第8話 迷子の勇者と神との邂逅
「怒感情を持つ霊阿の人格に自分の本来の人格を恋に落としてほしいと言う、天涯孤独の屋護 謨に対してだとかの5つの難題に匹敵するレベルの試練を与えられた
しかし、それでいながらも一目惚れで逆に霊阿に落とされていた屋護 謨は自分のスキルであり、そして相棒であるナビゲートに助けを求めた結果ナビゲートの意外なシステムを知ることになり、その上で変なスキルを習得した
そしてそのスキルについての対策と解析をしていたらいつの間にか私の世界であるここに呼ばれていた、と」
こんなところかな、と笑うのは、技能と賞罰の神だそうで
「つまりあれだな、さっきのスキルと称号はお前のせいだったんだな?」
ついでにここに呼んだのも
「そういう事になるな」
とあっさりと認めて
「今回はお前の異世界の知識から生まれた新しいスキルの実験体になってもらおうと思ってな、少し呼ばせてもらった」
と、極めてさらっという
「いや、実験体って、もしかしてテスト用に与えられたのか?」
答えは大体予想できるが一応聞いてみる
「まあ、一応日常生活に不安がないように調節してあるし、そしてトラブルメーカーでも、二度と消えないような傷を残すようなトラブルは起こらないようにしてあるから、最悪国が傾く程度で済むから安心しろ」
いや国が傾いてんじゃん
結局割とやばいじゃん
「対価なしに実験をするのはどうかと思ったからな、とりあえず報酬を用意をしたのだが…」
え?報酬なんてあんの?
「『無限護謨工作』でゴムの質を詳細設定できるようにした」
どういうことだ?
「理解してないような顔だな…
まあ報酬は先払いで付与してやるよ」
そう言って、頭を小突いてくる
すると、この少女の声を綺麗にした感じの声で
「称号:神の実験体を取得した
称号:神の実験体ににより
無限護謨工作→無限護謨工作改
と変化しました」
あ、何処かで聞いたことあると思ったらこの声だったのか
そう思いながらも
「半分強制だが協力には感謝する、調整とかはするつもりだから、不具合があったら、教会ででも祈ってくれ
まあ今回はそれくらいかな、あとはそっちの報告を待って不具合を治す程度かな、それじゃ、これで用件は終了」
そう少女が言ってすぐに俺の足は光の帯となり、拡散していく
「ちょっ、最後に言っときますけど俺の現在地周辺に教会なんてありませんよー!」
そう叫んでから、白く消えゆく視界の中で彼女はゆっくり口を動かした
示すのは
……つ……く……れ?
えぇぇぇ!そんな無茶ですよぉぉぉ!
そう心の中で叫び、気が付いた時には元の部屋にいて、目の前には、泣いている幽霞がいた