表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

鮟偵>蠖ア

1日目、そいつは風呂場の窓に影だけが映っていた。

外はもう暗くなり始めていたが、そいつがぬらぬらと蠢くのだけは見えた。

そいつは包丁と杖を足して割ったようなものを持っていたが、何に使うでもなくゆっくりと、

中庭に移っていった。

その日見たのはそれだけだった。


2日目、存外に晴れていた。気分が良く、昨日見たものも忘れてしまうほどだったが、

気になったので中庭を覗きに行った。しかし何もなかった。

か?

よくよく見れば、黒くただれた小動物のゴミが打ち捨てられていた。

その晩、風呂に入ったがなるべく見ないように心懸けた。しかし、ぶつかる音、とても煩く、

振り向けば、昨晩の道具で窓を穿っていた。音はしきりに強くなり、

ガラスは限界に近づいた。遂に、

劈くような音がして、

目が覚めた。

ベッドの上だった。




「僕は統合失調症だった」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ