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第十八章、感謝2


避雷針から..ファーストラブ オリジナル

http://blogs.yahoo.co.jp/kome125/folder/1498311.html


あくる日、香菜の部屋で…



香菜は窓際に座りギターを弾き、歌っていた。



雨の日孤独  作詞 川坂香菜


 一人窓際に座り、雨模様を見つめた


 町並みは、ぬれる人達が家路を急ぐようだった


 さり気なく、窓を見つめ貴方を思う


 私でいいのと雨に問いかけた


 あなたなら、他の誰かが愛を語るのに


 なぜ私なの、不思議、窓の外の雨にそう問いかけた


 不安なの貴方を無くすのが、無くせば一人


 優しく抱いて大切にくれる人は貴方だけ


 臆病な私はあなたしかない、誰も振り向かない


 振り向く人は、私を抱いている時だけの人


 自分を満たせば去って行くだろう


 この恋が終われば私の命も終わりを告げる




聡、「香菜止めろよ#!」。


言語にならない、香菜の歌を止めさせた。


聡は、歌を理解していた。


聡は、香菜の部屋で窓際に座っていた、香菜からギターを外し抱きしめた。


香菜は急に泣き出した。


そして、「ひひはい! ひひはい!」(死にたい死にたい)。と泣いていた。


聡、「どうしたんだ!」。


問いかけると、「ほはひお、ほはひお」(怖いの、怖いの)。


抱き寄せる聡は、「何が、どうして!」。


泣きじゃくる香菜は、「はとひふん、ふひはっはら、


ははひ、ははひ、ほう」(聡君失ったら、私..私.. もう)。


突然感情的になる、香菜を聡は優しく抱きしめるので有った。

 

聡は、恵美の言葉を思い出した。


(聡君、人気が有るから、言い寄る女はいくらでも居る、だから何時か私を捨てる。


それに、個人的人気が有るのだから..クラウ解散しても、他のバンドが目を付けるから、


人気は保てる。でも..浩二ならバンドを解散したら、普通の人と同じになる。


バンドの様子見ていたら、解散近いと感じていたし、私まだ、浩二の結婚の約束信じていたの、


ばかだね、あんなにひどい事されたのにね..)。


聡、香菜に、「天国一緒に行こうか、お母さんに謝って、


浩二に直接謝れるし、俺が浅はかだったって」。


香菜、突然の聡の言葉に、驚いて聡の顔を見つめた。


聡、「俺は調子付いていた事も遇ったな確かに。


下級生やスタジオでライブのファン達に、ちやほやされて来た事も有った。


一人でもやれると、そう感じた事も有った。でもいざ一人になると、何も出来ない俺が居た。


その時、癒してくれる、一人の女の子が現れた。香菜だ解るだろ..」。


聡は香菜をやさしく包みながら、語っていた。


落ち着いた表情で、香菜を攻めることなく、優しい口調で語り出す。


聡、「俺は何が大事か、それは、俺を優しく包む心だ、どんなに、綺麗な女性が居ても、どんなに、


欲求を満たす時だけ語り合えても、


済ませたら終わりじゃー、癒してはいない。


それは一時の苦しみから、解放されただけにしか過ぎない」。


聡はその時、香菜を強く抱きしめた。


聡、「言ったろ、俺は、人気なんか、大金なんか要らないんだ、


香菜がいれば、香菜と暮らしていける僅かな資金さえあれば、


何も要らないんだ。ただ俺は、皆なが香菜の事を解ってくれれば、


香菜の心を皆なに解ってもらえれば、、それでいいんだ..」。


聡は雨の日に、蟠る香菜を癒すのであった。


香菜はその言葉に癒された。


聡の腕の中で、体の力を抜き、穏やかな表情に変わる。


聡は何時の間にか、自分の雨の日のトラウマから解放されていった。


聡は香菜をベッドに運んだ、何時ものように、優しく香菜を扱う聡。


香菜が心の中で呟いた。(有難う、私の天使)。


そして、お互い激しい営みに身を委ねた。



真の持続する快楽とは、愛し合う者同士がふれあい、


互いを認め合い、互いを心の底から信じる事。


それを互いに出来ぬ者は、互いに何時までも、同じ所をさ迷うであろう、


悪魔はそれを繰り返す事が、何より望みで有るだろう..。


つぶし合う、傷つけあう、騙し合う、恨み合う、大きい者が、更に大きい者を潰し、


更に大きい者を潰す。


淘汰する者を押しのけ、残った時には、傷だらけで一人、誰もいない。そして無になる。


それがこの世の淘汰の法則。


日本の政治家達は利益を得ようと、法則を企てるが、


生き抜いてボロボロになった大手の会社は、国が補わなければならぬ様になる。


それは戦争も同じ事。今の日本を考えなければ、同じ事を繰り返し。会社も国も最終的には、


更に大きく成長した中国と言う、自分が育てた国に飲まれる事になるだろう、まさに愚か者。

この物語はフィクションであり、登場する人物、建物などは実際には存在しません。

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