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第50話 コンパスのダンジョン ボス部屋


『良いパーティだったわね』


『ああ、心配してくれるのは有り難いが俺達は、そんなに弱そうに見えるのかな?』


『僕が言うのもなんですが、かなり若いパーティなのは間違いないですね、皆15歳だし』


『ロック様、あたい達は、もっと若く見られてるニャ』


『まあ、私達の平均年齢はオーラさんが稼いでくれてるわよ』


『わ ワシも15歳だ!』


『『『『あはは!!!』』』』


『さて、ボス部屋へ着いたな、もうこのまま入って中で<鑑定>してから戦闘開始で行こう』


『『『『了解!!!』』』』



いつものようにボス部屋の扉を潜りボスを見る。



『あれは、オーガだな<鑑定>してみるよ』


*********************************************


【ステータス】


名前:オーガ

LV:20

HP:200/200

MP:50/50

攻撃:120

防御:123

敏捷:96

器用:91

魔力:40

精神:28


スキル:<HP回復><打撃強化>


*********************************************


『おっ <打撃強化>欲しいな、オーラ両手槌持ってるオーガだけど、行ける?』


『出番があって、嬉しいぐらいだロック殿の盾を試せるな』


『じゃ、皆<打撃強化>コピーしたら総攻撃だ』


『『『『了解!!!』』』』



オーラがオーガ目掛けて突っ込んでいく。オーガの正面に立つと左腕を高々と振り上げ盾の先端に付いている杭を地面へ突き刺す同時に大盾の形になり<ライトシールド>が発動した。


盾と<ライトシールド>が重なり大盾本来の大きさより一回り大きな光の盾が顕現する。そこへオーガの丸太のような腕で振り下ろされる両手槌が迫るが衝突の瞬間、オーガの両手槌が弾かれる。



『流石は、ロック殿が作った盾だ、なんたる強度これなら、いくらでも行けそうだ』



幾度となくオーガの槌が振り下ろされるが、ことごとくオーラの盾に弾かれる。



【サークルが特殊スキル<打撃強化>をコピーしました。】



『よし、総攻撃だ』


『『『『了解!!!』』』』



オーラが盾を解除し<双龍刀>で斬り付ける、既にミュウから放たれている<スタン>によりオーガの動きが止まっており右腕を落とすことに成功する。


ムーアとロックがオーガの足を攻撃し完全に動きを止め膝を付いたところへ俺がオーガの首を落とした。


オーラがタンク役をやってくれているお陰で、他の4人が自由に攻撃出来ることが、こんなに有利になるとは、思わなかった、改めて盾の重要性が分かった戦闘となる。



【レベルアップしました。サークルがレベル14からレベル15に成りました。】


【サークルの<身体強化+3>が<身体強化+4>に成りました。】


【サークルの<敏捷強化+3>が<敏捷強化+4>に成りました。】


【サークルの<腕力強化+3>が<腕力強化+4>に成りました。】


【サークルの<物理耐性>が<物理耐性+1>に成りました。】



俺達5人は、ハイタッチして喜びを分かち合う。



『凄い楽だったね、やっぱりボス戦はスキルも上がりやすいし』


『やっぱりタンクって凄いわ』


『僕も、ノーマークで<インパクト>が振るえます』


『あたいも楽だったニャー』


『いやいや、このオリオンの盾が凄いのだ』


『ところで<神の声>の表示が変わったわね』


『ああ、どうせ個人名でも効果は全員になるからサークルに統一出来ないか調整してみたんだよ』


『あっ ドロップでなんか装備出てるわよ』


『ほんとだ、魔石と頭装備かな<鑑定>してみよう』



【アンサー パワーキャップ:装備した者の力が上昇する効果がある。】



『お~ 良いの出たね、これはロック用だね』


『そうね、またロック君が怖くなるわ』


『うむ、超重量の武器を持つロック殿に丁度良い』


『帽子だしロック様に、きっと似合うニャ』


『じゃ、僕が貰っちゃいますね、ありがとう、でも僕は怖くないですよミュウさん』


『えへへ 似合いますか?』


『『『『おお~ 似合う似合う パチパチパチ!!!』』』』


『<打撃強化>に力の帽子かロックが、どんどん強くなる』


『僕、頑張ります!』


『あはは 良い敵だった、さー次へ行こう』



       ◇     ◇     ◇



『お おいボス部屋の扉が開いたぞ・・・』


『ってことは、全滅か・・・』


『いや、見たところ、死体も装備も落ちてはいない、倒したんだ』


『この短時間で、あのオーガを倒したのか・・・』


『ふふふ サークルか、友達決定だな』


『あはは リーダーらしいわ』


『さ~ 俺達も、こんな陰気臭いとこに居ないで、地下12階目指そうか』


『サークルに、お礼言わないとね』



俺達は、気分良くボス部屋を後にし、地下11階に下りると、そこは燦々と輝く太陽、少し重さを感じる強い風が吹く森の中だった、木々の香りがする気持ちの良い空間で、相変わらずダンジョンの中とは思えないな太陽があるのが不思議だ。



『ふあ~ とてもダンジョンの中とは、思えないわね』


『ああ、俺もそう思ってたんだよ、しかし気持ち良いな』


『ピクニックしたいニャー 小川もあるし魚もいるかもニャー』


『あはは ムーアさんは、ブレないですねー僕も好きですけど魚』


『うむ、良い天気だなワシも、ここは好きだ』


『さ~ 進もうか』


『『『『了解!!!』』』』



小川伝いに進んで行くとトカゲのような魔物が7体現れた、初めて見る魔物だな。



『リザードマンだな、ワシが行こう』


『よし、じゃメインはオーラ他は警戒しながら順次、殲滅していこう』


『『『『了解!!!』』』』



リザードマンは、他の魔物より手ごわかった武器は槍を装備しており動きも早く、鱗は硬かったが俺達の武器は防げなかったようだ、確かな手応えを皆感じながら7体のリザードマンを倒した。


ドロップ品を見るとリザードマンの皮、リザードマンの鱗等がドロップしておりオーラの話では、そこそこで売れるそうだ。


装備の素材になりそうなものはロック、<錬金術>の素材になりそうな物は、俺が収納することにした。


リザードマンを倒し、先を進んで行くと森の中でクロウラーを見つけた。



『クロウラー見つけたニャー 糸が手に入るニャー』


『あはは ムーア嬉しそうだな』


『ちょっと、色んな色のクロウラーがいるわ』



俺達が見つけたクロウラーは普通の緑や黒だけではなく、赤・白・黄色・青と様々な色のクロウラーが木々の上にいるのが見えた。



『お~ 色んな色の糸が手に入りそうだな、やったなムーア』


『ニャー 嬉しいニャー 狩るニャー』


『よし、ミュウ、ムチと矢で木々の上にいるクロウラーを落としてくれ、地面の上にいるクロウラーは皆で殲滅だ、あっ 分かってるとは、思うけど<ファイア>系禁止で!』


『『『『了解!!!』』』』


『やったニャー 早速出たニャー 赤色の糸玉ニャー』


『良いね、おっと俺も出たぞ、青色の糸玉だ』


『私も出たわ、黄色の糸玉よ』


『僕も出ました、白色の糸玉です』


『おっ ワシも出たが、水色の布か』


『ニャー 綺麗な布地ニャーどうやらレアドロップで糸じゃなくて布地でも出るみたいニャ』


『なるほど、流石ダンジョン素材が魔石と1品か2品しか出ないけど、レアドロップが良いね』


『解体する手間も無いですしね』



俺達は、ここぞとばかりに素材を集めまくった。目に付いたクロウラーを全て倒し<マップ>に出ている近くの魔物も探し倒したところ結構な量の洋服素材が集まった。



『嬉しいニャー これだけ質の良い素材があれば、いっぱい洋服作れるニャ』


『あはは 俺達も嬉しいよ』


『そろそろ昼頃だし昼食にしませんか?』


『良いね、小川の近くに景色の良い所があったから、そこで食べようか』


『良いですね、行きましょうか』



森が開けた場所にある小川の近くで<アースメイク>を使いテーブルや椅子を作り時間が無いのでアイテムポーチに入っている食材を並べていく。



『しかし、土の魔法か、便利だな土なのに少しもザラザラしていない、驚かされるばかりだな』


『そっかオーラは、初めて見るね野営の時とか<アースメイク>すっごい便利なんだよ』


『んふふ イメージがしっかり出来たらオーラさんも、すぐに出来るようになるわ』


『うむ、練習しよう』



アイテムポーチに入っていたパンとスープ後は、肉を焼いて軽く味付けをし皆で食べた。



『しかしアイテムポーチまで持っていたとは、高かったであろう?』


『これは、宝物から出たんだよ』


『うふふ これが出た時クオン君、すっごい喜んでたんだよ♪』


『そうニャ まさか料理の為とは思わなかったニャ』


『フハハ しかし本当に美味い、これだけの物が食えるなら、そりゃー欲しくなるわ』



食事も終わり<アースメイク>で作ったテーブルや椅子も片付けて進むことにする。



『しかし、結構な素材が出たけど荷物が無いって幸せね』


『ああ、オーラ様様だな』


『フハハ ワシはポーターだからの』


『あはは <アイテムBOX>持ちのポーターですか?最強のポーターですね』


『しかも、全員に付く<アイテムBOX>なんて、聞いたことないニャ』


『ワシの潜在能力<空間>だったか、まさかワシにそんな力があったとは未だに信じられぬ』


『ワシをパーティに入れてくれたお陰だな、いくら感謝しても足りぬわ』


『んふふ 私達、皆そうだよクオン君だって知らなかったんだから』


『『『えっ!!!』』』


『そうなんだよ俺も知らなかったんだミュウとパーティを組むまでステータスも見たこと無かったからね』


『リーダーは、不思議ですねユニークホルダーなのに知らなかったとは』


『俺の住んでいた所は、魔法も教会も無かったからね、俺一人なら何にも出来ないし仲間がいて、初めて力が発揮出来るから俺に感謝しなくても良いんだよ』


『でも、クオン君が私達、全員を助けたのは事実なんだから当然、感謝するわ』


『いくら褒めても何にも出ないよ あはは』



俺達は話をしながら、また<鑑定>のスキル上げをしつつ進んでいると<神の声>が響く。



【サークルの<マップ+3>が<マップ+4>に成りました。】


【サークルの<サーチ+3>が<サーチ+4>に成りました。】


【サークルの<鑑定+3>が<鑑定+4>に成りました。】


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