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雲は遠くて  作者: いっぺい
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34章 神か悪魔か、新井竜太郎の野心 (2)

34章 神か悪魔か、新井竜太郎の野心 (2)


「わあ、飛行機のコックピットみたいなのね、運転席が。

シートも快適そう。いいにおいもするわ!

これって、新車特有の匂いよね!」


「オプションで、シートは本革ほんがわにしたんだ。

その皮の匂いがいいんだよ」


「ああ。皮の匂いよね、これって」


 クルマは、市街地を走り抜け、高速道路へと向かう。


「この前さあ、テレビで スマップ・スマップ(SMAP×SMAP)の

録画を見てたんだけど。それに、レディー・ガガが出ててさ」


「ああ、あれね、美女だらけ スペシャルっていうのでしょう。

わたしも見てた」


「ガガって、素顔って、すごく チャーミングだよね、それに、

美人だよね。知性が顔に現れている、まるで少女のように

美しい女性だよね。つくづくそう思いながら見てたんだ」


「そうよね。笑顔がとてもかわいいのよね。天使みたい。

わたしも、テレビ見て、ガガのこと、大好きになったわ」


木村拓哉きむらたくやが、ガガに質問してたじゃない。

ほんとうに、何にもない無人島へ、CD、レコード、

1枚だけ 持って行っていいっていわれたら、

誰の持っていきますか?って」


「それで、ビートルズのアビィ・ロードをかけてるんだ、信ちゃん」


「うん」


 ふたりはわらった。


「ガガは、無人島には、ビートルズの アビィ・ロードとか、

レッド・ツェッペリンのレッド・ツェッペリンⅡとかが

いいって、答えたのよね。わたしもあれ見ていて、

なんか信ちゃんの好きなのと、そっくり同じって思ったもの」


「ガガはいっていたじゃない。 クラシック・ロックがきっかけで、

音楽に夢中になったんですって。それ聞いていて、そうなんだ、

おれと同だと思って、ガガに親しみ感じたもんね。あっはは」


「素顔のガガを知った感じの番組だったわね。わたしたちも、

まだまだ、がんばれるって気持ちになれる番組だったわ。

ガガったら、無人島に、スマップのCDも持って行くっていって、

やさしく気を使ったりして、やっぱり、一流の気配りもあったりね」


 クルマのハンドルをにぎりながら、信也は、ガガの大ファンだと

いっていた、エタナールの副社長の新井竜太郎を思い出している。


 新井竜太郎は、1982年11月5日生まれ、身長、178センチ。

31歳の独身で、エタナールの、IT システム 構築や、

IT プロジェクト 戦略の指揮しきをとる、IT の屈指のプロだった。


「ガガといえば、エタナールの竜太郎さんのことを、詩織ちゃんは

どんなふうに思っているのかな」


「どんなふうにっていわれてもね。ITにくわしいだけあって、

どことなく、アップルの創業者のスティーブ・ジョブスに

なんとなく似ているじゃん!なんて思ったこともあったわ」


「あっはは。スティーブ・ジョブスかぁ。なるほどね。

そういわれると、どことなく似ている気もするけどね。

スティーブ・ジョブスは神か悪魔かなんていわれたくらいに、

仕事にはきびしい男だったらしいけど。竜太郎さんも、

そんなタイプなのかなぁ」


「どうしたの信ちゃん。竜太郎さんが気になるみたいじゃない」


「まあね。竜太郎さんは、モリカワの買収の提案者だったしね」


≪つづく≫


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