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第74話 コンパスダンジョン攻略4 冒険者との出会い


ボス部屋前に着くと珍しく他の冒険者が居る様だ、順番待ちしてるってことは、ここのボス人気あるのかな。



『あら、珍しく冒険者がいるわね』


『ムーア、シロをカバンに入れといて』


『あっ 分かったニャ』


『あれって、以前ここに来た時に会ったパーティじゃないかな?』


『ああ、ロックの言う通りみたいだ、俺も見覚えがある』


『ワシの戦闘を見せた、あのパーティか、そういえば名前は聞かなかったな』


『ニャー ずっとコンパスに潜ってるみたいニャ』


『おお、ひょっとしてサークルの皆さんか?』


『久しぶりだね、ずっとコンパスに潜ってるのかな?』


『ああ、俺達のパーティは、コンパスをメインに活動してるんだ』


『なるほど、ところで順番待ちなんですか?』


『う~ん、今日だけでも何組かのパーティが入っているんだが、どうやら倒せてないようなんだ』


『俺達は、例によって通りたいだけなんだよ』


『ふむ、危険回避か、中々良いリーダーみたいだな』


『あはは 臆病なだけさ』


『そーそー 内のリーダーは、慎重すぎてね』


『そう言うなよ、そのお陰で俺達は、生き残ってるんだろ?』


『うふふ まあそうなんだけど』


『勝てるかどうかの判断は、俺も凄く難しいと思う、名前を聞いてなかったけど教えて貰えるかな?』


『そういえば、そうだったな俺は、このパーティ「サマー」のリーダーをしているアセルだよろしくな』


『こいつらは、順番にアイーダ・セレーニカ・リーナ・リーノ・グゼルだ』



以前は、名前も聞かなかったけど男3人、女3人の内と同じか、<鑑定>するのは無粋か、やめとこう装備を見るところ前衛4後衛2って、ところかな。



『以前は、ありがとう、お陰で助かったわ』


『んふふ いいえ、どういたしまして』


『お 美人のお姉さんが1人増えてるな』


『俺達も、ようやくフルパーティになったんだよ、ライカって言うんだ』


『クフフ ライカです、宜しくお願いしますわ』


『しかし、サークルの女性は、皆綺麗だな~』


『ちょ ちょっとアセル、私達が可愛くないみたいでしょ』


『『『『『あはははは』』』』』


『い いやそういう意味じゃねーって』


『も~ ところでサークルの皆さんは、これからボス戦ですか?』


『はい、ボス戦やってから地下21階の様子を見て、ここで野営する予定です』


『キャー やったわリーダーお願いしてよ』


『はいはい、わりー 図々しい頼みなんだがボス戦終わったら、俺達もいっしょに行って良いか?』


『俺達は、此処から先に行ったことがなくて、どんな感じか見たくてボスが倒されるの待ってたんだ』


『なるほど、皆そういうこと見たいだけど、少し合同しても良いかな?』


『リーダーが良ければ僕達は、反対しませんよ』


『ニャハハ そのとおりニャ』


『じゃ、少しの間宜しくお願いします』


『ありがとう助かるよ』


『じゃ、ボス戦に行こうか、って言っても倒されているかもだけど』


『『『『『了解!!!』』』』』


『では、倒したら此処へ戻りますね』


『ああ、かなり強そうだから、気を付けてくれ』


『んふふ ありがとう、行ってくるわ』



俺達は、「サマー」の皆さんに応援されながらボス部屋に入る、ボスは居る様だ、俺達より前に入ったパーティは駄目だったか・・・


で でかいなハイオーガもデカかったけど、こいつはそれ以上だ4~5メートルあるんじゃないか?なるほど、こいつが相手なら他のパーティも厳しかっただろう。



『ねー あれって・・・』


『・・・レアだな』


『クフフ レア種、祭りですね』


『ニャー ラッキーニャ』


『あはは <幸運>スキルのためにも、頑張りましょう』


『そうだな、よし<鑑定>するよ』


*********************************************


【ステータス】


名前:キングトロール

LV:40

HP:430/330

MP:130/130

攻撃:280

防御:245

敏捷:123

器用:108

魔力:110

精神:99


スキル:<威圧><腕力強化><打撃強化><HP回復><HP吸収>


装備:金剛の大盾:ミスリルで出来た円形の盾 <自動修復>


   巨大槌:ミスリルで出来た大槌 <重量軽減【小】>


*********************************************


『ん~ 持っているスキルばかりね、武器に持ってない<付与術>付いてるけど』


『以前は、武器も残ったから、今回も残るんじゃないかな?』


『じゃ、最初から全力で行けそうだな、こいつは、<HP回復>あるから速攻で倒そう』


『『『『『了解!!!』』』』』



いつもは、オーラに先陣を切って貰ってからスタートするが、今回は、全力攻撃で倒すことにした。


全力と言ったので、皆初撃から技を繰り出す、中距離から放たれるミュウの<ソニック>で動きが止まる。


久しぶりに見たけど、相変わらずの威力とスピードだ、ムーアの<瞬>で足も止まった。


俺は、巨大槌を持っている右腕に<双牙>を放つ、うまく武器を落としてくれたようだ。


ライカも、あんなに距離のあるキングトロールの首に斬撃を当てる。


ロックの<インパクト>は大盾を狙ったようだ、凄まじい衝撃音が鳴り響き大盾が九の字に折れる。


止めはオーラの突き技で幕を閉じた、深いテイクバックからの螺旋の入った突き技がキングトロールの胸に入り<双龍刀>の刃先が回転していたためか大穴が開いている。



【レベルアップしました。サークルがレベル18からレベル19に成りました。】


【サークルの<スキルハンター+6>が<スキルハンター+7>に成りました。】


【サークルの<威圧+2>が<威圧+3>に成りました。】


【サークルの<打撃強化+4>が<打撃強化+5>に成りました。】


【サークルの<腕力強化+6>が<腕力強化+7>に成りました。】


【サークルの<HP回復+3>が<HP回復+4>に成りました。】


【サークルの<HP吸収+6>が<HP吸収+7>に成りました。】


【サークルの<幸運+3>が<幸運+4>に成りました。】


【サークルの<突強化+2>が<突強化+3>に成りました。】


【サークルの<縮地+3>が<縮地+4>に成りました。】


【シロが特殊スキル<コクーン>を取得しました。】



俺達6人は、ハイタッチして喜びを分かち合う。



『ふ~ しかし色々と上がったな』


『やっぱり、持っているスキルランクもコピー出来るようになったニャ』


『以前は、コピーしていても少なかったかもね<スキルハンター>のランクが上がったせいかな』


『やった、装備も残ってますね』


『ふあ~ こんなに大きな盾が九の字に曲がってるわ、ロックの<インパクト>って凄まじいのね』


『えへへ 思いっきり打ったので』


『それと、オーラあれは新技か?』


『フハハ ああ、ずっと練習してたんだが、ようやく形になってきたな』


『溜めの入った螺旋状に繰り出す突きか、名前を付けるなら「螺旋撃」ってところだな』


『確かに凄かったわ、なんでも貫きそうね』


『んっ ちょっと待って最後に、なんか言わなかった?』


『えっと、シロが、なんか?』


『シロが、コクーンっての覚えたとか、聞こえたわ』


『ペットも成長するようだな』



シロがカバンから顔をだして、「そうだよ」って言ってるのかモキュモキュしている。



『おっと、そういえば待たしてるんだったな、シロの事とドロップ品の鑑定は後にしようか』


『『『『『了解!!!』』』』』



俺達は、キングトロールの装備やドロップ品をとりあえず<アイテムBOX>に収納してボス部屋の扉が開くのを待ち入口へ戻った。



『お待たせしました「サマー」の皆さん』


『イイッ やけに早く扉が開いたから心配したんだが、もう倒したのか・・・』


『あ 貴方達、飛んでもなく強いのね』


『やはりレア種ですか?』


『えっと、キングトロールってやつでしたよ』


『『『『『『えええっ!!』』』』』』


『それ、レア種の中でも更に強いやつじゃ・・・』


『おい、確か、ここのレア種ってハイトロールだったよな?』


『なるほど、どおりで、デカいと思ったわ』


『そうですね、とっても大きかったわ』


『大きいって、どれぐらいだったんだ?』


『ワシの倍以上あったから、4~5メートルってところか』


『『『『『『・・・・・・・・・・・』』』』』』


『私達なら、死んじゃうわ・・・』


『よく、そんな魔物に攻撃出来るな?』


『わ 私サークル様って言おうかな・・・』


『こええ、サークル、こええ』


『あはは さあ地下21階見に行こうか』


『ありがとう、助かるよ』



俺達は、階段を下りて地下21階に下りると、そこは情報どおり熱気が肌を焦がすような火山地帯だった。


空は黒い雲に覆われており、太陽は見えないが薄暗い程度で視界は、なんとかなりそうだ。


岩だらけの平地だが遠くの方に山がある、噴火しそうで怖いな。



『『『『『『『『『『『『あ 熱い・・・』』』』』』』』』』』』


『噂どおりだ、こりゃー大量に水分持ってこないと倒れるな』


『サークルの皆は、暑さ対策なにかやってきたのか?』


『いえ、俺達は、なにも用意してないですね』


『温度調節してくれる装備ってのが、あるらしいが俺達も、そんなの買えないしな』


『一応でかい水筒持ってきたが』


『う~ん、ミュウなんとかならないかな?』


『そうね、ちょっとだけマシに出来るかも』


『<エアウォール>!!!』


『なっ こ これは、空気の膜か』


『わ~ 少し温度下がったみたいよ』


『こ これは?』


『んふふ <風属性>の魔法で私達を薄い膜で包み込んだの熱い外気が入らないからマシになったでしょ?』


『うわ~ ミュウさん魔法使いだったんですね、凄いです』


『ありがとう、ミュウ少し進んでみようか』



道と言うような道がないが、とりあえず<マップ>を頼りに魔物がいるところへ向かってみることにする。



『おっ なんか生き物がいるな』


『やった火ネズミだ、あの魔物の皮で耐熱装備が作れるんだ』



火ネズミか、ネズミといってもカピバラぐらいの大きさがある。向こうもこちらに気付いたのか20匹ほどの群れが向かってくる。



『結構な数がいるな、サークルに来てもらって良かったよ』


『じゃ、半分ずつやろうか、ライカ頼む』


『分かりましたわ』


『他の者はサポートしてくれ』


『『『『了解!!!』』』』


『お おい1人で、やる気か?』


『えっ いや数が少ないからサポートに回るよ』



ライカは、デスサイズを構え「サマー」の邪魔にならないように距離を取る、最初に襲い掛かってきた火ネズミを横払いの一閃で3匹が同時に倒れる。


武器が大きいせいか、流麗な動きが際立つデスサイズを器用に回転させながら淀みのない連続攻撃に移ると、次々に魔物が倒れていき10匹ほどを倒したあと「サマー」のサポートをしているようだ。


ライカのサポートもあり、しばらくして最後の火ネズミも倒したようだ。



『ふぅ~ ありがとうライカさん』


『いえいえ、どういたしまして』


『しかし、飛んでもなく強いですねライカさん』


『クフフ 私なんてパーティの中では最弱ですわ』


『うわ~ 大量にドロップ品が出てるわ』


『かなり、手伝って貰ったから、そちらが多く取ってくれ』


『いや、そこはキッチリ山分けにしよう』


『そうか、悪いな、ありがとう』


『皮が16枚、肉が10個だな、肉も少し固いが美味いんだよ』


『次来るときは、耐熱装備でこれそうね、嬉しいわ』


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