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第63話 冒険者ギルドランク上げ


待っている間に俺達のギルドランクを、もう一度見てみるとムーアとオーラがDランクで俺とミュウ・ロックがEランク、ライカがGランクだった、今の採集クエストの報告でライカもFランクには成れるかな。


ムーアとオーラは、元々冒険者だったのでDランクになっていた、これから大きなダンジョンにも入るかも知れないから全員Cランクにはしときたいとこだな。



『お待たせ致しました、薬草と魔草で計342本ありました、全部綺麗に採集してありますね、流石です』


『少し、おまけして金貨17枚になります、そしてライカさんのギルドランクが溜まりましたのでFランクに昇進となりました』


『『『『『おお~ パチパチパチ!!!』』』』』


『うわ~ 採集クエストって、すっごい儲かるんですね』


『んふふ ライカは初めてだもんね、でも討伐クエストやダンジョンなら、もっと儲かるんだよ』


『こ これ以上に儲かるんですか?うわ~ やっぱり町に入れたら全然違いますね』


『ライカは、今までどんなことをして稼いでいたのかな?』


『生まれた村では、なにかの手伝いを1日やって銀貨1枚とかですね』


『村を出てからは、サバイバル生活だったのでお金は使ってませんね、余り持ってませんけど・・・』


『そっか、俺達は、パーティを組むまでは、そんなもんだったな、これからガンガン稼いで美味しい物食べよう!』


『くふふ リーダーはお金=美味しい物なんですね、私も同感ですけど』


『あはは 否定はしない』


『さ~ この調子でサクサク上げちゃおうか、次は討伐系が良いね』


『それでしたら<エンゲルラント>の町周辺の魔物討伐は如何ですか?』


『それで良いです、今度は6人で受注しますね』


『はい、承ります』



俺達は、全員で町を出て人が居ないところまでいくと、ロックがライカ用の武器を出して説明を始めた。



『では、ライカ用に作った武器渡しときますね、よいしょっと名前は「デスサイズ」です』



ロックが出したライカ用の武器は真っ黒で大きな両手鎌だった、ダマスカス鋼の紋様がミスリルの緑色で入った綺麗な刃だった。


大きさは、背の高いライカにも似合うように長さは2メートルほどあり刃の部分も幅広で大きく湾曲している。


よく見ると刃部分が両手鎌なのに両刃になっている、なかなか凶悪だ。



『ロックさ、いえロックありがとう、望み通りの仕上がりです、こういう武器がずっと欲しかったんですよ』


『えへへ 嬉しいですね、ライカの注文どおり大きな両手鎌で両刃になっており反対側の柄の先端は槍になってます。取っ手の部分に宝石が嵌め込んであり魔法も通せるようになってますから魔法剣も出来ますよ』


『<付与術>では、<切断強化><突強化><自動修復><硬度強化>が付与されてます』


『・・・・全然、手加減出来ない武器になってるね』


『あはは 僕は手加減なんて考えてませんから』


『微調整はいつでもしますから、何かあったら言って下さいね』


『ロックありがとう、重そうに見えたのに、とっても軽くて振りやすいわ』


『ちがうニャ見た目通り重いはずニャ』


『ふむ、試しにそこにある木を切ってみたら分かるんではないか?』


『えっ こ この木ですか、はいやってみますね』



ライカは、オーラの言う通り、そこそこの太さがある木を横なぎにデスサイズを振るう武器の大きさもあることから、ゆったりと振っているのに結構な迫力がある。


その一振りは、あっさりと目標の木を切断し、2メートルほどある刃の先端が隣の木に当たり、2本を真っ二つにした。



『・・・・・・えっ あ あの軽く振ったんですが、こ これは』


『んふふ ライカの身体能力が上がったせいで軽く感じるだけなのよ』


『うん、見た感じ6~70キロぐらいかな、大した威力だ』


『フハハ 人間相手なら手加減が大変だなワシも人の事は言えんが』


『こ これなら私でもお役に立てそうです、ロック本当にありがとう』


『えへへ 照れますね』


『よし、じゃ行こうかライカも<アイテムBOX>から武器の取り出しと収納も練習しといてね、すぐに出来るよ』


『はい、分かりました』



俺達は、<マップ><サーチ>で近い魔物を探していく、朝行った場所と違う場所で探しに行く幾つかの反応があって、そこへ向かうとオークの群れがいた、オークの肉は今朝、確保出来なかったので丁度良い。



『よし、じゃあのオークの群れを借りに行こうか、ライカは初戦だから十分注意してね、念のために俺が付くよ』


『久しぶりのダンジョン以外での狩りニャー』


『そうですね僕達は、朝も狩りしてないから張り切って行きましょうか』


『じゃ、ライカ、俺達も行こうか』


『はい、リーダーお願いします』



俺とライカは、オークの群れの方へ歩を進め丁度2体いるオークに狙いを定めて戦闘に入る。



『ライカ、俺は最初見てるよ練習がてらやってみて<ライトシールド>忘れないように』


『分かりました、見ててください<ライトシールド>!!!』



ライカの初戦を、いつでもフォロー出来る位置で見物しているとフットワークを生かした位置取りで長物の武器が有利な位置からの攻撃で、あっさりとオークの首を両断している、やはり魔族だけあって戦闘センスは大したもんだ、今までは潜在能力の封印があったから出来なかったからしれないが、これから各段に強くなるだろう。



『終わりました、どうでした?』


『ああ、十分だ、これなら俺達が現在攻略しているコンパスのダンジョンでも活躍出来るよ』


『良かった、ちょっと着いて行けるか心配だったんですよ、皆強いから』


『あはは ライカも既にかなり強いよ、ロックの武器もあるしね』


『はい、この武器本当に凄いですわ、こんな凄い武器を短時間で作っちゃうなんて』


『うん、でもロックの武器は、まだこんなもんじゃないよ』


『ええっ も もっと強くなるんですか?』


『ロックの武器は、魔法を纏わせることが出来るんだよ、こんな風に』



俺は、圓月輪に炎をエンチャットして、ライカへ見せる。



『こうやって魔物の弱点属性を武器にエンチャットしたら、攻撃力が跳ね上がるんだよ、弱点属性じゃなくても攻撃力は上がるしね、直ぐに慣れるよ』



『エンチャットした武器って、すっごく綺麗ですね、武器を振るった軌跡に属性の帯が付いて、なんて幻想的な』


『練習の甲斐が、あるでしょ』


『は はい、頑張って覚えます、くふふ 楽しみが出来ました』


『じゃ、どんどん狩って行こうランクも上げないとね』


『はい』



当たりを見渡すと皆も頑張っている、うかうかしてたら魔物がいなくなっちゃうな。


俺達は、ある程度固まって魔物が居る方向へ移動しながら狩りをしていると、異常種らしき魔物を発見する。


ハイオーク10体ほどに囲まれた中にひと際大きなオークが見える、<鑑定>をしてみると、オークジェネラルだった他にもオークメイジ・オークアーチャーがいる。



『ふむ、ワシ達なら大した敵でもないが、あのオークジェネラル<嗅覚強化>のスキル持ちだな』


『あのオークメイジも<魔力感知>のスキル持ちよ』


『オークアーチャーも<視覚強化>持ってますね』


『俺達の持ってないスキルばかりだな、よしまずはハイオークを殲滅しようか』


『あの3体になったらオーラ頼む』


『分かった、では行くぞ』



俺達はスピードを生かしてハイオークを殲滅していく、こちらの戦力が高いと判断したのかオークジェネラルは逃げるような素振りを見せたが、<エアウォール>を駆使して3体を残し、ハイオークの殲滅に成功する。



『みんな流石だな、オーラ頼む』


『任せてくれ』



オーラが先陣を切って3体へ特攻するとオークメイジとオークアーチャーが応戦するようにオーラへ攻撃に移る。


しかし盾を出すまでもなく<ライトシールド>に阻まれオーラに攻撃は届かない、オーラの攻撃もスキル取得までは手加減をしているので、すぐには倒さないが、すぐに<神の声>が鳴り響く。



【サークルが特殊スキル<魔力感知>を習得しました。】


【サークルが特殊スキル<視覚強化>を習得しました。】


【サークルが特殊スキル<嗅覚強化>を習得しました。】



<神の声>が聞こえた直後にムーアの<瞬>が決まり2体の首が落ちる、まさに瞬殺だ。



『早いなムーアよし、ジェネラルのスキルも取れたから倒そう』


『『『『『了解!!!』』』』』



またオーラが先陣を切ってオークジェネラルに向かい、今度は<オリオンの盾>を出して攻撃に備える。


オークジェネラルの攻撃がオーラを上段、中段に連続して攻撃している、オーラが盾を出すだけあって、中々重そうな一撃だ、しかし微動だにせず受け止め、反撃に移る。


ミュウの<ソニック>が決まり隙が出来た瞬間、オーラの<双龍刀>がオークジェネラルの首を切断した。



【サークルの<身体強化+4>が<身体強化+5>に成りました。】


【サークルの<敏捷強化+4>が<敏捷強化+5>に成りました。】


【サークルの<腕力強化+5>が<腕力強化+6>に成りました。】


【サークルの<切断強化>が<切断強化+1>に成りました。】


【サークルの<突強化>が<突強化+1>に成りました。】


【サークルの<HP吸収>が<HP吸収+1>に成りました。】


【サークルの<魔法耐性>が<魔法耐性+1>に成りました。】


【サークルの<物理耐性+3>が<物理耐性+4>に成りました。】



俺達6人は、ハイタッチして喜びを分かち合う。



『ふむ、思ったより強かったな』


『いやいや、流石オーラ頼りになるよ』


『ええ、予定通りスキルも取得したし、万々歳ね』


『ふあ~ 皆さん強いですね、私も頑張らないと』


『ニャハハ すぐ追いつけるニャー』


『今回は、僕、出番無しでした・・・』


『皆、お疲れ、スキルも増えてきて、大変なんだけど<気配感知><気配遮断><魔力感知>は有用だから、意識して上げるようにしてくれ出来れば<影隠>も』


『『『『『了解!!!』』』』』



ランク上げの狩りにしては、ちょっとやりすぎのような気もするが、有用なスキルも手に入ったし結果オーライかな、でもこれでライカもEランクに成れるはず、この大量のオークをギルドへ持っていったら流石に<アイテムBOX>がバレそうだけどエイトールさんには、話しても良いかな・・・


俺達は、倒したオークを<アイテムBOX>に収納し帰路へ着く。


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