彼女はCである
田中:背が高い。口数少ない。マスクで顔を隠している。
少女:美少女。金髪。気を抜くと前歯が伸びる。
※GC短い小説大賞・このヒロイン実は… 応募作!
絶世の美少女が現れた───。
「あの…雨宿りしてもいいですか…?」
全身びしょ濡れで───。
田中彼方は心の中で叫んだ。
かわぃぃ…、と。
制服と瞳を雨で濡らし、上向き加減でねだる子犬のような少女の哀れな振る舞いに、田中は目を奪われていた。
この上を見たことがないほどの愛くるしい少女は、自分がじっくりと見られていることに気がついた。そして余裕を持って一言口に出す。
「あまり見られると、興奮しますね。ぐふふふ」
前歯を唇から突き出し笑う様子に、田中は不思議と冷静さを取り戻していった。
これも縁だろうか、冬の寒空の中、雨に濡れた少女を放置することも気が引けるので、田中は少女を家に上げた。
少女は床を濡らさぬよう、貸し渡したタオルである程度雨垂れを拭い、湿ったハイソックスを脱いで家中に入る。
「初対面なのにありがとうございます!優しいんですね」
少女は、黄金に光る毛先を布地で撫でながら言う。
優しいのではない。断れない性格なだけなのだ。
しかし田中は、まっすぐな賛辞に弱いのだ。顔を紅くしていると、少女は言葉を切り出す。
「あんまりかわいい反応しないでくださいよ、興奮しちゃいます」
少女は田中にねっとり抱きついた。
濡れてる濡れてる、と田中は言いたくなったが、少女の前歯を見て冷静に、腕から少女を引き剥がした。
「えへへ、彼方くんってぇ、かわいいですよねぇ~!」
とても胡散臭く言い寄るこの少女に、田中は微かな疑念を覚える。
「どっちかって言うとかっこいいの方が良く言われるけど…、ていうか、格好いいものもあんまり似合わないんだから…、可愛いものはもっと似合わないよ…」
「え~! 私が彼方くんの友達なら、絶対メイド服着せ続けるのに…」
「そんな友達、嫌かも」
しばらくして、少女は冷えた太ももを擦り合わせ、田中に目を送る。
「えっと…、おふろ…入ってもいいですか…?」
切り出しにくそうな依頼であったがために、少女は頬を赤らめる。
だが、なにぶん一人暮らしでお金もないので、シャワーは運が良ければ温かいだろうと注意を促しておくと、少女は首を傾げ、とりあえず脱衣所へ向かった。
田中はひとり、やることもなくなったため、床の濡れなどを点検していると、少女が持っていた僅かな手荷物の方に目が行く。
ポケットから取り出されたちっちゃい箱ティッシュや、濡れて干されているズッキーニ、ちいさくてかわいいアイツらの溺死体など、名だたるメンバーの中に、とある物を見つけた。
「これは・・・・・」
■
一方その頃少女はと言うと―――。
「おっふッ!つめたッ…!」
シャワーが温度を持つまでしばし待ちの体勢で水の流れを眺めていた。
「えっ…と、これってこのまま冷たいままだったりするのかな…」
がっつり冷水に晒された少女は、いつか訪れるであろう希望を求め、くしゃみをしながら立ちすくむ。
―――そのときだった…。
少女の背後に大きな存在感を放つ何かが、カサカサと壁を登っていったのだ。
少女は喉の奥から爆発した。
「ィィイイイギギャアアアアァー!!」
この世の物とは思えぬ絶叫に、田中は刹那で振り向く。
何が起こったのか、何か行動を起こすべきか、そんなことを考える暇もなく、例の美少女が顔をぐしゃぐしゃにして風呂場から駆け込んできた。
「なんでぇえ、なんで私今日こんなツイてないのォオ!!」
無我夢中で逃避行したために、出先ですぐ田中とぶつかり倒れこんだ。
美少女の全裸ダッシュなどなかなか見かける物ではないが、田中はそれより、滝のように流れる美少女の悲しみ汁が自分の顔面に降ってくることが大問題だった。
「ン゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛ン゛」
田中は再び抱きつきながら濡らしてくる少女に、苦いモノを飲ませられたようだった。慟哭を落ち着かせ、話を聞くに、浴室にゴキブリが出たそうだ。
ぐすん、おぇっと嗚咽混じりに少女は言葉を投げつける。
「私、ほんっっっっっとうにゴキブリ苦手でぇ…、なんとかならないかなぁ」
まいった。田中は虫が大の苦手なのだ。小学生の頃、疲れてベンチに座った時、思い切り尻で踏み潰したドデカカブトムシの幼虫を見てから、苦手意識が発言したのだ。
そしてこの頼みを無視できない。田中は断れない性格なのだ。だからこそ、まいったのだ。
事件現場に足を運ぶ。
容易にその姿を捉えた。
敵は余裕をぶっこいている。
その体は言葉にするにはグロすぎる。
田中は息を潜めた。
壁に張り付いた害悪を取り除かなければならない。
風呂場の窓は小さく頼りない。
そして古サビで静かに開けることはまず不可能だ。
では、どうするか。
田中は手に持った新聞紙を広げる。
必ず逃がしはしない。
包んで、丸めて、殺そうと。
もう、覚悟を決めたのだ。
―――刹那、Gに飛び掛かる。
だが、私は何か勘違いをしていたのだ。
背後を取れば絶対優位に立てるのか…?
答えはNOだ。
ことGに関しては、規格外―――。
瞬く間にGは田中に向かって顔を睨ませる。
ブブブッと鈍い羽音が田中の脳に直接聞こえてくる。
移住したのだ。田中の頭髪に。
田中の脳内が空白で染まる。
無理無理無理、さすがにキショい、と。
ここで混乱の声を上げるのが本能。
されど田中の、覚悟の余韻が尾を引いた。
そうだ、チャンスではないか。
新聞紙を手に広げ、頭上のGに一直線。
惑いや淀みを断ち切って、覚悟の証明をしてみせる。
今度は余韻ではなく、ガンギマリで挑むのだ。
新聞の中にGを包むと、緊張の糸は忽ち切れる。
それと同時に頭に浮かぶ、こいつのキショさにブチ切れる。
新聞紙で何重にも覆い、頭の上に停まっただけの、罪のないゴキブリを固く握り潰す。まるであの日のカブトムシを上書きするように。
しばらくして、田中は少女の方を見た。
彼女は全裸のまま泡を吹いて倒れていた。
田中が呼びかけると、勢い良く飛び上がる。
「ゴッ…、ゴキブリはどうなりました…?!!」
少女は慌てふためき、声を荒げた。
「彼方くんの頭にゴキブリが飛び乗ったところで、なんか感情移入しちゃって! すっごい気持ち悪くなって…」それで泡を吹いて気絶していたらしい。
それよりも……
「どうして私のことを彼方くんって呼ぶの…、私、女だけど…」
田中は付けていたマスクに手を掛けながら話した。
「…な、なんでって言われても…」
「確かに、私も女っぽい恰好してる訳じゃないから、よく間違われたりするけど。…でも、あなたは私のこと、よーく知っていたでしょう? ストーカーなんだから 」
田中は少女の私物からとある物――田中の個人情報がびっしりと書かれた紙を、少女に見せつけた。
「…どこから情報を集めてきたのか分からないけど、気が悪くなるくらいたくさん。頑張って拾い集めてるね」
少女が肩を震わせ、顔を青紫色に変えるたびに、田中は言葉の質量を増やしていく。少女の震えが限界に達したとき、何かが大きく破裂する音がした。
「はっっくしょん!!! へっくし!! ぶべふッ…!!!」
少女が肩をふるわせ、顔を深緑色にする。
「えっ!? あっ! ごめん、そうだよね! こんな寒いのに濡れたまま放置だったもんね」
田中はおろおろと少女の肩を抱き、肌の冷たさに驚愕する。
「え…っと、これ!新聞紙! 多分ゴキブリ居ないから使って!!」
「ムリムリ無理ですッ!!! もし居たらどうするんですか?!!」
少女は手と首をぶんぶん振って拒絶する。
と言うか、新聞よりも風呂で体を温める方が重要か、と田中は切り出す。
「シャワーは出なくても湯船はあったかいと思うから」
少女は今にも入りたいという顔を見せてすぐ、なにか言いづらそうな表情をしてこちらに向き直る。
「あの…、いっしょに入りませんか…?」
「え」
■
「せ…せまいですね…」
湯船は2人の少女が収まるには少し小さい。お互いに向かい合い足を交差させてようやくゆとりが出る。
「でも…あったかくて気持ち良いです…」
「……そうだね」
彼女はストーカーではないと言う。正直、田中もそこまで確信があっての発言ではなかったために、少女と腹を割って話す必要があった。彼女の秘密、そして田中自身の秘密について。
「私のこと、怖くない?」
田中は不安混じりに問い掛ける。
だが、その物怖じは先程少女を追い詰めた罪悪からくるものだけではない。
田中はマスクを外している。
今日、少女の前で隠し続けた布の下――黒く塗りつぶされた口元を見せ、声を震わせていた。
人間のものではないその肌、口から胸の方まで黒紋が走っている。
「怖くないですよ! ちょっとびっくりはしましたけど…」
少女の突っ張った笑顔が、気を遣っているように見えて、田中の心に突き刺さる。
「……今日の朝、急にこうなってたんだ。原因は分からない。」
田中は自分が写った水面を見ながら話を続ける。
「シャツとマスクで隠して学校には行けたけど…、誰かにばれて気持ち悪がられるんじゃないかって、ずっと不安だった…」
自分の黒い肌が広がり、頭を埋め尽くすような感覚に田中はおびえていた。田中の世界には、こんな時助けてくれる人が居ない。恐怖が爪を立てて引き裂いてくる。田中は孤独の淵に落ちていった。
―――そこから田中を救える者は、意外にもすぐ近くに居た。
少女は田中の頬に手のひらを伸ばす。
少女の瞳が田中の目にまっすぐ入ってくる。
「……えっ、…な、なに?」
田中は大きく狼狽える。
その怯えを包み込むように、少女は温かい抱擁を交わす。
「わっ……ぁ…」
田中は困惑を浮かべ、しばらくの間、静寂が流れる。
少女が口を開いた。
「彼方くんはがんばっていますね」
ふたたび静寂がこの場に響く。
そんなことはないのだ。田中は叫びたくなった。
しかし、背中に触れる少女の手のひらを、振り払うことなどできなかった。
「もしかしたら、この問題を解決できるかもしれません」
田中から手を離し、少女は真剣な面持ちで告げる。
「顔を描き直して元に戻せば、まだなんとか…、いや、ここは私の世界なんだから、きっとどうにかなるはず…」
湯船から出て、扉に手を掛けながら少女は呟いていた。
「ちょっと待って!」
湯船に残された田中は、少女の背中に問い掛けた。
「なに…、どういうこと…。君は何者なの?」
「私は、この世界を作った者。 創造主ってやつです」
■
田中の情報が書かれた紙を2人で見つめる。そこには、口元のインクが滲んだ田中の全身絵が描かれている。
「やっぱり、彼方くんの設定ノートとおんなじ状態です」
「設定ノート?」
「こっちの話です。」
少女は、そのメモ書きと田中を良く見比べた後に、語り出す。
「今日の雨で滲んだこの絵が、もし彼方くんと繋がっているんだとしたら…」
田中はメモに指を這わせる。
「脇のあたりを触るとくすぐったいでしょう」
「あははははっ!!! ちょっ!! 苦手なんだからやめなさい!」
少女はメモを掲げて目を輝かせる。
「なるほどっ!! これが原因であることが分かりましたね!」
「もっと良い確認方法あったでしょ??!」
「とにかく…! この絵を修正すれば彼方くんは戻るでしょう! そのぐらいなら簡単です!!」
「 …… 」
田中はずっと絵の話を続ける少女に疑問を持った。
「…君は、…この世界は結局なんなの?」
少女の創造したこの世界とは、一体何だったのだろうか。
少女はゆっくりと口を開いた。
「私は、漫画を描いていて…、その中で作ったんです。この世界と…、キミを…」
「あ…、なるほどね…」
「えっ!? 驚いたりとかないんですか?!!」
「いやぁ…、まぁ…、ねぇ」
田中自身、ここまですんなり理解できるものではないと思っていた。が、できてしまったのだ。
「でも…」
田中は息を吸った。
「そっかぁ…、私の人生はフィクションなのか」
田中は虚無を喜ぶような、空虚を哀しむような、複雑な気持ちになった。
■
夜、雨は止み、すっかり暗くなった空を見上げ、田中は熱いコーヒーを啜る。その唇を黒く染めるものは、もうなにもない。
「本当に良かったんですか? 泊めてもらって」
「雨に濡れてるときは、遠慮なく風呂に入ろうとしたりびちょびちょなのに抱きついてきたのに?」
何を今更、と言うように田中は悪戯っぽく微笑む。
飲みかけのコーヒーを台に置き、2人は1つの布団に入る。
―――少女は、朝目が覚めるとこの世界に居たそうだ。恐らくこれは少女自身の夢で、それ故に私の顔を直すこともできたのだろう。であれば、もう一度眠ることで少女はこの世界とおさらばということだ。
「また、狭くてごめんね。うち貧乏だから…」
今度はお互いに良く見つめ合いながら話をした。
「まあ彼方くんが貧乏なのも私のせいなんですけど」
「あっ、本当だ。変な試練与えないでよ。」
「でも、大丈夫ですよ! 実は彼方くんは卒業前に―――
…っと、ネタバレは良くないですね」
「うぇっ!? そこまで言ったなら最後まで聞かせてよ!」
「だーめですよぉ…、まあ私を信じて頑張ってみてください」
満面の笑みで呟く少女に、田中は「うん、信じてるよ」と真面目に笑いかける。
田中は少女の両手を固く握って瞳を見つめた。田中から求めるのは、これが初めてであることに気付き、少女も気恥ずかしくなる。
「…実は、この物語の結末は、まだ決まってないんです。プロットで頭を抱えてる状態で…」
赤いほっぺを片方だけ膨らまし、少女は言う。
「…でも、彼方くんと出会って、優しい人だって思い知って、絶対に幸せにしたいって思いました…」
「優しいって…そんなこと……ないから」
「でも、濡れた私を見捨てず泊めてくれたじゃないですか」
「それは…」
「ゴキブリのときだって、自分も嫌いなはずなのに私を庇って退治してくれたじゃないですか」
「それは…断れない性格ってだけで…」
「それも私の責任です。だから絶対幸せにします。」
田中は弱ってしまった。自分の欠点は、今まで自分のせいだと思って疑うことはなかったのに、その役目を買って出てくれる人が目の前に現れてしまったのだ。
「君がこの世界を出た後、私とか、この世界はどうなるの?」
少女はハッとしたように話し出す。
「それは分からないです。今まで自分の作品のキャラと会ったことがなかったもので…」
「まあそりゃそうね。まあ君とはここでお別れの運命だし、お互い関係ないと言えばそうだけど」
「私は関係大アリです!」
少女が両の頬ほっぺを膨らませて続ける。
「一番好きなキャラに会えたんだから、例え夢であっても、絶対に忘れません!」
おぉ…それは嬉しい、田中は心を温かくした。
「…でも、こっちの世界にばかり構ってないで、君も自分の世界で幸せになるべきだよ」
一瞬間の後、少女は取り繕うように答えた。
「わ…私の幸せは自分の好きな漫画を描くことですし…!」
「それに…」と少女はそっぽを向く。
「私より幸せになるべき人は、きっとたくさんいますよ」
そんなわけない
しばらくぼーっとしていると、体の力が抜けていく感覚があった。眠りについたのかと思ったが、それは違った。
田中と少女、2人はその場で宙を舞い、何かに引っ張られるように開いた窓の外へと浮かんでいく。
空気はどんよりと冷たくて重くのしかかってくる。その中で2人は、離れないように強く手を握っていた。
「彼方くん!」
少女は言う。
「“これから”素敵なことがあるから、期待しててね」
少女は脇に抱えた大きな筆で描き出す。
2人は様相を何度も変えていった。
メイド 「これからいろんな人の役に立ったり!」「え…?」
鎧 「いろんな人と戦ったり!」「なにこの恰好??」
猫 「ときには気ままに背伸びして…」「は、恥ずかしいって」
「そして最後は、笑って終われるように…」
田中は制服に成り、少女はというと、ベレー帽を被った別人のような顔に変わっていた。
「彼方くん。私、頑張るよ」
姿は違えど、彼女は少女自身である。そう思わせる何かが、そこにはあった。
「…私も、君じゃ抑えられないくらい暴れてやるから…」
「えー、“いいこ”の彼方くんがそんなことできるかなぁ?」
「ふっ…、やってみなきゃ分かんないね」
そんなことでとても笑いあった気がする。
■
目が覚めると、田中の手の先には誰も居なかった。
もちろん口元に黒の滲みはない。
もしや全て夢だったのか…
何も変わらない日常が始まりを告げた。
「あ…」
夜に飲んだコーヒーが、台の上に置いてある。
残りを飲み干そうとカップを持つと、玄関の方でガシャーンと物が崩れる音が鳴り響いた。
覗いてみると、倒壊物に囲まれ、体を濡らした少女が居た。
「痛てて…、あっ!」
少女とばっちり目が合う。
「あ、あのこれは…、あんだけ恰好つけたバイバイをしたのに、戻ってなくて逃避行したわけじゃなくて…」
田中はひとしきり笑った後に、こう言った。
「もう少し雨宿りして行きますか? 神様」
やぁみんな!俺だ!
「このヒロイン、Cである。」
俺の名前はビルゲイツ。それじゃ!
ちなみにCとは、2人のヒロインの特徴です。
Creater(創造主)とCute(美少女)ですね。
創造主はまんま少女で、美少女は田中になるのですが、なんでCuteやねんという話ですね。それはつまり、田中が創造主によって作られたヒロインであり、今後少女と過ごしていく中で、垢抜けていくだろうと思ったからです。
この話では挑戦的な表現をたくさんしましたねー。
例えば前半、田中が全然喋ってなかったんですけど、それは無口とマスクの表現だったんです。(だから、田中に会話文が付くときはマスクを外す辺りなんです。)でも、思わぬ効能として田中の一人称を隠せるというものがありました。それで性別誤認の叙述トリックをやってみたんですけど、まあー書きにくいったりゃありゃしない。僕会話主体で書きたい派閥なので、苦戦しました。
あと4コマ漫画のテンポ感を所々で意識しました。これは、少女の作った世界の表現でもあり、僕自身のテンポ管理でもあります。つい、キャラに喋らせすぎちゃうんです。
そんなこんなで、ここまでの青春を書くのは初めてなのですが、ギャグに寄り過ぎてウチの美少女が変顔を厭わない気丈な子になりました。
こんな筈じゃなかったのに!!
田中がメインの筈だった世界に、少女自身も入ってしまい、一体世界がどうなるのか、少女は田中との約束を守ることが出来るのか!続きはwebで!
皆様、応援宜しくお願いします