第十一章、バックアップ
避雷針から..ファーストラブ オリジナル
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第十一章 バックアップ そして…新たな成り立ち
聡の部屋にて..。
プププ、プルルルル、プルルルル、プルルルル、プッ、もしもし、
あー、小百合?うん、あのさ!勝手な事頼んで申し訳ないのだけど、うん、
曲付けてもらいたい。誰の?、実は...
聡、「実は..ちょっと、あー..小百合。今忙しいか?」。
小百合、「別にいいよ!」。
聡、「小百合の家行って話出来ると、嬉しいのだけどなー..」。
小百合、「別にいいよ!どのくらい掛かる?」。
聡、「あー、三十分!」。
小百合、「解った、待ってる」。
聡、「ヨロシク!」。
“プッ”。
聡の部屋に香菜が、あどけない顔をして、ベッドに座っていた。
聡、「頼るは小百合だけだ!真に知れたら、殺されるなきっと..」。
その時、携帯が鳴った。
聡は携帯を見て、「やっべ!噂なんかするもんじゃねーや..」。
聡は仕方なく、長く携帯の着クメロを鳴らした後、電話に出た。
聡、怒り気味の口調で、「もしもしぃー#」。
真、「なんだ#寝てたのかよ?」
聡、「いや..そうでもねーよ」。
真、「で、考えてっか?」
聡、「んー..まあその話は、また今度つーか、悪りー、ちょっと用事が出来てなぁー..」。
真、「はーん..今日はハッキリしようぜ!逃げられねーからな#!
小百合の家に行って話そうぜ!昨日携帯入れといたからよー!」。
聡、「だ..だから..なんだと!?(あいつ今そんな事、一っ言も..)」。
真、「はぁー?何だと#!..まあいーや。でなー、今俺はお前の家の玄関の前だ#!」。
聡、「嘘だろー..」。
仕方なく玄関に向かう。ドアを少し開けて見ると奴が立っていた。
真は開けたドアの隙間から、「いいから開けろよ!」と、無理やりこじ開けた。
そして玄関に居た、聡を押しのけ家に入った。
すると若い女の子が、好みそうなサンダルを見つけた。
真、「な..なんだ?別れたんじゃねーのかよ!」。
真は当然、恵美と勘違いしていた。
真は勝手に、「おっ..じゃっま、しっまーす!」と、浮いた口調で家に上がり出した。
聡は焦り、「ちょ..ちょい待て!頼む..頼むからぁー#!」。
真は聞き耳持たずで、とっとと階段を上り、上っている途中で聡は、
真が着ていた皮ジャンを引っ張った。
真は、「なんだよ#!」と、引っ張った手を退かして、聡の部屋を空けた。
するとベッドに座っていた香菜が、少し怯えた様に頷いた。
避雷針から..ファーストラブ オリジナル
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それを目の当たりにした真は、急に態度が変わり、「あっ!どぉもー..」。
可愛らしく、あどけない表情に焦りながら、「あ..ぁははは」と、挙動を荒立てて部屋を出た。
すると、目の前に聡が立っていた。
真、当然小声で、「てめーなー#!女作っている暇が有ったらなぁー#」。
聡、「まー部屋、入れよ#!」。呆れていた。
仕方なく、部屋に入れる。
真は落ち着かないまま、テーブルの横に座った。
聡がバンドを続けさせる様に、追い込み覚悟で乱入したが、
目の前の、大人しく純情そうな香菜に、この場でデカイ態度も取れなかった。
聡は自分の机の椅子に座り、覚束ない顔をしている。
香菜は、俯いていた。
この物語はフィクションであり、登場する人物、建物などは実際には存在しません。




