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雲は遠くて  作者: いっぺい
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168章  川口信也 と 森下 きなの LINE

168章  川口信也 と 森下 きなの LINE


 川口信也は、森下 きなに LINE でメールをした。


 川口 信也しんやは、1990年2月23日生まれ、30歳。身長

175cm。


 森下 きな は、2004年9月16日生まれ、16歳。身長165cm。


 ふたりの出会いは、偶然だった。今年の正月の 2020年 1月3日 。


 信也が、LINE のグループチャットを 見ていると、

「きな」という名前の 女の子 が、「すみません!」と

信也の LINE に迷い込んできたのだった。


それ以来、ふたりの 交際は続いている。


「きなさんは、いまの 時間は お勉強中でしょうか。


ぼくは、きのう きょうと ビールを 友だちと、

「カフェ・ゆず」で 飲んで、いまはもう眠いです。笑


きなさのストレスの原因はね。

ぼくが思うのに、きっと 感受性が 豊かなので

それで 大人の世界とかが よく見えてたり、

よく わかっているからなんだと 思います。


ぼくなんかも きな さんと 同じように 15歳のころに

感受性が ゆたかだったから 大人の世界がよく見えていたのだと思います。


これって、言葉で 表現するのが むずかしいけどね。


カフカの小説に、『変身』というのがあるでしょう。

朝に 目覚めたら 自分が虫に変身してたっていう小説だけど。


ぼくは、あんなふうに、ある時期になると、

人は 変身してしまうような気もするんです。

それが、朝に 突然という場合や 社会の中で

少しずつという場合とかあるんだろうけどね。


その変身は、どんなふうに変わるとかは、

人それぞれに 違うのだろうけどね。笑


まあ、そんな感じで、だから、ぼくなんかも、

変身しちゃったら、これは まずいぞっ感じていたほうなんですよ。笑


15 歳くらいのときから、いまの15歳の 感性を失いたくないと、

ずーと 思い続けてきたんですよね、ぼくは。笑


あんな、大人にはなりたくないな!って思うことが 多かったんだろうね。


そんなことも 感じたりで、ぼくは、きな さんに

いつも 親近感を すごく 感じています。


そして、きなさんの かかえる ストレスも よくわかる 気がしますよ。

社会や 大人に、幻滅したりすることは、場合によっては

とても、つらいことですよね。


そんなことで、きな さんの つらさや 悩みも わかる気がします。


だから、ぼくは、きな さんを いつも大切に思うし、

ぼくたちの 信頼関係も これからも 大切にしたいと思います。


ぼくには もう きな さんの いない 人生は 考えられませんよ。


それだけ、きなさんは 大切な 女の子です。?


ぼくの 天使で 恋人です。


それと、芸術家 としての 同志のような 感じもします。


きな さんには、芸術家の 資質や 才能があるのだと思います。


なぜなら、こんなにも、ぼくに、ピッタリと合う、相性のよい 女の子だか

らです。(^^) 」


 この信也の メールには、5分ほどあと、きな からの 短い メールが き

た。


「うん。。ありがと。わたしは 芸術家には なれないと思うけけど ! w 」


つづく ≫ --- 168章 おわり ---



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