プロローグ
初投稿では無いですがかなり更新遅いと思います
ご了承下さい。
俺の名は屋護 謨だ
どこにでもいる、コミュ症でボッチなだけの高校1年だ
さて、いきなり本題なんだが、どうやら俺は、いや俺たちは異世界を救わないとダメらしい
いきなりすぎるってか?
わかった、今までのことを順を追って説明しよう
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今日は朝からなんてことない日だった。
いつもと変わらない時間に起きて、普段通り一人で登校して、何気なく静かに授業を受けて、そして、いつも通りに昼飯を食べる。
その後に待つのはしばらくの空き時間、予習をするには短く、暇というには長い空き時間だ。
俺はその時、輪ゴムを弄って過ごしていた
なんで輪ゴムなんかを触っていたか?
主な理由は何もすることがなかったこと、あとはただただ人と関わるのが苦手だったから今もこうやって輪ゴムで暇をつぶしているわけだ
そんないつも通りの昼休みも終わりが近づき、予鈴が鳴ろうかというあたりの時間
突然視界が光に包まれ、気がつく頃に俺は色の無い世界にいた
え?何を言いたいかわからないだって?
残念だったな、俺にもわからない
まあ、唯一わかることと言えばだな
目の前に年齢性別不詳の少年?が光輝く玉座のような物に座っていることだ
少年(仮)はゆっくり息を吸って
「じゃあ、いきなり本題から入るけど
君に僕の世界、異世界を救ってもらいたい」
と、やはり少年とも少女とも取れるような声でそんなことを言ってきた
「はい?」
俺も思わず間抜けな声を出してしまった
「そのままの意味だよ、君には異世界を救ってもらう」
理解できなかったと思ったのか、もう一度ゆっくりといった
「いや、意味はわかってるんですがね?
世界を救うって、というかあなたの世界ってあなたは神か何かなんですか?」
俺は慌てて聞き返す
「そう、ボクは君たちが住む世界とは別の世界『プリズム』を創った神だよ
そして君はその世界に勇者として召喚されるんだ」
それが当然のことのように言ってくる
「いくつか質問してもいいですか?」
半信半疑ながらも、質問の許可を求める
「いいよ、ついでにその堅苦しい話し方もやめていいよ」
とそんなことを言う
「わかった、じゃあいくつか質問させてもらう
一つ目、拒否は可能か?」
と質問する
「残念だが拒否は出来ない、だけど役目が終わった時には、帰るか否かを決められる
帰る時にはこっちの記憶は消えるけどね」
拒否は不可能、まあ予想通りか
「じゃ次、役目とは?」
先ほど出てきた役目とやらに関してを聞く
「それはわからない、向こうに行ってからのお楽しみだね」
拒否は不可能、目的不明、か…
「最後の質問、俺が手にする能力はなんだ?」
最後の質問は、ほぼ無意識に出た
「君の能力は、『無限護謨工作』だ、効果は魔力から形を指定したゴムに非常に似た素材に変換できる能力、そして、『超級鑑定』を取得することになったね、こっちに関してはその名の通り、見たものの情報を任意で見ることができる、以上だよ
詳細は向こうで検証してね」
すごく使いにくそうなものだった
「ありがとうございます」
使い勝手は向こうで確認するしかないようなので、そう言う
「じゃあ、そろそろ向こうに送るね」
そう言って何かをつぶやくと、俺の足元が光り始めた
「ありがとうございます、では行ってきます」
そう言った直後、意識が薄れていく
まだ見ぬ異世界に期待を寄せながら
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
とまあそんな感じで体感で数時間くらい経ってるんだが
未だに意識が戻らないわけで、多分もうそろそろ着くはずなんだが、なんか他の人の気配もしだしてるしさ
【スキル:気配感知を取得しました】
とか便利スキルも手に入れてしまってるわけだが
本当に遅いな…
なんか手間取ってるみたいだが大丈夫かな…
ちょっ、あれ?なんか変な方向向かってない?
なんか気配離れてくし、マジで?召喚事故?
【称号:迷子の勇者を取得】
【称号の効果によりスキル:ナビゲートを取得】
薄れゆく意識の中、俺の頭にはそのような文字列が並んでいた…