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宇宙艦隊オッパリオン  作者: 桐生スケキヨとYOM
【第1部】【第1章】「オッパリオン篇」
16/487

宇宙艦隊オッパリオン016話(前編)「予言者と王宮」

挿絵(By みてみん)

本日も宇宙艦隊オッパリオンの更新です。

今回は短めですが、3部構成になっております。

まずは16話の前編。

オッパリオン星にたどり着いたアーリア達を待ち受けていたのは、マーラ帝国軍の艦隊だった。

マーラ軍の数に押され苦戦していたオッパリオン軍。

だが、スタティアの帰還と援護により、体勢を徐々に立て直しつつあった。

そんな中繰り広げられる艦隊同士の戦い。

果たして、スタティア一行は無事にオッパリオンの重要施設を取り戻すことができるのだろうか?

【〇一六 予言者と王宮】


「エネルギータワーの防衛隊とはまだ連絡がつかないの?」

「ダメです。呼びかけてはいますが応答はありません」

 アーリアの問いに通信士が応じる。

 先ほどから連絡を試みているのだが、依然として連絡が取れない状況になっていた。

「アルテリアとの通信記録が残っていますが、交戦状態に入るというのが最後の通信となっているようです」

「――ということは、すでに内部に入られている可能性がありますね」

「掌握するのが狙いにしては大がかりな進軍に見えるわね」

「このまま一気に王宮まで攻めるつもりでしょうか?」

「可能性はあるわ」

 ミストレアとアーリアの間の空気も緊張を帯びる。

「エネルギータワー防空圏に入ります。敵デストリア級三、ドルセリア級一、本艦を捕捉、機動兵器接近、数――六」

「速度そのまま。エネルギータワーに兵を送っている母艦を狙います。母艦の位置はわかる?」

「ガスール級空母一隻を確認しています。おそらくそれかと」

「攻撃目標をガスール級空母へ。周囲の艦は無視して。マーチャとセルシアに攻撃目標を通達」

「りょ、了解!」

「相変わらず大胆な攻め方をしますね、提督」

「頭を押さえてしまえば思いのほか脆いものよ。それにこの数、まともに相手をするには多すぎるわ」

「砲撃来ます!」

「回避」

 ミストレアの指示にスタティアが大きく傾き、複数からの砲撃を回避する。

 スタティアは他のオッパリオン主力艦に比べ大型ではあるが、高い運動性能を持っていた。

「マーチャ機、セルシア機、発進を確認。ガスール級空母へ向かいますが敵も多数の機動兵器を射出した模様」

「後続の艦にも攻撃をガスール級へ集中するように伝えて」

「了解です」

「左舷デストリア級七番のフィールド消失を確認!」

「艦七番に主砲照準」

 ミストレアの判断は速い。

「照準固定! 誤差修正よし!」

「不用意に近づきすぎね。主砲撃て!」

 ミストレアの命令で発せられた主砲はスタティアの左舷に接近していた敵デストリア級を貫く。デストリア級は帝国で配備されている中でも数が多く、機動性に優れた小型の艦だ。

 スタティアの主砲をまともに受け、一隻が爆発、轟沈する――が、帝国軍の艦艇は怯むことなくスタティアと後続の艦に対して接近を試みてくる。

「敵機動兵器二機、防衛隊を突破しました! フィールド中和距離に到達します!」

「迎撃急いで!」

「艦内にZリーヌンス反応感知! 機関出力上昇!」

「対空機銃、稼働率一〇〇%でいけます!」

「……またショウヘイの世話になるわね」

 ミストレアはぽつりとそうもらしたが、現状での出力上昇はありがたかった。

 対空機銃のビームが猛烈な弾幕を巡らせ、接近してくる機動兵器を追い払う。迎撃を受けた敵機動兵器は接近を断念し、距離を開ける。するとそこにグラヴィス率いる防衛隊が攻撃を仕掛ける。

「正面、ドルセリア級が進路に入ります!」

「マーチャ機より通信、ドルセリア級に取り付けるとのことです!」

「マーチャへドルセリア級を排除すると伝えて。艦長、お願いします」

「わかりました。主砲、敵ドルセリア級一番に照準固定。フィールド消失と同時に発射」

 大型巡洋艦のドルセリア級艦へ、マーチャ機がセルシア機の援護を受けながら接近する。敵機動兵器もマーチャ機の侵攻を妨げようとするが、マーチャ機の動きは機敏だった。

 あっという間にフィールド中和域まで接近し、フィールドを中和する。

「敵目標、フィールド消失を確認!」

「主砲発射! ミサイル発射管にイシュル装填、同目標に発射!」

「了解!」

 ミストレアの指示によりスタティアから主砲と対艦ミサイルが放たれる。大型のドルセリア級を沈黙させるには主砲の他にミサイルも必要と判断された。

 それが功を奏し、攻撃を受けたドルセリア級は爆発し、スタティアの進路上から外れていく。

「間もなく敵ガスール級空母との戦闘距離に入ります。後続の艦を出た機動兵器もガスール級へ向かっている模様」

 その報告を受けた時、不意にシアが立ち上がった。

「シア? どうしたの?」

「……提督、艦長、出撃許可を。王宮が危ない」

「王宮が?」

 思わずアーリアとミストレアが顔を見合わせる。エネルギータワーから王宮まではそう離れてはいないが、まだ戦火は王宮上空までには及んでいなかった。

 しかし、予言者の言葉は無視できない。

「わかったわシア。行ってちょうだい」

「ありがとう提督。それともうひとつ――」

 シアは無表情ながら、なにか秘めた思いを持ってアーリアを見て、話を切り出した。

次回更新は日曜日から水曜日のどこかの予定です!


いつも「宇宙艦隊オッパリオン」を応援頂き誠にありがとうございます。

小説家になろうの機能の評価とレビューの方も、お時間御座いましたら何卒宜しくお願い致します。

読者の皆様の声が、レビューが、評価が、「宇宙艦隊オッパリオン」の明日をつくる!!

面白い作品に仕上げていく為にも、些細な事でも気楽にレビュー頂けますと幸いです。

スケキヨとYOM、引き続き精進して参る所存です!!

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