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第68話 サークルで一番怖い人!


ローニアさんは、ハチミツクッキーを食べて目が真ん丸になるぐらい喜んでくれたので、お土産に少し持って帰って貰った、やはり女性は甘い物に弱いようだ。



『耐性スキル上げも終わったし、次は、どんな事をする気なんだ?リーダー』


『次は、物理・魔法耐性上げようか?』


『ちょっと時間もあるし少しやろうか』


『えっ も もうやるの?』


『まあ、暇つぶし程度だよ』


『鬼モード継続中ニャー』


『あはは とりあえず防具無しで<ライトシールド>張って打撃と魔法を撃ち合おうか』


『もちろん、手加減してね、攻撃も素手でやろうか<HP吸収>と<HP回復>も上がるはずだから』


『魔法は、火以外の弱い魔法を出来るだけ大量に出してコントロールする訓練もしようか』


『ふあ~ ソツが、ないわね』


『あ~ そうそう<ライトシールド>も360度、全方位にイメージして作ってね、魔法が増えると着弾するかもだから』


『『『『『了解!!!』』』』』


『じゃ、ミュウ限界まで弱い魔法出してみて』


『分かったわ<ウォーターボール>!!!』



お~ 改めてみるとミュウの魔力操作が一番上手いな、俺が頼んだ通りミュウの頭上に100個ほどの<ウォーターボール>が出現している。



『流石ミュウだね、100個ほどあるんじゃない?』


『んふふ 私の実力も、上がって来たのよ♪』


『じゃ、皆もミュウみたいに<ウォーターボール>でやろうか、一か所に集中しないで極力全員に当たるようにコントロールして開始しよう』


『『『『『了解!!!』』』』』


『行くニャアアアア』


『ドドドドドドドドドン!』



全員で繰り出した<ウォーターボール>が散り散りになって皆へと向かって行く、魔法が<ライトシールド>に当たり衝撃音が鳴り響く!全員でやっているため結構な迫力だ。



『うわわ、<ライトシールド>張ってるけど、結構怖いですね』


『ロック回避禁止だよ、<ライトシールド>がんばって』


『私も、段々慣れてきましたよ、<ウォーターボール>!!!』



ライカの<ウォーターボール>が生成され次第に数が増えていく、少し時間は掛ったがミュウのように100ほどの個数に至る。



『お~ ライカも、あまり練習してないのに上手いな』


『クフフ ミュウの魔力見てましたから真似してみましたよ』


『ああ、なるほど<魔力感知>か同時に<マジックハンター>でコピーしたのか』


『うふふ ライカそれ名案ね、私達なら仲間の技術もどんどん吸収出来るから短時間で上達するわね』


『ワシも、やってみよう』


『僕も、しっかり見てましたから、やってみます』



俺達は、それから凄まじいスピードで上達していった。


冒険者ギルド長のザーランさんとの模擬戦でも思っていたが明確にでるスキルをコピーするだけじゃなく戦闘技術もコピー出来た。


今回も同じように<魔力感知>で、しっかり見ていればミュウの魔法技術を習得するのに時間は掛らなかった。



『よーし、じゃ俺も行くよ』



俺はオーラの<ライトシールド>に、軽めの拳を弾幕と言えるほど叩き込んだ。


軽めとはいえ、格闘スキルがある俺の拳はオーラの<ライトシールド>を、鏡が割れるように粉々に叩き割った。



『パッリーン!!!』


『うおおお り リーダーやりすぎだぞ』


『あはは オーラ早く次の<ライトシールド>を張らないと怪我するぞ』


『むぅぅ、こ これでどうだ<ライトシールド>!!!』



オーラが新たに張った<ライトシールド>は前回よりも強固になっていた、薄く光る<ライトシールド>に先ほどよりも光が強くなっている。



『よーし、いくぞオーラ!<エンチャットウォーター>!!!』


『なっ エンチャットって、リーダー本気すぎだ』


『あはは 軽くやるよオーラ強度上げてね』


『ドドドドドドドン、ドドドドドドドドドドドドドドン、パッリーン!!!』


『うおおおおおおおおおおおおおお、まった、参った』


『じゃ、次は、オーラが攻めてこい』


『うむ、お返しと行こうかの、リーダー覚悟は良いか?』


『よーし、さ~こい、3重<ライトシールド>!!!だ』


『なっ そ そんなの有りか?ず ずるいぞリーダー』


『へええ~ 考えたわねリーダー、それなら防御力も3倍になるわね私も真似してみよっと』


『あたいは、5重<ライトシールド>ニャ』



俺達は、1時間ほど耐性上げを頑張ったところ、面白半分でやってみた多重<ライトシールド>が、かなり使えることが分かり、今までと比べ防御力が格段に強固になった。



『ふぅ~ この多重障壁も数を増やすと、流石に薄くなるわね』


『ハァハァ、僕も強度を維持するなら3枚が限界ですね』


『ゼェ~ゼェ~ フハハ しかしこれは良いな、ワシの盾もかなり強固に出来そうだ』


『私も、真似してみましたけど、魔力コントロールが複数枚になると厳しいですね』


『全方位の<ライトシールド>も疲れるニャ、今までは板状の<ライトシールド>だったけど、最後の方は球体にしたほうが楽になったニャ』


『あ~ 俺も疲れた、ただの耐性スキル上げだったけど、色々と良いこと思いついたね、球体多重障壁ってところかな?皆も自然に出来るように訓練していこう』


『短時間の耐性上げだったけど結構スキルも上がったね』


『まだ魔法を打ってくる魔物がそんなに居なかったからね~』


『言われてみれば、そうかも、でもこれから絶対に魔法も撃ってくる魔物も出てくるから、しっかり耐性つけとかないとね』



この耐性スキル上げで上がったスキルを纏めてみると以外と多くて


<マジックハンター>


<気配感知>


<魔力感知>


<HP回復>


<MP回復>


<HP吸収+1>


<視覚強化>


<魔法耐性>


<物理耐性+4>


<水属性+2>


<光属性+4>



だったのが大幅に上がって



<マジックハンター+3>


<気配感知+3>


<魔力感知+4>


<HP回復+3>


<MP回復+3>


<HP吸収+5>


<視覚強化+2>


<魔法耐性+5>


<物理耐性+6>


<水属性+4>


<光属性+5>



っと このように上げるつもりがなかったスキルまで大幅に上がった<HP回復>等は、あまりダメージを食らってなかったため今まで上がらなかったが、<HP吸収>で、お互い殴りあったためHPに変動があって上がったようだ。


<マジックハンター>も上がってることから、やはり明確に出るスキルだけではなく細かな技術の習得にも恩恵があるようだ。



『今日は、ここまでにしようか』


『『『『『了解!!!』』』』』



耐性スキル上げは地味で辛かったけど、皆なんやかんやで乗り切ってくれたことに嬉しさが込み上げてくる、密かに計画していたけど、皆、乗り越えられて満足だ。


レベルも上がって来て、強くはなってきたけど状態異常は別物だから、ずっと心配だった。


魔法耐性と物理耐性を上げきったら、次は、属性魔法も上げないとな、この世界では火属性が高ければ火にも強くなるようだから属性ランクを上げれば攻守共に強くなる。


やりたい事は、山積みだけど、少しずつ達成していこう。


俺達は、いつものように食事をし明日の予定を話あった。



『明日は、とりあえずローニアさんの所へ行くとして、その後やりたいことあるかな?』


『僕は、ダンジョンへ行きたいです』


『んふふ ロックは、ダンジョンじゃなくて採掘に行きたいんでしょ?』


『えへへ バレました?』


『ロックは、ブレないニャ』


『そういえば、コンパスのダンジョン攻略が途中だったな』


『ワシもダンジョン攻略で良いと思うぞ、ライカも実戦してないしな』


『わ 私は、まだまだ足手まといになりそうなので後回しでも良いですよ』


『ふむ、今日見た限り魔法もエンチャットも出来るようになっていたし、もう十分実戦に行くレベルかと思うぞ』


『ライカが仲間になってから、まだダンジョン行ってないもんね、よし明日はローニアさんの所へ行ってからコンパスのダンジョンへ向かおうか』


『明日は、暴れるニャー』


『あはは ムーアも耐性スキル上げでストレス溜まってそうだな』


『ニャハハ ストレスもあるけど実戦で<縮地>試してみたいニャ』


『ああ、なるほど、それは俺も試したいな』


『あ あの、ひょっとして皆さん戦闘狂なんですか?』


『んふふ そんなこと言ってライカも、自分がどれだけ強くなったか試してみたいでしょ?』


『クフフ バレましたか?ええ、楽しみで楽しみで仕方ありませんね』


『フハハ みんな戦闘狂じゃないか』


『皆、困った奴らだな~』



俺は、両手を上に上げ、ヤレヤレとジェスチャーをする。



『『『『『リーダーが一番、戦闘狂でしょ(だぞ)(ニャ)!!!』』』』』


『ありゃ』


『冒険者ギルド長との模擬戦も独り占めしたしね~』


『すっごく楽しそうだったニャ』


『ニヤニヤしながら戦ってましたね~』


『あ あれは<縮地>が欲しくて・・・・』


『『『『『んっ!!!』』』』』


『ご ごめんなさい俺が一番の戦闘狂です・・・』


『分かれば宜しい!』


『『『『『あははははは 』』』』』


『でも、皆ちゃんと手加減できるかな?』


『『『『『えっ!!!』』』』』


『ミュウ魔法で殺しかけてなかった?』


『オーラ木製の槍で壁に穴開けてなかった?』


『ロックは、両手槌で手加減出来る?』


『ムーア模擬戦で<瞬>しないよね?』


『ライカまだまだ慣れてないよね?』


『『『『『ご ごめんなさい!!!』』』』』


『分かれば宜しい!』


『『『『『あははははは 』』』』』


『そうよね~ 手加減って難しいわ、大体どうやってムチで手加減するの?』


『む~ 僕も苦手です、両手槌も手加減しにくいです』


『確かに武器によっては、難しいよねオーラなんて見ただけで相手が死んじゃいそうだし・・・』


『おいっ ワシはそんなに凶悪な顔じゃないわ』



皆がオーラをジト目で見る・・・



『えっ ま 待て、ワシって怖い顔してるのか?』


『だ 大丈夫よオーラ、ほ ほら仮面とかも、あるしね』


『フォローに、なってないわ』


『顔と言うか、全体的に威圧感がありますよね』


『ワシから言わせればリーダーやロックの様な容姿で、恐ろしく強い方が怖いわ』


『『『た 確かに!!!』』』


『あら、な なんか飛び火してるぞロック』


『ぼ 僕なんにも言ってないのに・・・』


『まあ、結論サークルで一番怖いのは』


『『『『『ミュウだな(ニャ)(です)!!!』』』』』


『ちょ ちょっと待ちなさいよ、予想通りすぎるわ、し 仕方ないでしょムチなんだから』


『クフフ 皆さん面白いわ』


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