第十九章、初めての疑惑2
避雷針から..ファーストラブ オリジナル
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聡、少し首を傾げて、”はっ”と、「ああ、別に気にする事じゃないよ..」。
玲子、「卑怯だとは思ったけど..白畑さんには..」。
聡、「俺もあの時は、あの時なりに、これ以上ややこしくなりたくないと思ってさ!
断り返事書いた。そう言うことなんだ」。
玲子、「聡君この間、調子に乗っていたって、高飛車になっていたって言っていたけど、
あの時から聡君の優しさ、気付いていたよ!
あんなに女の子が言い寄っていたのに、白畑さん何時も横に置いて、
言い寄る女の子が来ても断って、本当に一途に白畑さんだけを見ていた事も知っているよ。
今は皆が納得しているけど、今はより聡君の優しさが見えてるね、皆なには..」。
聡、「そんな事無いさ! ただ自分でも落ち着いたとは、思っているけど」。
二人は、世田谷通りを歩いていた。
玲子は、好きだった聡に寄り添うように歩いていた。
聡は世田谷通りを、三軒茶屋方面に歩いていた。
聡、「あれ? 家こっちだっけ?」問いかけると、ぎこちなく玲子、「う..うん」。
聡はあまり気にも留めず、歩いていた。
玲子が、「今から何処に行くの?」。
聡、「いや香菜から、連絡来ないんで、香菜の学校向かおうかと思って」。
玲子、「そうなんだ..」。
香菜は落ち込んだまま俯き、多摩川通りの、
首都高速の渋谷3号線の高架下を抜け、世田谷通りに入り、
三軒茶屋付近に差し掛かった時だった。 聡と西島のその姿を、目の当たりにしてしまった。
そして二人が通りすがる頃、“さっ”と、物陰に隠れた。
その時、聡は携帯を見て、メールを打ち込んでいる様子だった。
香菜は聡に寄り添う、聡と同じ学校の女子の制服姿を見て、気が遠のいて行った。
その二人の後ろ姿を見つめる香菜、二人の姿が見えなくなると、
自分の携帯にメールが着信した。 それを見る事も無く、黙って歩き出した。
ただ当ても無く、家に帰る気力も無くただ、一人道なりに..。
聡は学校付近にたどり付くと、すでに玲子と別れて、
一人で香菜の通う学校の門の前に佇んでいた。
学校の門を潜ると、もうこの校舎には人の気配がない。
携帯の待ち受け画面に表示されていた時刻は、すでに5時56分。
なにか嫌な予感が走る、焦って香菜に電話を掛ける。
何度鳴らしても、着信してくれない。
着信音がその時突然、拒否された音に変わった。プルルルル、プルルルル、プープー。
聡は急にその場から立ち去り、走り出した。
帰り際の恵美からの一言が、頭を過ぎった。
この物語はフィクションであり、登場する人物、建物などは実際には存在しません。




