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第三章、待遇6

避雷針から..ファーストラブ オリジナル

http://blogs.yahoo.co.jp/kome125/folder/1498311.html

聡は、「なんだよ~、何言いてーんだ!」


聡も笑いながらそう呟いた。


真が何気なく、口ずさむ。



作詞 風間聡 渋谷テリトリー

 

何時も喧嘩ばかりな俺達二人..


街の誰もが見て見ぬふり..、たわいも無いけんか内容


『昨日磨いたからイイんだよ!朝飯も食ってないし...』


『普通、磨くでしょー#!今日KISSしないから.. 』


そんな会話で渋谷を歩く..賑わう町並み合い変わらずの渋谷駅


誰も聞いてない、ワゴン車の上の演説。街を歩くと至る所にビラ配り..。


彼女を連れて歩くと、無視出来ないシチュエーション


空いている時が有るのか?いつも満席牛丼屋。


嫌でも歩くと時間が掛かる、この街は金を使わず、 時間が潰れる都合のいい街。




結局ここにたどり着く。何時もの坂の下、角のたこ焼き屋。


一つ買って、二人で食べる、ジュースも一つ..。


金が無いがそれが意外と幸せ、腹が少し膨れると俺達も仲直り..。


周りを見渡す、俺達と、そう変わらない奴らばかり..。


この街は俺のテリトリー、


『ねぇ~あの女の前髪うざくな~い』


『おめーも、そうだろが #!』


右手にたこ焼き、左手にジュース


彼女の手から飲ませてもらう、ピンクルージュ付きの缶ジュース。


結構幸せ、この街は何時も変わらぬシティースタイル、俺達も同じ

 



聡、「止めろよ」。


真、「結構笑えるよな...」。


聡、苦笑いをしながら「バカヤロー!」



そう答えると、また真が笑う。


真、「最初おまえに書かした時、大ひんしゅくだったな..」


聡、「俺は詩のセンスはねーんだ!」


真、「浩二が大笑いで..『ヒップホップでもやれや!』とか言われてさー」


聡、「曲のセンスは..小百合だ!詩のセンスは浩二。


ブッキラボーの癖に書かせると、有名なアーチストに書かせたみたいで感動する」。


そう言うと、真は俯いた。


「そんな事って、有るのかな...」。



聡は、真の横顔を見つめていた。


日も暮れてしまった公園には、この二人だけの空間になっていた。



聡が暮れた空を見上げて、「このまま何も起こらなかったら、どうなっていたんだろう」。


真が下を向きながら、「解散..いや.破局だな」。


聡が、夜空を見上げながら、「寂しいよな」


真が下を向きながら、唇をかみ締め、目に涙が溢れていた。


聡もこらえきれず、鼻をすする。


真も涙ながら、「最終的には、同じさ、どんな有名なバンドでも..、


綺麗事でこう言うんだ.....走り過ぎた...」。

 

聡、「一瞬だったな、何もかもが..」。

 

真、「俺達...、その一瞬を目標に来たんだ。でもその一瞬の代償が....」。


真はその時、言葉詰まってすすり泣いた。

 

そして聡が、呟いた。


「俺もな....」。

 

 三月始めの夜はまだ肌寒く、よりこの二人を厳しい心持にさせたのであった。

この物語はフィクションであり、登場する人物、建物などは実際には存在しません。


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