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第十六章 プレゼント

避雷針から..ファーストラブ オリジナル

http://blogs.yahoo.co.jp/kome125/folder/1498311.html


「夏も今が本番、貴方はどうお過ごしですあかー、パーソナリティー


青木裕子が、FM東京をキーステーションに、全国三十二ネットで、昼の一時をお届けする、


ラウンジティータイム。


七月の江ノ島は夏を迎えて、海の家は大賑わいだそうですよ、ねー。


今が恋のチャンス、周りの男の子を誘って、水着を着て誘惑しちゃえ!なーんて


誘惑するより、重圧されると言われそうな、ブクブクボディーの青木でーす !


あー今笑ったろ#! いいわよ、私、今年は諦めているから、来年も見込み無いって?


うー悲しい、そんなこんなで、 今日の最初の曲は、新人アーチストでしっとり、


サプリで..あなたの海に浮かべて、夏らしいですねー」。



もう季節も夏本番、暑い季節にFMから、穏やかな曲が流れる午後のひと時。


環状八号線は毎年のごとく、環八雲とフェーン現象はつき物であった。


聡達は、FM―T渋谷スペイン坂スタジオに居た。


曲が終わると、ラジオのパーソナリティーが、「はーい、そういった訳で、


ご紹介します。サプリのお二人です」。


聡、「どうも、始めまして、サプリボーカル風間 聡です」。


青木、原稿を読んで、「えー、二人は高校生」。


聡、「はい..」。


青木、「お隣は、えー、川坂さん、あっ、川坂香菜さんね、どういう経緯でってあははは、


誘導尋問に掛けたくなるな、恋人?..」。


聡、「あ..はい、お互い、音楽が好きで..」。


青木、「じゃー、同じ学校の同級生?」


聡、「えー、歳は同じで、学校は違います」。


青木、「ふーん、コンパか文化祭で知り合ったとか?」。


聡、「いえ、明治通りで、落し物一緒に探して上げて..」。


青木、「ナンパしたんだー!そうかー 探して上げて遊ばなーい! と..?」。


聡、「あ..あーまー」。


青木、「川坂さんは、その時は」。


聡、「あ..あのー、言い忘れていたんですけど、ちょっと言語を患らってまして、


耳は大丈夫、正常に聞えます..。だから僕が、香菜に聞いて質問答えます」。


青木、「あ、そうなんだ、で、川坂さんは、落とした物を、探している時、


風間君が偶然通り掛って、なに探しているの?と」。


聡は香菜の口元に耳を持って行き、香菜の話を聞いた。


聡は実際しゃべっている声と、脳裏の声がダブって聞こえていたが、聞き分けていた。


聞き終えて少し笑い、「最初、変な人だなーと、思ったそうです」。


青木、「そうだよね~!いきなり若い子がそう聞いてくれば、探すの口実でねー」。


その時、香菜が微笑んだ、聡は苦笑い。



青木、「でも、ナンパした時から、香菜さんの口元に耳を持って行く様な形で、


聡君は聞き取れたの」。


聡、「えーまー、そう言う事ですか?」。


青木、「すごい才能と言うか、感と言うか、普通手話が出来る言うなら別だけどねえ」と、


香菜を見て首を傾げた。


香菜は微笑みながら、頷いた。


聡、頭をかきながら、「いや、別に何となく、口調と言うかそのー..」。


青木、「香菜さんそんな人、初めてだよねー?これは逃しちゃいかんと..」。


香菜ぎこちなく、「ほ..ほうえうふえ」(そ..そうですね)。


青木、「あー、あるほどねー。話は変わるけど珍しいよねー、


女性の曲を、男性が歌い、女性である香菜さんが、ギターを弾く形と言うのは」。


聡、「ええ、そう言われて見れば、そうかな?」。


青木、「名前の由来からも想像付くよねー、サプリ、これはサプリメントの略?、直訳で補うね」。


聡、「はい、そうです」。


青木、「よく、エステサロンで聞くよねー、ポスターなんかに書いて有ったりする」。


聡、「この名前は、香菜のお母さんに付けて貰った名前です」。


青木、「もしかすると、二人組む事を進めたのは、お母さん?」。


聡、「はい、その通りです」。


青木、「聡君その前は、何か音楽活動を?」


聡、「ええ、インディーズでパンクバンド組んで、ボーカルやっていました」。


青木、「急展開ねー、じゃーバンドを止めて?」。


聡、「メンバーのドラムス、事故で無くしまして..」。


青木、「そおー、それから活動を停止して、今の形と言う訳ね」。


聡、「そうです、元バンドのメンバーが、プロデュース してくれてます」。


青木、「でもまだ十七だよねー、じゃープロデューサーも、同年代?」


聡、「ええ、作曲、編集、マスタリングは、同じ歳です」。


青木、「それ曲作る上で全部だよ!まさか、事務所の社長も同じ歳?」


聡は笑いながら、「いえ、社長は三十七歳です」。


青木、「それにしても凄いねー、うちのスタッフそれ聞いて、リストラされないか焦ってるよ、


ねー聞いたー! そこに居る、ミキサーの門田さん、ほらあそこ、拝んでるよもー、


この頃スタッフまで、低年化していますよー皆さん!」。


この物語はフィクションであり、登場する人物、建物などは実際には存在しません。

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