第2話 スキルと食料確保
【スキル：時空間魔法を取得しました】
【スキル：重力魔法の取得に失敗しました】
そんなアナウンスで目を覚ました
「うっぐぐぐ」
未だに頭が痛む
だが、それよりもステータスでスキルの効果の確認だ
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【スキル鑑定結果
「無限護謨工作」
MPをゴムに酷似した物資に変換する
魔力によって強度が変わる
「輪ゴム生成」
無限護謨工作から派生
スキルで輪ゴムを作った時に取得可
指で指定した位置に生成する
魔力によって強度が変わる
「ゴム柱生成」
無限護謨工作から派生
スキルでゴムの塊を作った時に取得可
注ぐMPによって弾力が変わる
魔力によって強度が変わる
生物にダメージを与えることは不可
「高速生成」
無限護謨工作から派生
イメージが固まったものなら、秒間120個作り出せるようになる
魔力によって秒間生成量が変わる
「超級鑑定」
森羅万象を見抜き本質を表す
「ナビゲート」
知識面で、勇者を導くスキル
高級鑑定との併用で、あらゆるものの最適解を導き出す
「ステータス」
ナビゲートから派生
所有者の身体能力を数値化して表す
「時空間魔法」Lv.1
鞄や袋、箱などの容量を実質無限に出来、内部の時間を停止させる
生物を対象にすることはできない
以上です】
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なるほど、チートだな
ステータスを確認して最初の感想はそれだった
驚きのせいで頭痛を忘れてたしな
しかし、ゴム柱生成の効果は不可解だ
現にゴム柱(剣を作ったつもりだが)でスライムを倒せているんだが
『解、先ほどのスライムはゴム柱によってはダメージを受けておりません、ただ、生命の源である核を弾き出されて絶命しただけです
普通の魔獣ですと気絶させるのが限界でしょう』
なるほど、つまりさっきのはただの偶然ってことか
『解、おそらくそうでしょう』
つまり俺にはモンスターを狩る手段が無いわけだ
『解、いいえ、ご主人様には撃破手段が用意されています』
はい？
いやいや、他のスキルって言ったら鑑定か輪ゴム生成くらいしか…
『解、輪ゴムを首元に大量に生成すると、魔獣を絶命させることが可能です』
…それって大体どれくらいいるんだ？
『解、テンペストウルフの場合5000本くらいです』
つまり、50秒間必要ってことか…
無理だろ
『解、いいえ、ゴム柱によって対象を気絶させてからだと可能かと思われます』
そうか、じゃあアプの位置を教えてくれ
『問、テンペストウルフを狩りには行かないのですか？』
まだ死にたくない、それで不十分か？
『Yes、アプは洞窟の入り口付近に群生しています』
まじか！
なんで気づかなかったんだよ過去の俺！
『解、それは、実がなる位置が最低でも地上から10m地点だからでしょう』
高っ！
どうやって取らせるつもりだよ！
『解、MPを最大限使って梯子を作れば良いかと』
それだっ！
とまあ、自我の無いはずのスキルと会話しながら決めたわけだが
『解、私にも自我はあります、あくまで最低限ですが』
そうだったのか、どうりで会話がスムーズな訳だ
で、梯子だが大体20mほどでできる限り硬く作る
そして弾力もできるだけ無くして木に掛ける
そこから登る、ひたすら登る
手が痛い、足が痛い…
何分間登っただろうか、やっとアプの実が見えた
なんというか、ただのリンゴだった
とりあえず目に見えたものを採取して降りる
行きと同じくらいかけて降りた
なんであんなに高いところになっているんだろう
『解、そうでないと魔獣達に食い尽くされるからです』
ああ、独自の進化か
味はどうだろうか、うん普通に美味い
あれだけの時間をかけた甲斐があった
さて、そろそろ日も暮れるし、洞窟に退散するか
その日の夕食？スライムゼリーとアプの実だが何か？
そうやって長かった1日目(屋護 謨の主観であり実際3日目)が終わった
屋護 謨
Lv.59
スキル
「無限護謨工作」Lv.3
派生：輪ゴム生成
派生：ゴム柱生成
補助：高速生成
「超級鑑定」Lv.10
「気配感知」Lv.1
「ナビゲート」Lv.10
派生：ステータス
派生：知識転写
「時空間魔法」Lv.1(NEW)
ステータス
最大HP20〜70
最大MP10000〜50000
筋力42
魔力120
防御25
魔防120
器用102
敏捷24
