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第86話 クオン本気の料理!2


メイドさん達もワインを口に運び、驚いたような表情を見せている、中にはウットリするような方もいて見ていてこちらも楽しいな。



『うふふ アーチカどお?』


『は はい、なんて美味しい私は、数えるほどしか飲んだことがないのですが、これは絶品です』


『私も、こんなに美味しいワインなんて飲んだことないわ、他の皆さんも今日は、無礼講よ自由に話をしてね』


『『『『『『『『『『『『『『『はい、美味しいです!!!』』』』』』』』』』』』』』』


『な なんて美味しいの、お酒って、こんなに美味しい物なの?』


『アーチカ、ズルいわ、お酒がこんなに美味しいなんて言わなかったじゃない?』


『わ 私は、飲んだことあるけど、こんなに美味しくなかったわ、きっとこれが特別なのよ』


『ふふふ、メイド達と食事を共にするのも楽しいな、皆、侯爵家当主の私でも、こんなに美味いワインを飲んだことはない、楽しもうではないか』


『『『『『『『『『『『『『『『はい、ありがとうございます!!!』』』』』』』』』』』』』』』


『じゃ、次は、料理に行きますね、各自、目の前にある料理を食べて下さい』


『サーモンマリネ イクラ添えです』


『花のようになってるのが魚で、飾りが魚の卵です』


『続いて、茶わん蒸しです』


『蓋を開けてみてください、これはクイーンハーピーの卵から作りました』


『なっ なんとハーピーの卵しかもクイーンハーピーとは希少種か?』


『よくご存じですね、はい希少種です』



リーバイ家の3人が、固まったように動かない・・・あれ希少種は駄目なのかな?



『ローニアさん、希少種は駄目でしたか?』


『い いえ貴族の私でもハーピーの卵は、おいそれとは食べれませんわ、まして希少種など初めてですわ』


『く クオン殿、これは、いったいどれほどの価値があるのか、御存知なのか?』


『んふふ リーダーは、食材は絶対売らずに皆で食べちゃうので、価格なんて分からないのよね』


『そうですね、美味しい物は、売るのが勿体ないので・・・』


『・・・そ そうかでは、頂こう』



各々が茶わん蒸しの蓋を開けると部屋中に、茶わん蒸しの匂いが充満していく。



『ああ、なんて良い匂いなの、これだけでお腹が空いちゃうわ』


『美味い・・・なんて美味さだ・・・』


『うわ~ このイクラって言うの濃厚で美味しい、この魚も信じられないぐらい柔らかくて美味しいわ』


『どんどん、行きますね』


『次は、ローストケルピーのシチューです』



シチューの時間停止を解除すると、熱々のシチューなので湯気が立ち上る。



『あ 熱い、まるで今出したかのように熱い・・・クオン殿これは?』


『それは、内緒です』


『ふふふ 内緒か、言えないような技術なのだな、全く驚きを超越するな』



皆がローストケルピーのシチューを飲んで舌鼓をうっていると、皆がぼんやりと薄く輝きだす。



『く クオン様、こ これは?』


『ああ、今出したのは、ケルピーの肉なんだけど魔力を上げる効果があるそうなんだよ、それでじゃないかな』


『うふふ ケルピーってクオン様って凄い事を簡単に言いますね』


『うふふ ローニア貴方の言う通り本当に規格外の方のようね』


『お母さまも、分かって頂いて嬉しいですわ』


『でも、本当に美味しいわ、体全体が魔力のせいかポカポカしてきましたわ』


『喜んでくれて嬉しいですよ、じゃ次行きますね』


『巨大魚の塩釜蒸し焼きです』


『5メートルはある巨大魚を塩で包んで庭に作った巨大な釜で蒸し焼きにしました、どうぞ』


『5メートルとは、ひょっとして海へ行ったのかい?』


『いえ、コンパスのダンジョンの地下41階から湿原なんですが、そこで獲れた物です』


『なっ 地下41階とは、確か3日ほど掛かっていたが、どれほど進んだのだ?』


『えっ コンパスのダンジョンなら制覇して帰って来ましたよ』



あっ またリーバイ家の皆さんが口を開けたまま固まっている、そっかオリオンでも制覇は珍しいんだった・・・



『えっと、すみません内緒ですよ』


『ふふふ そうか、オリオンに続きコンパスまで制覇したのか、しかも3日で』


『うふふ クオン様は冗談がお上手なのね』


『お母さま、クオン様は、規格外なのですよ、お父様も冗談とは思ってませんわ』


『えっ そんな本当ですの?』


『あはは まあ良いじゃないですか次行きますね』


『コカトリスの唐揚げです』


『熱いので注意してくださいね』


『うふふ ローニア次は、コカトリスですって、夢がある名前ですね』


『もう、お母さまったら、本当にコカトリスなんですよ』


『どうですか? アーチカさん』


『とっても美味しいです、でも唐揚げなんて初めて聞きました』


『これは、俺の国の料理なんですが内のメンバーも大好物なんですよ』



他のメイドさん達も、新しい料理を出すたびにパクパクと美味しそうに食べてくれている、う~ん嬉しいな本気で作った甲斐があった。



『でわでわ、次へ行きますね』


『く クオン殿 いったい後どれぐらいあるのだ?』


『えっと、もうすぐ半分ぐらいです』


『ま まだ半分にも満たないのか・・・止めて悪かった続けてくれ』


『マウントラヴァタートルのスープです』



作った瞬間もそうだったけど時間停止を解除した瞬間、暴力的とも言えるスープの香りが爆発的に広がる。



『ふあ~ も もう私、駄目かも・・・』


『ちょ ちょっとしっかりして、食べないと一生後悔するわよ』



なにやら、メイドさん達が騒いでいるが、構わず進めて行こう。



『これは、女性必見です、美容効果が高いそうで飲むと肌がツヤツヤになります』



おおっと、凄い食い付きだ、そういえば、ほとんど女性だったな、やはり女性には美容効果が一番効くな。



『ああ、なんて美味しいスープなの、私夢でも見てるんじゃないかしら』


『わ 私リーバイ家のメイドになって、神様に感謝するわ』


『美味しい、もう言葉では表せないわ、なんて濃厚でいつまでも口に残る、幸せ』


『み ミレーナなんか、若返ってないか?』


『お お母さま、最近気にしていた皺が見えませんわ』


『えっ えっ う 嘘でしょ?』


『あ 貴方こそ若返ってますわ』


『なっ 私もか』



スープを飲んだ全員が赤ん坊のようなピチピチの肌になり、キャーキャーと喜んでいる、う~ん流石に希少種のオンパレードは、やりすぎたかな・・・



『では、オードブルも終わり、次からは、メインですよー』


『スカイケルピーのステーキ』


『サンダーディーアのステーキです』


『同じ皿に入っているのですが右がスカイケルピーで左がサンダーディーアです』


『ふふふ 今度は、ケルピーの希少種か』


『ええ、両方、希少種ですよ』


『ふふふ もう驚かん、今日は、存分に楽しませて貰おう』



全員がステーキを口へ運び、幸せそうな声を上げていると、今度は、全身を強い光が包み込み発光しだした。



『く クオン様、今回は何の光ですか?』


『うん、俺は、味以外興味ないんだけどケルピーの肉は魔力増大なんだけど、これは、魔力の上限を上げるんだったかな』


『食べると、みんな魔法使いになるかもね、あはは』


『あははって く クオン様、魔法使いなんて貴族でも数少ない者しか、なれませんのよ』


『サークルの皆さんも全員食べてますけどミュウさん以外が魔法使いになって大丈夫ですの?』


『ローニアさんには、言ってなかったっけ?私達は全員魔法使いよ!』


『えええっ ミュウさんだけじゃないんですか?』


『サークルは全員ですよ』


『ぞ 属性は、なんですの?』


『全員が全属性ですよ?』


『なっ か 神様でしたか、これは失礼しました』



あれっ そういえば最近慣れて来たけど、全属性持ちの魔法使いは珍しいんだっけ、ローニアさんが変な事言い出した・・・



『ふふふ ローニアよ、規格外と言い出したのはお前だろう』


『お お父様、しかし全属性しかも全員なんて・・・』


『ふふふ そうだなまるで神のようなパーティだな、でも良いじゃないか俺は、もう驚かんぞ』


『うふふ そうでしたね、分かりましたわ』


『あっ でも内緒ですよ♪』


『・・・クオン様、軽いですわ、重大発表でしたのに』


『ニャハハ あたい達は、もう慣れたニャ』


『さあ、次は、いよいよメインディッシュです!』


『グランドヒポポの桃肉ステーキです!!!』


『これは、コンパスのダンジョン地下50階最終ボスの希少種ですよ』


『・・・驚かん、もう驚かん、しかし、しかし、いったいどれほどの価値があるのだ・・・』



時間停止を解除した瞬間今度は、肉の焦げる匂いで部屋中が満たされる、目の前のステーキがジュウジュウと音を立てて食欲をそそる。



『ああ、もう私、気絶するかも・・・』


『ちょっと、しっかりして、これを食べないと死んでも後悔するわよ』



メインディッシュのステーキは特に力を入れて、作り上げた力作だ、これを作る時には料理術も10だったし自信がある、さあ皆喜んでくれるかな、ワクワクするな。


ってあれ・・・何故か皆泣いている、ありゃミュウまでって全員泣いてる、あれ 』



『美味い、美味すぎる・・・』


『ど どうしたの私、美味しすぎて涙が止まらないわ』


『ああ、今まで生きてて良かった神様ありがとう』


『美味しい、魚より美味しいニャーーーーー』


『自然と涙が出てくる・・・ああ本当に美味しい物を食べたら涙が出るのね、初めて知ったわ』



ふ~ 良かった、どうやら喜んでくれてるようだ、泣き出すから焦ったよ、今回は甘味でも力を入れたから、第2ラウンドだ!!!



『次は、いよいよデザートに移ります、まずはこれから』


『ホットラッチとフォグレプのフルーツ盛り合わせです!』



ホットラッチは現地では分からなかったけど冷やすと飛んでもなく甘くなる事が分かった、その甘さはハチミツ並み、皆どんな反応するのか楽しみだ。



『あ 甘い、な なにこの頭を突き抜けるような甘さは』


『こんなに甘い物があったなんて・・・』


『なんて幸福感、駄目、手が止まらないわ』


『なんで、こんなに甘いのに後味がサラサラと気持ち良いの』


『ミレーナ、ローニアそんなにパクパクと食べては、恥ずかしいぞ・・・しかし仕方ないか、なんたる甘さ、そして美味さ、これは女性なら、たまらんな』


『続きまして、これも自信作です、俺の国の料理です』


『フワフワチーズケーキです!!!』


『スプーンで食べて下さい』


『ああ、もうお腹いっぱいなのに食べちゃうわ、スプーンが止まらない、スプーンを刺した感触がない、噛む感触もない、只々濃厚なチーズの味が口いっぱいに広がる』


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