第六章、恋の瞬間4
避雷針から..ファーストラブ オリジナル
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雨の日には... 作詞 川阪香菜
窓に宝石の様な雫
そっと部屋から..ガラスに振れると、雫が落ちて行く
遠くを見つめると
私の心模様...
部屋の窓を開ける私、雨なのに..
春模様が私を包む
雨なのに、なぜか心が期待する..
明日..天気で有りますように。
きっと明日は幸せにと、祈るばかり.。
そんな私を時めかせ、雨なのに..春を感じた。
もう少し、私が幸せを演じらる様に
今日..雨を降らせた..意地悪天使に祈るばかり..
書き終えて香奈は、窓の外に顔を向ける。
嵐のような空模様、その時ため息を付く。
歌詞の内容をしたためるが、その内容が期待出来ない空の様子..。
ふと、部屋の時計を見る。
そして椅子の上に両足を乗せ、三角座リをする格好で、椅子を上下に揺らしていた。
そんな状態のまま数時間、この部屋に流れて行った。
その時雲の間から、光りがこの部屋を照らした。
香菜はふと、窓の外を見ると晴れ間が広がって来ていた。
光りが眩しく、瞼を細めた。
何気に机の脇に置かれていた、ポシェットを手に取る。
机からスクっと、立ち上がるとポシェットを一度ベッドに置いた。
タンスを開けて、お気に入りの洋服に着替えた香菜は、
染たての長い髪を梳かすと、薄でのルージュを付けた。
そして..ベッドに置いたポシェットを、腰に付け部屋のドアを開け、階段を駆け下りる。
玄関に置いてある、お気に入りの靴を履く。
玄関のドアを開けると、外には晴れ間が広がっていた。
その瞬間、春風が香奈に降り注いだ。
香奈は大きく息を吸った。
明日の願いをよそに、今日かなう香奈の期待。
まさに、神様が見方した思いを噛みしめた。
香菜の髪を、晴れ上げた太陽が照らし出すと、風がその髪を靡かせた。
カラー仕立ての髪を風に靡かせながら、何かに導かれんとするその眼差しは、
心の片隅に今、街が誘う何かを感じていたのだった。
この物語はフィクションであり、登場する人物、建物などは実際には存在しません。




