力の覚醒
俺は真衣を助けるために手を伸ばす。
「また真衣のことを失うのは絶対にイヤだ」
そう思って手を伸ばすと光を放ち俺の手にはいつの間にか剣を持っていた。
「これは一体? でも考えてる暇なんてない!」
その剣を持ち少し離れていた魔物に向かって剣を振ると衝撃波が出て魔物の心臓を貫いていた。
真衣に怪我がないか心配で急いで真衣のもとに駆け寄った。
「真衣大丈夫? 怪我はない?」
真衣に尋ねると真衣は笑顔で答えた。
「うん。大丈夫だよ。たっくんのおかげで怪我は無いよ。助けてくれてありがとう」
俺は真衣が無事だったことを心から喜んだ。
「今度は真衣を守れて良かった」
そう思って足元を見たらいつの間にか剣が消えていた。
「あれ? さっきの剣がない。あれは一体?」
俺は頭が混乱していたけど真衣のことを守れたことに一安心して真衣の手を握り続けていた。
もしかするとあの力が女神ルキが言っていた真衣を守る力なのかと思い女神ルキに感謝するのだった。
「たっくん、さっきの力は一体?」
真衣が俺に尋ねてきたので正直に伝える事にした。
「この世界に来る前に女神ルキって人に会ってそこで真衣を守る力っていうのを授けてもらったんだけど俺もどんな力か分からなかったんだけど多分さっきのが女神ルキが言っていた力なんだと思う」
女神ルキとのことを真衣に伝えると真衣は驚きながら聞いていた。
「私もこの世界に来る前に女神ルキって人と会ってその女神の人が私をこの世界に送ってくれたんだ。たっくんも同じだったんだね」
なんと真衣も同じ経緯でこの世界に来ていた事が分かった。
そんな話をしているとギルドの人たちが慌ててやってきて俺たちを心配してくれた。
「僕たちが魔物に逃げられたばっかりに危険な目にあわせてしまって本当に申し訳ない」
ギルドの人でかなり若そうな少年が俺たちに謝ってくれた。
「怪我はしなかったので全然大丈夫ですよ。気にしないでください」
真衣がギルドの少年に笑いながら答えた。
相変わらず真衣は誰に対しても優しいのを見ていると真衣は昔から何も変わらないなって嬉しくなった。
「ギルドの者が申し訳ない。ワシはギルドの長をしているのメルステというものなのだが町のものを危険な目にあわせてしまった事を心から謝罪する。それにしても君の力は素晴らしいな」
そう言うとメルステは俺の側にやってきて俺の手をまじまじと見てその後に手を触って何かを確認しているようだった。
「あのー俺の手がどうかしましたか?」
手を触られながらも俺はギルドの長のメルテスという人に尋ねた。するとメルテスは何かに気が付いたような顔をしていた。
「今日は日も暮れてきたので話はまた明日にして明日ギルドに来てくれないか?」
「分かりました。明日ギルドにお邪魔します」
俺も日が暮れてきたし真衣の体が心配だったのもあって話は後日する事になった。




