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サイレン

作者: 灰色の猫


今日もこの街に救急車のサイレンが鳴り響く。

朝、昼、夜、決まった時間はなく、たまに消防車のサイレンも鳴っている。

自分がストーブの前で暖を取り、甘ったるい珈琲を飲んでいる今、同じ街のどこかでストーブが原因で火災にあい、臓器を痛め苦しんでいる人がいる。


それでもなお、生への有り難みが分からない。それもその筈。

生の有り難みを教授するためにサイレンは鳴っているのではないから。


ただ単に、命の灯火が消えないように誰かの代わりに鳴り響いているだけ。


自分のために鳴り響いてくれるのだろうか。

そんな風に自分は生きてきたのだろうか。


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