Cくんのおはなし Y也編 1
昔話でもしてみようか。
俺は「営業マンとして生きてきた。」なんてカッコつけてみる。勿論最初からじゃない、最初は普通の社員で現場作業もしていた。最初だけだが。自分で選んだわけじゃない。昔の仲間はY也さんと言ってくれるが。
以前、機械メーカーで営業部長をしていた。実は、もともと機械メーカー
でなく、電気製品の製造メーカーにいたが、会社が吸収合併のような
形で元受けメーカーに敷地、建物、設備、人員を譲渡されたため、そのまま行くか、転職して他に行くか決めねばならなくなり、俺は転職を選んだ
幸い、吸収合併にする直前に社員一丸となって稼いだので、実績を積んだうえ、給与も3倍近くもらったので、逆に良かったぐらいだった。
その際、一番活躍したくせになかなか再就職できない、Cくんというやつがいた。俺はあれだけ仕事したんだから、もっと良いところへいけと仕事も紹介したんだが、なぜか採用されなかった。きっとやり過ぎくらいに仕事したので、逆に警戒されたのかもな。
後になってみれば、俺いた会社でさえ、是非うちに来てくれるように頼んでくれとか、他から是非うちに紹介してという話が後を立たなかった。
全く世の中ってやつは、つくづく勝手なもんだと思ったものだ。
恥ずかしいことに、自分で「やつは放っておいても、そのうち自分から出てくるんだろう。だから俺はこれ以上、やつから頼まれない限りは仕事は紹介しない、」 なんて言ってた。さんざん仕事紹介しておいてから。
この間、B江と話した時にCくんの話題になって、長々と話してしまい、
大分当時の話も煮詰まったのと、以前の会社のことを誰かかいてくれたので、その後やつがどうなったかということを、ここで書いてみようと思う。
大体はB江のやつから聞いていたので、ほとんど話の漏れはないだろう。
では、ここから話を始める。分からないとこは想像で補足して書いとく。
以前の社長が心配していたが、なんと8か月も再就職が決まらなかった。
その不採用になった件も変な様子だった。まず大体面接後、不採用の通知
が、現場の営業担当から人事部に話がいって、本人に通知されるんだが、なぜかその後本社の人事部から、直接連絡したいと連絡があって、採用したいと話がくるんだ。やつは真面目に職安に通っていたから、職安の人も困惑していたらしい。それはそうだよな、一度断ってから、採用したいと連絡が、ほぼ毎回くるんだから。しかし、職安としては正式に応募してから不採用になったものを、やっぱりCくんだけ、本社採用になりましたというわけにもいかず、Cくんには連絡しなかったらしい。だから本当は全部本社採用になっていても、全くおかしくないんだ。だがやつには連絡がいかないから、毎回その話も立ち消えってわけだ。実を言えば履歴書だって送っているわけだから、本人に直接連絡があっても、良さそうなもんだが、Cくんの応募する企業の人事担当者が、履歴書を破棄してしまい、本社から支社へ問い合わせても、資料がない、見つからないイコール採用できないって。 絶対おかしい。少なくとも8社はあったはずなんだが、全部なんてありえない。
前の会社のあった場所はもともと山林で、もらってもいらないような、土地だった訳だが、国の助成で工業団地として造成された場所だった。
そしてその土地の一角を前社長が買い取って工場をつくった。
最後の受注の時、前社長からすれば、行くも地獄、戻るも地獄だった
はずだ。しかし前社長の性格からすれば、絶対仕事を受けるはず。
そしてもし失敗したら、いや違う、Cくん、やつがK山を説得して、皆を一つにまとめて、目標を達成しなかったら、前社長は莫大な借金を抱えて、
取引先に土地、建物、設備はただ同然、場合によっては個人資産まで
とられる可能性もあった。納品が遅れた場合の違約金という名目で。
委譲される従業員も、給与はきっと低かっただろう。路頭に迷う人も。
元受け会社からすれば、そのほうが莫大な利益を得る立場にいたことは、違いない。これは俺の想像だが、彼らの考えていたシナリオは
海外生産に移行しなければならず、またそのほうが利益が上がるから。
下請けや協力会社の仕事を、切ったり減らしたりしなければならないが、
基本技術は持っておかないといけないから、工場は存続させる。
お金は出したくないし、会社や自分が悪者にされるのは御免だ。
そこで、まず高額な報酬を約束して、出来もしないような生産目標を立てさせる。但し納期が遅れたら、賠償額も大きい契約書を取り交わしておく。
社員がやる気を出したら困るので、K山に阻止させる。どうしようも
ないときは、小さな成果のでる改善だけを認めて、努力はしました。という結果にもっていく。
委譲される金額よりも、賠償額のほうが大きくなるから、その場合差額は支払いを免除する。 前社長は苦渋を味わうが、感謝してくれるだろう。
状況的に委譲される社員は、待遇は今までの水準より低くても、採用されただけで、感謝してくれる。
そこへ本社工場から、生き残りをかけた社員がやってくる。彼らは死にもの狂いで、仕事を覚え働けば、業績も回復するだろう。
前社から委譲された社員は、徐々にやる気を失い、やめていくだろう、やめないなら、他工場に転勤させればいい。
委譲された社員のうち、異常にやる気があるもの、優秀なものだけは
待遇を改善してやってもいい。会社全体の士気にかかわるから。
委譲されなかった社員のうち、何人かに下請け仕事を頼んで置けば、悪い噂が出るのを、阻止してくれるだろう。だって仕事をあげたんだから。
今度の工場の譲渡の件で、本社部長は降格になってしまったんだそうだ。
妙に的を得ているようで、自分でも気味が悪いくらいさ。
このシナリオ。俺の想像に過ぎないんだけどな。
だとすれば元本社部長が、いろんなところで働きかけて、Cくんの再就職の邪魔をしても、何ら不思議はないと思っただけ。
さて、以前の職場の連中から、お誘いがあったから。飲みに行ってくる。
続きはまた。
-------------------------------------3日後------------------------------------------
やっと書くことができた。
先日の飲み会のことだ。飲んでくれ、いや聞いてくれ、違う読んでくれ。
先日俺が少し遅れて行くと、いつものメンバー7人が先に飲んでいたが、
何か様子が変だった。
(同期のL)
前にも言ったが、Cくんのことだ。ついこないだまでやつのことは、
心配なかろうと思っていたんだが、たまたま事務所の女の子と話になって
「こんな変わった経歴の人が、支社に応募してきたんですけど、不採用になったそうで。Lさんもしかして知ってます?」
と聞いてきたんだ。よく見たら、Cくんだったんだ。
「ちょっとこれ貸して!」「困ります!」 「いやメモとるから見せて」といってメモとって、
「社長空いてる?今すぐアポとって!急ぐから!!」
困った顔の事務員さん。
「内緒で見たなんて言わないでくださいね!」
「わかってるって!ほら急いで!おねがいだから~!!ね!この通り!」と無理言って、社長室にいって直談判して、支社で無理なら是非本社へと、社長に頼み込んだんだ。
「君のいうことはよくわかった。どんなに大切な友人であるかも理解したつもりだ。しかし、まず本人と連絡をとってみてから。支社とこっちじゃ仕事の内容も全く違うし、そのうえで本人が望むのであれば、そのようにしよう。すぐ連絡をとるように指示しておくから、返事を待つように。」と言われたんだ。しかし、待てども暮らせども、返事は来ない、連絡がつかないとかで、無理だとか!
「じゃあ連絡先は知ってるから、知らせる。」と言うと
「それはしなくていい。」と言われるんだ。
それっきり音沙汰なしだったんだが、それをMに話したら、自分の会社に戻ってまっすぐ社長室へいった。アポもなしで。直談判したら、
「話はよくわかったが、なるべく全国から、多種多様な人材を集めたいから、君の地元では君が採用になったから、今度は別の地域と考えているんで。」と言われたらしい。
自分の席に戻ると部長に叱責されて、それでもMは折れなかったそうだ。
最後には、
「いい加減にしろ!!いうことを聞けないのなら、いますぐ帰れ!!もし次に言って来るのなら辞表も一緒にもってこい!!」
と言われたそうだ。そしたら今日話にいって、言われた通り辞表を出してきたんだと。全く困ったやつだ。
いや、Mくん。自分の会社で応募してきたかどうかわからんだろ?
みんながお互いの顔を見合わせて、やがてLが話始める
お前は昔から外回り専門だから、あまり知らんだろうがな。こいつ
ちょっと変わったところがあって、妙に勘が鋭いというか、出来事が
わかることがあるんだと。何か感じるのか?とか聞いてみるんだが、
自分でも説明できないらしい。しかもそれが確信になると、もう
こいつは止まらない。最後まで突っ走ってしまうんだ。
じゃ応募は本当だったんだ!
それが、社長室でまさにその話を、総務部長と社長が話している
最中だったもんだから、びっくりしていたって話だ。
「あれ!伊藤さん!」 突然話始めるM。どこを見てるんだ?
視線の先には、何もない?はずだ?
まただ!よーくみてろよY也!
居酒屋の玄関から女性が入ってくる。
○○会社のMさんって来てませんか?
(L) 伊藤さんとおっしゃるんですね。こちらにおりますが?
「あれ、また言っちゃったんだ、Mくん。一緒にいない人の名前を
言っちゃダメだって言ったのに。勘違いしちゃうでしょ?」
Mくん苦笑している。
Y也、こんなことが時々あるんだよ。変だろこいつ!
「ちょっと話があるんだけど。」
「店の中では迷惑になっちゃうんで、短時間なら表で話します?
それとも長くなりますか?」
「うーん、外でいいかな。」
「じゃ先輩方ちょっといってきます。」
おい、わかってるな!終わったらちゃんと、駅なりタクシーなりに、ちゃんと送り届けるんだぞ。変なことするなよ!
わかってますって!
さてY也、俺たちは俺たちで話そう!!
あいつ待たなくていいのか?
いや、あいつはいないほうが好都合だ。実はな、Lが直談判したように
動いていたのは、今回が初めてじゃないんだ。
どうゆうことだ?
一応言っとくと、別に俺たちがCくんに勧めたんじゃなくて、俺たちの
地元の支社の人事担当に、応募者がきたら見たいから連絡をくれるように言っておいただけだからな。
Cくんが片っ端から応募しているようだから、来たら応援してやろうと思って。
お前らほぼ全員じゃねーか!
しかし、どうも様子が変なんだ。Lが言っていた通りに、直談判の結果
採用しようと話にはなるんだが、その後・・・
連絡先がわからないとか、変な話になって話が立ち消えになる、か?
そうなんだ。これっていったいなんなんだ!
俺たちの前職の元受け、○○会社の元部長○○の野郎だろ犯人は。
そうなのか!
まあ、証拠など出てくるはずもないがな。しかし、あの元部長はかなり
やり手だったらしい。人脈もかなりあると聞いてる。
それが、大手柄をあげるところか、会社にかなりの費用負担をさせて
降格されたんだ。逆恨みだろ!
まさかこんなことになるとはな。しかしお前ら話はそれだけか?
実は折り入って、俺たちから営業畑のお前に頼みがあって呼んだんだ。
お前たちまさか!
そうさ!もうこれ以上、あいつを、Cくんを助けることは出来ないんだ。
俺たちではもう限界なんだ!。
でも営業畑のお前なら、他の業種にも知り合いがいるだろ?地元にも詳しいし。俺たちは関東に出てきてしまってるから、地元つながりに頼むわけにもいかん。
だから今度こそうまくいくように、みんなで考えてきたんだ。
お前に負担がかかるのは承知の上で頼む!お前のその力を貸してくれ!
但し、全力をもってやってほしいんだ。
既に俺たちはやり過ぎてしまって、社内の立場も危うくなりかけている。
だから、これ以上やると、本当に会社に迷惑がかかる。
つまり、俺たちはもうお前しか頼ることは出来ないんだ。但し、いくら
お前でも、一つ間違えたら大変なことになるだろう。だから計画を立ててきた。まずはそれを聞いてほしいんだ。
まず、候補になる企業を捜す。別の業種で、Cくんにふさわしい職場を。
俺たちが捜してきた業種に加えて、お前の人脈でも捜してほしい。
それをみんなで検討して、大体5つぐらいの候補に絞る。
でここからが重要。まず相手の企業さんにはCくんのことを知らない
会社を選ぶんだ。知っていたら邪魔が入るかもしれんからな!
それから、調査に入る。これは調査会社を使うことにした。
どんな人間関係、知り合いがいるのかなど、できるだけ詳しく
そして、俺たちが頼るのはここから、Cくんのことを知っている
親戚でもいいし、知り合いでもいい。紹介を頼むんだ。
以前に、ライバルが多いことを考えたうえで。紹介してもらうだけと頼んだら、自分の息子や親戚のほうがそこに就職させたいから、そちらにとられることもあるときいた。
俺たちが関わっていることを気づかれると、いい結果にならんかもしれん。
だからその見極めもとても重要だ。紹介者の年齢が高めだったケースでは、
本人はおろか、家族でさえ遠慮して断ってしまい仕事にならないと、調査会社のやつから聞いたこともある。
まあCくんは問題ないだろうが、依頼する相手とCくんの家族が紹介する
反応とその見極め、そして何よりCくん本人の意思を確認することも
重要だ。
それをお前に頼みたい!
いや、本人っていったって、俺とCくんは別に!
今更隠そうとしてもむだだよ。Cくんはお前の情報を頼りにしてきたことは調査会社からの報告でわかっているし。
大体、お前同期の俺にさえ秘密にするなんて、水臭すぎやしないか?
別にそんなつもりなど毛頭なかったが、Cくんとは必要最小限の連絡
をとっているだけで、いざというときのために。
いや、だから今がその時じゃないかといってるんだ。俺たちの気持ちはわかったろ。だからやってくれよ。でないと今までの頑張りがすべて無駄に
なってしまう。
・・わかった。俺がやるしかないならやるよ。具体的に何すればいいんだ?
まあ、話を聞いてから、出来るとこを考えてくれよ。そんな感じでいいから。
あとスムーズな再就職のために、本人と家族に前職の話は聞かれたら話すが、
自分からは決して言わないように、注意しておくのも大事だ。
少なくとも試用期間の3か月は。
もしばれたらどうする?
その場合、エージェントを頼むか雇うかして、会社に正式に説明をするか、協力者を頼んでうまいことバラしてもらうようにする。バラすならうまくバラせということだな。
まあ、通常でも試用期間が終わったらうまくバラす予定だ。今後の人間関係
にも影響が出ないように。あともう一つ」
ここまでやったんだ、Y也、そこで聞きたい。
お前Cくんと出会って、人生はどう変わった?よくなったか、悪くなったか
どう思ってる?
今更なんだ!言われんでもない!信じられないくらい変わったよ!
地方の小さな会社の営業マンが、大手機械メーカーの営業でしかも本社部長だ。これが悪くなったなんて言えるか?しかも役員を打診されている。
何だ !また出世しやがったか! あーあ!出世頭は俺だと思っていたのに。
しかしそれなら尚のこと、あいつの面倒を見てやらないとな!
どうゆう意味だ!
俺の見る限り、あいつの弱点はズバリ、女性つまり嫁さんがいないことだ。
しかもあいつは厳しいところへ飛び込んでいくような所があるから
通常の女性は避けるものだけど、もし彼女でもできれば、どんな
家庭問題でも努力で解決していくだろうが、実は問題はそこじゃない
いいか?まず、自分のことをよく考えてみてくれ。俺もお前も出来れば
楽していい女と結婚して、金はたっぷりあって贅沢三昧したいと思ってたろ。
まあ、そんな子供でも考えるようなことだが、極論をいえばそうなるな。
だから、あいつの同期は就職したばかりだってのに、部長クラスでも乗らないような高級車をローンで買って、女性をひきつけたいと思ってたし、
あいつの好きなタイプはいい男が、いい車のって誘ってくれるような
ことをいつも考えているような女性ばかりで、彼女を同僚にとられて
へこんでたろ。しかしあいつは同じことを努力で解決しようとする。
だからブランドものじゃなくて、なんだか貧乏くさいように感じる。
しかし、この貧乏くさいやつが結果を出すと、そんじょそこらの男では
太刀打ちできないような輝きをだす。だから女性からしたら魅力的に映るんだろうが、それでは若い女性はなびかない。
俺たちの同期で嫁にいった井田さんって女性がいたろ!彼女なんか典型的で
スタイル抜群で、頭もいいが、間違いなくいい車、いい男派だったよな!
彼氏は給料全部車のローンで、ガソリン代は親から出してもらうくらいの
男で、顔はそこそこだったろ。案外普通だった。結婚したはいいが、生活できるかみんな怪しんだもんだが。
なんと、結婚した途端、会社をやめてトラックの運転手だぜ!車なんて
さっさと売っ払ってしまった。
俺らは離婚するんじゃないかと心配して、彼女に会いに行ったら、平然とした顔をしていうんだ。「私が彼を更生させたから。確かに会社はやめたけど、ちゃんと稼いでくる立派な夫になった」ってね。つまり、自立した女性にとって、男はブランドもののバックと同じなんだ。勿論すべての女性がそうだとは言わないが。何か他の人にない途出したものがある男でいいんだろう。
そんな男がわき目も振らず金もないのに堂々と口説いてくる。そんな男が結構モテるのは、女性のほうが好きになってしまうんだろう。勿論堅実な男がいいのはどんな女性だって知ってはいるが、それでは周りに自慢できない。自立した女性なら尚のこと。
破綻しそうなほど、モテるのは違いないが、実際に破綻すると嫌われる。
だから普通の男がいい女を捕まえるには、まるで曲芸飛行でもするように
全振りしなければならない。捕まえたら今度はカネを稼いでくるのに、必死だ。本当にモテる奴ってのは、こうした女性のねらいや特徴を知っているから、きゃあきゃあ騒ぐ女はあまり好きじゃない。
変だと思うかもしれないが、Cくん、やつはモテ男の素質が十分ある。
あんな性格でも、クラブやディスコが大好きだってお前知ってたか?
しかも、キングと呼ばれるやつとタメを張るくらい踊るのがうまい
いや、進化していくからうまくなっていくんだ。
カラオケもやつの最も得意な分野だ。やつが歌うと周りが静まり返るんだ
そして、いたずらされる。マイクを切ったり、取り上げられたりする。
本当に本人が歌っているか確認するためにだ。しかし、本人はあまり気にしていない。曰く、歌を聞いたように、同じに歌っているだけなんだと。
そんな奴、めったにいない。プロならそこそこいるかもしれないが。
ある時なんか、やつの踊る姿をみてポーッとしている女性を見かけたり
歌を聞いてうっとりする女性もいた。つまりモテているってことだ。
あいつの仕事を見て何か変に思わなかったか?なにって、詳しすぎるってことだ。何なら開発者より詳しいこともあるかもしれん。実はこんなに調べるには、かなりの手間がかかっている。本人は気づいていないようだが。
ここで一番の問題はこの手間にある。要するにあいつは俺たちが周りで
感謝はしているが、人生を豊かに過ごすほどの能力が備わっていないか、
現在努力しているか最中ということになる。
もっと言えば、周りの男たちが女性の尻を追っかけている間に別のことを
しているのだから、女性がつかまえる時間とその能力が身につかない。
やつは研究熱心だから、時間をかければかなりのプレイボーイになるだろう。
しかし、実はやつは相当能力が低いんじゃないかと思われる節がある。
時間がかかりすぎている傾向があるし、普通車の運転てのは実践で覚える
もんだろ。しかしあいつは必ず理論から入る。いいか?ハンドルの操作とかペダルの操作の練習なんて普通やるか?交差点で歩行者が来たときとか、対向車が50キロ出来たときは何秒で近づくから、問題ないとか?教習所の練習コース走る前にやる人間がいるか?教官がいるんだから、まず言われた通りやってから徐々に覚えるもんだろ?
俺が思うに子供のころ安全な場所で、放って置かれ過ぎて、他の子供が身に着けるべき体験が、なかったんじゃないかな。むろん個人差があるから、他の子供も同じでできる子もいたと思うけども。つまり、自覚はないんだけれど、体験で覚えるのが苦手だから、まず理論で覚えてから実際に繰り返していくうちにやっと体が覚えるという手順でやっと人より少し遅いくらいで出来ているんではないだろうか。
しかし、普通そんなことをする人間はいないし、心療内科にいっても発達障害と言われるだけだろ。お前気づいてるか?やつの説明が学者並みに詳しいことに。おそらく本当に学者と張り合えるだけの力は持っているんだろう。
自分を研究して自分の操縦方法をずっと開発してるんだろう。間違いなくな。
嫁さんをなんとかしないとな。さっきの説明で自分に興味があることに、気が付いたと思う。だからやつは自分の研究に余念がないし、もし怠ったら
自信喪失してしまって使えなくなるだろう。てことは、まず激しい肉体労働は向いていない。自分を研究する十分な時間がないといけないからな。それに経済の仕組みを知り過ぎているから。単純なお金儲けができない。お金儲けと女性、これは両立することだから、うんと教えてやらんとな。それさえできれば、やつにとっては、できるだけ好きなことをして生きていくのが、いいんじゃないか?
そこまでCくんを研究しているお前も相当なもんだな!ぜひお前が教えてやってくれ。就職先は俺に任せろ!
それと、肝心の就職先なんだが、今までの話を総合すると、つい研究職
がいいんじゃないかと思ってしまうだろ。実際にやつは研究はできると思う。そこそこやれるんじゃないか! しかし基本的にはやつの研究対象は
自分であるし、そうあるべきだ。それを忘れてしまったら、忘れるほど
研究に没頭してしまうと、自分の研究ができないため、自己崩壊しかねない。
つまり、本当にむいているのはオペレータが適しているだろ。但し奇抜な発想で、驚くほど成績をあげる特殊なオペレータだがね。つまりこれがやつの
適性であり、特徴であるといえる。
あと改善が好きだから、改善そのものを仕事にするような、生産技術とか
これらを考えて、就職先を選んでみてくれ。そうすればきっとうまくいく。
そして、人生の本当の目的である家族や愛する人との時間を大切にすることこそ、本当に大事なことで、仕事とはそれをおこなうための手段でしかない
それを教えるべきなんだろう。
愛とはなんて永遠のテーマだが、要はその人と一緒にいると明るい気持ちになる、その人をみて本当に美しいと思える。安心して穏やかな気持ちになれるといった要素が大事ではないだろうか、もし自分がやつにいうなら、この
要素を満たせる女性を捜せというだろう。勿論自分を捨ててまで尽くすなんてそんな女性がいたら申し分ないが、それは試されたときに現れるものだから、現代社会ではそんな機会はめったにない。だから参考にしておけと。
但し、自分はそのつもりで、相手に尽くす覚悟を持てというだろう。
ある意味でやつには何にもないから、具体的であればあるほど普通の人間よりもきっと役に立つだろうから。
そこまで話したところで、Mが戻ってきた。なんと泣きはらした顔をして。
先輩!今戻りました。
なんだ?さっきの女性に振られでもしたのか?
なんですって! とんでもない!彼女と付き合うことになったんです。
それじゃうれし涙か!よかったなMくん。
ちょっと違うんですけど、それも込みですかね。
よくわからん! 話してみろ!
実は彼女は臨時社員なんですけど、ほら僕って時々暴走するじゃないですか。
それを勇気があると勘違いして、好意を持ってくれたようで。
なんだと!勇気があるのは事実そうだからじゃないか!俺もそう思う。
僕が、部長との言い合いで、会社を飛び出してしまった後、みんなが部長に
抗議してくれたんだそうです。
「わたしたちはMさんに何度も救われている。それをわかっているはずの部長がそんな態度をとるのなら、私たち社員、臨時、パート全員で今日をもって退職する!」と、部長に言ったそうです。
そしたら部長が、「ちょっと待て!そこまでいうつもりはないんだ!」
今度は女性陣が、
「いうつもりがないですって!それで辞表をもってこいとか、それで世の中
通用するんですか?部長さん!!」
と詰め寄ったら、
「わかったわかった私が悪かった。しかし困ったな。彼は私の話は聞いて
くれないだろうし。誰か取りなしてもらえないだろうか?女性陣のみなさ
んでもいいので、取りなしてもらえたら恩に切るから。」
そこで、私が手を挙げて捜しにきたといってました。
しかし、よく場所がわかったな!
ええ、それは僕が予約したので、部長との言い合いで、店長の名刺を机の上に置いてきてしまったのを、彼女が気づいて。
で、お前どうやって告白したんだよ。近くには人でいっぱいだろ。
今更ながら下を向いて顔を真っ赤にしているMくん。
表で話していた時、最後にこういわれたんです。
Mくん。もう大丈夫だよ!部長が、前言撤回して悪かったって。
女子全員で部長に詰め寄ったの!でも呼びかけたのはあたしだから
あたしは臨時だし、クビかも! でもMくんがいればいいから!
そしたら僕もう感情が抑えられなくなってしまって
もう、うれしくて、情けなくて、かわいくて、もういろんな感情が
ごっちゃになって気が付いたら抱きしめていたんです。
そしてもう勝手に口が動いて叫んでいたんです。
だめだ!どこにもいかせない!君を守る!君が好きだ!君が欲しい!
僕と付き合って!いつも一緒にいたい!思いつく限りの言葉を言った
と思います。
5分くらい抱き合っていたと思いますけど、その後二人で顔をあげると
彼女の目から涙が・・うれしい・・と言われた瞬間僕も涙が止まらなく
なって。
彼女が、「でも今日はこれで帰るね!もうこんなにたくさんの人にみられちゃった、もう私たちのことみんなにばれちゃったね。
ひどい顔してるよMくん。明日はいつも通り、元気に会社にきてね!!」
二人で手を振って彼女が見えなくなってから、我に返って店の中に入ってきた。という感じです。
やるねえ若者!結婚式には俺たちを呼べよ。全員が証人だからな!!
それはそうとCくんの件はどうなったんです。
その件だが、今日からプロジェクトが正式に始動することになった。
プロジェクト?そんな大げさなものだっけ?
そうさ!実は元部長さんと戦うつもりが、実際は業界の古い慣習という
とてつもなく大きい敵が相手だ。
そんな大げさな!今日相談すれば解決できると思ったのに。
実は我々全員が既に各個撃破したと思った敵がまだ生き残っていて
結果から言えば、全員敗北を喫してしまった。だから今度は調査し、
よく分析してから、計画を練って実行するんだ。
しかし、分析って何するんですか?もしかしてCくんの人間としての?
なんだ相変わらず察しが良すぎるな、Mくん。でもいつもと今回は
違うぞ。なんてったってこの俺が優秀な頭脳を駆使しつつ、最大限に
情報網を使って、さらに専門家に調査まで依頼した上でのものだからな!
さてあとでMには教えるとして、何とか言ってくれY也。
ああそうだ、これほど緻密且つ詳細な分析は過去に見たことも聞いたことも
ない、それに加えて、みんなやLの気持ちが伝わってくるいい報告だった。
今までは俺たちの負け続きだったが、これで負ける気はしない。
勝利をつかんでやる!! それでは乾杯しよう!!
それから俺は相談の上、Cくんの自宅のそばに住んでる年配の女性に
事情を話して、何とか話をつけてある企業からのお誘いという形で
面接にいくことまでは決まった。
(がんばれよCくん。チャンスをつかんでくれよ。お前のおかげで
みんな幸せなんだ。でもお前だけ不幸だなんて、俺には耐えられない。
みんなで祈っているからな!!)
フェアレディZ
Cくんは3か月くらいしてから、地元の車の改造やチューンアップをしている工場に、知り合いと一緒に遊びに行った。その時会計処理をするパソコンのソフトがおかしくなっているのをみて、直してしまったそうだ。
やつは、その道のプロではないが基本的なことなら理解していたし、詳しい知り合いもいた。また中古パソコンをいじって勉強していたし、ある程度なら自分でどうにかできるんだろう。
そうして社長と親しくなったんだが、ある日Cくんがきて、
社長?どうしたんですか?
渋い顔の社長、困った様子だった。
Cくんか?修理のことで、ちょっとトラブルだ!
話聞かせてもらえません?パソコンの時と同じで何か解決策を
考えるの、僕、大好きなんです!
ハハハ!パソコンとは違うから。でも興味があるなら後学の為に
話聞きたいか?
聞きたい!聞きたい!是非お願いします。
では、Cくんのテストのつもりで話してやろう。理解できたら
大したものだ。
まず、この前にある車はレースに出すもので、予選で成績が
よかったが、エンジンが壊れてしまって使えない。
エンジンが歪んでしまってるんだ。全部バラして面研というんだが
歪んだ面を0,02ミリ削らなくてはならんが、予算と時間が
かかりすぎる。それで困ってるんだ。
つまり、フライス盤か何かで表面を削るんですね!
なに!,お前フライス盤わかるのか?何かアイディアあるなら
いってみてくれ。
ええ、まずこれを受けてくれる業者か工場を捜します。
うん!でもこの辺の会社ではやってくれんぞ!
正直いってもしフライス盤があっても、こんな大きな物は削る
機械はそうそうないと思うので、まず相談からしてみます。
僕、いったん帰ります。
帰って電話で同級生のSくんへ電話。聞いてみるが、よくわからない
様子。次にK山さんへ、やはりだめだ。電話帳で調べると機械の欄に
丸々テックいう名前に目が留まる。問題は住所だ。ん!割と近所にある。
直接行ってみた。
あのーエンジンの面研って。ここで依頼ってできますでしょうか?
誰だお前!まあいい、一応やってるよ。予算は50万だ。
50万!!(エンジンだけ買っても50万しない。)
なぜフライスで面を当たるだけで50万もかかるんですか?
そりゃあお前、失敗してもいいように、予備のエンジン代も入れてあるからその金額だ!
責任を取らなくてもいいのであれば、もっと安くできるってことですよね!
そんなわけにいくか!! 信用問題だ!
何かがおかしい!。いくら何でもこんな仕事の受け方、聞いたことない
ガゴン! 社長!今から休憩はいります。
おう!ご苦労さん!
今の音ってもしかして!
ちょっと社長さん、もしかしてこのフライス盤。加工はじめと最後
だけ、不良が多いんじゃありませんか?
おい、いったい誰からその話聞いた?お前どっかのスパイだろ!
失礼ですが、ここは汎用の機械が専門でしょ?スパイしていったい
何の得が?それより加工しているその製品。単価相当安いでしょ?
それで機械の不具合があっても、不良品がある程度あっても
何とか回していけている。違いますか?
なんで、そんなことがわかるんだ!
ヘッドの不具合があり、本来は交換すべきところが、精度を高く加工
する仕事がでてきて、精度の高いヘッドに交換すればいいが、
高価なため、なかなか交換できない。そこで低単価の仕事でつないで
おいて、何とか予算化してから、本来やりたい高付加価値の製品を、
仕事としてやりたいが、もし来てもいいようにとりあえずは受けて
一か八かでやってみる。うまくいけばヘッド代にはなる。失敗すれば
新品のエンジンを補償として出してやればクレームにはならない。
以前似たようなことを会社でやったことがありまして。でも、
その通りだと思いますが、違いますか?
もしかして、お前「Cくん」じゃないだろうな?
なんで僕のことを知ってるんですか?
いや、実はこのアイディアは、以前の取引先から教えてもらったんだ。
しかし、しばらく前に廃業してしまい、その後どうやってやったのか
教えてもらえなくなって困っていたんだ。
このやり方では、とりあえず仕事は断らなくてもいいが、評判は
よくない。やはり50万は高すぎるということなんだろう。
最近、面研の見積依頼は沢山くるんだが、一向に依頼は来ないんだ。
せっかくチャンスだと思ったんだが。
何かいい知恵はないか?お前発案者だろ!責任とってくれよ!
責任をとってくれって言われても。でも僕としても面研は
してほしいし、でも壊れてるんじゃしょうがないか!
社長さん。とりあえずこの壊れたフライス盤で、どうやって精度を
出しているのか、そこから教えてもらえます?
そこにヒントがあるかもしれません。
そうか!とりあえず事務所で話そう!何かいい案が浮かぶかも
しれんからな!
・・・・事務所の中・・・・
まず、お前の見立て通り、ヘッドのガタが大きくなって精度が出ない。
締め付けで調整幅があるはずですが、調整出来ないんですか?
長年使っているうちに、もう限界になってしまっているんだ。
これ以上は交換しないと本来は使えない。
頭にきて、一度削って測定してみたら、最初の40ミリほどは
全く使いものにならないが、それ以降は800ミリは大丈夫で
最後砥石を離す瞬間の30ミリは精度が出ない。
だから小さな製品を沢山並べて平らにして最初の何個かと
最後の一個は犠牲にしてその間の製品だけ出荷している。
あとはお金で解決ってやつで、おかげでほとんど利益がでない。
ざっくりいうと最初と最後だけ犠牲になってくれるものがあれば
ちゃんとした製品ができる。そういうことですね!
甘く考えてもらっちゃ困るぞ!全く同じ材質でないと均一にならない
そこが難しいところさ。
それにいきなりやるわけにもいかないから、練習は必要だ。それはどうやって調達するんだ?
電話お借りできます? FKBってところの社長さんに、電話したいんですけど。
なに!あいつの所か?何の連絡するんだ?
何のって?あそこはエンジンの廃棄物がゴロゴロしているから、練習台に提供してもらうのには、ちょうどいいかもと思って。
そうか! 俺とあいつはアトリエって飲み屋の常連仲間だからな。
そうだお前!今日夜一緒にこい!連れてってやるから!
(奥さんの声)
あんた、そんな若い子を連れてってどうするの!何かしようってんじゃないでしょうね!!全く!お金もないくせに!
いや、こいつは若いくせに、仕事がよくわかっているやつでな。
もしかしたら、うちの救世主になるかもしれん。
何を大げさなこといってんの! さっきの口ぶりじゃあったばかり
じゃないの!
それでな、酒飲むから送り迎えたのむよ!
それといつも言ってるじゃないか?出会いは、時間と関係ないって
俺とお前がそうだったじゃないか?
まーだそれ言ってんの!おかげで大変なんですけど!
なあ!ホントに大事な話だって!
奥さんに日中堂々と迫っていく社長さん。
ちょっと、やめてって!ほら!見てるから!もうやっ・・
わかった、わかったから! (何をしてるんだ?奥さんは、
顔を真っ赤にしている。かわいらしい感じ!)
社長!休憩時間終わったんで、作業に戻ります。
ああ!そうだった。ご苦労さん。ではC君 あとで迎えにいくから。
ええっ!自宅なんか説明してないでしょ!
お前、FKBあいつと知り合いなんだろ!あいつは知り合いの自宅なん
か、言われなくても自分で、調べてちゃーんとわかっているはずだから、
あいつに聞いてからいけば問題ない!
そういって作業室に戻って行ってしまった。
お兄さん、びっくりしたでしょ。(作業員の男性 年は近いかな!)
いっつもこうなんですよ!全く!あてられるこっちの身になって
くれよ!って感じですよ!
自分たちはイチャイチャしちゃって、彼女くらい紹介しろって。
(ぶつぶつ言いながら、作業室にはいっていった。)
---アトリエにて---
おう!久しぶりだな!FKB!今日は頼みがあって呼んだんだ!
お前からお誘いがあるなんて、もしかしなくても、初めてだよな。
よくカウンターで飲んでるけど。
しかしCくんまで一緒とは?説明してくれ。
お二人って、会社名で呼び合ってるんですか?、名前じゃなくて?
ああ、そんなに仲がいいわけじゃない。普段は一人できてカウンターに
座って飲んでいる。隣になることはあるけど、面識はある程度だ。
それに実は、FKB、こいつは親父の所に遊びに来てたので顔は、よく知ってる。一緒に遊んだわけじゃないけど。
まだ若いのに、こんな機械に興味があるなんて、変わったやつだなと
思っていたんだ。
あら、珍しいじゃない!今日は二人ともカウンターじゃなくて、
ボックスで。あ!Cくん本当に久しぶりね!3人で何の悪だくみ?
いや、仕事の話をしに来ただけで、悪だくみはないだろ、ママ。
あら、まだ時間が早いから、私がついてあげようと思ったんだけど
お邪魔なら私は外すわ!
まあまあ!話ならいつもママは聞いているし、今更って感じだから
ついてもらったほうが話しやすいし、いや是非お願い!
なんかあやしいわね!
だってボックスについてもらうのだって初めてだろ!せっかくだ!
お願いします。
ボックスに座り、接客してくれるママなんかぎこちない
なんか、いつもカウンター越しでしゃべっているのに、ボックスだと
変な感じね。さあどうぞ!
FKB社長小さな声で
(なあ、Cくん。実はおれママのこと狙ってるんだ。今日こそは、
ちゃんと話すチャンスだ。悪いが、お前らのことはダシに使わせて
もらうからな!でも話はしっかり聞いてやるから、そのまま話を続
けてくれて構わない。)
小さな声でママに話しかけているFKB社長さん。どうやら本気みたいだ。
でFKBよ、面研の話なんだが、設備が壊れてててうまくできなくてな、
部品交換する金がないんだ。相談なんだが。話聞いてるか?
ママと話しながらFKB社長さん。
「大丈夫聞いてるよ。話続けてくれ!」
(Cくん)すごい!こんなに近いのに全然会話が聞こえない!普通聞こえるのに。会話はしているのはわかる。これは本気で口説き落とす気でいるようだ。ママの顔が笑いから、少し真面目な感じに変わってきた。少し困惑しているようだ。社長さんの顔が真剣にな顔つきに。
社長さん懐から小さなケースを取り出してママに渡す。ママはケースを開けるとびっくりした様子で、社長さんの顔を見る、真剣な表情。
しばらくすると「私、ちょっと席を外すわ!」といって離れようとする。
ママの手を握って「だめだ!ちゃんと返事をしてくれ!」
社長さん、腕をつかんだまま、ママを椅子に戻すと話を始める
今までの話を聞いているとまず、丸々テック、お前は業界新聞を
取っている割には、勉強不足だな。
エンジンの面研は、今やってくれる業者がいなくて困っている位なのに。
まず価格が高すぎだろ!それと既に高い価格となっているから、
価格を通常に戻すには、説明に一工夫必要だ!
そこでだ、うちにも面研の依頼が来る。しかしうちでは機械はないから
下請けにまわしてる。それをお前んとこでやらないか?今はどこも
仕事がいっぱいいっぱいで、依頼しても半年待ちはざらだ!しかし根性で仕事をこなせば、さらに仕事はさらに増えるだろう。
沢山こなせば、それだけ技術が身について、早く仕上げるコツもわかってくる。それにお前、自分の奥さんとの約束、ちゃんと守ってるか?
苦労させないといって、口説き落としてさらっていったんだよな?
俺はお前を友人だと思ってる。しかし自分の言ったことくらいは、
ちゃんとやれるくらいでないと。真面目に努力した結果うまくいかないのなら、友人として助けてやる。
(空いている手を差し出す)
さあ!選べ!俺の手をつかんで、仕事で成果を出して男のプライドを
取り戻すのか! 手を振り払って、今まで通り意固地な自分のまま
困りはてて、友人を失うのか!
一瞬考え込む様子で、返事しない丸々テックさん。
(当然かも!右手で美人の奥さんを捕まえて、左手で親友を
得ようだなんて、あまりにも!)
なあ、丸々テック、お前を助けることで、俺も助かるんだよ。
お前は俺を助けてくれるんだろ?そして今だけじゃなく
この先、俺が困ったとき!そして親友でいてくれるんだろ?
(FKBさんの目に涙がうるんで、その声は少し震えている。)
その時、はっとしたように顔をあげて、話す丸々テックさん。
そうさ!、俺はお前を助けたかった!世話になるばっかり
じゃなくて!お前の役に立ちたかった。頼む!!
そして、差し出された手をつかむと下を向いてしまった。
・・ありがとう!・・恩に切る・・
顔は見えないが、涙声で叫ぶように話していた。
そしてママの手はしっかりとFKBさんの手を握っていた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10分くらいたってからみんな笑顔になって、和やかな雰囲気になった。
それでは、乾杯しましょうか?みんなの未来の為に!
Cくんのために!
はて?僕はなにもしていないんですが?
いいや違うよ。お前はすごく大きなことをしている。
とFKBさんは言った。
まず、今回のことでいうと、ボックス席になったのは、Cくん、お前がいたからだ!
普通は2人なら、カウンター席だし、まずあり得ない。
それに、カウンターでは、ママに言ったとしても、冗談と思われてしまうし。 実際、真剣に言おうとしても、なかなかチャンスがないんだ。
いつでも言えるように、準備していたんだが。
えー!そんな前から思ってくれてたの!全く知らなかったわ!
カウンターの向こうから、氷を出してくるママ。
そこにママがボックスに入ってくるというので、チャンスだとは
思ったが、それだけでは出来なかっただろう。
---後輩の件----
Cくんお前が初めて来た時、後輩に連れられていたろ?あいつは
年の離れた従弟なんだ。
あいつも車は好きでよく話したっけ。
ほとんど一人で来ることが多いんだが、珍しく友達を連れてきた
それがお前だったんだ。
そして、お前がいないとこで自慢げにいうんだ。実は彼は本当に
すごい人なんです。先輩のおかげで元社員は再就職バッチリで
それで、今度新車買うことになったんです。
いや、お前から新車注文なんてすごいと思ったが、その先輩の
おかげだったのか。感謝しないとな
で、今先輩はいま何の仕事してる?いいとこいったんだろ?
そしたら従弟のやつ変なこと言いやがった。
僕たち元社員は数名を除いて、ほぼ面接だけで履歴書も書かないし、
試験もなしで再就職したんです。
前職よりもいい条件でみんな喜んでるんですけど、あんなに活躍したのにCくん本人だけは再就職ができないんです。みんないいとこ行ったのに。Cくんがいいとこいけば、すごい先輩だってみんなに自慢できるんだけど。
そう悲しげにいうんだ。
さっきボックスで話始め、お前の顔を見たとき、従弟の悲しげな顔が目に浮かんだ、そしてここで自分のすべての力をもって、人生に立ち向かっていく姿を見せなきゃならない、人生の先輩として。そう思ったら自分の思いに加えて、今までにないくらい集中できた。失敗するか成功するかなんてどうでもよかった。
今日は、自分としては最高の出来だと思うが、しかしスタートラインに
立っただけとも言える。この先、事をうまく運べなければ失敗する。
お前もきっと再就職できるさ!しかし、その後も油断するなよ!
お前の経歴も従弟に見せてもらったが、正直な意見を言わしてもらうと、実績は確かに素晴らしいが、破天荒すぎて俺の手には余ると思う
だから再就職できないのではないかと思ったほどだ。
(ママ) そしていったい私をどうしようっていうの?
そうだな!とりあえず明日の午後、ドライブでもしようか?
ちょっと遠出して、おいしいものでも食いに行こう!
午後アパートで待っててくれ!馬に乗って迎えに行くから!
何で私のアパート知っているの!後をつけたんでしょ!
いや、そうじゃない。ちゃんと理由があって知ってしまったんだ。
それも含めて説明するから!
それと何!馬に乗ってって。あんた車屋でしょ?ちゃんと車で
来てくれるんでしょうね?(半笑いで、冗談っぽく話すママ)
まあそれも含めて楽しみにしていてくれ!
(Cくん) それはもしかして! (首を横に振る社長さん)
Cくんはあるものを目撃していた。それは初めていった時だった。
それはシートにくるまれて、車庫の隅っこに置いてあった。車というより残骸に近い、そしてシートの隙間から見えるボンネットには・・
間違いなく馬のエンブレムが!
ついに完成したんだ!
Cくんの顔は笑顔があふれていた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
何日かたって、またFKBさんに遊びに来たCくん。
社長、どうです!その顔だとただいま幸せの絶頂って感じですね!
なんだ、お前か!その節はお世話になったな!おかげさまでな。
そう、彼女にこの間聞いてみたら、「おれは、あんたとこうしているだけで、とても満ち足りた気分になる。いや失礼、きみはどう感じてる?
正直にいってみて!」っていったら「私も」だって。
やる~社長さん!今度二人の幸せな顔みてみたいです。
ハハハ、お前のおかげだな、チャンスをくれて、最後の力を俺に
授けてくれたようなもんだ。
それで今思いついたんだが、お前、彼女いないのか?
いえ、まだ。
そうか。彼女を紹介したいくらいだが、俺にそんな知り合いはいないしな、でも心配するな!よかったら天使の羽根を授けてやろう!
え!何ですか天使の羽根って?
まあ、キザな言い回しを笑ってくれてもいい!
そこにZが止まっているだろ!俺がいままで乗っていた車さ!
俺は「馬」を手にいれたから、こいつもきっと誰か他のやつに乗って
もらいたいと思うんだ。しかしこいつも例のごとく、エンジンが歪んでる。但しお前から丸々テックに頼めば、喜んでただでやってくれるだろう、車は30万で譲ってやるよ!
お前、よく見るといい男だと思うけどよ、堅苦しいというか、もう少し遊び心がないと、女はついてこないぜ!
ただし、こいつを手にしたらきっと、いや、女のほうから寄ってくるだろう!
こいつのために、カスタムパーツも揃えてあるが、俺の「馬」には合わないからくれてやる!そしてお前と俺でカスタムするんだ!
いい車になるぞ~、俺の「馬」が嫉妬するくらいの出来になるはずさ!
どうだこの話に乗るか!それともダサいまんまで寂しい人生やるか!
どちらを選ぶんだ!なあCくん!
考えるまでもないです!是非!
だろ~!お前はそういうと思った。でな!ここはこうして・・・
なに!なるほどそりゃいいや!・・・だったらこうしよう・・・
二人はカスタムの話に夢中になっていった。
そして、CくんはZ乗りの仲間入りを果たしたのだ!!
(おれも喉から手が出るほど欲しかった。フェアレディZ!
今は電車通勤だから我慢してるが、地方勤務だったら!
話をしているだけで俺も欲しくなってきた!)
と言う話は、時々小説に出てくる話だ。
一応言っておく。天使の羽根は、この当時ランドセルのことをいうのではない。まだ発売されていなかった。この言い回し自体かなり古くなってしまった。いやちがう!非常に歴史がある話!
・・・女性指南役Lの悩み・・・
先日Lから電話が来て、話があるという。じゃあいつもの居酒屋で
というと、かなり長い話になるかもしれないから。休日の前か連休
で予定がないときでいいから、俺のマンションに来てくれという。
何かあったのかと言うと、その時でと言うんで、今度の土曜日行くことになった。
・・・L宅にて
まず、来てくれてありがと。酒とつまみ用意してあるから、こっち来て
くれ。飲みながら話しよう。
俺は「すまんな、気を使わせて。」 といってテーブルについた。
いやとんでもない!こちらこそ!
とりあえず、一杯目はビールでいいか?そこでさっそくなんだが、
と言いかけたところで、
Y也さんいらっしゃい!主人がお世話になってます。
ああ!奥さんこちらこそ。ご主人は仕事ができる男ですから、こうして
助けてもらってます。
まあ!同じことを主人はいつも言ってるんですよ、Y也さんは、仕事のできるやつだから世話になってるって。
ゴホン!Y也も俺も仕事ができると自覚してるが、自慢話はしたくない。同期のせいにしてるだけで、できる男の常套句というやつさ!
奥さんはニコニコ笑いながら「ごゆっくり」といって台所のほうへ
いってしまった。
さて、いくつか話をする前に言っておくことがあるが、さておき、
俺はCくんの指南役として、もうどうしていいかわからなくなって
しまった。それを相談したくてお前を呼んだ。
お前がそんなこというなんて、今まで聞いたことないぞ!いったい何があった?
そう、おれは商店の次男坊で、いろいろやらされたおかげで、勉強は
できないほうだったが、社会に出てからは比較的楽にやっていけてた。
営業になってもそれは変わらず、むしろ得意だったほうだと思う。
人の悩み相談なんかも得意だったし、むしろ積極的だったな。
さてここから先はプライバシーの問題。もしかしたらお前や、お前の
奥さんが知っているかもしれない人のことを話すことになる。
したがって、他に漏らさないように約束してくれなければ話せない!
お前!いまさらそんなこというのか?Cくんの件だってあんなに調べたらプライバシーの侵害になりそうなもんだろ?わかった約束するよ!
ありがと。俺はどうしてもCくんに彼女がいないのが腑に落ちない
と思って、前の会社の人間マップを作ってみた。
なんだそりゃ!
何って、どの部署に誰がいて、独身は誰でどの程度、イケメンか美人か
を視覚化してみた。そうしたらなんと!会社の1,2番の独身女性が
部署が変わっても、必ずCくんの視覚範囲内にいることが分かった。
お前なー。会社といってもそんな大きな会社じゃないんだから、みんな
どこかで会うだろうよ。下手すりゃ食堂で毎日見かけるぞ!
それだけならな!しかもその女性たちは、Cくんに食事をおごってもらったり、家電の修理をしてもらったり、使い方を教わったりしてるんだ。
俺だったら、そんなうらやましい立場なら、すぐに口説いて付き合うけどな。
お前大事なことを忘れてるぞ!俺とお前も同じ会社だったってことだ。
ああ!あの子か!
Cくんも告白してデートに誘ってみたらしいが、断られはしなかったものの返事はもらえず、そのうちに同僚に高級車でデートに誘われて一発OKで付き合ったらしい。
しかも一週間くらいで仲良く朝帰りで会社にご出勤ときたもんだ。
証拠つきで。
俺そんな話きいてないぞ!
まだ忘れてるな!お前自分の彼女と付き合ってて、しかも出張で寂しくてしょうがないとか、俺にこぼしてきたくせに!
しかし証拠って?
出勤時に顔中にベタベタとキスマークをつけた同僚がいて、あわてて
係長が鏡見てこい!っていったとか!それでわざわざCくんの前で作業机に座ったまま、ハンカチでキスマークを拭き取っていたんだと。
これにはさすがに係長もCくんも笑ってしまったといっていたな!
まあ、よくある話だよな。キスマークの件は別にしても。
でもそれでCくんは諦めがついただろ。逆によかったんじゃないか?
それが同僚が恋人で、Cくんの前で話をしにくるもんだから、苦しくてしょうがない!別の部署ならよかったが、移動もなかった。
あの頃のCくんでは、結婚でもされようなものなら、もう壊れていただろう。
そんな大げさなものか?お前知っていたんなら慰めてやれば
よかったんじゃないか?
実はその頃の俺は、あまりCくんやお前のことを好きじゃなかった。
それに、失恋なんてよくあることだし。
でそのまま時が過ぎようとしてきたころ事件が起こった。
それが例の事件というわけだな。
そしてその犯人の一味に同僚の彼氏がいたというわけだ。
Cくん同じ高校でだった女の子がいて、
その「あの子」とCくんがあまりに不憫だと思ったんだろう。
「彼がこんなことをしていたなんて、私いったいどうしたらいい?」
「Cくんは、今でもあなたのことを待っているはずよ!」といったとか。
そのとき、Cくんは事件に加えて、同僚が無断欠勤しているもんだから、心と体がつかれきってしまっていて、彼女が約2年ぶりに自分のほうへ
向いて来た時に、冷たくあしらってしまったんだそうだ。当然だよな
Cくんを気遣うどころか、堂々と職場にきて彼氏と親しげに話して
いたんだから。
そして絶望してしまった「あの子」はそのまま会社をやめてしまった。
ここまでなら、犯罪が絡む以外は、よくある話だが、ここからとそして
Cくんの子供のころからの経験が大きく影響してやがては
俺たちの人生に大きくかかわっていたなんて、誰が考えるだろうか
ちょっと休憩しようか?話疲れたし。
しばらく二人でテレビを見ていて、15分くらいたっただろうか?
なあ!L!Cくんの失恋話なんて、いったい何の関係があるんだ?特に
関係などなさそうなんだが?
ああ!悪い!これからが本番というか!お前どう思った?
どうって?別に事件のことは聞いているが。うーん!よくCくん2年
近くもよく我慢したなと思うくらいか?
そうだよ!それ!それ!。しかしCくんは以前にも同じようなことがあってしかも以前では10年も。
????
Cくんは、パートさんに人気があったのはお前も知ってるだろ?
当時食事に誘われたことがあったそうだ。なんと3人から!
あと言いにくいんだが、そのうち一人はお前の奥さんだ!
なんだと!あいつふざけたやつだな!
まあ、そう怒らんでくれ。変わった子だからちょっと話を聞いて
見たかっただけらしいから。
それにCくんは、断ってしまった。僕には好きな人がいますからと言って。
その話を3週間位前に、元パートさんとばったり会って聞いてから、
俺はその週末Cくんに会いに行った。そして、「おいお前、先輩達に
こんなに心配かけやがって!解決してやるからお前のことを全部話せ!
いいか?生まれてから今までの覚えていること全部だぞ!」といって脅かして聞き出してきた。しかし、さすがに今までのことをすべて聞くと一か月はかかりそうだったから、それはいいからハイ次!うんハイ次!次!次!といって飛ばしに飛ばしまくって聞いたが、それでも朝6時から夜の9時過ぎまでかかった。ぶっ通しで。
Cくんも俺も、口はカラカラ、涙も汗も枯れはてて、話を聞くのもつらくなっても、おれは聞き続けた。どうしても原因を知る必要があると、
思ったから。
それでわかったことをポイントだけで言うと、まずCくんは非常に強く、女性を好きになってしまった。好きすぎて、死んでしまいたいくらい。そしてその状態が数か月続いた。
よくわからんな?好きな状態が数か月?普通だろ?
まず勘違いしてほしくないから一応当時の状況を整理してみよう。
Cくんは農家の生まれだが、当時は隣に行くにも林を抜ける必要が
あるほど。女性といえば、お母さんとおばあちゃんくらいで、年の近い子供にあうことは、年に一度くらい。
お母さんの実家に行ったとき、従妹の女の子と会う程度。恥ずかしいから話などしない。寝室はみんな雑魚寝で大きな部屋で一緒に寝る。
暖房は囲炉裏くらいで、冬はあんかを抱いて寝る。猫も時々布団に入ってくるが、放し飼いで、寒いから人の布団に入ってくる。日本昔話の昔の家に電球を足したくらいの暮らし。(昔、まんが日本昔ばなしというアニメがあった。まさに、そのまんま。)
幼稚園にも行かせてもらえず、世の中に幼稚園というものがあることすら知らない。教えると、行きたいとせがまれると困るから。
当然漫画雑誌など家にはない。親戚の子供が忘れていった、漫画本が1,2冊くらいあっただけ。小学1年生という雑誌はばあちゃんが買ってくれた。
小学校へいって初めて、他の子供たちと一緒になった。机に座るのも初めてなら、長時間座っているのも初めてなため、授業中にお漏らしをしてしまう。許可をもらってトイレに行くとか、いや人に聞いてから何か
するような経験も初めてだった。
小学校に登校するとき、市街地を通るため登校するの女の子を見たとき「こんなきれいな女の子がいるんだ!」とポーっとなるような
男の子だった。学校では言われたとおりやるにはやるが、何をやって
いるのかさっぱりわからない。
そんなCくんも1年2年3年と過ごしていくうち慣れてきたころ、
今度はいじめの対象に。世の中は、電球から蛍光灯に、手作業から農業機械に、バイクや自転車から車に。テレビが白黒からカラーテレビに。
道路が整備され始め、工場もたってゆくそんな時代。それでもかなり進歩が遅いほうで、おじさんやおばさんが高校生のころに参考書として
買った、放送設備のすべてとか、電磁気理論とか、原動機とか難しい本が家の中にしまってあったが、ダンボール箱から引っ張り出して、 Cくんはそれを眺めたり、読んだりしていた。
そんなCくんは、学校の図書館だけが唯一の安らぎの場所だった。
いじめる同級生は図書館なんかいかないし、勉強のできる生徒は
親に最新の参考書を、買ってもらっていたから必要がなかった。
いくのは、物語や小説を読みにくる一部の生徒だけ。
なぜか、中学生のための、電気や機械の本が置いてあって、それを夢中になって読んでいた。
いじめの内容を聞いてみたのだが、とても人に話せるようなことでは
ないと、かたくなに拒否された。どうあってもいうつもりはないと。
但し、暴力で脅されたため、やむを得ず従ったが、その時の恨みは
生涯忘れないだろうと思ったそうだ。
よく考えれば、教育熱心な親に生まれたのではないから、仕方がない。自分の親ながら、生きるそばから諦めている。そんな感じがしたそうだ。大人になってから、小学校に入るとき知恵遅れと言われたと、母から聞いて、それで何も言わないのかと。そんな考えが、見え隠れするともいっていた。親が、子供のことは諦めている、そんな感じがしたと。
ある日、学校でクラス替えがあって、新しいクラスになった時ある
女の子と同じクラスになったが、その子を見た途端、かどうかは覚えていないらしいが、とにかくその子のことを好きになってしまった。
特に一番かわいいとか、きれいとかそうではなかったらしいが、
その子の事が頭から離れなくなり、苦しむようになった。
しかし、あまりに自分の家と、みんなの暮らしぶりが、違いすぎるため話かけることも出来なくて、気が狂いそうになるほど、その思いは
募っていった。大人の恋とは違って、他の子と仲良くするのがいやだとかそんなことなど関係ない、とにかく苦しくて仕方ない。それ以外考えられない。一日中寝ても覚めても。
そんな時にどうすればいいか考えたCくんは、そうだ!結婚すれば
いいんだ!。しかし子供が結婚なんて、できるはずがないと思った。
話を聞く限り、Cくんの年齢からいってこんな強烈な恋心を抱くなんて、早すぎるんだと思う。
かたや、この後の人生で立ち向かうだけの精神力を得たのは、いじめと
強烈な恋心が、影響していたのは確かだと思う。
おれはCくんではないから、当時の彼の思いはわからないが、話では
今すぐにでも、一秒でも早く彼女と結婚でもしない限り、おさまらないくらい、好きになってしまったんだそうだ。
理解を助けるために、ちょっと教えてほしい。なあY也!お前は若い頃、身がよじれるような、つらい恋をした経験はあるか?
一度だけある。しかし同じ経験はしたくないな!もっと穏やかな恋ならしたいと思う。
たとえて言うなら、10才そこそこの小さな男の子が、その身がよじれるような恋の、もっと強烈なものをしてしまい、それが数か月つづく、これがどんなものか想像できるか?
想像もつかない、いや想像するなんてできないと思う。
だろ?おれも同感だ。それでCくんがどう対処したかというと
何の本かは覚えていないらしいが、女の子に恋をさせてあげようとした
キューピットが女の子の心臓を矢で貫いた、たちまち女の子は恋におちてしまったが、その思いに耐えきれなくなった女の子はもう生きてはいけないと自殺してしまった。という物語を読んだ。
そして、なぜか俺もその物語を知ってる。
おれも知ってる。なぜか、何の本だったか覚えていないが。
そして、Cくんはもう自分も死ぬしかないのかと思って「もう嫌だ!」と思って神を恨んだ。といっても念じるか、祈るしかないわけだが。
そうしたら、すこし思いが和らいで、通常生活に戻れたそうだ。
でも好きな気持ちはずっと続いていて、10年後に彼女に告白する
付き合ってあげようか?という彼女の言葉に、「いや、いい」
といってしまったそうだ。もう疲れてしまって、いやになってしまったといっていた。
それに、以前の思いは今すぐ結婚!だから付き合うなんて、どうすればいいかわからないし、今はとてもそこまでの気持ちはないから、とても無理だと思ったそうだ。それでも告白しない訳にはいかなかったそうだ。誠に自分勝手だとは思うが。
そこで、ポイントは彼女とほとんど話すこともなく、ただ思っているだけで、過ごしてきたから、女性とどんな話をしたらいいかわからない
ということだ。
そして、それはトラウマになっていく。だからCくんはその気になればモテるんだから、告白まではできるが、そこから先はどうしていいか
わからないそうだ。
女性と付き合った経験がないといっていたが、デートとはいかないまでも、複数人で食事にいったり、遊びにいったりすることはあったそうだが、女性と楽しく過ごしたという記憶はまったくないそうだ。
勘違いしないでほしいから、一応言うとみんなと遊ぶのは普通に楽しい。
しかし、自分が意識している女性が、そのグループに入ってくることは一度もなかった。
彼が中学生の時、臨時でしばらくの間だけ若い女性教諭と話したとき、
同級生で話好きな女の子が、自分の話で笑ってくれたときは、うれしかったと言っていた。
例外として、学校に行くときに同級生の従妹の女の子が、Cくんに話しかけてくれて、途中まで一緒に二人で歩いていたときは、とても幸せだった。と言っていた。総じて、Cくんは子供だったのだろう。
彼女とのことは、恋焦がれる苦しみの記憶として、残ってしまった。
それから逃れるために、「あの子」に告白したのかもしれないが。
彼の中には「好きになってはいけない」という気持ちがある。まるで 自己防衛本能のように。昔とても生きていたくないほど苦しんだから。
女性を好きになると自己防衛本能が働く「好きになってはいけない」と
「あの子」との失恋がその思いをさらに強めたようだ。
自暴自棄になってしまいもうどうにでもなれ!という気持ちだったと。
ある時、家の前で台風で強風が吹いていたとき表に出てみたら、
強風に吹かれてなぜか気持ちよかったといっていた。
そして、思ったそうだ。「向かい風に向かっていくように僕は、困難に向かっていくんだ。」とそう思ったら少しうれしさを、感じたと言っていた。そして「困難に向かっていくとき僕は救われる」と思ったと。
そして、俺は気づいた。「あの子」との関係が完全に終わってしまった後、絶望していた彼を救うのは彼自身しかない。そしてCくんは困難に向かっていった。この社員たち仲間を救うという困難こそ自分を救ってくれると。つまり彼は絶望しながら懸命に困難に立ち向かっていたんだと。だから普通の人間なら上司がいえばやめるだろ?しかしCくんには立ち向かっていくしか方法がなかったんだ。
言い換えるなら、困難に向かっていくという自分の信念以外に、絶望から自分を救う術をもっていなかった。
俺はつらくないか?と聞いてみた。そうしてどうしていつも笑って
いるのかと。
そしたら「何かの本で読んだか、テレビで見たかよく覚えていないんですけと、困難に出会ったとき、笑え!ていうのがあって、いいなと
思って僕も真似してやるようになったんです。」
なあY也!こんなやつをどうやったら救えるんだ!!
俺はどうしても、どう考えてもわからない。考えられない!
いったいどうしたらいいんだ!!
俺も、もう目の前が涙で何にも見えなくなってしまっていたが、
よくわかった。しかし感情的になったままでは解決方法は
俺だって考えられない。
だから今日はもう終わりにしよう。
今度は俺のほうから連絡するよ。よく考えてみる。
といって話を終えた。
失職中にできること会議
おれはいつものメンバーを招集し、現在のLの現状と問題点について、話し合った。
最初のうちは、皆悲んで、涙を流して聞いているだけで精一杯、会話など出来ようもない状態だったが
あえてみんなに喝をいれて、「それでもどうにかしなきゃ彼を救うことはできない!」いいか!もっと冷静になってくれ!そしてみんなで真剣にアイディアを出すんだ!なんとしても!
俺たち以外の誰が彼を救えるっていうんだ。と激をとばした。
そして、スケジュールを発表した。
そしてこの会議を「失業中にできること会議」と命名する。
ずっこけるメンバーたち!
ちょっとストレート過ぎないか?
いや、これでいいんだ。これが終わったらこの会議は解散するが、
どうだろう?このメンバーはこれから一生付き合っていく仲間として
今後も時々会って話し合おう!
3つのポイントを俺からみんなに提案する!みんなが賛成したら、
このポイントをそれぞれのプロジェクトとして取り組んで、少なくとも今後後継続努力できるようにすることが、最低ラインの目標だ!
まず、一般常識 これはCくんがビジネス及び一般生活で使う
一般常識を知っているかどうかを確認するためだ。
教養、娯楽、趣味、学業と成績、成績の幅広い範囲、能力主義など
放任主義と現実社会
次は 人間(女性、男性) 交流、交渉、相互理解し付き合っていくた めの能力が備わっているか?
そして最後は かなり困難なものにあると思うが
ずばり、「プレイボーイ 」
なんだそれ?俺たちがCくんをプレイボーイにするための、教育を
するのか?
そう!だが俺たちの目標とするものは誠実なプレイボーイだ!
だから、最初に誠実なプレイボーイとは何なのかを議論する必要が
ある。遊び人じゃないプレイボーイとは何なのか?
そしてこれは、かなり多岐に渡る知識と技量が必要になるだろう。
質問!放任主義と現実社会とはなんですか?
これは人間とはずるいものだから、あんまり教えるとあっさり目標を
達成したり、偉くなったりすることは恐れて必要なことを教えなかったりするだろ?なぜ教えないのかを教える。
俺らもかなり経験あると思うから、実例を沢山教えればかなり役立つと思うんだが。
提案があります。
今までのことを聞いていると、そのままでは幾ら時間があっても、
おそらく実行はできないような気がします。
そこでおそらくCくんは経験で覚えることは苦手という分析が、以前あったと思いますが、それは経験が少なすぎてそうなるのであって、もっと経験があれば変わって来るのかもしれません。
彼にいろいろ教えたいのはわかるんですけど、そんな学者かプロでも
できないようなことを考えるより、例えば、かれは掃除や片付けが
苦手ですが、同じように生活する僕たちが、日常どう行動して整理整頓
しているか?していることをそのまま伝えて、それを伝えて改善を促すとか?間接的な方法を中心にやっていくほうが、現実的ではないでしょうか
勉強っていっても最終的にはみんな相互につながるもんでしょ!
だから、一つに絞ってから社会や職場、人間関係への波及する部分を
補完して説明すれば、十分じゃないでしょうか?
大事な部分だけは実践訓練すれば。
結構はまるとCくんって優秀ですよね!だから改善できたんだから!
彼を過小評価すると、時間のムダが多いと僕は思いますけど。
それより、せっかく聞き取りしてくれたんですから、もうデータは
十分でしょ、彼の恋愛観は事件のせいで明々白々ですし、
時間がたってる部分だけ補強すれば十分かと。
まず確認したいんですけど、Cくんは恋愛に失敗したんですよね?
で、それは過去のトラウマのせいと、いわゆるお付き合いというもの
が理解できないから、告白しても、そこから進めない。だからそれ以降は恋愛に消極的になって、このままでは将来が心配だということですよね?
第二にいまはちょっと違うけど、都会と違って田舎では車がいわゆる
ステータスな所があるから、一応ある程度の立派な車でないと女性から
相手にしてもらえない。ですよね。
あとはCくんは機械とか電気とかは得意だけど、みんなが興味あるような旅行とか、遊園地とか、温泉とかそういったものには興味がなく
車でも、高級車よりスポーツカーとか趣向が少し違う程度・
但しいきなりディーゼル車とか極端に経済的なことを優先する傾向
にある。
あと同期の男性は、高級車のセダンタイプとかそうゆう車の趣向で
女性もそんな傾向があり、美人系の彼女がほしいなら車は必須
但し、一般的な女性なら、そんなにこだわった車じゃなくても大丈夫
ですよね。しかも以前の会社のサークル仲間だった時は車は話題には
するものの、あくまで女性を捕まえるための道具にすぎないように
感じてましたから、いわゆるかっこいい系ならおそらくなんでも
いいんでしょう!
僕の考えでは、おそらくCくんは今後も地元に暮らすつもりでしょう
長男ですし。
そうするとまず必要なのが、車、できれば高級車かスポーツカーの
どちらかで、見栄えさえよければなんでも構わない。
新しいか古いかで違いますけど、古くても個性がつよいカスタムされた
ものなら、問題はない。
経済的なことを考えれば、デートの時だけ乗ればいいし、普段は
自転車でも歩きでもバイクでもなんでも構わない。ただあんまり
ダサいものでないことが必要条件
車といえば、レンタカーとかあるんで、必要なときだけあ借りれば
いいように思うが、女性目線から見れば所有することがステータスだから、レンタカーは今の所有している車が使えないときや補完する程度。
それにレンタカーは高い、当然ながらレンタカーは商売だから儲け分
が車代にのっているので当然それを常用できるほど安くはない
世の中のほとんどの旅行、高級飲食店、スナックやキャバクラなどの風俗店、デパートや車のディーラーなどこれらは特別な脱生活感を味わう
ように作られている。だから高いし、毎日利用できるようにはなっていない。特別な買い物をするときに、たまに、あるいは一度だけ使うようなものですよね!だからお客さんは入れ替わり立ち替わりする。
世の女性は、スナックやキャバクラに出入りするような男性をよく思わない。僕の意見では、スナックはともかく、キャバクラなんかは男性をもてなす為のもので、女性がいっても楽しめる訳がない。
女性からみれば、浮気をしているようなものでしょう。
あといわゆるお付き合いとは何かですよね?
僕の意見ですけど、結婚を考えている男女が、お互いの価値観や
性格など一見してわからないためしばらく食事、旅行、デート
などをし、楽しみながら理解を深めようとする行動のこと
普通はいきなり結婚を申し込まれても、相手のことをよく知らないから
戸惑ってしまう。だからまず付き合って相手を理解してからと考える
しかし、体の関係をもってしまい、お互い求めあうようになると
いつも一緒にいて離れたくないから、結婚しようかとお互いが
納得するケースに発展するので、普通の男性は体の関係を求めたがる
自然に欲しくなってしまうし、体の相性とか求めてくる頻度とか
態度とか総合的に判断できる。だって実際行動してるんだから。
一般的には美人な奥さんはお金がかかる。奥さんのほうが旦那さんに
惚れている場合は、経済的な協力は得やすいため、生活はやりやすい
旦那さんが奥さんに惚れているケースでは、ある程度生活レベルを
あげないと奥さんは納得しない場合がある。というか女性が男性の収入、生活レベルが高くないと、結婚しようとは考えない。
お付き合いする期間が長すぎると、お互いにマンネリ化したり、もっと
いい相手がいるんじゃないかと思えてくるから、結婚は遠のく場合が
ある。
また人によっては、複数の人と付き合うのを抵抗なくできる人もいる
また、初めて付き合ってみて、「こんなものか」と思ってしまうと
次々といろんな人と付き合うのをためらいなく始めてしまう人もいる。
僕の意見では、こんな人をお相手に持ってしまったら、別れるしかない
たとえ結婚したとしても、お相手探しを始めてしまうか、もしくは
結婚してあげたんだからと、侮られる可能性があるから。でも実際は
どのような態度を取るのかで決めるでしょうけど。
僕は、親同士が気に入って結婚を決めるような昔の結婚てのは決して
悪いことじゃないと思います。
今僕がいったことは以前の僕ではとても知りえなかったもので、最近彼女ができたから。ある理由で調べたのでわかった、いや自分でも考えたうえで話しました。
完璧にするのならとてもこんな程度で十分とはいえない。わかったのは
ほんの一部だけ。
自分が好きな相手と結婚するのがいいというのは、みんな同意すると
思いますけど、調べていくと、そんな夫婦でも長い間に気持ちの変化
はあるのが普通で、年をとってもお互いを好きでいるほうが少数派
のような気がしてしました。年をとれば衰えていくもんでしょ!
しかし、そんな衰えたお互いをささえているのは、今までの生活で
培った信頼関係があるから、年をとっても私はあなたを裏切らない、
私はあなたをずっと大切にしていきます。生きている限り。
いう無言の言葉を交わしているのだと思います。
昔でも、今でもちゃんと子供のことを見ている親ならば、子供のことは
よくわかっているはずですよね?子供自身以上に。
昔は大体若いとき20歳から25歳くらいまでに結婚させたそうです。
母体のことを考えると。若いときとほうがいいのは学校の授業でも
習いましたよね?
自分で調べてみて思いますけど、真剣に人生を学ぶなんてかなりむずかい。結婚しないとわからないことも多い。だから子供のことをわかっている親が、うちの子供はこんな性格だから、こんなお嫁さんがいいんじゃないかとか考えたり、親同士が気が合うならきっと子供も仲良く
なるだろうという。単純な考えで生きてきた。そして今まで命をつないでこれたのだから、間違いはないだろうと思っていること。
そして親戚が多いほうが、紹介してくれる可能性が高くなるから
お互いに親戚同士ということで、生活を協力し合うということのほかに
結婚相手を捜すのに苦労しないように、親戚付き合いを大切にしてきた。
だから経済的になんとか成り立てば、昔の結婚のほうが幸せだったのではないかと思うこともあります。
しかしこの関係は経済が自由になって国際化してきたことで、壊れてきた。みんな自由になってきたから。お金も稼ぐようになってきたから
遊びに出るようにもなった。
自由になったそのものはいいことだけれど。稼いでいる男や美人さんも
みんなの目に入るようになってきた。それも沢山!
みんな結婚に憧れくらいはもっているのだから、最初目にする男や美人さんが目に入るが、普通はこんな人と結婚できるはずがないと思って
適当な相手と結婚するケースが以外に多いそうです。
でもそんな人たちは、ていうかほとんどはそれで満足している。
でもやはり条件はあって、その条件に当てはまらないと結婚しない
先輩方や僕たちの会社や人間関係にも沢山の女性がいますよね?
でも彼に紹介できないのはなんででしょうか?地方在住だから?
地方に嫁に行かせるのは大変だから?そんなことしなくても同僚に
男性社員が沢山いるから、そっちで彼氏でもなんでも作って宜しく
やるだろうから、こちらの件には関係ないと?
また地元の人たちはこう考えているはずです。いや考えていなくても
無視することで容認している。
こんなことをして、世間様を騒がせているCくんに、嫁など来るはずがない!
仕事していないのは本人の問題!
悔しかったら自分で何とかしてみろ!
こっちも大変なんだ!お前のことをかまってやる余裕などない!
そこまでいってないだろ! と一人が言った。
まあ!わかります。でも理解してほしいんです。別にあなたを責めてる
訳じゃないし、ブレインストーミング つまり条件をつけずに考える
その段階で考えてみるとどうなるかということです。
ここ!大事です!理解してもらえますか?
わかった!続けてくれ!
それに僕もあんまり言いたくないんですけど、Cくんちって農家でしょ?それ自体悪くもなんでもないと、みんなは口にする。そしてみんな農家というものが、どんなものかをよく知っている。
そして農家に生まれた女の子はサラリーマンに嫁に行きたがるし、
親もそうしたがる。これはなぜか?
苦労する割にはお金にならないし、奥さんもお金が自由にならない。
また土にまみれて汚れてしまうし、とても都会の奥さんたちと
話が合うわけでもなく、自分の世界も広がらない。
それだけじゃなく格好わるいと思っている。
なかなか決まらないときは、親戚をあてにすることもあるが、
普通の親同士知り合い程度なら、かなりの好条件じゃないと話に
ならなかったりする。農家なんて面倒だとか言って。
サラリーマンの奥さんなら、専業主婦でもあんまり苦労しないだろうし
「あんまり苦労しないだろう」ここ大事です!
そして、農家はやりたくないというので、せっかく自宅があるのに
結婚するとみんな奥さんとわざわざアパート暮らしをする。
じっさい嫌われているという純然たる事実があります。
昔の時代は生活するにはほとんど農家しかなかったという事実が
特に地方ではそうだったようです。
ここまでいって、Y也先輩に質問!まずは役員になられたそうですね。
ご昇進おめでとうございます。
質問ですが、会社の幹部の方は仕事は楽でしょうか?大変ですか?
お言葉を返すようだが、正直にいうとかなりの激務だ。給料は高いかも
しれないが、極端にいうと俺たち役員の発言一つで何百いう人間の将来が決まることもある。家庭がおそらく壊れてしまうこともある。逆によくなることもあるが、そんな時は社員に感謝されることは非常に少ない。判断することが主な仕事になるから。
うちのやつ(奥さん)にも苦労をかけている。奥さんの手料理を食べたいと役員が家に集まったときは、手間をかけて作ってもらているが、
メニューなど何をすればいいか相談されても、俺にはわからないため
専務の奥さんに相談したりとなかなか大変そうだ。
お歳暮やお礼、会社関係の冠婚葬祭には取引先との関係でよく出向くが
下手をすると、どんな取引先だったかわからずに家を出そうになるとき、
よく調べておいて教えてくれる。家内には感謝しかない。
但し、このような仕事の仕方を改めようとする動きもあって。今後は
もう少し楽にはなるだろう。会社の役員や現場の人間の役割を見直す
ことで役員としてもやりやすくなるだろう。
実をいうと最初の提案の内容は会社の事務員と秘書の二人につくってらったもので、盛大にぶち上げたほうが、真面目な意見、真剣な
議論が出るだろうということでこのような内容になった、
ありがとうございます。で、もう一つ
農家の偏見を取り除くという訳ではないですが、世の中には
裕福な農家というのも存在します。関東近郊の農家で外車を複数台
所有して、大抵宅にすんでいる。
ああ!テレビで見た! おれも!!
ご存じなら説明は省きますが、こんなに裕福でも、お嫁さんが
なかなか決まらないそうです。
で、これは私がCくんのおとうさんに直接聞いた話ですが、なぜ幼稚園にいかせなかったのかを聞いてみたんです。
そうしたら、あら、みんな身を乗り出してどうしたんです?
どうもこうもないだろ!やつが不幸になったのは幼稚園にいかなかった
からだとさっきの話からわかるだろ!さっさと聞かせろ!
結論から言えばお父さんが幼稚園に行かせなかったのは自分が
行かなかったから。そして小学校にいったとき、Cくんと同じような
経験をした。しかしお漏らしはしたものの、いじめには会わなかった
なぜなら、その頃の子供たちは数が多かった。そして親戚や友達も
たくさんいた。その友達の一人が「○○くんをいじめたら、僕が許さない。」といって反撃してしまったから、それ以上手がだせなかった。
そしてどうせ農家の長男に生まれたのだから農家を次ぐのに教育なんて
そんなに必要じゃない。という考えだったから。
しかしその後世の中は急変してしまい、兄弟は幼稚園にいった。
いじめはあったがそこまでひどくはなかった。殴られる、たたかれる
くらいはあったと思いますけど。
よく見ればCくんちって意外と裕福な家庭なんですよね!家もおとうさんが苦労したといってましたけど。最近新築したし。
その代わり、子供のこずかいはなし。アルバイトもだめ!ちょっと
極端だと思いませんか?
つまり、おとうさんは農業に未来はないと思っているから。そして
それは一般の人が考えることと一致している。しかしプライドだけは
たかく、そのためならなんでもやるような人だってことです。
しかし、周りも同じだから気が付かない。そのうえ所得を得る
方法も時間をかけてやるようなことでなく。すぐに結果のでる
もの、他の人がやっているようなことを誘われればやってきた。
それで生活してきた。親戚が多いから、子供たちも結婚は苦労しないだろう。そのうち見合いの話でもくればすぐ孫もできるだろうと考えてきた
しかし、子供の時代では結構目ざとく異性をみる傾向がでてきた。
ゆっくりと確実に。しかし今までやってきたことを変えられない。
そしてCくんは心のなかでは苦労するだろうことはなんとなく感じてはいた 小学校四年生のとき神に我に七難八苦を与えたまえと祈った
そうですが、子供で誰もそんなこと考える人はいないです。
きっとつらいことがあったから。こんな苦難を味わうなら、
思いっきりつらい目にでもあえば、今のつらさを忘れられるだろうと
考えての行動でしょう。
話を農業の話に戻すと戦後の話で恐縮ですが、すごいインフレがあって
お金の価値がものすごく下がった。それでいままでの暮らしを変えない方法で農家のみなさんは生活を守ってきた。お金をあまり使わない暮らしで。しかし、好景気になり、儲かったが生活は変わらない。ものすごいお金持ちになっても。いつかインフレニになるかもしれないという不安がどこかにあるから。僕の考えすぎかもしれませんが。
テレビの報道で、お金持ちの農家の方がまるで一般の農家と同じように
作業服を着て、長靴をはいて、麦わら帽子をかぶって収穫する姿が
ありましたけど、農家ってもうかっても贅沢したりしちゃいけないんでしょうか?それで外車を複数台所有?アンバランスでしょ?
このライフスタイルを変えない姿勢が、女性を遠ざけてきたのでは
ないかと僕は思うんです。
Cくんのことを理解するのにいちばん適当な表現は、
貧乏にうまれたおぼっちゃんで将来性がないから、教育も十分に受けられない子供。
甘えて育てられたから、本当の厳しさを知らないで育った。
幸か不幸か、電気、機械の本が身近にあったから、技術を学んで豊かな子供時代を送った。
人生で何度か困難に直面したが、それこそ死ぬ気で頑張って、自分の弱い心と戦って生きてきた。それだけが彼の誇り。
あとで彼の中学校時代の成績を見たら普通なら高校生になれる成績ではない。
あの成績で工業系の高校へ進学したなんてそれこそが正に奇跡
技術は好きだが、数学は不得意というアンバランスな人間。
既存の技術あるいは学んだものからであれば、アイディアが 豊富に浮かぶアイディアマンでもある。
彼が本気になって困難なことに取り組みだすと本当に奇跡かと
思われることが起きる。まるで神に愛されているかのような人物。
彼と関わると幸せになる人が多い。みんなに愛されている。
そこまで言うと周りがしーんとしてしまい、しばらく静まり返って、
まあなんというか、まずお前よくこんなことしゃべれるな!
こんなことじゃなくこんなにもか!
頭痛くなってきた!。まるで大学の授業を初めて受けて疲れた
後みたいだ。
M教授、Y教授、今日の講義はここまでにしてくれませんか?
質問は後で後日まとめてするということで、宜しくお願いします。
その日はそのままお開きとなった。
さて一週間後、講義ではなく失業中にできること会議の2日目
さて今日はどこから話しようか、
まずCくんに自分たちの身近な女性を紹介できない理由でも、各自
きいてみようか?
一応考えてきたが俺の理由は、地方と都会ではあまりにも暮らしが
違うため、とても合うとは考えられないから。
都会と同じとは行かないが、せめて地方都市なら。地価が安いから
豊かな暮らしができるだろうと説得できるかも
農家というのがやはり、一緒にくらしていればやはり何らかの、手伝いなりしなければならなくなると思うから。
若い女性はやりたくないと思うから。
サラリーマンとしての給与水準がまるで違う。生活レベルが違いすぎる
特に人間関係がない女性に勧めるには、ある程度名の通った有名人とか
金持ちとか、わかりやすいアピールポイントがないと勧めづらい。
自分の出身地ながら観光資源がすくない。全国的に胸をはってするめられるようなものがない。歴史的に規模の大きい観光資源がない。
お城とか。
結局人の多い都会のほうが、人間も多いゆえに文化、経済、サービスの
種類と量が桁違いに多い、多ければ多いほど選択肢も増えて、自分の
気に入ったものが見つけやすくなる。
大体でそろいましたかね!
せっかく出していただいて恐縮ですが、この意見には実は答えが
出ています。
まず都会暮らしの方々はというか、都会とは地方出身者でできています。
調べると、驚くほど地方からの上京してきた方が多いんです。
そしてそんな方々が活躍されている。それが都会の実態です。
だから田舎のこととか、農家のこととか、ご存じです。
ただ、上京してきて何世代か過ぎると、生まれた頃からの生活に
田舎のものは入ってこないから、子供たちは知らない。
知らないことは判断がつかない。だから都会から田舎に嫁に行くことは
考えられない。
人間とは慣れ親しんだ環境のほうが暮らしやすい、そしてそれが
便利なものなら尚のこといい。それが実態でしょう。
あと便利なサービスや食文化などの件ですが、選択肢が多いほど
本当にいいでしょうか、何千件とある店から、一つ選ぶとしたら
選ぶだけでも、相当大変でしょう。
普通の人間は主に食べる食事の店とか、飲みに行く居酒屋などは
大体固定されている。しかしそれでも選択肢が多いほうがいいと考える
それはなぜか?
人間とは、拡大していくほうが魅力的に感じる動物だからです。
インフレーション これが人間に幸せを感じさせるものといっても
過言ではないと思います。
しかし実際はそんなに利用しない、利用することすらできない。
ようは気に入ればいいということです。都会のほうが進歩的?
いえいえ実は進歩は地方出身者によって提供されているといってもいい
気に入ればいい、環境、家、仕事、パートナー、友達、食事
満足する程度の選択肢は十分あると思ってもいい。
それが実態であると思います。そんな小さなコミュニティで暮らす
生活は快適であることを都会の若者たちは知らないんです。
そして地方から移り住んだ人間は、自分の過去の経験だけではなくて
慣れ親しんだ都会から、新しい地方の生活に変わるのに難色を示す。
なぜって慣れ親しんだ生活のほうが楽だから。
地方生活に魅力を感じたら、それは新しい生活です。
最低限の家族と幸せな生活ができるのに大きな経済はいりません。
まずは教えることです、あとは彼らに任せればいい。
そしてCくんのパートナーは都会から紹介しなくてもいい、
すばらしいお相手がいれば別ですが。
いちばん欲しいのは情報。どんなお相手とどんなふうに知り合い
どこが良くて付き合ったのか、または結婚したのか。
どんなふうに誘って何をして楽しんだのか、または何をして失敗したか
なんでそんなことを知りたいのかと聞かれたら、田舎の小金持ちの
若者が都会の若者の考えを知りたいとかなんとか、言い訳をして
皆さんに情報を集めてもらえば、都会の若者たちと遜色なければ
文句をいう女性はまずいません。
そして地方の若者は閉鎖的だが、都会はそうでもなく、調べやすい
そして最後は本人に任せること。
いろんな情報を精査して選んだ方法なら、きっとお相手も理解して
くれるはず、関係が始まることがいちばん大事であるとおもいます。
今までは始められなかったから、進まなかっただけだと考えればいい。始めた結果うまくいかないこともあるでしょう。
最後は2人で結論を出すものです。
徹底的に力を尽くしてもダメなら次に進むにもスムーズにできるはず
きっと大丈夫、不可能を可能にしてきたのだから。
そう考えましょう!!
気になることが一つ。Cくんちではとても自然に囲まれて生きてきた
といいてっもいいのに、人間とはうまくいかないのはなぜか?
人間と関わり合いになる機会が少なかったから。関わり合い方がわからない。
もっといえば、特に母親。当時の母親はその性格により、子供に引き継がれることが多い。子供の教育とは、ほっておくことが大切。そう教え込まれた世代だから。忙しくて、貧しい生活ではそのほうが都合がよかったから。だから子供はその性格の通りに育っていく。のんびりした子はどこまでものんびりしていく。しかしそのまま生活などできるわけはないから、どこかで他の人間と衝突して、反省を促されるから改善していく。おそらく子供のときからうまくいかないことが多かったのではないかと。
ここでCくんの生まれてから初めての記憶についてですが、
おばあちゃんがかまってくれないから縁側に座って足をぶらぶらしていた。面白くないから、思いっきり足を動かしたら縁側から落ちて頭をうって痛かった。
次に小学校のとき運動会の帰りに、駄菓子屋におもちゃが置いてあって
彼はそれがほしかった。親が今度買ってあげるといったからずっと待っていた。なんと一年間も。明日買ってもらえると思っていたら他の子供に買われてしまった。Cくんは買ってもらうこと、人に頼っていたら手に入らないものだと思ったそうです。
小学校で友達ができた。しかしその子は買ってもらったおもちゃのこと
が中心の話題で楽しそう!、でもCくんには何もない。Cくんはこうしたら同じようなものができるんじゃないかと考えてこうすればできる
と友達に話した。しかし実物はできない。Cくんは嘘つきと言われるようになった。実際にいちどだけ作ってみたら「なんだ、こんなの!」
と言われたそうです。つまり、友達が欲しがったものではなかった。
おもちゃで遊ぶなんてそもそもできなかったので、おもちゃを手に入れる方法まではわからなかった。友達のおもちゃはCくんには理解できない。自分が欲しいものではない。格好だけだと思ったそうです。
会社で部長が生産目標が大事だとCくんに教えることはなかったそうです。教えるとこうすれば3倍できるとか?10倍できるとか言うし、
しかも実現可能なこととして説明した。
僕が思うに、部長は生産目標は大事だが、能力を大幅に伸ばしてしまうと、積算が出来なくなるから下手なことはいえない。だから言わなかった。Cくんはお金がかかることは嫌がる性格に育ったため。お金がかかる提案はしない。
つまり、お金があまりかからずに、大幅な生産能力改善ができてしまうと、自分たちが何をやってきたのかを問われるから、生産目標のことは
言わないでおこうとしたんでしょう。
そのかわり、設備改善が難しい職場では生産目標を力説して回ったそうです。
本音を言いますね!僕は彼はおそらく特に小さな子供の時、他の子供と
競争もしないし、ほとんど出遅れる生活だったのではないかと。
しかし自分が直接手を動かすのではなくて、機械にやらせるなら同ようにできる。当時の機械はといってもいまでも使われているわけですが、
比較的単純で高度な生産能力向上をするために作られたものじゃない
だから、つけ入るスキがあった。そこにかれは割って入っていった。
当時僕たちがCくんと同じ職場になったのは、いわゆる例の事件のあと。僕らが2回いろんな職場で実際仕事してみてから正式に職場の配属が決まった。
彼と仕事しているとき、変な独り言をいうので聞いてみたんです
「もってくれ!俺のボディー!}この昔のヒーロー漫画だかアニメの
セリフを職場で真剣に言うもんだから、笑ってしまって、「いまなんていったの?何でそんなこというの?」と聞いてみたんですが、「自分と会話してるんだ。」という僕は訳が分からなくてただ笑っていましたが、
気づいたことがあるんです。それは彼が疲れているとき、つらいときに
つぶやいていて、彼がそれをいうといきなり元気な顔に変わってしまう。
重いものを担ぐときなんか、担いでニヤリと笑っている。当然、対抗意識を燃やしている先輩もいて彼より沢山担いだりするが、あんまり気にしない。しかし仕事を終えると自分の車の中でぐったりとして寝てしまって帰れない。彼の自宅はそんなに遠くはないのに。
話が長くなってしまったんですが、つまり彼は強烈な子供のころの経験というか、感受性がある意味で強いせいで、周りの問題があると大きく
はねのけてしまう。つまり強すぎる。しかし根本的な問題、例えば
生産目標を達成しているかどうかは、本人の評価につながるとかいう
肝心なことは教えてもらえない。当たり前すぎることだから。
気が弱く、気が小さな、頭の悪そうな人間は目上に人間から
「こうゆうことが実は大事なことなんだよ」と教えてもらえるが、
彼にはそういった経験が少ない。
しかし非常に強気で動きまわるので、周りからは相当に目立ってしまう。
目立たないことも時によっては重要なことであると彼は知らないから。
いや言葉としては知ってはいるものの、経験が少なすぎるせいで。
彼に非常に大切なものを与えようとして、段取りして、事前に準備
してから一緒に手伝ってやろうとすると、彼は混乱してしまう。
例えば、お金なら本当はやりたくないが、仕方がないからくれてやる
とか、そういういい方なら彼は納得して受け取るか、いらないなら
この商品は不要ですね。といって片づけてしまうような性格。
人間関係と商品とお金のやり取りを比べるのは、ちょっと違うと思いますけど、人間のやり取りなんてこんなもんでしょ。特に女性なんかは
男性から言い寄られたから仕方なく付き合ったとか、あなたから声を
かけてきたんでしょとか、ひどい例では自分から近づいておきながら
男性に、あなたが私を力ずくでものにしようとしたから、仕方なく
体を許しただけ。なんていう人もいるそうです。女性は自分の事でも
俺のせいだといって責任をかぶってくれる、いや背負ってくれるような
男性に好意を抱く傾向がある。Cくんは人のことを背負ってくれる性格そのものだから、パートさん達からとても人気があった。
対して独身女性はそんな仕事で困るようなケースに出会うことは
少ないため、あんまり影響を受けなかった。
つまり常識的なことだけど、いらないとか、嫌いだからいやだとかいうのは商品販売でも、商談の途中で出ることは当たり前のようにある。
相手は簡単には引き下がらないだろうから、これくらい言ってもいいだろうと、文句をいうことは当たり前で、契約したら、喜んでいる。
世間では女性を口説くとき、「いやよいやよも好きのうち」とか
「一度関係を持ってしまえばこっちのもの」とか言ったりするが
僕に言わせれば大事なことが抜けている。
「相手の真意を見極めた上で」が入っていない。
実はこれが意外と大変で、普通のカップルでも初めて関係をもつとき
まるで犯罪ではないかと思っている男性もいるくらい。
実は女性のほうがそんなに乗り気ではなかったが関係を持たれてしまったから結婚したのに、男性が横柄な態度をとったり、浮気などしようものなら、怒って離婚に発展する場合もあるのだとか。
Cくんは女性とどんどん付き合ってよい人間関係をつくっていけば
なんてことない、さらっと僕結婚しました!なんていってもおかしく
ないと思いますけど。
かれは意外と古風というか、女性は自分が決めた一人だけとか
仕事はなんでもいい!真面目に勤めさえすれば!
とかそんなことに固執してしまって、チャンスを逃してしまって
いる。
当時僕も若かったというか。よくわからなかったので今になって
思うと非常にもったいないことをしていたんだなと感じます。
前社でも僕たちの世代から、車にそんなにお金かけかけてまでとか
女性とどんどん付き合ってから結婚を考えるとか、そんな傾向が強くなっていきましたけど。
僕が思うのには、親が簡単に仕事を投げ出してしまわないように
考えて、Cくんにいったことを彼が鵜吞みにしただけで、彼のためには
逆に都合が悪くなることのほうが多かった気がします。
Cくんの親が言ったことがが彼のためになるとしたら、Cくんがとても
優秀で、立派な会社に務めて高給取り。評判になって是非にうちの娘をとか言われるくらいかれが立派でないと成り立たない。
つまり、いまでもそうだと思いますけど、地方では、下手をすると
役所に務める公務員とか、農協職員とか、そのほうが待遇がいい
民間でも大手販売会社に務めるとかしかない。あとはデパート
くらいかな?
製造関係では、そもそも地方は給与水準が低いから会社が進出してきた。
特殊な例では、本社がそもそも地方のこちらにある会社とか。
Cくん本人が子供時代からかなりの学業への努力に加えて、農家の
長男だからというこだわりを捨て去り、人脈を作っていかない限り
そのような結果にはならない。
手足をつながれたままの鳥は飛ぶことはできないでしょ。
僕も都会にきていろいろな情報を得たからこのような考えになったけど
地方に暮らしているだけなら、あまり深く考えなかったでしょう。
自分の会社の先輩方はこのような都会だけで情報を独占している
状態はいずれ解消されるだろうと言ってました。なぜなら自由になってきたからと農業に未来はないといわれてきたから、いままで有利な
会社や公務員には人の紹介がないと勤められなかった。有利なことも
他人には教えなかった。
農家の人も自分たちはそこそこには裕福に暮らせる人たちもいたから
もっと頑張ればいい暮らしができると思っていたら、次の世代が
求めているような暮らしは農家の収入では実現できない。
実は農家のおじいちゃんたちは戦争にいっていたから軍人恩給というものがあってこれが馬鹿にならない金額をもらっていて、小さな会社の部長クラスと同じくらい。しかしこれも子供には黙っていた。
実はこのような収入で、貧しく暮らせる世代は貧しさをほとんど感じさせない余裕のある暮らしをしてきた。孫世代も大丈夫だろうと安心して暮らしをしていたら、実態が明らかになってしまったから、つまり
裕福な家庭だから、車位高級車のれるだろう、高価な農機具が買えるほどだから、なんて思っていたら、貧しい暮らしの中で同じことを実現するには、収入がまったく足りない。農業用機械も買えない。
仕方なく多くの家庭ではおとうさんが働きに出た。そして孫世代は就職して初めて、または結婚して初めて裕福な生活などできないことに気が付き始めた。そこではじめて転職してでももっと稼がないといけないことに気が付いた人たちは、まだいいほうで、ほとんどの人たちは一度
就職したら転職などあまり考えなかった。まだ景気が上向きだったから。
今話したことは多分に僕の分析と意見がはいっていますから、ご意見、
反論はあることは承知の上で言いました。あしからずです。
さてみんなの意見をきいてみよう、とはいってもM教授の分析に、
かなうことはできるのかな?
おれは皆の意見のほうが正しいと思う。人間とは細かい理屈より
自分の思ったことを信じると思う
その通り!人間とはそうゆうものです!これで何を教えればいいか
結論は出ましたね!!
????
いったい何を??
「闘争心」そのものです。
私たち人間は弱いものです。だからみんなよりどころを求めていく
真実を求めるのも、真実にかなうものなどないからでしょ。
友人、家族、これもいわばよりどころです、社会、経済、知識、誠実
一見バラバラに見えるこの言葉も実際用いるときはこれに寄り添っている。やさしさ、怖さ、みじめさ、なんでこんなことをいうのか
それはその時々の感情にあっていると感じているから。
だからその分だけ語彙、つまり言葉がそれだけ存在するし、新しく
できたりする。
つまり言葉をよく使わない、ごく少ない言葉しか知らない場合、
考えそのものに影響してしまう。
Y也先輩の以前の話でCくんがトラウマになっていったという話が
ありましたけど、僕はCくん自身が納得していないからだと思いますね!
納得していたら単に若いころの話として笑い話になったでしょう。
それに生まれてから現在までの話すべてなんて聞くY先輩も先輩だと
思いますが、答えるCくんもCくんですね!普通は答えられないし
とっくに忘れている。つまり時折思い返しているから答えられる。
特に印象に残ったことだけを。生まれてから20年以上もたってるのに
話すなんて僕にはできません。何かポイントだけ例えば卒業式はとか、担任の○○先生のこととかそう聞かれたときに思い出して答える
位です。「あの子」の件は僕は話は聞いていたくらいですが、Cくんは
断ったというより追っ払ったという感じではないですか?精神的に
ダメージを与える相手から身を守っただけでは?しかしまだ想ってもいた。だから彼はなにもいわなかった。しかし例のキスマーク事件とでもいいますか。実物は見てないので何とも言えませんが。おそらくは
Cくんの告白って相当熱烈だったのではないかと。だからそんな真似をしてまで諦めさせようとしたのでは?しかし、「あの子」も交際が
長くなってうまくいかないこともあった。その彼が事件を起こしてしまって、どうしようもなくなった。Cくんのことを思い出して話しかけようとしたけれど、Cくんは自分で追っ払ってしまった。それに「あの子」が同級生の女の子にいわれていたこと。具体的すぎますね!
つまり彼は近くで話を聞いてしまった。すべてを知っていて追っ払ってしまった。一つの可能性として、もしCくんが本当にこの世に一人だけと思うほど彼女のことを愛していたなら、選んだ彼をちょっと犯罪を犯したくらいいで見捨てるのかと腹を立てていたかもしれない。しかし「あの子」は普通の女の子だから、犯罪なんて耐えられない。そんな彼女を受け入れなかったこと。そのことに彼自身が納得していない。僕が思うに、もし彼女を受け入れるとしたら、黙って受け入れるしかない。
だってCくんは相手のことを知らなかった。付き合ってもいなかったんだから。当時のCくんはそこまでは考えが及ばなかった。
そして、断ってしまった、そうゆう態度をとった。Cくんって思っていることが周りにバレバレなんですよね!当時もそうだったとしたら、何年も思っていたのだから、彼女のことを受け入れるだろうと、周りは思っていた。おそらく神様だってそう思っていたでしょう。しかし、断ってしまった。受け入れるということは多少いろいろあったとしても、相手のことをすべて理解するなんてできないんだから。普段はそうしているのに、彼女を特別視していたから、許せなかった。彼女の本心はそう思っていたかどうかもわからないのに。総合するとつまりCくん自身が、人間として未熟だったということを理解すべきなんです。
その時の感情をなにか表現できたら、自分で考えること、誰かに相談することも出来たかもしれないが、その時は感情と一致する語彙が彼にはなかったから感情だけが残った。自分の知らない感情が。人間は知らないものを恐れる生き物です。怖いから近づかない。そのための方法を彼自身がとった、それがトラウマの正体ではないかと。
そして人間同士、完全にわかりあえることなんて、出来っこないんだから普通はそのまま受け入れる、特別な人間だからと言って厳しくみることはない。厳しくみるならそれなりの理由がないと、周りから孤立してしまう。平和な人間の考えというのは、お互いに未熟なんだから、まず付き合ってから、考えていこう、その結果失敗したとしても。一緒にやっていこう。という考えでないと平和にはなりえないと思います。
現在の僕がそのままその時の彼のそばにいて理解していたら、こういうでしょう。「彼女を失ってもいいのか!彼女を守れるのは他に誰がいるのか!!」と、
改めて思いますけど、自分の未熟さと向き合うのにはつらいことが多い
しかし向き合わなければ、感情を獲得することも難しいときもある。
彼は、もっとやりようがあったんじゃないかと、思っているんじゃないですか?しかし当時の自分には知識も、経験も、自信もなかった。
それを悔やんでいる。失敗したときは僕らだって、悔やむことくらいあるでしょ。しかしかれはちょっと違う、欲しいものを得るためには自分の退路をたってしまい、それ以外に進む道を全部なくしてしまってから
物事に取り組むようなところがある。それはそれで人間としては美しい
かもしれないが、彼自身は甘えんぼだから、それに耐えられない。
物事がうまくいっても、彼がその果実を得ることが出来なくても
彼の心が満たされているので満足してしまい、要求しない
彼がいじめにあってから立ち直るまでの話を聞いたことがありますが、
最初から威嚇などせず、すっかりいじめられて下手をするとケガまでしてからそこから反撃に転じている。
本人が困窮してしまってから本気で取り組んでいる。実はこういう態度は相手を侮らせるから、嫌がらせをうけたりする。
また成果だけを盗み取って行くようなやからも出てくる。しかし黙っているはずもなく、全精力をつぎ込んで反撃するので、相手もまいってしまって、下手をすると再起不能になるまでやりこめられる。
このような彼の行動はじつは平和ではない、波乱を巻き起こすことが
多いやり方だと思います。
本当は堂々と果実を要求し得ることで、周りも納得する。戦った相手とも関係性ができ、平和になる。
自分がうまくいったときは、それで困る人間がいること。
儲かった時は、それで損をする人間がいることを教えるべきです。
しかし彼のやり方ではますます孤立していくだけでいいとは言えない
反撃すれば、その反撃の仕方に相手よりも周りが本人を怖がってしまい
近づく人間は減っていくでしょう。
結論として、戦って果実を得る。そのための心と行動を。まずは、
「闘争心」そして「成果を得る」これを出来れば実践で、経験すれば、彼にとってはいちばんいいと思うのですが。
(口で)「パチパチパチ!」
ご高説いたみいります。といったところで、つまり自分の意見をしっかり持っていく。俺たちのいうことは実際そうなのだから、それはそれで尊重する。しかし本当はおかしいことも、頭ではわかっていても、容易に変えられる事じゃない。
俺たちだって、それぞれに自分の人生と向き合って、戦っているようなものだ。
「自分の思ったことを信じる」こんな簡単なことが以外とできない。
自分たちだってそんな偉そうなことは言えないが、そのためには
「闘争心」が必要だということだな。
(L先輩)
さてだいぶ長くなったし、今日はそろそろお開きにしようか?
じゃあY也、これをみんなに配ってくれ!
(レポート用紙を一冊づつ配っていた)
なんだこれ!ただのレポート用紙?一冊分もなにを?
何って、お前ら話はきいてたんだろ?俺には大分聞き入っているよう
にしか見えなかったが。
おまえらの「なれそめ」レポートだよ!
ちなみに「失恋」も含まれる。
長くなりそうだし、あんまり人には言いたくないようなことも
あるだろうから、レポートで!
一冊分あれば十分足りるだろ!
人に口外されたくない部分は赤線引いとけよ!
その話丸ごとの場合は文章を赤ペンで囲んでおくように!!
次の会議までに提出するように!忘れんなよ!
ちょっと待て!闘争心の件はどうするんだ!
ああ!それはおれとY也は闘争心のプロだから、俺らが原案をつくっ
ておく、お前らも考えておいてかまわんぞ!そうだよなY也!
ああ!そうゆう意味か!よくわかった。
みんなレポートの件で、すっかりノックアウトされてしまった。
終わってみたら大変な宿題を出されてしまったから。あんまり
人に言いたくないことを、レポートだなんて。(笑い)
メンバーは緊張した面持ちで帰っていった。
俺やLは当たって砕けろ的な性格だから、書くのにはそれほど
大きな抵抗はなかった。別に世の中に発表するわけじゃないし。
会議で話し合うには、みんな抵抗あるだろうから、個別名称は
抜きにして、中身がお互いにバレないようにうまくまとめて
おいた。後で使えるようにするためだ。散々釘をさされたが。
バラすなよって。
-----Cくん自身の問題って?------
Lは時間をとってまたCくんに会いに行った。その時は何も考えていなかったそうだ。
こんちわ!いるか?
先輩!どうしたんです?いきなり?
なんでかな?お前に会いたくなったんだよ。
わざわざ?電話でもいいくらいじゃないですか?
まあ、そういうなって!それでな、今日は予定あるか?
それって皮肉ですか?失業中なんですけど?
悪い悪い!そういう意味じゃなくてだな、でも、予定ないんだろ?
それはそうですけど。
だったら、今日一日俺とのんびり話でもしないか?メシくらいおごってやるから。
別に構いませんけど、何話すんです?
もしかして聞いてるかもしれんが、お前のことをみんな心配して相談してるんだ。でも何かおかしいような気がしている。
それを聞きに来たってことですね?
二人で縁側に座って話はじめる。
ここでいいですか?中に入んなくて?
まあ、そう固くなるなよ!
聞いてみたかったんだが、お前、あの子のこと好きだったんだろ?
いまさらですか!そうですよ、誰にも負けないくらい好きだと思ってました。
ふむ、それで彼女美人だっただろ?お前はどうだ?かなりのものだと
思ったか?
ええ?うーん!正直とんでもないほどとか、周りに比べて際立っているとかそこまでじゃあないように思ってました。普通よりもちょっと美人かな~って。
多分だが、彼女ってかなりの自信家だってうわさだったぞ!
ええ、係長が聞いてみたら、相当なもんだって言ってましたから。
でもその頃は、僕は関係ないって思ってましたから。
おいおい!正直に言えよ!誰とも口きかなかったって、みんな言ってたんだからな!
それはそうです、失望はしました。でもそれに耐えるのに精いっぱいだったんです。
それでな、いったいどこがよかったんだ?あの子の?
話をきいてくれて、また電話頂戴っていってくれたから、受け入れてくれたと思いました。
お前な~、お前の評判と全く違うんだが。お前は、女の子なんか相手にしてないって聞いてるぞ!!
彼女と話してなければ、他の女性と付き合っていたかもしれません。
それ程なのか!!
はい。
まあ、お前の気持ちはわかった。そのうえでだが、違和感があるっていうのは、お前の実際の行動がほとんど見えないってことだ。
それでいて、彼女が自分のほうへ向いてきたとき、ちゃんとそのきっかけを自分で見ている。そして分かったうえで拒絶している。
普通はこんなことはありえない。
自分ではどう思ってる?当時どう思った。
そのきっかけを聞いたときは、もういい加減にしてくれって思いました。
もう好きじゃなかったのか?
心の重荷みたいなものでした。だから頭に来ました。彼氏を見捨てるのかって。でも彼女が選んだことです。そんな時でも彼女を求めていました。だからもう離れたかった。
お前!その時はもう犯罪者だぞ!なんでそこまで思う?普通は無理だと
思うぞ!むしろあの子が不憫に思えるくらいだ!
もう受け入れるなんてできませんでした。僕に気持ちがないことくらい
その時はわかっていましたから。
大体わかった。次はなぜおまえが行動してこなかったのかだが?
お前は、行動はほとんどなしで相手を好きになったり、求めたりしている。自分でわかってるか?
はい。受け身でしかありません。前はあまり考えませんでしたが、今は
自覚しています。
女性に初めて会ったときにまるで雷にあったように感じるって聞いたことあるだろ。お前は経験あるのか?
はい、5,6回くらい。
なんだと!?普通はないとか、あっても1,2回くらいだし、回数も覚えてないなんて考えられないぞ!
仕方ないです。経験したくて、したわけじゃありませんから。
それでもお前は行動はしなかったんだよな?
そうです。苦しいから、自分の気持ちをある意味で言えば、殺そうと
しました。そしてある程度はうまくいったと思います。
後悔していないのか?
うまくいくなんて思いませんでした。それに気持を抑えないと自分が
どうにかなりそうでした。だからです。
・・・・・・・・・・・
何度も経験しているうちにわかってきたことがあります。それは雷に打たれるようなってのは、僕にとってあくまできっかけに過ぎないという
ことです。実際は恋愛ヘタッピだし。
ということはだぞ?お前はいくら神様が言っても恋愛なんてできない
堅物ってことになるんだが?
そうです。しかも僕がちゃんと行動しないから、相手が変な風になっていってしまうから、雷に打たれたとき(一目惚れ)にまず相手が心配に
なります。あの子の後の話ですけど。
行動すればいいじゃないか!
それができればいいんですけど、実際なかなかできないんです。
何か勘違いしてるな?お前、恋愛すると相手を不幸にすると思ってないか?
はい、思っています。この際ですから言いますけど。
そのままじゃあ、無理だと思うぞ?自分ではどう思う?
その通り、無理でしょう。
恋愛したいのか、結婚したいのかどうなんだ?
はい、したいです。でもできるはずないと思ってもいます。
神様はきっとお前をどうにかしてやりたいんだろう。人生で5回も6回も雷に打たれたような気持になる人間は、そういないと思うからな。
しかし、お前はおそらくごく限られた部分だけ小さな子供なんだろう。
だから、受け止めきれない。しかし大人すぎる部分もあってそこでは
非常に冷静に分析している。しかしそれは自分ではない。他の人間を
見るのと同じ視点で見てるんだろう。だから、周りからみているのと
お前が自己分析してるのがほぼ同じくなるんだ。普通は過大評価したり、
過小評価するのが普通なのに。
今の話から言えることは、おそらくは、好きになったからって、安心できないんだろう。つまり、好きになった時はまず、安心できそうな相手かどうかを見て、相手に預ける。それができてからでないと無理なような気がする。だからお前は、どんどん付き合わないと、いけないかもしれないな。
お前自身が、自分の周りをとても安心できるように考えることも必要
かもしれないぞ? これは大変だとは思うがな。
あとは、周りに対して、これはこうだから安心だ!という風に安心の
根拠や定義を言ってもいいかもしれないな。
つまりお前は、不安でたまらないわけだ。それは実際親を信じられないからだと思う。然しおそらくそれは間違いだ、お前の親世代の通りに
お前が行動して、いうことを聞けばある程度の幸せはできるかもしれない。それが親心だろう。しかし、現在は自由になったから、それ以外の
生き方があって、そっちが主流だからついて行けてないんだろう。
お前は、好きになった時にそれを誰かに言ったことはあるか?
あの子の時はとてもうれしくてちょっとだけ、人に話しました。
もし、今アドバイスできるとしたら、そんな時は決して人に言ったりしないで、悟られないようにして、何か誘って一緒に楽しんだときに告白するのがいいと思うぞ?人はねたむものだ。相手が言いふらすような人間なら俺ならやめるな。
あの子はそういう女の子でした。まあダメな部類だということですね。
それで、まだ気持ちはあるのか?
いいえ、その時の出来事は覚えていますが、感情はもうなくなってしまいました。
うーん!それも変だな?お前!また変なことしたろ!
納得できれば、未練はないです。もし再会しても一からでないとできないし、相手は変に思うでしょうから、もう一生ないでしょう。
それが変なんだよ!そんなに割り切れるもんじゃないんだぞ!普通は!
もう十分苦しみました。それでまだ足りないんですか?そう聞こえますけど?
人それぞれだから、お前がそれでいいならそれでいい!
お前は最初の恋愛の時、相手がOKしたのに拒絶したっていってたろ?
それで罰を受けたから、こんなに苦しんだとか思っていないか?
このままでは、相手が好きだと言ってくれても、自分が拒絶したら
何か罰を受けるんじゃないかと思って、何もできなくなるんじゃないか? だから無視して生きてきたんじゃないのか?
今の価値観はいずれ変わるし、世の中が進めばお前のような人間に簡単に対処できるようになるかもしれない。
でもそのためには、ちゃんと自分を知ってもらわなければならない。
それはきっと恥ずかしいことかもしれない。覚えていてくれ。
それとなんでそんなに落ち着いていられる?俺だったらトラウマだぞ!
とっくにトラウマです! やっと乗り越えたから冷静に言っただけですから!!
興奮すんなよ!でもお前!ちょっと問題だぞ!これから一人でいて時間がたてばたつほど、まあ、相手にもよるが、もしつきあうなら、お前が
もっといろいろ努力して自分を磨かないと、下手をすると何度もまた雷にあう可能性がでてくる。俺の予想では、お前は本当は相手を求めてる
でも自分で否定してるから、時々自己を突き破ってそれが出てくるんじゃないか?つまり可能性が低くなればなるほど、雷に会うってことだ。
だからできるだけ女性と触れ合えよ、いや変な意味じゃなくても。
話をするとか?そうすればおそらく自分が安定してくる。自分ではどう感じる?
そうなると、まるでプレイボーイみたいにあっちこっちつきあうとか
しないと、成り立たなくなりますよ?たぶん。
そうだな?でもお前のパートナーをちゃんと捕まえるまでは仕方ないんじゃないか?どうだ?希望かもしくは興奮でもしないか?
お前を見てると、普通は女子との話に抵抗あるなんて全く感じないんだが、何がそんなに問題だったんだ?おれからみてると、難しいことなんて何もないように見えるぞ! どうもおかしいな!?
今になって考えてみると、付き合うとかわかんなかったし、一緒にごはん食べようとか、遊び行こうとか言うのも、そんな事面白くもないし、何すればいいかわかりませんでした。自分から何かしようとか言っても
そこまで興味あることなかったし、お金もないし。先輩はどうだったんですか?
※女の子と一緒に楽しむということに関してわからない、興味ない
(実は誘ったが、つまんないといわれた。だが、社内の他の人間の行動がおかしいとかいろいろ言ってよろこんでた。おばちゃんみたいに)
おれか? そうだな、確かに自分だけなら食事だってそれほど問題じゃない。あるもので間に合わせたって別にかまわない。でも好きな人といくなら、こんなところにいったら喜ぶだろうとか考える。でも自分もある程度楽しめることするだろうな。お前、あの子と話してた時に、あそこはおいしいとか、楽しいとか話したことないのか?
はい、ありません!
なんだよ! お前間違ってるぞ!それで付き合うとかありえないだろ!
いったい何話してたんだよ!(おばちゃんの会話みたいな話です!)
だから言ってるじゃないですか!付き合うとかわかんないって!
じゃあここはおいしいとか、映画はこれが楽しかったとか楽しそうとか
なにもないのか?お前には! 外食だって行ったことくらいあるだろ!
そりゃあありますよ!それくらいは。
そこはどうなんだ!
うーん!僕がいってるとこは、確かにカップルとかたまにいますけど。
自分の周りはみんな知ってるようなとこだから、別にだれか誘うとか
はちょっと。家族連れは結構いますけど。
お前んちは食事はどうなんだ!お前のお母さんの手料理でおすすめでも
なにかあるだろ?
お勧めっていっても、まあ田舎料理だから、自分たちが食べるのは別に
いいんだけど。わざわざ人に出すようなものなんかないです。
なんだか少しわかってきたような気がするな。
聞くけど、来客の時はお刺身とか、寿司とか、スーパーからか買ってきたりして出してるんじゃないか?
そうです。普通でしょ?
お前んち農家だよな?
はい。女性から嫌われてる農家です!
そういうこと言いたいわけじゃない。一理はあるが。今時農家だって
大分変ってきてるんだぞ!
まあ、つまりだ。お前は、あんまり贅沢しないように、しつけられてる
から、みんなが普通に行くとこには外食にいくけど、それ以外のちょっと贅沢なとこにはいかないんだ。そういうとこには普段は確かにいかないが、みんな機会があったら行きたいと思ってるから、誘われればいくけど、お前はそういうとこには目がいかないんだ。テレビとかで見て
ても、行きたいとか、行くとかないだろ?違うか?
それと、お前のおかあさんは、本当は料理なんか好きじゃないんだろ!
でも、それなりにはやるから、料理本なんかちゃんと持ってるだろ。
でもあまり作らないし、ご贈答品なんかあんまりお前たちに出さないだろ!違うか!
なんでそこまでわかるんですか?
まるで、おとしよりの夫婦みたいだからだ!年寄りは知らないものや
見たことないものは食べないからな。贈答品は贅沢品だから目がいかないだろ?
それとお前!本当はすきなことがあっても今まで連れて行って貰ったことなんて記憶にないんじゃないか?
そうです。
だろ?ついでにいうと、お前相当いい車好きだろ?安いやつじゃなくて。
軽自動車とか、ちっちゃな車なんて理由がなきゃ乗りたくないだろ?
そうですよ!
わかった!つまりだ!お前は本当はわかってるんだ!もっと金があれば
いろいろできるって。でも金を稼ごうとすると、家族に反対される。
そんなこといいから、もっとうちの仕事やれっていうんだろ!!
でもなあ、勉強だって得意じゃないだろ?勉強はうちの仕事じゃないからな。 だから中途半端すぎるから、仕事もいままで中途半端だったし、
大学だって本当は行きたかったんじゃないか?でも無理だから目指してこなかったし、勉強だってしないし。結論を言ってしまえば、お前は
もっと大きな目標をもってそれにむかっていきたかった。違うか?
そうですよ!でも無理だったんですよ!もういじめないでくださいよ!
そうじゃない!みんな同じなんだ!本当はお前の両親だって同じだった
はずだ!でもそんなヒマなんてないし、子供が結婚でもすればあとは
悠々自適に、趣味でもしながら余生を楽しむくらいしかなかったんだろう。自分たちもそうだったから、子供にやらせればいい。意見なんて言わせない。みんなそうだったからだ!
しかし、世の中が変わってきたから、今度は金を稼がなきゃならなくなった。でも農家じゃ無理だから、子供が就職するのも本当はいやだが
許したつもりか、もしくは時代が変わったからそうさせたんだろう。
でも本当に金を稼ぐなら、都会にでもいくか、いいとこ行くしかないが、
お前は目標を見失っていたから、勉強だって頑張っていない。
自宅からあんまり遠くにも行けない。自分がいた会社を悪く言いたくないが、だから孫請け会社なんかにきたんだろう。とりあえず、メーカーの協力工場だったからだ。学校の担任だって、メーカー系なら安心だし。
お前も聞いたことないか?金を稼ぐなら、中小企業に行けって。あれは本当のことだったんだ。俺だってまさか本当だと思わなかったが。
お前の人生の悪いとこは、挑戦してきたように見えて、本当に挑戦すべき目標にチャレンジしていないんだろ!とてもやりたいのに!
挫折してもよかったが、相談する前から、出来ないと思っていたから
最初からあきらめてきた。だからその反動がでているんだ。
誰しもおなじことだが、お前は本当はどうしてもやりたかった。
今からでも出来ることを考えてやってみろよ!それで挫折しても納得
できるだろ!大事なのは納得できることだ。金がないなら金を稼げ!
仕事だって、やる気次第で、掛け持ちだってできなくはない。ルールが
なんだっていうんだ!みんなやってるだろ!お前だってちょっとくらいならできるだろ! 本当はわかってるんだから、具体的になってから
わからないとこを聞いた方がいいぞ!聞けよ!俺たちが知ってることくらい教えてやるから。
みんなはな、金がないなら自分で手料理こしらえて、彼女にご馳走する
やつだっているし、自分の目標のために転職することもある。いままで
世話になった会社には、迷惑かけてしまうけど。目標をやめていいのか? そんなわけない。食いたいもんを金貯めてから食って何が悪い?
好きな車をローンで買って、家族に迷惑かけなきゃ問題あるのか?
金にならないうちの仕事をしないで、もっと稼げば大丈夫だろ。
出来なきゃできないなりに、内職でも、バイトでもみんなやってる。
お前はまずそこからだな。金を稼ぐのは悪いようにいうやつもいるし
年寄りなんかたまにそういう人もいる。自分ちをやればいいだろって。
会社とべつで金稼いだら、デートだってできるだろ!食いたいもん
食ってもいいし。気にすんなよ。文句言うやつは責任なんかとらない。
覚えとけよ!
腹減ってきた。飯でも食いに行くか?
お前車出せるか?ダメならタクシー呼ぶけど。こっちは田舎だからな。
出しますよ、それくらい。
そういうと二人で車に乗り込んで、国道沿いに車を走らせる。
お前、何喰いたい?
先輩にまかせますよ!
それじゃあ意味ないだろ!さっきまで話した意味が!
先輩は何がいいんですか?
おれか?俺もなんでもいい気はするが、麺類は好きだな。
それじゃあラーメンとかどうですか?
いいんじゃないか?お前は何ラーメンだったらいい?
じゃあ塩で。
何だ、意外と通なんだな。味をみるなら塩っていうこともあるからな。
じゃあ野菜がいっぱい入った、塩野菜ラーメンなんてどうだ!
じゃあ、野菜塩で!
おれは、チャーシューにする。いいか?
問題ないです!
そこを曲がって奥に入れよ、ラーメン屋あるから。
ちょっと奥まったとこにある、ラーメン屋にはいった。
窓際のテーブルに座って、うまそうにラーメンを食べる。
な!ここ意外といいだろ。チョット隠れ屋みたいなとこもいいんだ。
前も営業職だから、時々はいってたんだ。結構うまいんだぞ!
うん!おいしいです!
そうか、よかった。でも今はお前がうらやましいくらいだな。うちの
奥さん、だんだん覚えてきちゃって、今度は焼肉おいしいとこ連れてけ
って言ってるから、どうしようかなんていろいろ聞いてるが、なかなかなくてな、おれは麺類はわかるが、焼肉なんてどれも同じような感じでな。
ちょっと聞きますけど、予算はどれくらいなんですか?
なんだ?お前多少は知ってるのか?
そんなとこですけど。もし予算がかなりあって、そうですね、一か月くらいの間であれば、きっと満足できるお店、一軒だけ知ってますけど。
それは、何か期間限定とか、特設会場でやってるようなやつか?
いいえ、有名なんですけどかなり高いんで、もうすぐ店じまいするって
聞いてるんで。でも味は確かですよ。
いくらくらいするんだ?二人で?
大体4,5万くらいあれば・・・
なんだと! お前食ったことあるのか?
地元の先輩が、競馬当たって、パチンコ勝って。次の日給料日だから
お前らも一緒に来い!もう予約したんだからな!とか言って、強制的に
連れていかれたんですよ。実際は予約はしてて、競馬とパチンコはそのあとたまたま勝ったようなんですけど。
正直に言え!どのくらいうまい?高いから味見はできん!仕事が
こっちじゃないし、でもうまいなら帰省するときに合わせてやれば
いけるからな!
今まで食べたことないくらいうまかったですよ。彼女でもできたら
もう一度いきたいなあ。あれで満足しないなら、どうかしてるんじゃ
ないですか?
それはホントか?なんていう店だ?自分で聞いてみるから!
(耳元でひそひそと話す)
なんだと!それはおれだって名前くらい知ってるぞ!お前そんなとこ
いって食ったのか?
そうですよ、有名でしょ?
しかしなんだ!お前は幸運だとはいえ、まったく変な奴だな。普通のうまいもんは知らないのに、特別な高級店の味は知ってるんだから。
しょうがないでしょ!強制的に連れてかれたんだから。
でもいいときにいけるな!もうすぐ店じまいだし、後ではいけないから
その間に店を開拓すればいいし、味を覚えるだろうから、どこがいいか
わかるだろうし、思い出にもなるし。
よかったですね!
そうだ、帰り駅まで乗せてってくれ!
わかりました。今日はごちそうさまでした!
いやいや、いい情報ありがとな!
そういってLは帰っていった。
※ 冷静に考えると、笑いや、楽しい会話でも実はなんでも良くて、それは関係を縮めることにはなるが、パートナーとするにはまた別の要素
があると思う。でもあまりに衝撃的だとおもわず身構えてしまうことがある。だからもし何か感じてそれが正しいとしても、必ず関係に発展するとは限らないと思う。本当は徐々に関係を深めるのが望ましいが、
お互いを強く求める要素がないと、結ばれることは難しいのではないか
だから人間は「縁はたくさんあるから」ということがある。それはつまり、失敗するかもしれないから、たくさん準備されているということ。
これは根拠のない話ではあるが、心構えとして重要だ!
でもあまりに苦しむと、喜ぶべきことが、すべて苦しみとなってさらに苦しむ、「恋愛トラウマ」「身がよじれるような恋の苦しみ」だからこれはチャンスではあるものの、きっかけに過ぎない。最後は自分。
きっかけは、ある時ふと、この人いいかもしれないとか、楽しいからこの人がいいとか、かっこいいからとかそういうこともある。お金持っていそうとか、いい会社に勤めるとか、成功してるとか。
感動が幸せを運んでくる。例えば、店で料理を運んでくるときのちょっとした笑顔、手際の良さ、綺麗な手、白い手袋。細かいことを気にする
人間にとっては、意外と重要だったりする。
人生で最高のスパイスは、楽しむこと。
グループでラーメン屋なんか入って、食べるときとってもうまそうに食いながら、追加のトッピングなんか頼んで、「これが最高なんです!」「へへへ」なんて言ってたら、「お前随分うまそうに食うんだな、隣のお前はどう?うまい?」
なんて話になると、味だけじゃなくて、盛り上がってもっと美味くなる。
カップルでダンス踊りながら、女性のほうが時々つまんない顔をみせたりすると、周りまで楽しさ半減。逆にニコニコしながらノリノリで踊ってたり、オーバーな振りで、複数で盛り上がると、周りまで楽しい。
これは、ある意味大笑い大会と同じだ!無理やり声出して笑うと、周りも可笑しくなってしまう。対抗意識燃やしてこっちが笑うと、相手も
笑う。だから笑顔はとても大切だ!
しかし、まるっきり嘘ではダメだから、やることに完成度が求められる。
食うもんにもおいしさが必要だし、踊りもカッコが決まってたり、変な振りや表情がおかしくても笑いを誘う。もともと得意だったり、好きだったり、上手に出来るようになった時に、感じる自己の満足感、達成感。最高の音楽、感動する物語、映像でも、誰かと一緒に見るなら大切だし、当たり前だが、儲かった時、売れたりしたときの嬉しさ。
結婚式とか祭事においてさえ、これらは必要なんじゃないか?
これらを主食としながら、最高のスパイス。
注意するなら、自慢話、他人のは別、うまく話せば問題ない。
自分の努力してやり遂げたことや、感動。これも言うと自慢になる。
これらは話すときに注意が必要だ。話し方によっては相手を不快にさせる。でも気遣いも限界があるから、思い切り話す時には、自己の心から真に感動する心を持って。俺たち詐欺師じゃないんだから。
何か話すなら、欠点でなく良い所。もともと人間はそんなもんだ。
人によっては、二人で静かに寄り添うことが、幸せだったりする。
是非みんなでやりたいものだ。出来ることからで問題ないから。
ここでなんでわざわざこんなことをいうのか?
それはただ流されて生きてると、人生がただの流れ作業になるから。
意識をもってやれば、流れ作業だって、楽しく、またはやりがいを感じることもあるし、ただ流されて生きてたって、喜びを感じたり、余裕を
持つことで幸せだったりする。
出来るだけ幸せに生きよう!出来るだけ楽しんで!
最後には後悔しない生き方をするしか、はっきりした道しるべはない。
ご意見はあるだろうが、あえて言い切ってみた。
どんなにすばらしい人の教えや、真理を知ったとしても、固まってしまって動けないとか、全く行動しない、できないならそれらは意味があるのか? 最初から諦めて何もしないなら、何もできるはずはない。
何とかしようするからこそ、出来る方法が見つかる。求めているから、捜しているうちに大事なことが見つかる。違うだろうか?
確かに楽や順当に出来れば、いいことには違いはないとは思う。
楽することで、いろいろ気が付くかもしれないし、大変なことなら
実行できないが、楽なら出来るという、当たり前すぎることもわかって
いるようで、実行しないこともある。自分の場合だが。
皆さんはどうだろうか? ちゃんと幸せならいいのだけれど。
__Cくんの初?デート-------
スナック「アトリエ」
Cくんは「あの子」の件のあとサークル仲間と付き合いも多くなって
何度か女性からのアプローチも受けたけれども、何か納得がいかず
付き合うことをためらってしまった。今になって思えば、きっと彼女らは映画といえば映画、食事といえば食事、ドライブといえばそのまま
一緒に来てくれただろう。そんな関係本当は彼にとって貴重なものであった。しかし彼は遊びで付き合ってそのまま別れてしまったら、トラブルになることを恐れていたから、付き合わなかった。そんな中で一人で飲みに出歩くようになってしまった。手頃な店も数少なく入りびたるというほどでもないが、「アトリエ」にいっては楽しむようになっていた。
いらっしゃい!(ママ)
お邪魔します。(一人でカウンターに座るCくん)
んいらっすあい!
理恵ちゃんがカウンターでなぜか食事しながら、ご挨拶。パスタを口いっぱい、ほおばっている。Cくんは笑ってしまった。食事する理恵ちゃんに目が離せない。
「なに?」
いや女の子が飯食ってるとこはやっぱかわいいなと思って!
今日食事してなかったからおなかがすいて、失礼して今食べてるの!
もうすぐ食べ終わるから。ごめんね!
気にしなくてもいいよ。そのままどうぞ続けて!!
「んん」 がっついて食べる理恵ちゃん。笑いをこらえるCくん。
いやーまるでリスとかウサギが飯食ってるみたいだね!!
一瞬止まって信じられない様子でCくんのほうを見る理恵ちゃん
リスが食事する様子と自分の様子?イメージ合わないんだと思う。
いやそのがっついている様子がさ!頬っぺたふくらまして食べてるとこが!ってああごめん!気にしなくていいから!
吹き出しそうになる理恵ちゃん。ようやく合点がいったようだ。
でも普通の男性は女性の食事する姿はかわいらしいと感じると
思うけど。特にお茶碗とお箸でごはん食べてる様子とか!
ママ!とりあえずビールで!
ビールをもらって一気に飲み干すCくん。ママも笑っている。
ママ、おかわり!
私もドリンクもらおうかな!Cくんもらってもいい?(ゲップ)
はいはい!理恵ちゃん慌てなくてもいいから、ゆっくりね!
何がいいのかな!ね!ママ。
なによ!子ども扱い?ああ、私子どもと同じだから!アハハ!
(ちょっとガックリしたCくん。ひらきなおられちゃった。)
ウーロン茶を飲みながら
ねえ!ママ、美容室の○○さんこの間誘われてクラブに行ってきたんだって!そうしたら飲み放題!食べ放題で980円だって!
ああ!あそこの店ね!なんだかなつかしいわね!大分前からあるけど
まだやってたんだ。
ほんとなつかしいですね。しばらく前までは毎週いってたから、最近いってないなあ。
なんだ、ママもCくんも知ってる店だったんだ! まさか当時付き合ってたとか?
そんなわけないだろ!ただ僕は踊りにいっていただけ。ママとは
当時隣で踊っていた、見知らぬお姉さんだっただけで。
そんな見知らぬお姉さんと隣で一緒に踊ったりする?
うーん。説明すると最近はちょっと変わってきたけれど、当時はかなり
流行っていて、客層もバラバラ若い人もいれば、変わったカッコでくる人もいれば、女目当てもいたり、中年男女もめずらしくない。
老いも若きも一緒って感じで僕は好きだった。
真ん中にステージ。床がランプになってて床はチカチカ、ランプはくるくる、あっちこっちで回ってる、上には回るミラーボールと、もり上がってきたときに光るフラッシュライト。大音量のスピーカーで話はあんまり聞こえない。ど派手って感じ。周りにはずらっと鏡が並んでいて、みんなその前に立って躍る自分をみてる。踊りながらポーズを決めたり、自分がどういう風になってるか見ながら踊るんだ。そして鏡を見たい人がたくさんいるから踊りながらスペースが空くのをみんな待ってる。そんな状態。だから見知らぬお姉さんと隣り合わせでも全くおかしくない。さすがに普通の中年おじさんは来ないけど、バッチリきめた年配のおじさんは物おじせずに来てたよ。食べ放題は奥にセルフサービスで、パスタとその時どきで変わるメニューを、自分でとって食べる。飲み物も同じ。当時はみんなそんな感じだったと思うけど。理恵ちゃんはクラブ行ったことないの?
うん。行ってみたいとは思うけど。でも今の話っていったいいつの話?
大体2~3年前ぐらいだと思うけど。そうですよねママ?
そうね!そんな感じだったと思う。当時はクラブは女性がくれば
男性客が来るということで。男性は高く、女性は安かった感じ。
たしかレディースデイとかいってその日は980円だったと思う。
男性は3割増しで一万円近かったんじゃないかな。
そういえば、当時のCくんは、まるでボーイみたいなカッコで、鏡の前にきて変なポーズで踊ってるから、思わず笑っちゃって。何あれ!って
人のまねはしてくるし、おかしな人って感じで。でもアクセサリーが落ちちゃって、拾ってくれたときまっすぐ自分のほうをみて、お姉さん
これ落ちましたよ。って差し出されて、呆然としてると、お姉さんあちらの化粧室でなおして来たらどうですか、って。案内でもしてくれるのかと思ったら、そのまま踊ってるし、相当女性慣れしてるなと思ったものよ。
それが僕当時のこと全然覚えてないんですよね!
うそー!絶対嘘!ママのこと記憶にないなんて考えられない!
本当にそう、実はあの頃女性2~3人くらいでよくいってて、だれかいい男いないかなーって。ただ変なのかくるといやだから、服装や靴もバッチリ。ヘアや化粧も念入りにしてたのよ。だから友達もそうだけど
自分に自信があったから。まさか変な男に口説かれそうになったと思ってちょっと身構えてしまったの。しかしCくんに普通にスルーされて
拍子抜け。まさか本当にメイクが崩ちゃったのかと思って、化粧室で
よく見てみたら何でもないし、店内に戻って他に美人でもいるのかと
思ってみてみたら、いうのもなんだけど、あとは普通かな?って感じで
なんで口説いてこないのかと思って。
まあ、ここに初めて来た時に話を聞いて、びっくりしたけど理由は
わかった。でも納得はしてないけど。
Cくんの理由っていったい何だったの?
まず、小さな頃から自分のまわりにきれいな女の子がいて、テレビで
みるより、クラスの女の子のほうがかわいかったんですって。
だから、美人慣れしてるみたい。でも美人の周りに自分から行くし
まあ、それは普通なんだけど。話すのに物おじしないのよ。
本人曰く、緊張しますとか、ドキドキしますとかいうけど、まったく
そんな風に見えないの。
それに、彼は変態だから、注意するのよ!
なにそれ!
彼曰く、て話になるんだけど、彼は女性に本当に好きになってしまうと
近づくことすらできないそうよ。しかも途中からそうなるといってる。
恥ずかしくて最初から近づけないならわかるんだけど。途中から?
あり得ないと思わない?
それに本人は意識していないようだけど、本質的に彼は浮気症で
女性と一緒にいようがいまいが関係なくきれいな女性に目が行ってしまうの。それだけじゃなく、もっと化粧でもしたらもっといいのに、残念だなーという女性にも目が行ってしまって、自分から話しかける。
そのうちだんだんと女性も意識して、化粧をすると見た目も変わってくる。理恵ちゃん、隣の花屋の礼子さんって知ってる。礼節の礼子さん?
うん。時々店に花が届くとき、もってくるから知ってる。
彼女は私よりずっと年上だけど、意外ときれいでしょ?でもそうなったのは最近のことで、以前は大分老けてた様子だったんだけど、Cくんが
出入りするようになったあたりから、化粧しだして、最近なんか旦那さんもヘアスタイルを変えてとっても若々しいご夫婦って評判よ!。
なにそんなこと、別に何でもないじゃない!もっと変な性癖でも
あるのかと思っちゃった。
いやー散々な言われようですが、一応言っとくと今言われたことに
間違いはないです。花屋の礼子さんのことは異論ありまくりですけど。
そうだ!Cくん、最近FKBさんとこに入りびたっているそうじゃない
仕事もしないでって噂になってるわよ!いったいなにしてるんだか?
さらにひどい言われようですね。しかし仕事してないのは事実ですから
反論のしようがないですけど。
これも一応言っとくと知人の紹介で、面接は決まってたんですけど、延期になってしまって。心配した前職の先輩が調べたらあそこはお前にあってるし、面接するまで待ってろ、大丈夫だから。って言われたので今就職活動は一時休止してるだけで。
その間FKBさんから車を譲り受けることになったんですけど、修理が
必要なことと、社長さんがパーツを持ってるのもそのまま譲り受けるのでカスタムのために一緒に手伝っているから通っているだけです。
しかしそれもあと何日かで終わります。
その車ってあの古っちいZでしょ?あたしも乗ったことある。代車がなかった時職場が近いからって送ってもらったとき乗ったの。でもあんまりセンスよくないなあ、Cくん本気であの車乗るの?
フフンと鼻で笑うCくん
こんなこというの僕らしくない気がするけど、あんまなめないでもらえます?もともとかっこいいでしょ?しかも今回ほぼすべてにカスタムしました。シートは革張りのセミベンチタイプで、スポーツでもデートカーとしても十分だし、インパネ周りもアメリカ製のパーツと交換するし、当然全部バラして再塗装してるし、まるで別の車ですよ。
(ママ)そうだいいこと考えた!理恵ちゃん!車が完成したら、C
くんにクラブに連れてってもらったらどう!慣れてるから多分大丈夫
Cくんは女性に慣れないところが一部あるだけでそれ以外は普通だから
なんか今日は言い訳ばっかりしているみたいだ。僕の性癖のことは
ちょうど車が出来上がるころにはその原因と対策ができる予定。
つまりZと僕は新しく生まれ変わるのと一緒です。
これからは本当に自由にできる!だから本当に楽しみにしてるんです。
ちょっと気になるんだけど。きいてもいい?
私の従弟が車の改造して不法改造で捕まったんだけど、そんなに
いじったら大丈夫なの?
なにをいってんすか?ってプロの手でカスタムした車ですよ
このZは逆輸入車でつまりアメ車と同じ。だから改造してもちゃんと
登録すれば大丈夫。信頼性はFKBさんの折り紙付きです。
ふーん!でも今のCくんと何が変わるの?何か変わるのかって
あのZもあれ以上なにが変わるのかよくわかんないけど。
そうだ!ねえCくん、ついでに焼肉のおいしいお店でもつれてってよ!
うん、でもあんまりお店多く知らないんだ。僕の知っている店で
焼肉がおいしいところっていうと、和食系でもいいかな?
おまかせ!でOKでーす。
じゃあこうしよう!僕の性癖のことはママが言ってしまったから
仕方ないとして。僕もいろいろ先輩から指導やレポートをもらって
勉強してるから、実践テストとして僕とデートしてもらう。
理恵ちゃんには僕のへんなとこや不満なことがあったらあとで
ママに伝える。そしてそれを後で僕に教えてほしい。
そのかわりといっちゃなんだけど。費用は僕がすべて持つ。
じゃあOKてことで。要は感想を言えばいいんでしょ。
ちょっと理恵ちゃんこっち来て!ちょっと話があるから!
なあに。ママ
いい?くれぐれもCくんに夢中になってはダメよ!決して甘く考えてはいけないわ。 なんでかっていうとさっき私が友達と一緒に行ったといったでしょ? その友達が彼に軽ーく一蹴されて振られてるの!今は考えられないって。彼女も相当に自信があったからすごく落ち込んで、慰めるの大変だったんだから。 それにCくん自身も、女性に言い寄られた感じになって困ってしまってしばらく来なかった。
しばらくしてまた来た時、どうゆうつもりか問いただしたら、付き合うってわからない、どうしたらいいんですかっていうのよ。
こんなやつクラブにいるなんて誰も思わないでしょ?
そして彼のダンスは変わっていった。こんな音楽にはこんなポーズとか
細かく研究したんでしょう。そのうち頭より体が自然と動くようになってより魅力的になった。だからあいつは危険よ!けしかけておいて変だけど、今の今までかれの実力を忘れていたわ。
そいつが自分の欠点を仲間たちとともに研究し尽くして、十分すぎるほどの実力を身に着けて、女性を口説きに来ていることは、おそらく間違いないわ。きっと彼とのデートは楽しいでしょう。
でもあなたのことを本当に好きかどうかはわからない。いままでCくんは好きな女性とは付き合ったことはないと言ってたけど。
その縛りがとれてどんなことが起きるのかわからない。だから事前にいっておきます。ほどほどにしなさい
いい?彼女はただ振られたんじゃない。彼は普段とても女性にやさしい
しかも何かあると前に出てきて、守ってくれるような所もある。
だから友達はつい本気になって、自分から言っちゃった。
こんなに優しくしてくれるのだから、きっと付き合ってくれるだろうと
しかし振られちゃった。普通は男性からいうものでしょ?
でも彼は、自分でもそんな気があるのかないのか、わからない。
だから無責任だと思って断っちゃう。じゃあ付き合ってみればというと
付き合い方がわからないという。私もどうしたらいいかわからなくて
呆然としてしまった。彼が自分の欠点が治ったといっても、どういうことかは実際に見てみないと。だから少なくとも最初のデートでは
深入りしちゃだめ!終わってから彼の真意を聞いたうえで考えなさい。
アハハハハハ!!あたしがCくんに本気になるなんて?おっかしー
あり得ない!ないない!
あたしはただ楽しみたいだけ、そんなこと幾らでもあることでしょ?
それにおごってくれるっていうんだから、断る理由はないわ!
悲しそうな顔をしているママ
その友達も相当経験があった。勿論わたしも。でも覚えておいて
その友達が当時いったことと、今あなたがいったこと
一言一句とまではいかないけど、ほとんど一緒よ!
デートを終えたら必ず店に来るのよ!当然営業してるんだから。
同伴とでも思えばいいわ!そうすれば最悪間違いが起こるまえに
止められるから。なぜここまでするかって?当時私はイケイケだったけど、いまはこんなとこで店をやってる。なんでかわかるわよね!
幸い、いい彼氏ができて私は幸せになれそうだけど。
あなたにもせめて不幸になってほしくない!危ないやつっていっても、いろいろなタイプの危険があるものなの。本人が意識していなくてもね!
理恵ちゃんは言葉を失ってしまい、しばらく黙っていたがつぶやくようにママに話しかける。
ママ、断ったほうがいい?
少なくともCくんは、今までになく真剣に取り組んでいる。いい彼氏
いい伴侶になるために!あとは実際にやってみないとわからないわ!
あとはあなたが決めること。私はいきなり危険な賭けに出るまえに
落ち着いて考えてみて、ということしかできないから、言ってるだけ。
落ち着いていれば、きっと楽しいデートになるでしょう!
理恵ちゃんは考え込んでしまった。
その後、いろいろ考えた末に理恵ちゃんは結局デートにいくことに
なった。
行く日はいろいろ検討した結果、クラブがいちばん空いているであろう
水曜日になった。焼肉は店が4時からやっているので予約した。
2時間位食事してからクラブは6時半から開店なので、こちらも
オープンとともに入店し、店の雰囲気をみてから楽しんで9時頃まで。
Cくんはお酒はあまり飲まないので、思い切って飲まずにエスコート
に徹するとのこと。理恵ちゃんは自由に楽しむ、
3時半ごろ「アトリエ」前で待ち合わせ。10時までにはアトリエ前
まで戻ってくること。その後は店で飲みなおしてもいいし、自由
とこうゆうことになった。
水曜日、Cくんが自宅で準備していると朝から電話がかかってきた。
まあ、まだ失業中だから自宅にいるのは不自然でもないんだが。
「Cくん?アトリエのママです。わかる?」
「ええ!なんでうちの番号知ってるんですか?」
今はそんなこと言っている場合じゃなくて、午前中に店にこれない?
大事な話がある!必ず来てほしいの!どう!大丈夫よね!
うーん。お昼位なら大丈夫ですけど、いったい何ですか?
軽いお昼くらい準備しておくから、待ってるから!
そう言って電話は切れてしまった。
ちょっと変だなと思いつつも、Cくんは少し早めに11時半ごろ
アトリエ前の駐車場にはいった。
そこにはなんとママがまっていた。
「Cくんちょっと!」
「なんです?」
「いいからこっち来て、行く前に言っておくことがあるから」
店内にはいってテーブルに向かい合って座る。
今日は理恵のこと宜しくね!クラブかあ!いろいろあったね!Cくん。
彼女のこと覚えてる?
・・ママの友達のことですか?・・・
そうよ、昔のこと。おぼえているわよね?
(そう言って静かにママが話始めた)
・・・はい・・・
くれぐれもいっとくけど、今度変なことになったらいくらCくんでも
ただじゃ済まさないから、覚悟しておくことね!
話はわかりましたけど、もし同じように付き合ってほしいと言われたら
どうすればいいんですか?
今回は、お試しデートみたいなもんだから、大丈夫だと思うけど。
もしも、もしもよ、理恵がどうしても、付き合いたいと言ったらその時は、あんたの意思など関係ない。付き合ってあげなさい。
あの時だって、あんたが付き合ってあげてたら、あんなに悲しむことは
なかった。あの時あんたが体をはって守ってあげた彼女、あんな風に
断るなんて、私だって思わなかった。まさかあんたが、そんな人間だなんてわかってたら、引っ張ってでも帰るんだった。後悔してるわ。
付き合ってというのは、結婚してといってるんじゃないわ!
相手のことをわからないから付き合う。その結果どうしてもうまくいかないなら、悲しいけれど受け入れられる。当時はあんただって人生に
一人と決めた彼女にひどいことをいって突き放してしまって後悔していた。という話を聞いたから、仕方がないと思って彼女を説得して引き下がっただけ。普通はあんなになったら警察か仲間を呼んで何とかするものなの!しかしあんたはケガをしながらでも立ち向かっていって最後には追っ払ってしまった。あんたはやけになっていたのかもしれないけれど、まるで自分の大切なものを守るために戦っているように見えた。
だから彼女は好きになった。あんな真似二度としちゃだめよ!!
・・あの人・ママの友達はその後どうなったんですか?元気になったんですか?・・
ああ、まだ教えてなかったわね!あの後奇跡のようにある男性と知り合って、時が立たないうちに結婚して今はとても幸せよ
あんたのことは、いい思い出となって彼女の記憶に残っているから
心配はいらない。
それとあんたに心配なことがある。まだ女性経験はないでしょ?
いわゆる体の関係のこと。今回はたぶんそんなことはないと思うけど
今日もしそんなことになってもし失敗したら、楽しいデートが最悪の
結果になりかねない。理恵も経験はあるけれど、十分じゃない
だから今日は絶対にダメ。こんなものは試すわけにもいかないし、
相性ってものもあるから。普通はこんなこと心配することじゃないけど
あんたは、女性から見てとても輝いて見えるから。その時によるけどね。あんたも本当に愛し合える相手が欲しいと、心から思っていることはよくわかってる。でも、人間そんなに理想の相手なんか、そうそう出会えるものじゃないわ。
普通は徐々に関係を築ければ、いちばんいいのだけど、あんたは恋愛はダメダメなくせに、とても浮気症で美人じゃないといやなんでしょ!
そのくせ一度決めたら一人なんて矛盾だらけもいいとこ!!
普通そんな男はクソなんだけど、とても輝いてる変な男よ!!
Lさんから聞いたけど、あんたはいわば「拒食症の食わず嫌い」。
しかも、ほとんど食べられるんだけど、本当に好きなものは与えられても食べられない。変な奴。
今日いちばん大事なことを教えてあげる。
あなたがいちばん好きなものは、まずよくしまっておくの。他人に食べられないように。
次に大切にするの。そしてかわいがることよ!無視してはだめ!
最後に一番に愛しなさい。ほめたり、気持よくさせてあげるの!
愛とは謙虚なものよ、あなたのためならというのは、実は自分だけの
ため。そのために相手が苦しむ。
「一番好きなもの」は自分と愛する人、あなたの好きな女性すべて愛してもかまわない。
但し、付き合ったら、もしくは契ったらその一人だけにしなさい。
自分の周りには、小さな小さな愛をちょっとづつ、ちょっとづつ
配ってあげればみんなもとっても幸せよ。
これをちゃんとできたら、必ず好きなものとあなたは惹かれ合って
ひとつになれる。そうしたら、あなたは幸せよ!
幸せが近づいてきてあなたに寄り添う。
あなたに幸せな気持ちが満ちていき、その時あなたは自分が幸せだと
きっと気づくでしょう。
これが私が先輩から昔教わった幸福になる方法。
※ 幸せになる方法。これはいろんなところで言われてきたことだ。
主に女性向けの話として。一般的には、好きな男性といっしょにな
りたいときに使うと思われているようだ。もしくは幸せになりたい
と単純に考えている人に向けた言葉と解釈されているのではないだ
ろうか?
真の意味をどれだけの人が理解しているのか?もともとの文では、
幸せとあなたが一つなる。とあったはず。まるであなたは幸せその
もの。つまり、自分が幸せなのか?それとも幸せというものが自分
なのか?わからなくなるほど幸せでいられたら、きっと相手のほう
から寄ってくる。人は幸せを求めるから。何もなくても、相手があ
なたを選ばなかったとしても、きっとあなたを求める誰かがあなた
を見つけて共に愛し合う。それが無理でもあなたは幸せだ!あなた
は幸せの化身なのだから。決して失望などしない、希望が満ち溢れ、
喜びが自身を満たして留まるところを知らない!あなたが見るもの、
感じるものそのすべてが喜びだ!それが幸せそのものになったあな
たたのだから! 不遇や不幸は自ら遠ざかっていくだろう!彼らは
自分を恥じているからだ! あなたの前では不遇や不幸は事実であ
ることは変わらないが、あなたをくじくことなど出来はしない!
それがあなただからだ!
筆者はそう解釈しているが、本文中ではこの短い言葉で理解するに
は無理があると感じて、少し変えた。みじかい言葉のほうが覚えや
すいから。でも本当の意味も書いておく。尊いことだから。




