第十四章、つて5
避雷針から..ファーストラブ オリジナル
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小百合、「悪い事する様だけど、仕掛ようよ!」。
聡、「仕掛けるって?」。
そして、数日後..
学校の授業も終わり、日曜日に集まっていた仲間が聡の家に居た。
恵美は、上半身は白の薄手のカットソーに水色ブラが透けて、
下は真っ赤なストレッチのスリットマイクロミニを履き、
エナメルのピンクのルージュに、目元はまつ毛を、おもいっきり上に上げて、
テカテカのマスカラを付け、ブルーのアイラインを入れ、
爪は赤の水玉模様、ベースはペパーミントグリーン、足には金のアンクレットを付けていた。
斉藤、「うわー!これで学校行ったら、この前の謝罪は、何だったんだって言われるぜ!」。
聡、「最初恵美が、浩二とつるんでいた頃は、こんなもんだったぜ!」。
小百合、「聡君、最初に歌詞書かせた時、これを見て書いたでしょー?」。
聡、「YES!」。
その時、聡の携帯が鳴った。
聡、「もしもし..おう!解った」。
そう言って携帯を切て、「藤岡美紀が、スタジオに現れたぜ!」。
真の仕入れたネタで、藤岡美紀は『木曜日の五時頃には、必ずスタジオに来る』と聞き、
真はすでにスタジオに行き、スタンバっていた。
スタジオドレッソにて…
この仲間達は、入り口の所で打ち合わせていた。
そして聡と恵美は、手を組んでラブラブでスタジオに入って来た。
その後ろから斉藤と香菜が入り、小百合が譜面を抱えて跡に続いた。
真は、“待ってました!”と、言わんばかりに、「よー!」と、声を上げた。
恵美はミキサー室を見ると、大崎と藤岡美紀の姿を捕らえた。
すると恵美は、より大胆にイチャ付いた。
レコーディングしている様子は無く、
ミキサー室のドアが全開に開けられていたため、 その声は丸聞こえで有った。
ミキサー室に居た二人が、こちらを伺った。
それを聡が確認して、恵美と手を組んでミキサー室に入ると直ぐ大崎に、
「お久ぶりです!」。挨拶をすると大崎が、「お、お前..こうなちゃ..」と、言いかけ、
それを言わさんとばかりに恵美が、「聡君が何時もお世話になってまーす」。大崎に答えた。
大崎はポカーンとしていた。 この部屋の奥のソファーに、二人は腰掛けた。
藤岡美紀は、かなり不機嫌そうな顔をしていた。
大崎が、「聡、この前レコーディングした曲、売りに出したのか?」。
聡、「いや..まだです」。
その時、美紀が微笑み聡の脳裏に
(かわいい…食べちゃお、へへ、でも隣の女うざいなー)。
美紀はビジネス用のボディーコンシャスな服を身にまとい、
膝半分くらいのタイトスカートを履き、いかにも”私の美脚を見て!”と、
言わんばかりに足を組んでいた。
藤岡が足を組み直し、少し前かがみになりあごに人指し指を置いて、
「へー、興味有るなー、どんな曲」。
聡と恵美は顔を見合わせて、恵美が心の中で呟くと、
聡の脳裏に(バラードで、二人でやるんです、僕が作った歌を、
専属のギターを弾く女の子が、ギターを弾き僕が歌うんです..)
聡は美紀に、「えー、バラードなですけど..僕が書いた歌を、
バックで一人の女の子が、ギターを弾いて僕が歌うんです..」。
恵美が、「それで彼女の私が、プロデュースするんですぅー」。と、強く強調した。
恵美が心の中で呟いた(興味有るのは曲じゃなくて、私の隣の下半身だろ!)
その時、聡と恵美は顔を見合わせて笑った。
恵美が突然、「私、トイレ行って来るね」と、聡に告げて立ち上がり、この部屋から出て行った。
恵美が部屋を出た事を、見計らって空かさず美紀は聡に、
「私、デリックコーポレーションの社員なの」。
聡、惚けて、「へ?デリックコーポレーションと言うと?」。
美紀、「ちょっーと!#デリックレコードと言えば有名でしょー、
それ知らなきゃ、ここに居る資格無いわよ!」。
そう言いながら、ミキサーの脇に置いてあった、
ブランド物のバックを持って椅子から立ち上がり、
聡が座っているソファーに行き、先ほど恵美が座っていた所に腰掛けた。
するとバックから、名刺を取り出して聡に渡した。
聡、名刺を見て、「あ!そうですよね..あのデリックですよね、
僕インディーズバン..いや、インディーズしか興味が無かったもので」。と、
笑いながら、後頭部に左手を当てながら答えた。
聡は以前、インディーズでパンクバンドをやっていた事を、言ってしまいそうになった。
言ってしまうと結局、浩二の話にたどり付く事に気が付いた。
美紀はこれから行う聡の話など聞かず、「そこに、携帯の番号書いて有るじゃない!」。
聡、「えー、下のアドレスがオフィスですか?」。
美紀は隣で聡に顔を近づけ、「そ・の・と・お・り」と、最後の“り”の所で首をかしげ微笑んだ。
顔立ちがはっきりしていて、胸元も豊かな容姿に、
誰も元男だっとは、気づく者は居ないであろう、たいがい男はそう言われれば、
下心が沸くであろう、増してや駆け出しのアーチストが、
でかいレコード会社を武器にすれば、尚更受注に嵌る。
美紀は空かさず、「そこの携帯の番号、自分の携帯に打って、発信してくれるかなー」。
大崎が美紀に、「聡は、以前..」。と、言いかけた時だった。
計ったか、小百合が譜面を持ち、ミキサー室に入って来て、
「大崎さん、新しい曲のMIX DOWN、旨くいかなくて..」。と、大崎に話しかけた。
それを美紀が少し見ていたが、直ぐ聡の方に顔を向け、聡の携帯を見ていた。
話を終えて小百合が出て行くと同時に、美紀のバックからち着メロが鳴り、
それと同時に恵美が戻って来た。
それを見た美紀が速バックを掴み、聡から離れて元座っていた、
大崎の隣の椅子に腰掛けて、バックに手をっ込みバックの中で、携帯の着メロを止めた。
美紀が右手に男がはめているタイプの、ダイバーウォッチを見て、
「もう、六時半」と言うと、「大崎さん、また来週ね!」と、言って立ち上がり、
バックを持って、手をかざして指を小刻みに動かし、このフロアーから出て行った。
出て行った事を確認した大崎が、「お前らの魂胆は解ったが、気を付けろよ!
アイツ、その筋にも顔が利くから..」。
二人は大崎に何も言わず、深々と頭を下げてここから出て行った。




