第53話 大金持ち?
【アンサー 金色の宝箱:<スロー>の呪いが掛かっている。】
『ムーア頼む』
『任せるニャアアア』
『行くニャ <罠解除>!!!』
【ムーアが金色の宝箱の<罠解除>に成功しました。】
【サークルの<罠解除+2>が<罠解除+3>に成りました。】
『『『『おお~ パチパチパチ!!!』』』』
『ニャハハ 照れるニャ』
『ちょ ちょっとこれ凄いんじゃない?』
『うわ~ これは、意外だったな宝石か』
金色の箱の中には、色取り取りの宝石が箱いっぱいに入っていた欲しかったダイヤモンド・ルビー・サファイア・アメジスト・オパール等、原石ではなく宝石で入っており、かなりの量がある。
『・・・・・・ねえ 今日1日で一体幾ら稼いだのかしら?』
『えーーーーっと、いっぱい?』
『・・・・・・・・ワシも言葉が出ぬ』
『あはは、あはは』
『ロック、ロック様ー 帰ってくるニャ』
『金色の宝箱ってレアドロップなんじゃないかな?』
『それとなくエイトールさんに聞いて見ようか?』
『なるほど良いかもね、とりあえず』
『明日は、ゴールドと宝石で装飾品祭り決定だな、みんなロック先生の下頑張ろう!!!』
『『『『おお~?!!!』』』』
ちょっと地下21階を見てみたい気持ちもあったが、時間も遅かったため今日は魔法陣で帰ることにする。
いつものように全員が魔法陣に乗ると魔法陣が輝きだしコンパスのダンジョンの入口近くに出る。
既に外は薄暗くなっており迷わないように<マップ>を見ながら急いで帰ることにする。
『今日は、時間も遅いし素材の買取も明日に回して家に帰ろうか』
『そうね、今日パーティするって言ってたけど買い出しは、どうするの?』
『実は、酒も冷えたやつ買ってあるんだ、料理は簡単なやつ速攻で作るよ』
『あはは 流石リーダーですね』
『フハハ クオン殿は本当に抜かりはないの』
『ニャハハ 楽しみニャー』
『んふふ クオン君の簡単な料理って普通じゃないんだよねー 楽しみだわ』
『あはは まあね簡単なやつだけど手は抜かないし時間がないから全員に手伝って貰うよ』
俺達は、偽装用の荷車も収納し急いで帰ったため完全に暗くなる前に家に着いた。
『さ~ ちゃちゃっと行こうか』
『ロックは、コンロに火をつけてフライパン2つ出してバター入れて温めといて』
『オーラは、ケルピーの肉をステーキ用に切って塩と香辛料、軽く振っておいて』
『ミュウは、ボールにハーピーの卵割って掻き混ぜて』
『ムーアは、付け合わせの野菜切ってテーブルにお皿とコップ用意して』
『『『『りょ 了解!!!』』』』
俺は、時間も無かったので全員に手伝って貰い、まずケルピーのステーキを両面強火で焼いて油を閉じ込めてから弱火に落としフライパンに蓋をしてじっくり焼いた、もちろんレアだ1枚焼き終わったら冷めないようにアイテムポーチに入れて残り4枚はロックに任せた。
ハーピーの卵は、牛乳?を少し加えてプレーンオムレツにしたハーピーの卵は大きくてダチョウの卵ほどあったが1人に1つ使って作った。フライパンに多めのバターを入れて一気に卵を流し入れ最初スクランブルエッグを作るように掻き混ぜてから形を整えフンワリトロトロの大きなプレーンオムレツにした。
ステーキには、野菜を切った物をボイルして付け合わせにし、味付けは塩だけにした、プレーンオムレツには以前作ったタンシチューをソースにして見栄えよく掛け完成だ。
お酒もいくつか買っておいたんだが今日は、キンキンに冷えたエールにした。
『よーし、出来たぞ』
『しかし、クオン君、本気を出したら、めちゃめちゃ早いわね』
『うわ~ あっと言う間だったね』
『良い臭いニャー』
『クオン殿は、何でも出来るな』
『あはは 今日は、本気出したし皆に手伝って貰ったからね』
『さ~ 冷めない内に、まず乾杯だ』
『『『『かんぱーい!!!』』』』
『プハー 喉が渇いてたから最高に美味いな』
『くぅ~ 最高』
『こりゃ、たまらんわ』
『ゴクゴク、ひっく美味しいです~』
『美味いニャー』
『さ~ 食べようか』
『『『『いただきます!!!』』』』
俺がいつも「いただきます ごちそうさま」を言うので、教えた訳じゃないんだけど、いつの間にか皆、言うようになっていた、なんか良いな異世界でこういうのも。
『なっ なにこれっ』
『や 柔らかい、ほ ホントに肉なのこれ』
『こ これは、人気があるのも分かるなワシは、こんな美味い物、食ったことないぞ』
『うわ~ モグモグめちゃめちゃモグモグ美味しいです、モグモグこの肉』
『美味しいニャー 幸せニャー』
『うん、美味いな』
俺は、まずケルピーの肉を食べた。驚くほど柔らかく噛む必要がないくらいだ、脂身は少ないが濃厚な肉の味が口いっぱいに広がる例えるなら、シャトーブリアンしかし濃厚な肉の味はそれ以上だ。
『このプレーンオムレツだっけ?卵がこんなにフワフワになるなんて、あ~ なんて美味しいの』
『フワフワニャー このソースもめちゃめちゃ美味しいニャ』
『は 歯応えがない、どれだけの技量があれば、こんなもの作れるのだ』
『うわ~ トロトロで、卵の濃厚な味が、すっごい出てますね』
驚いた、そう俺は、卵を食べて驚いてしまった、食べ慣れているはずの卵の味が、ここまで美味いとはハーピーの卵か、こりゃー想像以上だ。
『んふふ クオン君もハーピーの卵気に入ったみたいね』
『ああ、驚いた、こんなに美味い卵があったなんて』
『あたいは、両方最高に美味しいニャー』
『ああ、ワシもだデルタに食わせてやりたいのう』
『あっ 孤児院に差し入れしちゃいましょうか』
『うん、良いね明日差し入れしようか、いや素材では持っていけないか』
『オムレツ作って差し入れしてあげようか』
『本当に良いのかクオン殿?』
『もちろん、オーラにも作り方教えるよ』
『フハハ そうか、ありがとうデルタも、きっと喜ぶぞ』
『ニャハハ オーラ優しいニャ』
『じゃ、そろそろ皆、お楽しみの分配と行こうか』
『『『『おお~ パチパチパチ!!!』』』』
『分ける前に今回は、高額だから最初に決めとこう、一応5等分にして端数をパーティ資金にしても良いかな?』
『ねーねー せっかく大金が入ったんだから、どうせならこの家買い取っちゃわない?』
『なるほど、曰くつきで借りてるから買取も今なら安いかもね』
『賢いニャー』
『ワシは、異存ないぞ来たばかりだしな』
『ふむ、確かにそれは良いかもね、遠征を考えると買い取った方が手間が楽で済むし』
『よし、じゃパーティ資金を多めに取るとして、とりあえず白金貨何枚か皆で数えてみよう』
俺は、白金貨が入っている金色の宝箱をみんなの真ん中へ出して全員で数えることにする。
『え~っと、10枚ずつの山が1・2・3・4・5・・・・』
『・・・・・・・685枚か』
『普通に5等分で一人137枚、金貨にして1370枚』
『『『『・・・・・・・・・』』』』
『ちょ ちょっと貰いすぎじゃない?』
『人生変わりそうニャ・・・』
『わ ワシは、そんなには要らんぞ』
『僕は、全然実感が湧かないんですが・・・』
『あはは まだ白金貨だけで、まだ金塊と宝石があるんだよ?』
『よし、じゃ切りの良いところで一人100枚だ、パーティ資金として185枚預かってこの家の購入資金に充てるよ』
『白金貨は、それでどうかな?あ~ 言っとくけど全員均等分配は、絶対だよ』
『100枚か、金貨で1000枚よね<アイテムBOX>無かったら、持ち運びも出来なかったわね』
『串焼き何本買えるんニャ?』
『10万本ぐらいかな・・・』
『・・・なんと言えば良いのだ?』
『よし、各自100枚あるはずだ確認してから<アイテムBOX>に仕舞ってくれ』
『パーティ資金は、この金色の宝箱に入れて置くね』
『皆、貧乏だったから大丈夫とは思うけど無駄使いだけは、しないようにね』
各自の財布に入らなかったためムーアが全員に巾着袋を作ってくれた。
『ムーアありがとう、色取り取りで綺麗な袋だ』
『うわ~ 可愛い巾着袋ありがとうムーア』
『ワシには、可愛いすぎるんではないか?』
『ありがとうムーアさん僕大事にするよ』
『ニャハハ これぐらい大したことないニャ』
『じゃ次は金塊なんだけど、ロックこれインゴットに出来るかな?』
『今日は時間も遅いから明日、鍛冶工房でインゴットにするよ』
『しかし、このデカい金の塊インゴットにして何枚ぐらいになるのだ?』
『ニャー あたいには想像も出来ないニャー』
『う~ん、加工しやすいようにインゴットにしても1キロのインゴットなら3~400枚ぐらいかな』
『確かに、そのまま売れば目立ちまくるわね』
『これは、明日考えよう、次は宝石出すね』
ダイヤモンド・エメラルド・サファイア・ルビー・アレキサンドライト・オパール等、<鑑定>しないと名前の分からない物まで多数あった。
『う~ん、これは白金貨以上の金額になりそうだね』
『『『『えええっ!!!』』』』
『ちょ ちょっとどうするのよ?』
『綺麗ニャー』
『僕、ちょっと価値は分からないですがダイヤモンドを装備用に欲しいです』
『ああ、分かってるよ<オリオンの盾>と<双龍刀>だろ?』
『ちょっと待ってくれワシの装備ではないか』
『僕は、素材の値打ちは良く分からないけど<オリオンの盾>に光属性を増幅するダイヤモンドを装着すればもっと防御力が上がるし<双龍刀>にも魔力強化効果が付きますので魔法が強くなります』
『そうロックの言う通り、言わばオーラの為じゃなくてパーティの為にだよ他の皆の武器にも宝石付いてるよ』
『ニャハハ 遠慮は無用ってやつニャ』
『そうね、これからは特に強敵になってくるからタンク役の強化は必至だわ』
『むぅぅ そう言われれば断れんではないか・・・』
『あはは じゃいくつかの宝石は装備用に取っておくとして、売却用の装飾品どんなのが良いかな?』
『そうね女性用ならティアラ・ネックレス・指輪・ブレスレット色々あるわね』
『俺達の装備に流用出来ないかな?』
『う~ん、出来るんですが、武器と違って凄く目立ちますよ?』
『そうか、ゴールドと宝石ならギラギラしてるのも、ちょっとあれか』
『やっぱり売却用に10点ほど女性用の装飾品作ってオークションに掛けるのが良いか』
『それでも目立ちそうニャ』
『ねーねー それならローニアさんに間に入って貰って商業ギルドに行こうか』
『なるほど、お礼に幾つか装飾品、渡しても良いしな、それで行こう』
時間も遅かったので、全て明日決めることにし眠りにつくことにする。