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第84話 ローニア家をご招待


俺は、久しぶりに家に着いて、少し埃臭かったので力を込めて<クリーン>を放つ、少し魔力を多めに込めて家中を綺麗にした。


シロの部屋も考えないとな、それはムーアと相談しようかな。



『ふぅ~ やっぱり家は良いわね』


『フハハ あのテントも、かなり快適なんだがな』


『でも、やっぱりダンジョン内は緊張しますよね』


『ロック、あれだけ寝てて良く言うニャ』


『クフフ 私は、来たばかりですが、この家は落ち着きますわ』


『少し予定を話すよ、皆座って』



俺は、皆にお茶を入れてリビングに腰掛ける。



『えっと とりあえずローニアさんを待たせてるので、明日この家に招待しようと思うんだ』


『皆それぞれ、やりたいことが、あるとは思うんだが、明日食事の用意を手伝って貰って良いかな?』


『本当に本気で作るのね?』


『ああ、ちょっと力を入れようと思う、招待するのはリーバイ家全員だ、メイドさん達も含めてね』


『リーダーあのメイド長さんの、お茶気に入ってましたから、お礼したくなりましたね?』


『ああ、なんやかんやで、お世話になりっぱなしだから、ご馳走したいんだ』


『でも、明日とは急だな?』


『うん、ちょっと大量に作る予定だから<アイテムBOX>持ってなかったら不自然になるだろ』


『ああ、なるほどな、いかんな少し<アイテムBOX>に慣れてきているな』


『まだ、リーバイ家の予定を聞いてないから、どうなるか分からないけど、今から聞いてくるよ』


『皆は、シロの居場所、考えて貰ってて良いかな?後は、シロの食事なんだけど庭に魔草を育ててみようと思うんだ』


『それも、お願いしたい』


『分かったニャ』



皆に了解を取った後、俺は、一人でローニア家に向かった、なんやかんやで近いので直ぐに到着すると、相変わらず執事のザルガさんが出迎えてくれた。



『ようこそ、お越しくださいましたクオン様』


『ザルガさん、こんにちわ、ローニアさんは居ますか?』


『はい、お嬢様は在宅しております、さあどうぞお入りくださいませ』



俺は、何時ものようにメイドさん達に出迎えられリビングに通される、するとメイド長のアーチカさんが、お茶を出してくれる。



『アーチカさん、いつもありがとう』


『私の様な者の名前を覚えてくださり、ありがとうございます、お嬢様は、もうすぐお越しますので、ごゆっくりお待ちくださいませ』



アーチカさんは、相変わらず綺麗で見ているだけで時間を潰せそうだ、微笑みながら応対してくれて、とても気分も良くなる、出してくれたお茶も美味しい、この間とは違う味だが、いったい何種類あるんだろう。


俺は、ますます明日の接待に力を入れようと思っていたらローニアさんが現れる。



『ようこそ、お越しくださいましたクオン様』


『こんにちわローニアさん、すみませんお待たせして』


『うふふ そんな事気にしなくて宜しいですわ』


『ダンジョンから無事に、お帰りになられて嬉しいですわ』


『ありがとう、それなんですが明日の夜、ご予定開いてますでしょうか?』


『明日でございますか、明日ならば、なにも予定は御座いませんが?』


『ガデラスさんも、奥さんも予定は無いでしょうか?』


『えっ ええ確か明日は、全員ないはずですわ』


『良かった、それでしたらハチミツキャンディーの事もあるので明日、俺の家で食事でも招待したいと思いまして』


『まあ、宜しいのですか?お伺い致しましても?』


『はい、是非お越しください全員で、あっ全員とは、執事さんからメイドさん全員でお願い致します』


『えっ 私の家のメイド達もですか?』


『はい、休みの方も居ると思うのですが全員でお願い致します』


『し しかし、それですと家を守る者が居なくなりますわ』


『それでしたら俺が、何とかしますので大丈夫です』


『な 何とかと言うと?』


『そうですね、ここには誰も入れないようにしますよ、忘れ物したら取りに来れなくなりますが』


『うふふ クオン様が、そうおっしゃるなら本当に入れなくなるんでしょうね』


『しかし、メイド達を向かわせるとなると洋服とか段取りしませんと明日には間に合いませんわ』


『いえ、メイド服のままお越し下さい、是非お願いします』



俺は、頭を下げ真剣にお願いした。



『クオン様、頭を上げて下さいまし、分かりましたわ私の方から、お父様とお母さまへお伝えしておきます』


『そうですか、ありがとうございます、明日の夕方お迎えに上がりますね』


『うふふ そんなに嬉しそうに、おっしゃられては、断れませんわ』



俺は、丁寧にお辞儀をして家を後にする、さー 明日は頑張らないとな。



       ◇     ◇     ◇



『ザルガ、メイド達を全員、此処に集めなさい』


『はい、お嬢様』



しばらくするとメイド達が全員集まりザルガが声を掛ける。



『お嬢様、全員集まりました』


『ザルガありがとう』


『貴方達に、急に集まって貰って、申し訳ありません』


『実は、明日クオン様のご自宅へ当家の者、全員が招待されました』


『執事のザルガからメイドも全員です』



この、ローニアの一言でメイド達がザワザワと話をし、そしてメイド長のアーチカがメイドを代表して質問する。



『も 申し訳ありませんお嬢様、お聞きしても宜しいですか?』


『アーチカ良いわ、何かしら?』


『先ほどクオン様が、おっしゃられたように私達、全員が行くのですか?クオン様は、メイド服でとおっしゃいましたが、本当にですか?』


『ええ、本当よ、でも使用人とはいえ失礼な服では恥を掻きますわ、全員明日までにメイド服を新調致します』


『それと、お食事を用意くださるそうなので、食べ残し等、失礼のないように後は、各自、身嗜みに力を入れて下さいね』


『さあ、忙しくなりますわ、ザルガいつもの仕立て屋を呼びなさい、貴方の服もですよ』


『はっ お嬢様、分かりました』


『皆さんも、分かってると思いますが、クオン様のご機嫌を損なう事のないように、全力を尽くしなさい』


『明日、お風呂を用意致しますわ、全員順番に入るように、今日は、ともかく明日の仕事は身嗜みに全力を注ぐことだけで良いわ』


『私は、急いでお父様とお母さまへ、この事をお伝えしてきますわアーチカ、後はお願いね』


『分かりました、お嬢様』



と 飛んでもない事になったわ、何して良いか分からない・・・と とりあえず私以上に戸惑っているメイド達へ説明しないと。



『と とりあえず皆さん集まって下さい』


『アーチカ ど どうしよう私、食事の作法とか知らないわ』


『わ 私も、分からないわよ』



メイド達は、ザワザワして各々の心境を述べて行く。



『皆さん、落ち着いてくださいクオン様は、作法等でご機嫌を損ねるような方では、ありません明日の食事に着いても、ダンジョンからお帰りになったばかりなのでダンジョン産の物と思われます』


『お嬢様が、おっしゃってなさったように、食事を残さなければ大丈夫かと思いますので好き嫌いなく全部食べれるように、今から食事を取らないようにしましょう』


『なにか、ダンジョン産の飛んでもないような物が出てくるってこと?』


『クオン様って冒険者だから、私達とは全く違った食事なのかもしれないわ』


『で でも、あの夢のようなハチミツキャンディー作った方よ?』


『そうよね、ってことは明日、私達が普段食べれないような、とても美味しい物が食べれるんじゃない?』



メイド達は、キャーキャーと喜びの声を上げる。



『皆さん、クオン様は、私達メイドにもお招待くださいました、そしておそらく、お嬢様達と同じ食事ってことはないですが、それに近い物をご用意されると思われます、まさかとは思いますが、お酒もあるかもしれません、お酒が飲めない方は居ませんか?』


『わ 私は、飲んだことがないわ』


『私もよ』



聞いて見ると、殆どの物がお酒を飲んだことがないようだった、私も数えるほどしか飲んだことは、ない・・・



『分かりました、私の方から、お嬢様へお伝えしておきます、もし飲むようなことがありましたら慎重に飲んでください酔うような事があったら大変なことになります』


『では、各自なにか分からないことがあったら私に聞いてください解散しますね』


『『『『『『『『『『『『『『『分かりました!!!』』』』』』』』』』』』』』』



       ◇     ◇     ◇



『お父様、お母様』


『ど どうしたんだローニア』


『まあ、そんなに慌ててどうしたの?』


『く クオン様が起こしになりまして・・・・』



私は、お父様とお母さまへ明日の事を説明し、メイド達の服装等の段取りをしていることを伝えた。



『ローニア良くやった、忙しくなるなミレーナお前は、まだクオン殿とは直接、会ったことが無かったな』


『はい、見かけた事は、会ったとは思いますが』


『以前から話していたとおりクオン殿には国王並みに敬意を払って貰いたい』


『まあ、お話には聞いてましたが、一介の冒険者に、そこまでですの?』


『ああ、はっきり言うと機嫌を損ねると当家は潰れる、間違いなくな、しかし良い関係を気付けたら当家に莫大な恩恵が入るだろう』


『そ そんなお方の前にメイド達まで連れて行きますの?』


『ええ、お母様クオン様が、そう容貌なされていますので、それは絶対です』


『しかも、メイド服でと指定されましたので、新調するよう手配したのです』


『ローニアそれだけでは足りないぞ』


『えっ お父様』


『お前達もだ、ミレーナ、ローニアお前達もクオン殿に失礼のないような服装を仕立ててこい』


『金はいくら掛かっても構わん、今から出かけるぞ』


『なっ 本気ですの?』


『うふふ お母様、参りましょう』


『いったいクオン様とは、どういったお方ですの?』


『『不思議で、少し恐ろしくて、魅力的なお方だ(ですわ)』』


『まあ、うふふ 私も、話をするのが楽しみになりましたわ』



そこからは、嵐のような忙しさだった私もパーティへ行くときの何倍も服装、容姿に気を配り、最高のおしゃれが出来るよう段取りし明日の準備をした。


明日も忙しくなる、今日は早めに寝て肌の状態も良くしておかないとメイド達にも、そのことを伝え眠りに落ちる。


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