第十三章 噂
避雷針から..ファーストラブ オリジナル
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新学期が始まり、仲間達は高校生活三年目を今日から迎えた。
クラスも進学する大学、専門学校、或いは就職するための専攻分野事に分かれた。
聡は父親のコネも有り、建築設計の専門分野を目指そうと、それに属するクラスに入った。
小百合、真は情報通信関連の、専門分野を目指したクラスに籍を置いた。
相変わらず賑やかい教室内は、ひそひそ話が聡の脳裏を掠める。
(聡君、変わったね!)
(アイツ、すげー落ち着いたな!)
(恵美、この頃斉藤とやけに仲いいよ!)
(わけわかんない、恵美)
気が滅入ったのか、聡は廊下に出て行ってしまった。
その姿を噂した生徒達が見ていた。
廊下に出ても、似たような噂が聞こえて来た。
(アイツ、斉藤とやり合ったって?)
廊下で噂している男女三人が、聡を遠くでチラチラ見ていた。
聡は、“ふー”とため息を付いてトイレに向かった。
すると能天気な、加藤 克が用を足していた。
加藤、「よー、あれから調子いいみてーだな..」。
聡、ため息を付き、「色々遭ったよ..」。
聡は加藤から二つ置いて、便器に立った。
加藤、「恵美とどうなったんだお前?斉藤がこの頃、恵美と、とてもよろこばしい間柄の様だが..」。
聡、「あー、別れたよ..」。
加藤、「へー、そーか~..恵美あれじゃーな..」。
聡は加藤の顔を見て、苦笑いをし頷いて、「今度は斉藤で収まるよ!間違いなく..」。
加藤、「そ、そーかなー?あれと付き合うと多難だな..。珍走爆裂ギャル!」と、
首を傾げてそう答えた。
そして、チャイムが鳴った。
聡と加藤は同じクラスになり、新しい教室に入っていった。
このクラスの新しい担任が、入って来た。
新学期を向かえたとは言え、春休みが終わった次の日である。
生徒達は皆な、だるそうな顔をしていた。
無論、聡も同じである。
この教室の、窓が開けられていた。
そこから、心地よいか風が流れてくると眠くなる。
この教室の誰もが、教師の話を真面目に、聞いている生徒は居なかった。
まだ、新学期が始まったばかり、授業も午前中で終わる事になっていた。
最後の授業が終わり、小百合と真が、この教室に入って来た。
聡は、机の椅子から立ち上がり、「一昨日は済まなかったな、お陰でアイツも喜んでいたよ」。
真、「まー、これからどうなるか解んねーけど、あの子次第だな」。
小百合、「大丈夫だよきっと、香菜ちゃん、才能あるから、後は売り方次第だよ」。
聡、「それは、世の中の人が、どう判断するかだな」。
小百合は、ほのかに、新しいメンバーの成り立ちに、心が弾んでいたのだった。
そして..新学期の軽い授業も終わり、教室に居た生徒達は、背伸びをしたり、
話をしていたり、椅子で寛いでいる時だった。
またもや例のごとく、女子生徒たちの甲高い声が、廊下から響いてきた。
そして例のごとく、言うまでもない。
この教室の窓際で、小百合と真と聡が、話をしている最中、
数十名の下級生の女子達が、聡に群がり、聡は怖気づいた。
一斉に、「三年生おめでとう」と、大した事ではないが、
ただ聡の顔を見たくてやって来ただけである。
ファンの一人が、「また、新メンバー入れて、クラウ再結成するんですよね?」。
聡は、「は?..誰がそんな事、言ったの?」、と尋ねると、
ファンの子達は顔を見合わせて、皆な噂しています。
聡、真、小百合は顔を見合わせた。
そして聡が、「実は浩二が無くなって、俺達変わったんだ!」。
その時ファン達が一斉に、「えー」と、叫んだ。
ファンの一人が、「じゃー解散ですか」。
聡、真と小百合の顔色を伺い、ファン達に、「ごめん」と、深々と頭を下げた。
ファン達は、皆なしょげた。
すると、斉藤と恵美が、教室に入ってきた。
ファン達は、お偉い方が登場したと言わんばかりに、一斉に左右綺麗に両側に掃けた。
斉藤、笑いながら、「お…お前、合い変わらず、
エライい人気者だな。恵美も相変わらず、すげー威厳」。
聡は苦笑いをし、「そ..そんな事ねーよ」。
そして恵美が、「香菜ちゃん…」と、言いかけた時だった。
ここの担任が、女の子を連れてやって来た。
そう、その女の子は、紛れもなく香菜だった。
担任、「この子、言葉が不自由みたいで、職員室来て紙に風間
聡君のクラス教えて欲しいと尋ねて来てね..」。
ここに居た教室の皆が香菜に注目した。
聡とその仲間内が、「あ、済みませんと」と、担任に陳謝して、担任が香菜に、
「いいね?」と、問 いかけると、香菜は担任を見て深々と頭を下げた。
そして聡の所に、俯き加減で教室に入り、
両サイドに掃けていた下級生達の間を、ゆっくりと歩いていった。
聡は、「学校もう終わったのか?」。香菜は少し俯き頷いた。
聡の脳裏に(展覧会開催しているのだけど、私、説明出来ないいから..) 。
下級生達は、一斉に顔を強張らせながら恵美の方を見た。
恵美は、「お久しぶり、元気みたいね!」と、問いかけると香菜は頷いた。
すると聡は、香菜の手を持ち引き寄せた。ここに居た生徒達は皆注目した。
聡は注目している皆の顔を見て、「俺達今度、この子と二人でやるんだ、コンビ名はサプリ」。
すると当然周りに居たファン、クラスの皆が驚き、
お互い隣同士の生徒と、その意見を交わしていた。
この物語はフィクションであり、登場する人物、建物などは実際には存在しません。




