食堂にて
「この町すごいね。宿屋も良かったしこんな美味しい食堂もあるなんて」
俺はこんな素敵な町に来れた事に驚き真衣とこんな風に幸せな時間を過ごせている事を感謝した。
「本当に良い町だよね。たっくんのご飯も美味しそうだから私のハンバーグ食べて良いからたっくんのトンカツも食べていい?」
真衣は俺のご飯に箸を伸ばした。
「もちろんいいよ。っていうかもう食べそうな勢いで箸伸ばしてるじゃん。俺も真衣のハンバーグ定食もらうね」
そして俺たちは頼んだご飯を少し分け合ったがハンバーグ定食もめちゃくちゃ美味しかった。この食堂の料理は美味しいものばかりだった。
「俺のトンカツ定食美味しいです。ハンバーグもすごく美味しいです」
俺は定食屋さんの店主に美味しいと伝えると店主は嬉しそうに「ありがとう。そんな褒めてもらえると頑張って作ってる甲斐があるよ」と喜んでいた。
旅が終わったらまたこの町に来て温泉入るって決めたけど、ここの定食屋にも来ようと誓った。
「美味しかったね。ペロッと食べきっちゃった」
俺が麻衣に言うと真衣も食べ終わって「ホント美味しかった。この世界に来てから食べた物で一番美味しかったかも」と真衣も大満足していた。
「美味しかったです。お会計よろしくお願いします」
「はーい。こちらが食事の料金になります」
と店主が計算してくれた金額が思った以上に安くてビックリした。
「こんなにお安くていいんですか?」
俺が心配して店主に聞くと店主は「もちろんですよ。この食堂もお金稼ぐっていうよりお客さんの喜ぶ顔を見たくてやっているだけですので」
俺たちは王宮に行って魔王退治のためにお金をもらっていたのでそれでお金を払ったが少し申し訳なくなって少し多めに払おうとしたが店主の方が「全然そんな気を遣わないでください。またこの町に来た時に食べに来ていただけたらそれだけで十分ですよ」と言い少し多めに払ったお金を返してきた。
「分かりました。またこの食堂に来ますね。美味しいご飯ありがとうございました。すごく元気が出ました」
俺が店主にお礼を言い店を出ようとしたら真衣も続けて「美味しいご飯ご馳走様でした。また食べに来ますね」と言い俺たちは店を後にした。
「いやー。お腹いっぱいだね。これで魔王討伐した後の楽しみも出来たね。また一緒に食べに来ようね」
俺が真衣に伝えると真衣も嬉しそうにしながら答えた。
「うん。温泉も美味しいご飯もなんて本当に贅沢しちゃったね。でもまたこの町に来るのが本当楽しみ。そのためにもこれからの旅一緒に頑張ろうね」
真衣は笑いながら一緒にこの町にまた来る事を約束した。




