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始まりの事件1

 Magic sword gun of the earth -始まりを告げる事件-



 2145年3月19日 AM 7時00分 -ある家の出来事-

 「はーやーくー剛ー!」

 「たくっうるせえな、今行くから待ってろ。」

 俺は自分の部屋に鞄を取りに行った。今日は本当に面倒な日だ。わざわざあいつのために早起きしていろいろしたというのにあいつがなかなか起きないせいで大切なことの時間ぎりぎりになりそうだ。それなのにあいつは自分が寝坊したことを棚に上げてからにいまこうやって人を急かしている。全くどうしようもないやつだ。

 「今来た。」

 「遅いよ~剛のせいで間に合わないかもよー」

 「そうなった原因の7割方がお前なような気もするがな。」

 「むー・・・・・」

 「耶津葉、お前は何もかも変わんねえな。」

 こいつは琴無耶津葉(ことなしやつは)。おれと同居している奴だ。一応女ではあるがまあなんというかマイペースな奴だ。同居はしているが実際俺がこの家に長いこといないため実質この家は耶津葉の家のようなものだ。

 「早く車乗れ、遅れるぞ。」

 「はーい」

 今日はこいつの入学式があるため同伴している。入学式の後のほうにある保護者会みたいなのがあるからそれに出てほしいと言われたのだ。・・・・でもこいつには一応19とは言ってるが実年齢は15、こいつと同年齢だったりする。そんなんで出ていいものなのか分からないが行くしかあるまい。

 耶津葉の両親はこいつが13の時に魔法犯罪でこの世を去った。そいで俺が肩代わりしているわけだ。昔から親友だったとのこともあったというのが一番大きいだろう。それからというものこいつと過ごしてきている。

 「そうそう、こんな話をきいたんだけどさ。」

 「?なんだ、言ってみろ。」

 「私と一緒に入る新入生が性を持たざる者だって聞いたんだー」

 「ほう・・・・」

 性を持たざる者とは苗字を持たないやつのことを指す。生まれた経歴がないものや、特殊な家系から生まれたやつだ。それだけではなく性を持たざる者とは生まれて天性で強力な魔法や、常人にはなしえないことをすることのできる存在だ。かくいうこの俺も性を持たざる者ではあるが。

 「名前はなんていうんだそいつ。」

 「確か空っていう男の人だったと思うよー。それでねその人あの【紅】家のお婿さんになりそうとかどうとか言ってたよー。」

 「嘘じゃないかと思うくらいすごいなそれ・・・・・」

 紅家とはこのあたり周辺を領地としている七家の一つだ。七家というのは七人の先祖が偉大な功績を遺したからそれぞれ七色の色の性を与えられた家系のことだ。七家、といってもそれぞれの家で3つの派生した家系もあるからそれも七家と言ったりする。詳しいことはあまり知らないが。

 黒の性は闇山やみやまの家系

 青の性は蒼松あおまつの家系

 白の性は光山みつやまの家系

 緑の性は葉山はやまの家系

 黄の性は黄金こがねの家系

 紫の性は紫雅しがの家系

 赤の性は紅くれないの家系

 この七つだ。まあ俺自身がそこまで関心を持ってるわけでもないから基本的に七家の話はしないが。それぞれが領地を持っており各領主が治めている。10年単位で領主は変わる。

 七家は一国の大統領と思っていいだろう。そのため、絶大な権力を誇るため一般人では婿入り嫁入りどころか処刑騒ぎになってしまうほどである。

 「まあそりゃそうだ。なんせ性を持たざるものだ、手に入れたくなる気持ちもわからんではないさ。でも、俺は多分その空ってやつは断ると予想するね。」

 「え?なんで?」

 「性を持たざる者っていうのは極力持たざるもの同士で結婚しなきゃ力が消えちまう。ましてはできた子供なんて結婚相手の魔力に依存するから性を持たざる者の力は一ミリも受け継がん。それが俺たち性を持たざる者って話さ。」

 「よくそんなことまで知ってるねー。私話の8割くらい初耳だよ・・・」

 「・・・・あのなあ俺だって性を持たざる者なんだぞ。それくらい知ってて当然だ。友人にも性を持たざる者なんて2人いるしな。」

 「ああ前に家に来てた人―?ってもう着くね。意外と速かったなあ。」

 「ほれさっさと行って来い。俺はそこいらで時間をつぶしてから来る。」

 「?入学式見ていかないのー?」

 「なんだ、見てほしいのか?」

 「うん!」

 「正直なところはかわいいんだがなあ。・・・まあいい見てってやるよ、しゃーねえな」

 「ありがと!」

 というわけで入学式を結局見ることになったわけだが・・・・正直いる必要性がこれっぽちも感じられない。しかし、わざわざ約束を破るのもなんだしてきとーに見ることにする。






 2145年3月19日7時15分 -入学式開始-


 入学式が始まった。銃剣魔法高校は基本的に入学式は新入生代表で一人話すことになっている。筆記試験、実践試験、クリエイティブ試験の計三つを合計して成績1位のやつが話すことになっている。基本何かに特化してない限り80以上を取るのは難しいはずだ。オールラウンダーでも平均以上がやっとなはず。しかし、モニターに表示された点数は・・・


 筆記試験 剣部門 100点 銃部門 95点 魔法部門 100点


 実践試験 剣部門 100点 銃部門 89点 魔法部門 97点


 クリエイティブ試験 剣部門 100点 銃部門 96点 魔法部門 98点


 合計点数 剣部門 300点 銃部門 280点 魔法部門 295点 総合 875/900


驚異の数値をたたき出していた。

 「・・・なんじゃあありゃあ。インフレしてんじゃねえか。」

 そうつぶやくものの声が聞こえた。しかし、代表者はおそらくではあるが・・・


 「えー新入生代表、空君。お願いします。」

 「・・・はい。」

 やはり性を持たざる者であった。この空ってのが耶津葉の言ってたやつのようだ。外見はクールな感じがして、言うなればイケメンの部類であろう。静かで、どこか俺と通づるところも見受けられる。まあ同じ性を持たざる者であるから当然か。

 彼が壇の上へあがり、マイクの電源をいれ、彼が口を開いた。


若干の進展。

のんびりやろうと思います。

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