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エピローグ

私は車椅子に乗せられていた。

その車椅子をゆっくりと押すノエル。

石畳を越えるたび、車輪が小さく軋む。


ヨハンの提案でノエルを

侍女として雇い入れる事になったためだ。


ノエルは優しい子だ。


いつも私の車椅子を押す時、ゆっくりと

衝撃を与えないように推し進めてくれる。


だがせっかちな私はつい、自分の手で車輪を回してしまう。




あの試合の日からだいぶ年月が経った。


私は治療を受けたがダメージの蓄積が多すぎて

まともに動けるようになるかは怪しいらしい。

下半身は全く感覚がない。

左腕も時たま痺れることがある。


もとより魔法が使えなかった私だが

とうとう武術すら使えなくなってしまったということだ。


だが私は誰も恨んではいない。

最後まで拳を振り抜く事ができた。

きっと私の人生は幸せだったのだろう。


多くの人間の人生と引き換えにした

前世での退屈な試合と違い、私は命を燃え上がらせることが出来た。


ふとした時、私は今の人生を振り返りたくなる事がある。

だが、その時私は思う。悪くない、と。

――今はまだ。


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