朝の時間
俺たちは一緒に眠りにつき俺は疲れていたのもあり熟睡していた。
「あれ? もう朝?」
俺が目を覚ますとやはり真衣の姿が隣になかった。寝室の隣の部屋にある丸テーブルがある部屋でテレビを見ている真衣がいた。
「おはよう。真衣はいつも俺より早く起きてるね。ちゃんと眠れてる?」
俺が真衣のことを心配すると真衣は元気に答えた。
「たっくんおはよー。私もさっき起きたばっかりだからちゃんと眠れてるよ。心配してくれてありがとね」
真衣は心配しなくていいと言うが俺は少し心配だった。昔から真衣は頑張りすぎていても無理してしまうような人だから俺はつい心配になってしまう。
「足の怪我はもう平気?」
俺が聞くと「うん。昨日入った温泉が効いたのか、もう全然痛みはないよ。だからまた一緒に旅できるよ」と答えた。
「それなら良かった。旅に出る前にこの町にある食堂行ってご飯食べてから出かけよう」
「おお。いいね。食べ物は何があるか楽しみだね」
俺が提案し真衣も嬉しそうだった。
「温泉も気持ちよくてゆっくり寝られました。最高の時間をありがとうございました」
俺が宿屋の方に言うと真衣も「また旅が終わったらここの温泉に入りに来ますね」と言いお礼を言った。
俺たちはお互いにお礼を言い宿屋を出た。
そして町の中を回りながら食堂を探した。まだ午前中なのもあって開いてるお店があるか不安だったが町にある食堂を見つけた。
「失礼します。今ってお店開いていますか? ご飯を食べさせていただきたいんですが」
俺がお店の中に入り尋ねるとお店の奥からガタイの良い男性が出てきた。
「おお。開いてるからゆっくりしていってくれ」
俺たちが中に入り店をキョロキョロするとまだ時間も早いからかお店の中にお客さんはまだ居なかった。
俺たちは席へ着きメニュー表を見た。そこには日本の頃に食べていたハンバーグ、唐揚げ、カレーライス、トンカツなどなどがあり俺は懐かしくなった。
「どれにしようかな? こんなに美味しそうなのが多いと悩んじゃうなー」
俺が悩んでいると真衣は「私はこれがいい」と言いハンバーグ定食を指さしていた。
「じゃあ俺はトンカツ定食にしようかな」
俺たちが注文を決め店員さんを呼び注文をすると俺たちからも少し見える所で店長さんらしき人が注文の物を作っているのが見えた。
「美味しそうなものばっかりだから楽しみだね」
俺が楽しみにしながらワクワクして待っていると10分くらいで俺と真衣の注文したものが一緒に届いた。店員さんが「ごゆっくりお食べください」と言い俺たちの前で会釈して持ち場へ戻った。
「このトンカツ定食めちゃくちゃ美味しそう。早く食べよ。いただきます」
俺はかなりお腹が空いていたのもあり早速食べてみることにした。
「私のハンバーグも美味しそう。いただきます」
真衣もいただきますを言い食べ始めた。俺は一口食べてめちゃくちゃ美味しくて手が止まらないくらい一気に食べ進めてしまった。日本に住んでる時のことを思い出しながら真衣と一緒にご飯を食べた。




