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第76話 コンパスダンジョン攻略6 新たな鉱石


それからも、順調に進み地下24階に辿り着いた、此処までに火ウサギ・ファイアウルフ・ファイアグリズリーに会い倒してきた、ファイアウルフは群れで行動していたが<ウォーターボール>で簡単に倒せた。


魔法使いが重宝されるのが良く分かるぐらい弱点属性は、凄く有用だ。


火山地帯の探索にも慣れてきたころ、前方に岩から樹木の様なものが生えている所を見つけた、葉は付いていないが黒い枝に球体の実の様な物が、ぶら下がっている。


高さは低く1.5メートルぐらいだろうか、1本だけではなく、見える範囲だけでも結構ある。


皆にも聞いて見たら誰も知らない植物らしい。




『見たこと無い植物?だけど、この実みたいなの食べれるのかな?』


『俺も、初めてみたよ<鑑定>してみるね』



【アンサー ホットラッチ:堅い皮に覆われた果実(食用可)。火山地帯の水分補給に重宝されている果実。】



『どうやら食べれるみたいだ、試しに1つ食べてみよう』



ホットラッチを枝から1つ取って皮を、捲ってみようとしても堅くて剥けない・・・



『こ これナイフでも中々切れないんだけど・・・』


『思いっきりやったら切れるとは、思うけど潰れそうだしね・・・』


『あっ そうだ、あれ使ってみよう、カットナイフ』


『ああ、あの解体専用の?』


『うんうん、それそれ』



俺は、試しに金箱から出た解体専用のカットナイフで、ホットラッチを切ってみると気持ちの良いぐらい刃がスッと入り簡単に皮が捲れた。



『こ これ飛んでもない切味よ・・・』


『全然普通じゃなかったのね・・・』


『これも<幸運>スキルの賜物か』


『あはは ラッキーだね』


『ラッキーって・・・そんな簡単な物じゃないような気がするんだけど』


『まあ良いか、なんか飛び上がって喜んでも良いような気は、するんだけど慣れって怖いわ』


『それよりも食べて見ましょう、美味しそうですよ』



カットナイフの切れ味に驚きながらも、皆で食べて見ることにする。



『『『『『『美味い(美味しい)!!!』』』』』』


『うわ~ 甘くて水みずしくて、とっても美味しいわ』


『これ、冷やして食べたら、もっと美味しいかも』



以外にも全員が驚嘆するほどホットラッチは美味かった、白くて柔らかい実はライチのようだった。大きさが夏ミカンぐらいあるので大きいが、その分食べ応えがあって喉の渇きも潤せた。



『よし、根こそぎだ!』


『あはは リーダー、言うと思ったよ』



俺達は、目に付く限りホットラッチを採った、新たなフルーツが沢山取れて満足だ。



『ふぅ~ 予想はしてたけど、本当にいっぱい取ったわね』


『あはは リーダーですからね僕も欲しいし』


『クフフ 楽しいわ♪』


『ニャハハ お腹もいっぱいニャ』



お腹も膨れて気分良く、また進み始める地下26階に辿り着いたところで溶岩地帯になった。


真っ赤な溶岩が流れていてマグマが池のようになっている。



『くぅ~ 暑いと思ったらマグマか』


『ワシの気のせいか、マグマの中で、何か動いたような』


『あたいも見えたニャ、なんか居るニャ』



<マップ>を確認してみると確かにマグマの中に魔物がいるようだ。



『マグマの中で生きれる魔物って・・・・』


『あっ 僕も、はっきり見えました、なんかヘビ見たいですね』


『ああ、本当だ<鑑定>してみたらラヴァサーペントって言うらしい』


『10メートルぐらい、あるんじゃないかな?』


『どうやら、向こうも此方に気付いたらしい皆、注意して』



ラヴァサーペントは、此方に気付くと距離が30メートルほどあるにも関わらず<ウォーターボール>のように溶岩を飛ばしてきた。



『皆、出来るだけ回避しよう盾で受けたら危険そうだ』


『『『『『了解!!!』』』』』



結構な数の溶岩を飛ばしてきたがスピードは、それほど速くなかったため俺達は、余裕を持って回避出来た。



『回避するのは、簡単だけど攻撃出来ないわね』


『ああ、魔法で倒したら素材が取れないしね、どうしようか』


『とりあえず弱い魔法を撃って、誘き出そう』


『そうだな<ファイアボール>で行こうか』


『『『『『了解!!!』』』』』



俺達は、<ファイアボール>で反撃したところ、怒ったらしくマグマから出て来て咬みつくような直接攻撃をしてきた。



『チャンスだ、<ウォーターボール>に切り替えよう』


『『『『『了解!!!』』』』』



俺達が<ウォーターボール>を撃つと水蒸気爆発のような激しい音が鳴り苦しんでいるようだ、すぐにマグマの中に逃げようとするが、そうはさせない。


ミュウの<ソニック>で怯んだところをオーラが<双龍刀>で頭を切断した、動きも止まり倒したようだ。


<ウォーターボール>で冷えた身体は、意外にも光沢を帯びた真っ黒な鱗で覆われており綺麗だった。



『う~ん、食べれるのかな、これ』


『ちょ ちょっと食べる気なの?まんまヘビよ?』


『あれ、ヘビなら食べれるんだぞ?』


『わ 私は、遠慮しようかな・・・』


『先に言うなんて狡いわよライカ』


『・・・・ワシも食うのか?』


『大丈夫だよオーラ、俺達には<状態異常無効>がある!』


『あ あたいは、これを食べるために地獄を見たんニャ・・・』


『ぼ ぼ ぼ 僕は・・・』


『あはは ひょっとしたら、とっても美味しいかもよ』


『とりあえず<アイテムBOX>に収納しておくよ』


『私は、リーダーの貪欲なまでの食への追及が恐ろしいわ』


『ハッ! ひょ ひょっとしたら、なんでも食べれるように<状態異常無効>取ったんじゃ・・・』


『ちょっと待て!なんか飛んでもない誤解してないか?』



皆が一斉に俺に向かってジト目を向ける。



『食ってみて、めちゃくちゃ美味かったらどうするんだ?後悔するだろ?』



皆が一斉に俺に向かってジト目を向ける。



『分かった、分かった不味かったら進めないから安心してくれ』


『味の問題なのね・・・』


『リーダーですから・・・』


『ワシは、美味ければ食べるぞ』


『おー 流石はオーラだ、頑張るよ』


『お おぅ・・・』



皆が同情したような目でオーラを見つめる。リーダーは嬉しそうにニコニコしている。



『わ ワシは、やってしまったのか・・・』



なんやかんやで探索も進み地下28階で、ようやく鉱石が大量にある場所を発見する。ロックがとても嬉しそうだ。



『んふふ ロック喜びすぎよ♪』


『だって、なんやかんやで情報を聞いてから、すごく待ったんですよ』


『あはは ごめんなロック、その代わりと言ってはなんだけど、いっぱい採掘しようか』


『わーい、わーい、えへへ リーダーありがとう♪』


『フハハ 本当に職人なんだなロックは』


『くふふ 良い鉱石が、あると良いですね』



採掘場は、どうやら火山の中腹当たりに、あるらしく俺達は、火山を登っていくと<神の声>が鳴り響く。



【サークルが特殊スキル<危険感知>を習得しました。】


【サークルが毒ガスを感知しましたが<状態異常無効>が発動し無効化しました。】



『おっと、どうやら此処は、もう危険地帯みたいだな』


『ニャー<状態異常無効>がなかったら危なかったニャ、流石リーダーニャ』


『ムーア、調子良すぎるぞ!』


『ニャハハ ごめんニャ』



火山の中腹へ進むにつれて幻覚ガス・混乱ガス等様々な<神の声>が鳴り響くが、俺達には全ての<状態異常無効>があるため安心して進めた。


<危険感知>スキルのランクがどんどん上がっていく。どれだけ危険なんだか・・・



『これは、本当に耐性スキル上げ、頑張ってて良かったわね』


『ああ、リーダーの先見の目に感謝だな』


『リーダー本当に、ごめんニャ感謝するニャ』


『リーダーは、こんな状況を予見してたんですね流石です』


『僕も、感謝します、ありがとうリーダー』


『ヘビの試食で、許そう!』


『『『『『えっ』』』』』


『あはは 冗談だよ、勿論こんな状況もあると思っていたよ、魔物からの攻撃もあるし、いくら強くなっても状態異常は、また別だからね』


『『『『『参りました!!!』』』』』



俺達は、火山の中腹にある洞窟に辿り着き<マップ>を確認しながら採掘に移る、なんとツルハシはミスリル製の物が人数分用意されていた。



『あはは ロック用意が良いな』


『えへへ 予備もありますよ!』


『『『『『参りました!!!』』』』』


『よし、魔物は居ないようだから頑張ろうか』


『『『『『了解!!!』』』』』



俺達は、<マップ><サーチ>を駆使して採掘に移る、最初に採掘出来た物は、銀鉱石・鉄鉱石・黒鉱石・金鉱石・ミスリル鉱石・各属性石・魔石・各原石等、多種多様な物が採掘出来た。



『此処は、多種多様な鉱石類が出ますね』


『ああ、色々採掘出来て面白いな』


『私も、採掘しましたけど面白いですね、これが金属になって装備になるんですね』


『あはは そうだよ、鍛冶は、まず採掘からだからね、魔物素材もあるけど』


『ワシ達の装備のためにも、頑張って良い物を採掘しないとな』



俺達は、良い鉱石を求め奥へ奥へと進んで行く、しばらく進むと行き止まりになるが、もう少し掘り進んだ所に鉱石が多く埋蔵されているのが<サーチ>に出ている。



『ロック行き止まりだが、掘り進むしかないな?』


『えへへ 勿論です、でも<アースメイク>で少し、通り道作りますね』


『分かった、崩れてこないように土の強度を上げて行こうか』


『分かりました、<アースメイク>!!!』



ロックの<アースメイク>で、同じような坑道が先へ伸びていく。


多くの鉱石が反応していた地点まで辿り着くと、自らが発光する青い光に包まれた美しい空洞に出る。


そこは、幻想的な空間で、今までに見たこともないような所だった。



『うわ~ 綺麗ね~』


『なんて綺麗なブルーの輝きなんでしょう』


『綺麗ニャ、発光を繰り返していて生きているみたいニャ』


『確かにこれは、美しいな、心が落ち着くような光だ』


『ロックこれは、価値が高いんじゃないか?』


『ロック?』



皆がロックを見つめると、驚いた表情でプルプルと振るえている。



『こ これは、まさか伝説の・・・い いや まさか・・・まず<鑑定>してみますね』



【アンサー アダマンタイト鉱石:あまりの希少性から伝説級となったアダマンタイトの鉱石。地上最強の硬度と言われている。】


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