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第75話 コンパスダンジョン攻略5 火山地帯の魔物


サマーの人達と話をしながら魔物を探し火ウサギってのも倒した、同じように皮が耐熱装備になるそうだ肉は、火ネズミより柔らかく美味いらしい。


火ウサギを狩った後、引き返し野営の準備をすることにする、俺達だけならダンジョンワープが使えたんだが、教えるわけにもいかないので仕方なく歩いて戻ることにする。



『少しの探索だったが、かなりの素材を確保できたよ、ありがとう』


『こちらこそ色々教えて貰って、助かりますよ』



お互いに食事の準備を進めて行き、俺は、固いが味のある火ネズミの肉と柔らかくてジューシーな火ウサギの肉を軽く凍らしてみじん切りにし、合い挽きミンチにしてハンバーグを作ることにした。


幸い卵はハーピーの卵があるためパンをちぎって加え、塩と香辛料で味付けし焼き上げた。


スープは鮭をぶつ切りにして野菜を加え漁師汁っぽく作ってみた。


鮭のお腹に入っていたイクラは、軽く洗って濃い塩水に漬けて味付けし、薄切りのパンを軽く焼いてからイクラを乗せて食べて貰った。


大量に作ったので「サマー」の皆にも食べて貰うことにした。



『『『『『『『『『『『う 美味い(美味しい)』』』』』』』』』』』


『な なんだこりゃ、めちゃくちゃ美味いぞ』


『このイクラって言うの濃厚で、凄く美味しいわ』


『このハンバーグってやつも、なんて柔らかくて美味いんだ』


『このスープも飲んでみろよ、すっげー美味いぞ』


『野営で食う料理じゃねーぞ』


『ああ、幸せだわ、まさかこんなところで、こんなに美味しい物が食べれるなんて』


『ひょっとして料理人も連れて来てるのか?』


『ニャハハ 内のリーダーが作る料理は、最高に美味しいニャ』


『モグモグモグ、いつもモグモグ美味しい物、モグモグ作ってくれますモグモグ』


『おいおい、お世辞だよ』


『いや、本当に美味しいわ、こんなに美味しい物食べたの初めてかも、あなた料理人に慣れるわよ』


『あはは 褒めすぎですよ、美味しい物が好きなだけです』


『ねーねー ミュウさん、私も魔法を使うんですが、あの<エアウォール>みたいなコツを教えて貰って良いですか?』


『コツってほどじゃないけど良いわよ』


『お 俺もオーラさんに、盾の技術を教えて欲しい』


『わ ワシにか?教えるほど強くないぞ?』


『俺もクオンさんに、どうやったらそんなに強くなるのか聞きたい』


『あはは 買い被りですよ』


『いやクオンさんだけじゃなくて、他のメンバーも、かなり力を抑えているだろ?何故なんだ?』


『本当に、買い被りですよ』


『ふむ・・・』


『リーダーなに言ってるんですか、あんまり無茶言ったら、迷惑ですよ』


『ああ、すまなかった』


『いえいえ、気にしてませんよ』



それから、答えにくいことは、聞いてこなくなり、テントを張り眠りにつくことにする俺達は、いつものように<アースメイク>で強固に囲い見張り無しで眠ることにするが、それにも「サマー」の皆さんは驚いていた。


<土属性>の魔法があれば、そんなに難しいことじゃないが、見せたのは失敗だったかな・・・


「サマー」のテントにも<アースメイク>で囲うか聞いて見たが、出れなくなるので丁重に断られた、どうやら見張りを代わりながら寝るらしい。


それが普通なんだろうと実感する。とりあえず寝る準備も出来たのでシロに聞いて見ることにする。



『シロ もう出て来て良いニャ』



シロは、ムーアの声に反応してモキュモキュとカバンから出て来てムーアの膝の上に乗る。



『とりあえず<鑑定>してみようか』


*********************************************


【ステータス】


名前:シロ

LV:19

種族:希少種?

HP:???/???

攻撃MP:???/???

回復MP:???/???

攻撃:???

防御:???

敏捷:???

器用:???

魔力:???

精神:???


潜在能力:<魔糸>


種族スキル:<魔糸生成>:様々な色の糸を生成し最高品質の素材となる。


      <コクーン>:亀甲状の結界を作り出す。レベル依存でより強固になる。


*********************************************


『・・・・・う~ん 鑑定ランクが足りないのか』


『同じレベルね・・・』


『まさか・・・・』


『シロちょっと<コクーン>やってみてニャ』



シロは、返事をするようにモキュモキュと動きシロを包み込むような、半透明で亀甲状の結界が現れる。



『コンコンッ ちょっとこれ、凄く硬いわ』


『なんか不思議な魔物をテイムしたみたいだな・・・でも危険じゃない気がするよ』


『んふふ リーダーが、そう言うなら安心ね』


『そうニャ、なに食べるか、分かんないニャ』


『クロウラーだから野菜かな?あげてみよう』



野菜を近づけると<コクーン>を解いて近づくが食べないようだ。



『食べないな・・・』



それから、色々な食材を出してみるが、なにも食べないようだ。



『ニャ 食べたニャ』


『えっ これ魔力草じゃない』


『ひょっとしたら魔力を含んだものしか食べないのかな?』


『なら、オリオンの聖杯から作った水は飲むかな?』


『どれどれ、おー めっちゃ飲む、喜んでるのかモキュモキュしてるな』


『んふふ なんかモキュモキュしてて可愛いわね』


『後は、キングトロールのドロップ品だけど<鑑定>してみるよ』



【アンサー 巨大槌:ミスリルで出来た大槌 <重量軽減【小】>。】


【アンサー 金色の宝箱:<スロー>の呪いが掛かっている。】



『とりあえず、罠解除するニャ』


『ああ、頼む』



いつものようにムーアに<罠解除>して貰うとなんの変哲もない短剣?のようだった、<鑑定>してみることにする。



【アンサー カットナイフ:解体専用ナイフ<解体切断>。生きている物には使用不可。】



『ふむ、解体専用か、今度試してみよう』


『金箱に入っていたわりには、普通だな』


『僕は、今までの運が良すぎたと思うよ』


『<付与術>が増えてラッキーニャ』


『んふふ、そうね』



俺達は、久しぶりに他のパーティと合同で行動することの新鮮さを話しながら眠りに付くことにした。


ダンジョンで野営するときは、雑魚寝だ

ライカが入ったこともあり今、使っているテントは少し狭く感じる。


もう少し大きめのテントを購入するか作るか検討しよう、どうせなら快適なやつが良いな。


そして、あることに気付いた、そうだ今の俺達なら<空間操作>でテントの中だけ拡張出来るかもしれないんだ。


帰ってから試してみよう、そう考えると今使っているテントは、外見ならギリギリ6人は入れるし、中さえ拡張したら誰からも怪しまれなくて良さそうだ。


良いことを思いついたことに気分が良くなり、気持ちよく眠れた。


朝眠りから覚めると、皆も起き出しているところだった、ロックだけは気持ち良さそうに寝ているが、既にムーアがニコニコしながらロックの頬を引っ張って起こしている。



『あはは、相変わらずロックは、寝起きが悪いな』


『ニャハハ 中々起きないニャ』


『みゅなさん、おひゃようごにゃいます』


『フハハ 起きたようだな』


『ムーア、僕のほっぺた伸びちゃいますよ』


『ニャハハ おはようニャ』


『んふふ おはようロック』


『さって今日も、頑張ろうか』



俺達は、顔を洗い朝食の準備を進めていると「サマー」の皆も全員起きているようで声を掛ける。


朝食も「サマー」の皆さんと共に取り、今日の予定を話あう。



『俺達は、もう少し火ネズミ狩りをしてから、引き返そうと思う、「サークル」の皆は、進むのかい?』


『ええ、出来たら採掘が出来る地点に行こうと思います』


『あっ それなら今日は、やめといた方が良いと思うわよ』


『ガスですか?』


『知ってたんですね、そうなのよ、なんか毒性のガスが出ているみたいで私達も注意してたんだけど』


『ありがとう、危険そうなら引き返しますよ』


『そうか、それなら十分注意してくれ、毒性のガスが弱くなるのを待つのも良いしな』


『ありがとう、帰りにでも門兵さんに情報流しておくよ』



食事が終わり「サマー」の皆さんと別れて採掘場を目指して進みだす。



『私は、魔族以外の人と余り話をしたことが、ないのですが良い人達でしたね』


『んふふ これから、こういう機会も増えるかもね』


『あはは、それを言うなら僕も魔族の方と話をしたことないですよ』


『まあ結論、種族がじゃなくて良い人は良いってことだな』


『これからも、良い出会いに期待しよう』


『ところで、採掘出来そうなところを<サーチ>したら、前方に見えてる山っぽいな』


『でも、どんな鉱石か分からないけど量が少なそうだ、地下に進みながら鉱石の多そうな所を探そうか』


『『『『『了解!!!』』』』』



鉱石が多そうなところを探しながら進んでいるが、道中も気温が高くて思ったように進めなかった、そこで昨日「サマー」のアセルさんから教えて貰った耐熱効果が付くという火ネズミの皮でムーアがマントを作ってくれた。


試しに<鑑定>してみたところ、ちゃんと<耐熱効果>が付いており、装備すると、かなり快適になった。



『あ~ 凄く快適になったわ、ありがとうムーア』


『ニャハハ これぐらいなら簡単ニャ』


『シロにも作ったニャ、モキュモキュして喜んでるニャ』


『しかし、良いこと聞きましたね、これなら十分行動出来そうですわ』


『全くだ、これは感謝しないとだな』


『今度会ったら、なにかお礼するよ』


『んふふ ロックのマントちっちゃくて可愛いわ♪』


『あはは 安上りで良いでしょオーラなんて火ネズミ2匹分だもんね』


『むっ こちらに飛び火したか』


『『『『『あはは 』』』』』



楽しく会話をしながら進んでいると近くに魔物がいるようだ、俺達は、<気配遮断>を使いながら確認してみると、見た目はクマのような大きな魔物がいる。


<鑑定>してみるとファイアグリズリーって言うらしい、全体が赤黒い体毛に覆われており体長3メートルぐらいありそうだ、初めての魔物で強そうだったので全員で攻撃することにする。



『まず私が行きますわ』


『うん、ライカ任せた、他は包囲して各自攻撃しよう』


『『『『『了解!!!』』』』』



まず、ライカが先行しファイアグリズリーの首にデスサイズを振り切る。



『か 硬いですわ』


『うわー ライカの攻撃でも無傷みたいですね』



ファイアグリズリーも攻撃されたことにより、こちらに気付き反撃にでるが俺達のスピードなら、まず当たることはないだろう。



『ファイアグリズリーって言うぐらいだから水属性で攻めてみるわ』


『<ウォーターボール>!!!』



ミュウの<ウォーターボール>がファイアグリズリーの頭に当たり衝撃音が鳴るとジュージューと水が蒸発する音がなる、どうやらかなり高温だったらしい。


その後、ムーアの一閃がファイアグリズリーの首に傷を付けることに成功する。



『どうやら高熱の防御膜が、あったみたいだけど<ウォーターボール>で消えてるみたいだ、ライカもう一度やってみて』


『分かりましたわ』



一度目と同じようにライカが攻撃に移ると今度は、ファイアグリズリーの頭が宙に舞う。



『あっ 今度はちゃんと斬れましたわ』


『なるほど、高温なら防御力が上がる特性か、なにかあったんだろうな』


『そうみたいだね、これから水属性主体で攻撃してみよう』


『『『『『了解!!!』』』』』



倒したファイアグリズリーは、もう触れるほど温度が下がっており血抜きしてから<アイテムBOX>に収納した。



『色んな魔物が、居るもんですね』


『ああ、俺達は、<鑑定>があるから、まだ良いけど知らないと脅威だろうね』


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