僕たちの幸せのために
真衣はこの町に住みながら俺が最初に居た町に買い物で出かけていたらしく真衣があの町に出かけていたおかげで町の人が知っていて教えてくれた事に感謝していた。
俺はこの町にある真衣の家でしばらく一緒に住みながらこの町で家を探すことにした。
「しばらくはこの家に居させてもらうね。真衣の一人暮らしの時間を邪魔してごめんね」
俺は真衣と暮らせるのは嬉しかったが急に俺が来て真衣の時間を減らしちゃう事が申し訳なく感じていた。
「そんなの気にしないでずっと一緒にうちで暮らしてもいいのに」
真衣は優しく微笑んでいた相変わらず優しく俺のことを大切に思ってくれる真衣は本当に現世の頃から変わらないなって思いながら真衣の笑顔が見られる事が嬉しかった。
俺たちは一緒にこの町を見て回る事にした。真衣はこの町でしばらく住んでいるらしいので真衣に案内してもらった。
「ここがこの町にあるギルドだよ。町の近くに出るモンスターを倒す。それがギルドの役目なんだよ」
これが女神ルキが言ってた魔物を倒すための施設なんだなと思いながら俺はギルドを眺めていた。
「あとこの町はルースっていう町なんだよ。私はこの町に飛ばされてこの世界に来てからここに住まわせてもらってるんだ。町のみんな優しくて違う世界から来て不安だった私のことを親身になって支えてくれた私の大好きな町」
真衣は嬉しそうに町のことを語っていた。本当にこの町の事が大好きなんだなって思って真衣が好きな場所が出来てた事に俺も嬉しくなった。
「真衣はこっちに来てからも幸せな生活が出来てたみたいで安心したよ。これからは一緒に幸せな生活送ろうね」
俺は真衣に会えてまた笑いながら楽しく生活が送りたいと思って真衣に素直な気持ちを伝えた。
「もちろんだよ。昔みたい一緒に幸せな時間を過ごそうね」
真衣も俺との時間を幸せに感じていてくれたことが何より嬉しかった。
真衣としばらく一緒に散歩して町を見て回って家に着くと町が騒がしい事に気が付いた。
「町が騒がしいけど何かあったのかな?」
俺が真衣に尋ねると真衣はギルドの方を指差した。
「多分魔物が町の外に出たんだと思うよ。ギルドから人がたくさん出てきたでしょ? この町の外に魔物が来て町に入ろうとすることが結構頻繁にあるんだよ」
真衣は何度も経験があるようで落ち着いて町の入り口を見ていた。
その時町の入り口から大きな声が聞こえてきた。
「マズイ。魔物が町に入る。みんな逃げてくれ!!」
入り口で魔物と戦っていたギルドの兵士が大声で叫んでいた。その声を聞き町の人たちは急いで家の中に隠れるために走っていた。その時、真衣と町の住民がぶつかり真衣は地面に倒れ込んでしまった。
それを見て魔物が真衣に飛びかかってきた。




