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脇役剣士の成り上がり英雄譚  作者: みにん
成り上がってく編 ~エルフの里~
18/22

18:修行の賜物

ごめんなさいぃっ!だいぶ空いてしまいました。でも、ストックを作っておいたのでしばらく大丈夫です!すみませんでしたァ!お詫びと言ってはなんですが、いつもよりは超長めです。

俺はそれから7日間、同じように走り続けたり筋トレをやらされたりしていた。まぁ大体毎日毎日同じようなことしかしていないし、修行の様子をただただ伝えるだけなんてつまらないだろうから、ダイジェストで伝えさせてもらう。


=1日目=


寝坊しました。はい。プラス50往復されました。


街の中には、昨日もずっと走っていたからだろうかわからないが、声をかけてくれる人が僅かながらいた。まだ、街の人の殆どがまだ好意的ではない。それは、ここに滞在しているうちに、段々と親しくなっていきたい。


=2日目=


寝坊しました。はい。さらにプラスごじゅ(ry


お店の立ち当番などをしている人が、大体俺のことを覚え始めてくれた。これでお店で人間だから、というような不当な扱いはなくなったも思う。


=3日目=


寝坊しました。はい。さらに(ry


今日は、フィナが仕事がない日らしい。一緒に走ってくれると言ったが、せっかくの休日を無駄にして欲しくないので、丁寧に断った。なんかすごい残念そうな顔をしていたので罪悪感が半端なく、今度一緒に出かけることを約束したら、機嫌を直してくれた。俺と出かけて楽しいことなんてあるのだろうか。


=4日目=


寝坊しました。はい(ry


だいぶ体の運動性能が人間離れしてきた気がする。しかしまだ勇者のステータスにははるかに届かない。あいつらには一泡吹かせてやりたいので、スキルが少ない分ステータスでカバーしないといけない。


=5日目=


寝坊しました(ry


いつもと違う道を気分転換で走っていたら、フィナによく似た声がしたのでその方へ向かって行ってみると、フィナが路地裏でなんかすごい美形で髪が金髪のthe・エルフ、って感じのヤツに絡まれてた。あ、もちろん男性ね。イケメン死すべし。遠くから聞いていると「僕のフィアンセ…」だとか、「姫様、この僕とご結婚を…」とか聞こえてきた。両者が受け入れているのならいいが、男の方がフィナに一方的に詰め寄っており、フィナが嫌そうにしているので助けて置くことにした。一応姫様だし、フィナの身に何かあったら真っ先に人間である俺に疑いがかかるだろうから俺のためにも。まぁ、結果ステータスにものを言わせてお姫様抱っこして、あの幼女…ゲフンゲフングラムの家に連れて言っといた。フィナが顔を真っ赤にしていたが、いきなりお姫様抱っこして怒らせてしまっただろうか。俺は逃げ出すようにまた走り出した。………あ、青年クソイケメンエルフはどうなったか知らない。


=6日目=


寝坊(ry


街の人のほとんどとフレンドリーになった。


またステータスは最早人外のご様子。レベル1の勇者と同じぐらいかな?今はレベルが上がっているだろうから、まだ大きく離されていると思うが。


=7日目=


寝(ry


ここに来てグラムから衝撃の事実が知らされる。毎日毎日俺が帰るときに、スリープの魔法をかけていたんだとか、道理で毎日起きれなかったわけだ。つまり最初から仕組まれてたのかよ。ちっ。


また修行は明日一日休んでから、グラムの空間魔法で転移して、魔物のいる森などに行って戦闘訓練を行うらしい。「経験値は入らなくても技術が身につくからいいじゃろ」との事。



こうして、死ぬかと思うような1週間が過ぎだわけだが現時点でのステータスをご覧頂こう。


「ステータスオープン」


名前:平井浩介

歳:17

性別:男

職業:脇役剣士

称号:脇役・巻き込まれしもの・転移者

レベル:1(成長の限界)

体力:10/10(+1250)

魔力:1/1(+600)

筋力:1/1(+750)

速度:1/1(+800)

賢さ:1/1(+250)


スキル:回復魔法【極】・鑑定2・韋駄天4・脇役の心得(勇者をかばう効果消滅)


いやー、最初見た時は目を疑ったね。一週間走り込んだだけでこれだ。もう化物だろう。


意気揚々と、家(城)に帰ると門の前にあの、青年クソイケメンエルフがいた。なんか仁王立ちしてるし。で、隣を通り過ぎて自室へと帰っていこうとすると、「おい!そこのヒラ!」まぁ、厄介事の匂いしかしないので無視する。が、肩を掴まれてしまった。因みに、今この、青年クソイケメンエルフが言った”ヒラ”というのは、エルフの中での人間に対する差別用語らしい。平社員みたいだな!と思ってしまったが声には出さなかった。


「お前に言っているんだ!姫様を連れ去っていったヒラよ!」


「俺か?俺は別に連れ去ってないぞ?フィナが困っていたから助けてやっただけだ。」


「助けてやった!?お前が僕の姫様を、いやフィナを連れ去っていったんだろう!」


俺に、対抗してなのかわからないが呼び名を姫様から急にフィナに変える青年クソイケメンエルフ。……そこに対抗心持たなくても良くないか?

しかもフィナが僕のものとか、誘拐とか言いがかり甚だしい。俺が苛立ちを抑えるために黙たっていると、その静寂を肯定と受け止めたか、俺の手を引っ張り、


「こうなったら貴様の悪行の限りを王様に報告してやろろう。フンッ!着いてこい!」


とか言って連れ去られた。今日は修行が一段落して俺が強くなったお祝いに、王様たちが祝ってくれる日なのに……はぁ、だるいことに巻き込まれたもんだ。あっ、王様は謁見した時は冷たい人なのかと思ってたけど、すごく優しかった。王妃様も。王族たるもの器が大きくないとやっていけないのだろう。


そんなこんなで、なぜ知っているのかわからないが、食事をする部屋に青年クソイケメンエルフは突撃していった。すると、中からクラッカーがわりの魔法かなにかがパンパンッとカラフルに弾けた。がその相手は青年クソイケメンエルフである。中から困惑したような声が聞こえてくる。


「お父様、彼は招待していませんよね?」


「あ、ああ身内だけで浩介の成長を祝う会をするようにしたのだが…?」


「あらあら?」


そんな、王族の皆の困惑ぶりをものともせず、青年クソイケメンエルフが口を開く


「王様!お祝いをしているところ申し訳ありませんが急用でございます!先日姫様を誘拐しようとした者を連れてきました!」


中の様子を見ると、王様がフィナに、そんな事あったのか?と目線で聞くがフィナは首を横に降っている。よかった、一応フィナはあのことは怒ってないみたいだ。しかし、青年クソイケメンエルフはそんな目線の会話に気づくことなくしゃべり続ける。なんだか、自分が姫様が街を歩いてるのをエスコートしているところに人間が来て姫様を攫っていったったので、自分が倒して助け出して、何たらかんたら。


もちろん全く身に覚えがないところか、話の大半が捏造されている。


ついに、青年クソイケメンエルフは、だから姫様の婚約者は僕が相応しいとか、幸せにします。とか告白まがいのことまで始めた。


ほら、気づけよ青年クソイケメンエルフ。王様が失笑してるぞ?


そんで、話がクライマックスになってきて、「姫様を誘拐しようとした不届き者はこいつです!」とか言って俺のことを突き出した。


王様が目線で話しかけてくる。

(そんなことしたのか?)


(いや、まさか!してませんよ!)


そんな感じで訴えかけると、やっぱりか、という感じで呆れ顔になった後、またかという顔になる。どうやらあの青年クソイケメンエルフは前科があるらしい。


そんでもって、その本人は、フィナを口説き始めている。親の前で口説くってすごいな、逆に尊敬するわ!別に、目指したくないけど。


王様は、青年クソイケメンエルフに向かって


「浩介が、そんなことをするとは思えないがなぁ」


と、さりげなく威圧しながらいうが、威圧に気づいていないのか、


「僕はこの目でしっかりと見たんです!こいつが姫様を連れ去るところを!」


と、言ってくる。


王様はこれでは埒が明かないと思ったのか、全員を席に座らせ、事情聴取をすると言う。青年クソイケメンエルフは、こっちを向いて、ドヤ顔してくる。うぜぇ。本当のことを言ったらお前即座に立場逆転するからな?まぁ事情聴取ぐらいは良いだろう。結果が確定しているからな。


そして全員が席に座ると、王様は一人ひとりに話を聞き始めた。ことの顛末をーー



何気に王妃様初登場です。

この、青年クソイケメンエルフ君は、自分が正しいと思い込む人ですね。

6/6 レベルを入れ忘れていました。

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