流石に見ず知らずの地で、外に投げ捨てられるのは嫌だ。しかしこいつらに土下座するなど、プライドが許さない。理性では、分かっているのにどうしようもなく嫌だった。
すると、神乃が頭を掴んで、強引に頭を下げさせる。俺は抵抗しようとするが、このステータス差では、抵抗らしい抵抗もできずに強制的に土下座の体勢にさせられる。
「お前は、これをすればいいだけなんだぜ?魔王と戦いに行く俺らより、よっぽど簡単なお仕事だろ?」
頭を上げられて、デコピンをされる。神乃にとっては、軽くやったつもりなのだろうが、俺にとっては、頭蓋骨が砕けるほどの強さになる。今回は、気絶しなかったが、今は気絶した方が幸せだったんではないだろうか。
何故なら、またその後頭を掴んで床に押し付けられたからだ。
「ぐっ、あああああっっ!?」
頭蓋骨が砕けそうな状態で、頭を押し付けられたのだ、頭に途轍もない痛みか走る。
「自分から謝るまでこれは続くぜ?早く謝った方が楽なんじゃねぇのか!?」
「がっ!?あぐぅぅぅぅ!!」
また1段と強く押し付けられる。
どうやらこいつは俺に自分から謝らせたいらしい。俺は痛みに耐えきれず、プライドを捨て、謝るしかなかった。
「す、すみま…せんで、した…」
やっと頭が痛みから開放される。
「分かったな、お前はこれから、俺達の奴隷だからな」
そう、言いたいことだけ言って出ていった。
(ちくしょう…ふざけんなよ!何だって俺があいつらの奴隷になんか…覚えてろよ…お前らは何時か必ず…)
「あぁ、殺してやるよ」
そう呟くと、意識は闇に落ちていった。
別に、これは復讐ものではありませんよ?
ただ、表現力がないので、恨みをこうとしか表せなかっただけです。はい。基本作者のせいです。