第十二章、デビュー5
避雷針から..ファーストラブ オリジナル
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そして数日後…
春休みももう終わりに近づいていた頃、スタジオに四人の姿があった。
香菜はレコーディングルームで、椅子に座りギターを抱え、
譜面を読み、聡はヘットホンを耳からずらし、歌詞をしたため小さな声で歌っていた。
小百合は香菜と打ち合わせをしたり、聡とも話し合い、あくせくしていた。
真はミキサー室で、調整に当っていた。
担当してくれる、ここのスタッフ達は、マスターテープのチェックをして、
真に、「何時でもOKです!」と、告げた。
プロと違い、時間は限られていた。
まだこの日に七~八人、レコーディングする予定が詰っていたからだ。
小百合がレコーディングルームから、ミキサー室に来て真に、「OK!」。
そう告げると、マイクで二人に、「レディー?(準備はいいか?)」。
聡は後ろを向いて香菜の顔色を伺い、ヘッドホンを付けた香菜は頷いた。
聡は左手でOKサインを出した。
小百合は自分がミキシングした、ギター以外のソースの、インストラメントテープを確認した。
真は手を天上に上げて、“すっ”と、下ろした。
小百合はインストラメントテープを回した。
それに合わせて、聡が歌い出す、ギターもインストラメンタルに合わせて、弾き始めた。
あなたの海に浮べて
作詞 川坂 香菜
作曲 神埼 小百合
編曲 井上 真
Song by 風間 聡
愛しい人が隣で眠る毎日を
I who hope 心に刻むの
朝、顔を近づけ見つめると
深い眠りに落ちていた彼が愛しくて..
私は、その頬にキスをした
さり気ない事が、幸せと感じた時
心を満たす何かが有るのだろう
今満たされる私の思いを感じてくれたあなたは
迷うことなく心と共に捧げるの
この世に生まれて一番愛した貴方に
捧げた喜びをI do not forget it
I cut it in heart I never forget it
(ギターとインストラメンタル間奏)
彼は少し眼を開け、私を抱き寄せた。
私は目を瞑る彼に
愛してるって聞いたら眠ってた
一人じゃない私を感じていたいの
何時までも遠く輝く星の様にwish it to God
あなたに問いかけた
Friend of your heart be only me何時までも..
ささやかな恋の行方は、あなたの心の海へ解けて行く、
そんな時が続く毎日が欲しいの
あなたの広い心の海に、私を浮かべて居て欲しい
沈まないように、荒れない様に
優しく包んでそして
穏やかの海を演じて欲しい…
そう..あなたが私を見つけたの
やるせない世界からから私を
もう雨でもいい、闇でもいい
側にいて居て私を抱いていてくれればいい
大人しくしてるから
あなたの温もりさえあれば
優しいあなたがいれば何もいらない
I believe eternal love ….
真がマイクで、「OK……」。
ミキサー室に居た、皆が拍手した。
聡はヘッドホンを外し、後ろを向いて、香菜と顔を合わせた。
聡は香菜の所に行き、ヘッドホンを外してあげて、「終わったよ、大成功だ」。
香菜は立ち上がり、ギターを座っていた椅子に立掛け、急に泣き出した。
聡は、そんな香菜を優しく抱きしめた。
すると、ミキサー室に居た、二人が入って来た。
真が、「成功だ!」。
小百合、「これで安心した」。
泣きながら、聡に抱かれていた香菜は皆に、「めんあ、はひはほう、ほんほうひはひは
(皆な、有難う本当に有難う)。
泣きながら語った香菜、今輝ける第一歩を踏み出したのであった。
この物語はフィクションであり、登場する人物、建物などは実際には存在しません。




