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第十二章、デビュー2


避雷針から..ファーストラブ オリジナル

http://blogs.yahoo.co.jp/kome125/folder/1498311.html

二人は聡の部屋に居た。


朝から雨模様、聡は部屋で座りながら香菜を抱きしめていた。


聡の嫌いな雨..。


香菜も同様雨の日は、人並み外れてこの二人を、孤独にさせて行った。


今二人はその気持ちを分かち合う様に、互いの温もりに溶かしている様だった。


聡、「ごめんな..雨は苦手なんだ!あの日から..」。


聡の脳裏に、(解るよ!私も雨は嫌い..小さい頃、自分の家が火事になって、


お母さんに抱えられて、家を飛び出した時、消防車が家に水掛けていた所だった。


土砂降りの雨みたいで、びしょびしょになって..)


その時、聡は香菜を寄り一層、強く抱きしめた。


そっと二人は目を瞑った。


春の雨はしとしと降続く冷たい雨、暖かな陽気とは違い、肌寒さが心に沁みるので有った。


聡はそっと目を開けて、香菜を見つめる。

 

指で頬にそっと触れると、香菜は少し微笑み俯く。


自然に聡の胸の中に、顔を埋めた。

 

聡の脳裏に、(愛して欲しいの…壊れるくらい…壊れてもいいの..)


聡は、胸に埋もれる香菜の頭を、そっと撫でていた。


香菜は聡の温もりに埋もれ、聡はその香菜の幼い時の悪夢と、


言語のハンデの蟠りも、庇うかの様に包んでいた。

 

聡は抱いていた香菜を一度話し、背中と足首に腕を掛けて抱き上げた。


そのままゆっくりと、香菜をベッドに運び優しくベッドに下ろした。


「壊しはしないよ..俺の天子だ..香菜は俺の心だから..」。


そして聡はまた、肩を抱き寄せキスをした。


聡の脳裏に、(聡君と出会わなければ、私も今頃、お父さんの所に..)。


聡、「あー、与えてくれたんだよきっと!俺達に試練を与え、


本当の喜びを、本当に心から愛する人を、神が与えてくれたんだ..」。


二人は愛という海に、身を委ねていった。


何処までも続く広い海は、この二人の愛の様に、遠く切なく深いものであるか..。


誘う遥か愛の彼方に、身を委ねて…。


時の過ぎ行くままに、二人は愛と言う大海原をさ迷っていた。


それは雨の日の束の間、薄暗い部屋の中で、二人が語り合うものは青春の狭間。


営みを終えた二人..。


香菜は聡の腕の中で安らかな面持ちで、眠りに付いていた。


聡は上を向いて何を思うのだろうか..。


春の雨はまだ、振り続いていた。



この物語はフィクションであり、登場する人物、建物などは実際には存在しません。


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