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第80話 コンパスダンジョン攻略10 強さの本質


それからは、コカトリスを見つける度に一撃で倒す訓練をした、コカトリスは鶏の頭とヘビの頭があるが、どちらかが本体らしい、それが分かれば一撃で仕留められる。


全員が何体かのコカトリスを倒して行く内に、全員一撃で倒せるようになった。ドロップ品は、肉・皮・毒腺だった。



『ふむ、このフロアに来てから気配や魔力を感知するのに気を配ったが、こういう副産物も、あったのだな』


『うん、オーラどちらかと言えば、こっちが本命かな』


『んっ リーダーどういうことだ?』


『このフロア攻略が終わったら、分かると思うよ』


『とりあえず、ボス部屋前まで進もうか』


『・・・・何か嫌な予感がするわ』


『あはは ミュウ誤解だよ!』



魔物を倒しながら、進み地下40階のボス部屋前に着く。



『ここのボス倒したら、いよいよ最後のステージね』


『そうなんだが、一度ダンジョンワープを試しておこうか』


『えっ 一度帰るんですか?』


『いや、ここのステージの仕上げをしようかとね、一度地下31階へ戻ってから、また此処まで来ようか』


『『『『『イイッ!!!』』』』』


『もう一度10階分、繰り返すってことか?』


『ああ、でも今度は、走ってだ<気配感知><魔力感知><危険感知><気配遮断><影隠><視覚強化><嗅覚強化><聴覚強化>を意識しながら、出会った魔物は全て一撃で倒そう』


『今度は、走って攻略するから、ゆっくり感じていられないよ、もう俺達なら出来るはずだ』


『なるほどね、分かったわ』


『ふむ、面白そうだな』


『ニャハハ 競争ニャ』


『クフフ 負けませんわ』


『あはは、イベントみたいですね』


『よし、とりあえずダンジョンワープだ、皆、一応手を繋いでおこうか』


『『『『『了解!!!』』』』』


『よし、じゃ行くぞ<ダンジョンワープ>!!!』



俺は地下31階のボス部屋を出た所をイメージして、<ダンジョンワープ>を唱えた、すると視界が暗転し移動が完了したことが分かる。


霧のため分かりにくいが、ボス部屋前の扉がないので、間違いなさそうだ。



『うわ~ 便利ですねー』


『なんか、不思議な感じね』


『これなら、逸れても大丈夫だね』


『よし、じゃスタートするよゴールは、さっきのボス部屋前だ、さっき言ったスキルを自然に出来るようになろう』


『『『『『了解!!!』』』』』


『では、よーい スタート!!!』



主に<気配感知>と<魔力感知>を意識したため、この視界の悪いステージでも走って進めるぐらい慣れて来た。


全員の位置を確認しても、順調のようだ、このペースなら、そんなに時間も掛からず戻れるだろう。


そして、何事もなく想像どおり約2時間ほどで、地下40階のボス部屋前に戻れた。



『ゴールニャアア!!!』


『びっくりするほど早く戻れたわね』


『ああ、なんやかんやで視界が悪いだけだからな、それさえクリア出来れば問題ない』


『くふふ それが難しいんですけどね』


『道中に魔物も結構、倒しましたね』


『皆かなり慣れたみたいだね、意識していたスキルが全部カンストしたよ』


『<気配感知+10><魔力感知+10><危険感知+10><気配遮断+10><影隠+10><視覚強化+10><嗅覚強化+10><聴覚強化+10>だね』


『『『『『おお~ パチパチパチ!!!』』』』』


『ってことは、また<統合>出来ますね』


『そーそー 早速やってみるよ』



【<統合>スキルの発動が確認されました。<気配感知+10><魔力感知+10><危険感知+10>が<統合>され<感知之極>を取得しました。】


【<統合>スキルの発動が確認されました。<気配遮断+10><影隠+10>が<統合>され<自然回帰>を取得しました。】


【<統合>スキルの発動が確認されました。<視覚強化+10><嗅覚強化+10><聴覚強化+10>が<統合>され<五感強化>を取得しました。】



『『『『『おお~ パチパチパチ!!!』』』』』


『よし、これで俺がやりたかった2段階目も終わった』


『『『『『・・・・・・・・・・』』』』』


『いったい、どこまで考えているのやら・・・』


『あはは これから、ちょっとづつ分かると思うよ』


『さって、じゃボス戦に移ろうか、皆、今までとの違いに驚くと思うけど冷静に対処してね』


『『『『『えっ!!!』』』』』


『さっ 何時ものようにボス部屋に入って<鑑定>するよー』


『・・・いつもの事だが、リーダーの言う通りにするか』


『私にも、分からないけど、そうしましょうか』



俺は、扉を潜ると同時にボスを確認し<鑑定>を使う。


ボスは、見た目は鹿だった、立派な角が生えておりパリパリと放電しているようだ。


身体は、巨体と言って良いだろう白を基調とした色合いで黒い模様が入っている。


*********************************************


【ステータス】


名前:サンダーディーア

LV:40

HP:450/450

MP:300/300

攻撃:200

防御:200

敏捷:201

器用:205

魔力:201

精神:199


スキル:<威圧+3><突強化+3><MP回復+5><MP吸収+5>


種族スキル:<雷体><放電>


*********************************************


『俺が言うことは、1つだ!先ほどの感覚を忘れないで行こうか』


『『『『『??? 了解!!!』』』』』



戦闘に入りボスが、こちらを視認すると、立派な角が光出す、いきなり凄まじいスピードで雷が降り注ぐ。



『ピカッ ガガガガガガガガガガン!!!』


『ビリビリビリビリビリ!!!』



辺りを見渡すと、全員かわすことに成功していた事が分かり、ホッと胸を撫でおろす。



『なっ か 回避できた・・・何故だ見えなかったのに』


『ニャー びっくりしたニャ』


『回避できた・・・いえ違うわ、攻撃が来るのが事前に分かったのよ』


『そ そうか僕、分かりました、魔力の流れが見えたんですよ』


『くふふ なるほど攻撃は確かに見えないほど早いけど、予備動作としての魔力が見えるようになったんですわ』


『ニャハハ リーダーの行った意味が、分かってきたニャ』



ボスは、初撃の雷を回避されたことに驚いたのか続けて雨のような雷が降り注ぐ。



『ビカカッ ガガガガガガガガガガン!!!』


『ビリビリビリビリビリ!!!』



『くっ くくくっ 面白い面白いぞ、分かる攻撃は見えないが、回避出来る、自然に体が動く』


『こ これは、まるでクオンのように回避出来るわ、クオンって、これを感じて回避していたのね』


『あはは 楽しい攻撃が当たる気がしない』


『くふふ 確かに、まるで少し先の動作が分かるみたい、不思議な感覚だわ』


『ニャハハ そろそろ反撃するニャアアー』



ムーアがボスの右足へ斬撃を打ち込むが、ビリビリと揺らぎ素通りする。<雷体>と言うスキル効果だろうか、しかし、今までに培った訓練成果は、防御だけではない。



『ニャー 素通りしたニャ、でも分かるニャ、ここが弱点ニャー』



ムーアは、右足への攻撃を<雷体>で、回避された瞬間ボスの胸当たりを切り裂く。


浅く入ったムーアの斬撃は、致命傷には成らなかったが、ボスが驚いたように後ろへ下がる。



『んふふ そうね私にも見える、いえ視えるわクオンも魔物の弱点が、こういうふうに見えていたのね』



【サークルが特殊スキル<MP吸収>を習得しました。】


【シロが種族スキル<雷体>を習得しました。】


【シロが種族スキル<放電>を習得しました。】



『『『『『は 早い!!!』』』』』


『うん、良い副産物になったようだね』


『僕も、行きますよー』


『むっ ワシも行くぞ』


『いえいえ、私が行きますわ』


『んふふ お先!』


『ミュウー、ズルいニャーーー』



そこからは、ボスが可愛そうなぐらいだった・・・地下40階のボスなのに一方的な展開になり短時間で倒すことに成功する。



【レベルアップしました。サークルがレベル20からレベル21に成りました。】


【サークルの<スキルハンター+8>が<スキルハンター+9>に成りました。】


【サークルの<マジックハンター+5>が<マジックハンター+6>に成りました。】


【サークルの<MP回復+6>が<MP回復+10>に成りました。】


【サークルの<MP吸収+5>が<MP吸収+6>に成りました。】


【サークルの<威圧+5>が<威圧+6>に成りました。】


【サークルの<縮地+5>が<縮地+6>に成りました。】


【サークルの<突強化+4>が<突強化+8>に成りました。】


【サークルの<打撃強化+6>が<打撃強化+8>に成りました。】


【サークルの<切断強化+4>が<切断強化+8>に成りました。】


【サークルの<幸運+5>が<幸運+6>に成りました。】



ここに来るまでに皆には、あえて言ってなかったが<身体強化><腕力強化><敏捷強化>もカンストしていた、霧平原での訓練は、思った以上に効果があったようだ。



『うわ~ なんか簡単に勝てましたね』


『しっかし、私達どうして、急に強くなったのかな?』


『うん、強さって言うのは、決して腕力や速度じゃないってことさ』


『確かにな、しかし言葉で聞いても、ワシ達には、分からなかっただろうな』


『クフフ 不思議な感覚でしたわ、回避のタイミング、体の動き、効果的な攻撃、全てが今までとは違う』


『でも私達は、<気配感知>や<魔力感知>のランクが上がった効果だとは思うけどクオンは、回避も効果的な攻撃も出来ていたの?』


『ああ、感だよ』


『『『『『・・・・・・・・・・・・・・・』』』』』


『俺は、感っていうのは、今まで経験してきた事や思考を元に働くのが感だと思うんだ』


『俺は、小さい頃から爺ちゃんに、色んな事を経験させられて鍛えられてきたから出来るんだと思う』


『いったい、今までどんな経験してきたのか・・・』


『いや、その爺さんは大した御仁だったと思うぞ』


『ああ、俺もそう思うよ』


『リーダーには、僕達が、今回でここまで強くなるのが予想出来ていたんですね、凄いな~』


『・・・・ええ凄い、凄すぎるわ・・・耐性スキルから考えると、どれぐらい前から予想していたのか・・・』


『私は、最近パーティに入ったから知らないのかもしれないけど、リーダーは何処で生まれ育ったの?』


『・・・遠い所だよ、遠すぎて2度と帰れないかも知れない所だよ、俺は、自分の謎を追い求めてるんだけど、それが分かったら、皆にも詳しく話すよ』


『んふふ クオンはクオンよ、何も変わらないわ♪』


『フハハ そうだな関係ないな』


『リーダーは、リーダーです』


『ニャハハ そうニャ、美味しい物を作ってくれるリーダーニャ』


『くふふ そうですわね、不思議な、そして魅力的なリーダーですわ』


『ありがとう皆』


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