第六章、恋の瞬間6
避雷針から..ファーストラブ オリジナル
http://blogs.yahoo.co.jp/kome125/folder/1498311.html
何気なくハンバーガー屋の前に、聡は足を止めると、
さりげなく香菜の手を引き、ハンバーガー屋に入る。
長い行列の中、二人は黙ったまま並んでいた。
そして順番が来ると店員は即座に、「ご注文をどうぞ」。
選ぶ暇無く応対されると、慣れたものだと言わんばかりに、直ぐ聡は、
「俺は、エビチリバーガー」。
そう店員に答えると、香菜の顔色を伺う。
即店員に、「まずストロベリーシェイク..」。
店員は「お持ち帰りですか?」。
聡は首を振る。店員は、「店内で」。
聡は、「ええ」。
香菜は聡の横顔を見つめている。
そしてまた、聡は香菜の方を向く。
「ハンバーガー食べる?」。
そう答えると、香菜は聡の顔を見つめるだけで有った。
聡はまた店員の方に顔を向け、「エビチリバーガーもう一つ」。
店員に答えると香菜に、「今日はおごるから、好きな物言いなよ..」。
その問い掛けに、香菜は首を振った。
「じゃ~飲み物は、俺は..ジンジャーエール」。
店員は、「全部単品で宜しいですか」。聡は、軽く頷く。
店員が、「お会計の方..」。
店員が答えようとすると、聡が咄嗟に、「あ..、ついでにポテトも」。
店員、「サイズの方は?」。
聡、「Lで..」。再度店員が「以上で宜しいですか?」
聡、「はい」。
店員は、注文した品物を参照する。
参照し終わると無論店員が、「お会計の方890円になります」。
聡は後ろのポケットから、財布を取り出し財布を開け店員に千円札を渡した。
店員は手際よくレジを裁いて、細かい釣銭を聡に渡した。
店員があくせく注文の品をトレーに並べている時、さりげなく香菜は聡に身を寄せた。
聡は黙ったまま、店員がトレイに並べている様子を、見ていたのだった。
店員がトレイに品物を並べ終えると、聡は片手でトレイを持ち、
もう一方の手を軽く香菜の背中に回して、二階の階段に導いた。
店の二階も多くの人々で賑わっている中、窓際の席が丁度二つ開いているのが見えた。
それを聡が確認すると、何も言わず軽く背中に回した手で、窓際の席に香菜を導いた。
そして聡が、「座りなよ..」と、最初に香菜を椅子に座らせ、
トレイを座った香菜のテーブルの前に、そっと置いた。
この物語はフィクションであり、登場する人物、建物などは実際には存在しません。




