第十二章、デビュー3
避雷針から..ファーストラブ オリジナル
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いつか無くした、一ページ
作詞:川坂 香菜
(Shiny Pastel Moon)
いつか無くした、一ページ
行方知らずの私の心が、記されていた
与えられる寄りも、与える事それが愛
それを見定め、あなたを感じると
絡んだ心が解けていた。
与えられる事だけを求めていた私
今あなたを癒す妖精にに変わる
孤独な私を癒したあの人は
孤独だった私が癒していた不思議ね
一人善がりは孤独を誘うSweet trap
私はあなたに抱かれてる温もりが
こんなに切ないなんて...
強く抱きしめる貴方が恋しいの
こんなにも強く抱かれてるのに
抱いて抱いて私を壊しても構わない
私の迷いも、寂しさも、せつなさも
貴方の熱い愛いで溶かして欲しい、
いつか夢見てた、こんな愛に包まれる事を
貴方に壊されるなら私は傷つく事を恐れない
そうう呟く貴方は私を優しく包んだ。
明日の生きる宛をくれたあなたは
今、妖精に変わる、私の頬を指で触れると
幸せを感じた私は、あなたを見つめる。
暮れ行く時の流れに、あなたが現れ
私を永遠の、時に連れ出すの
あなたの吐息が私を包む
そう、叶えてくれる私の幸せは
あなたの温もりと共に、空の彼へ..
咲き誇る花はたちは、私たちを永遠の恋に導いた
幸せは、あなたのハートが私を補うと
それをはぐくみ、今、穏やかな日々が始まる
プレリュード、それは温もり、私の命をつかさどった。
幸せの道しるべ..今穏やかな時間をもてあます。
その夜、時は八時を回っていた頃、すでに雨も止んでいた。
香菜はベッドに座り、聡のギターを弾いていた。
聡は、それをテーブルの横で座りながら、見つめいた。
すると、階段の上がる音が“タン、タン、タン”ゆっくりとした足取りで、上がって来る様子だった。
聡、何気にドアを開けると、爪楊枝を口に挟んだ父親が立っていた。
酔っ払っている様子で、「聡、飯は..?」。
聡、「お..おう..」。
そう答えると、聡の父親が部屋を覗いた。
父親、「お~なんだ、彼女居るのか..」。
聡、「ちょ..ちょっとな..訳ありでさ!」。
父親、「それで、茶碗が一個多かったのか!お袋も気を使って..呼びに行かなかった訳か」。
酔っ払った父親が小声で聡に、「何だおめー..玄関の靴お袋か、あねきのじゃねーのかよ..
通りでお袋、若い靴履てるなーと思ったぜ!」。
聡、「あ、あー..今..あのさ!」
父親、「ばーか!彼女の顔見りゃー、済ませる前か後かぐらい一目で解るぞ!」。
聡の父親が、部屋にいきなり入って来て。
「今晩わー..あれあれ、聡にはもったいないなー、あははは可愛い子だ!」。
そう言って香菜の所に行き、かがんで、「お腹減ったろー?」。
ギターのベルトを肩に掛けていた香菜は、聡の父親が何となく優しくて、
暖かい面持ちに微笑み軽く頷いた。
父親は頷いた香菜に、「飯食ってきな!今日は豪華だぞー!おかずは選り取見どりだぜ!」。
そう言って父親は、座っていた香菜の手を持ち、「よいしょ!」と、立ち上がらせた。
聡が、「あのさ!名前、香菜って言うんだ。川坂香菜」。
父親、「おう!香菜ちゃんか..素直でいい子だろーな、へへ!
聡の彼女にしとくのもったいないから、同僚の四十過ぎの独身野郎に紹介しようかな、へへ!」。
聡は、「おやじー#ふざけるなよ!」。
父親、「オウオウ、直ぐかぁー#!となる所は俺似だーなあ?香菜ちゃん!」。
父親はそう言いながら、おどけていた。
父親、「へへ..お前、今この子の事、命よりも大切だって事が、怒った顔見て解ったよ!」。
聡は俯いて、「香菜は言語障害なんだ..」。
親父、「へー..そうか!なるほどな!俺が何も知らないとでも思ったか?」
聡は酔っ払った親父が、寝言を言っているのかと思い、
「あのさ#!まじめに俺の話をき..」そう言い掛けた時、親父が、「知ってるよ、心が読める事は」。
聡は、「う!どうして?」 。
この物語はフィクションであり、登場する人物、建物などは実際には存在しません。




