14:唯一の活路
やっと、定期テストの襲撃が終わったぁぁぁ!!皆さんすみませんでした。これからはしっかり投稿できると思います!
今回は、久しぶりなので長めです。
目が覚めると、目の前に美少女がいた。
「え……?」
それだけで、女性と付き合うどころか、喋ることもほとんどしなかった俺は、挙動不審になった。いや、たぶん経験があっても挙動不審になってた。
先程まで寝ていたからか、なかなか動かない頭を総動員させ、何故こうなったか、考える。
だんだんと頭を動かしているうちに、寝る前の記憶が蘇ってくる。
(あぁ、そうかそうかそうか!!あのまま、フィナの膝で寝ちゃったんだ!泣きくじゃって、尚且つ知り合ったばかりの人に……あ、エルフか。いやそんなのどうでもいいんだよ!知り合ったばかりのエルフに膝枕してもらうとか、子供かよっ!?)
思い出さなかった方が良かったかな〜、と頭の何処かで現実逃避気味に考えながら、恥ずかしさで悶えていると、そこでさらに俺の心にとどめを刺すことが起こる。
「なにを…しているんですかぁ……?」
先程まで寝ていたフィナがいつの間にか起きて、舌足らずな感じで話しかけてきた。
「うおっ!?」
先程までずっとフィナが寝ているものと思っていたものだから、とてつもなくビックリして思わず飛び起きる。上にフィナの顔があることを忘れて。当然のように額と額が、ぶつかるが
「痛ってえ!?」
痛みの声を上げたのは俺だけだった。フィナの方を見ると、「何かあった?」みたいな顔してるけど、痛いからね!やばかったからね!頭の中一瞬真っ白になったからね!?なんで痛くも痒くもないような顔してんだ!?
「うぐっ……ス、ステータス差か……っ」
ようやく答えに辿り着くと同時に、痛みが引いてきてまともに会話ができるようになってきたので一応聞いてみる。
「フィナ…?お前、ステータス何よ…?」
「かんていしてみて…いいですよぉ」
まだ眠いのかあくびをしながら答えてくれた。可愛い。いやまぁ今はそんなことよりも、ステータスを確認してみるか。
名前:フィナ・ファーレーン
歳:???(隠蔽中)
性別:女
職業:魔法師
レベル:12
称号:エルフ族の姫・結界の管理人
体力:750/750
魔力:2000/2000
筋力:200
速度:300
防御:250
賢さ:700
スキル:魔導4・光魔法4・結界魔法5・回復魔法3・水魔法3・隠蔽3
何気なく、隠蔽で年齢隠してたな。エルフ族って長寿だから体の成長速度が遅いって本に書いてあったような……ハッ!まさかフィナはバb「浩介さん?」はい!ごめんなさい冗談です!
的確に俺の考えを読んできたフィナ、まさか読心スキルとか持ってるんじゃないだろうな?あと、フィナさんニコニコしながら器用に殺気放ってくるのやめてください、とてつもなく弱い俺は気絶してしまいます。いや、割とまじで。
まぁ、冗談は程々にしてーー殺気は冗談じゃ済まないけれどーー流石に全体的に勇者に及ばないとはいえ、魔力量がすごいな。魔力量だけだったら、勇者超えてるぞ?向こうは1レベルでこちらは12レベルとはいえ、勇者と遜色なかったら凄いんじゃないだろうか。このことを聞いてみると
「私はこれでも、国を守っている結界の管理者の1人ですから、毎日結界の歪みなどを魔力で直していたので、そのせいで勝手に上がったのだと思います。ここに魔物が現れないのに、レベルが上がっている理由も恐らくそれと同じ理由でしょうね」
との事。ちなみに結界の管理者は何人かいるらしい。勇者並が何人もいるのか…ちょっと凹んできた。一応この期に及んで希望などほとんどないが聞いてみた。
「一般人のステータスってどれ位あるんだ?あぁ、人間のね。」
「大体成人男性で平均30でしょうか。子供でも10ぐらいですかね。浩介さんぐらいの年の方だと、そうですね…平均20ぐらいでしょうか?」
同年代の二十分の一かよ!低いだろうと思っていたが、これ程とは……何なんだ、俺?
もはや、悟りすら開くのではないかと思うほど再現なく落ち込んでいく俺に、フィナが慌てたように声をかけてくる。
「いっ、いや普通の人よりも低いですが、レベルが上がっていけばどんどん強くなっていきますから安心して…く……だ……」
そこで、俺のステータスを思い出したのだろう。そう、俺はもう既にレベル1で成長の限界なのだ。つまり強くなる見込みなし。成長できない。はい、オワタ\(^o^)/
「はは、ははははは…はぁ」
さらに落ち込んでいく俺を見て、フィナがさらに慌てて
「だ、大丈夫ですよ!レベルか上がらなくても強くなる手段はいくつかありますから!」
「…………………今、なんて言った?」
「い、いくつかありますから?」
「その前」
「レ、レベルが上がらなくても強くなる手段?」
「それだぁ!!」
「キャッ!?」
突然、俺が叫んだからか、ビックリしてベットから転げ落ちているフィナに向かって
「頼む!その方法を教えてくれ!」
と、土下座で頼み込む。もう、それしかあいつらを見返してやる方法がないのだ。すると、俺の真剣さを感じ取ってくれたのか。フィナは急に土下座を始めた俺に向かって「あ、頭を上げてください!」と言ったあと、その内容を話し始めるのだった。
ステータスの書き方を変えてみました。
5/20やらかしました。盛大にやらかしました。変な部分が張り付いていたみたいです。すみません!直しておきました