ギルドにて
朝ごはんを食べて真衣との幸せな時間を過ごしてからひと段落してギルドに向かった。
まじまじと見るとギルドは二階建てでかなり大きく町の中で存在感が一際ある建物だった。
「ここには戦いに長けた人たちが集まっていて、いつも町に魔物が来た時に町の外に出て魔物が町の中に入らないように街を守ってくれてるんだよ。あとは他の町の近くに魔物がいる場合は他の町にまで行って魔物の討伐を任された人たちの集団なんだよ」
この世界のことがまだ分からない俺に対して色々教えてくれた。
「なるほど。じゃあ他の町にはギルドって無いの?」
俺は気になった事を真衣に尋ねた。
「ギルド自体はどの町にあるんだけどこの町のギルドより大きいギルドは無くて小さいギルドしかないからこの町から派遣する感じだね」
真衣はこの世界の生活が長いんだなと思いながら真衣の説明を受けながらギルドに向かった。
ギルドに着き俺はギルドの中に入って挨拶をした。
「おはようございます。昨日メルテスさんに呼ばれてこちらに来ました。匠と真衣です」
そう言うとギルドのメンバーが向かい入れてくれた。
「おはようございます。ギルドエレストへようこそ。ギルドマスターのメルテス様のところに案内させていただきます」
ギルドの方が案内してくれてメルテスさんのところに導いてくれた。
「ここです。それではごゆっくりしていってください」
案内してくれた人に一礼して俺たちはメルテスさんがいる部屋に着いた。
「失礼します」
ドアをノックして部屋に入るとメルテスさんが大きな椅子に座り俺たちを向かい入れてくれたがその存在感に俺は少し気圧されてしまった。
「流石この大きなギルドの長になった人は存在感が違う」
真衣に聞こえるくらいの小さな声で俺はつぶやいた。
「まあそんなに緊張せずそこの椅子に座ってくれ」
メルテスさんがいる椅子の前から少しだけ離れた場所に椅子が二つ用意されていた。
「失礼します」
俺と真衣は一言言って椅子に座った。
「それでは早速だが君の能力についてワシが知っている事を話す。君の剣についてまだ確信では無いがこのリグルを救った英雄カトスが使っていた聖剣ルビズソードに似ていた。もう一度剣を見せてもらえることは出来るか?」
「実は剣をどうやって出したのか分からなくて真衣が危険な目にあって助けたくていつのまにか手に剣があった感じなんです」
メルテスさんが聞いてきたが俺はまだこの力をどう使うのか分からないことを素直に伝えた。
「なるほど。まだ力の使い方が分からない感じなんだな。ではワシが知ってる情報を話そう」
そう言うとメルテスさんは語り出した。




