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第48話 アイテムBOX


『せっかくだから<アイテムBOX>も試してみようか』


『どうやって使うんだろう?』


『色々試してみよう』



俺達は試行錯誤の結果分かったことは、自分から半径3メートルぐらいにある物を思っただけで収納出来るみたいだ、触る必要もなく各自で収納できる、収納できる大きさは分からないが<鑑定>の説明ではランクが上がると大きくなっていくみたいだ。


まあ俺達は、全員が<アイテムBOX>使えるようになるので一人がいっぱいになったら、誰かが入れれば良いんだけど、取り出しについては、亜空間に収納したものが一覧のように確認できる。


名前で表示されているが、何か分からない物を入れたらどう表示されるのか、また試しとかないと<鑑定>してから収納すれば良いんだけど。


しかし便利だ、これで武器防具も簡単に持ち運べるし装備したままでも収納出来るし、装着出来る。


着替えも慣れれば一瞬で出来るようになるだろう、こりゃー いっぱい使って早くランク上げないとな。



『ふあ~ 凄いね~もう武器防具持ち歩かないで、手ぶらで狩り行けるね』


『ああ、しかし時間停止は、無いみたいだ<アイテムBOX>の中も時間が進んでるのが確認できた』


『でも、僕達は時間停止のアイテムポーチがあるので、まだいけますね』


『今は、十分ニャ』


『あっ オーラさん、帰って来たみたいだね』


『迎えに行こう』



玄関に向かうとオーラさんが居た。早速、中へ入って貰い地下へと誘う。



『フハハ 早速走ったら間抜けにも転倒してしまったわ、しかし想像以上に体が動く、今までが嘘のようにな』


『じゃ、早速やりましょうか、まず最初は、今の腕力とスピードに慣れて貰おうかな』


『流石に、ここで武器は使えないから動きから行きましょうか』


『次に、魔法の練習ですね普通に攻撃魔法から入って魔法剣そして魔法盾と<ライトシールド>を同時に』


『そして回復魔法と無属性魔法って感じですね』


『動き方はムーア、攻撃はロック、魔法はミュウ、魔法剣等は俺が教えるってのでどうかな?』


『ん、良いんじゃないかな』


『僕も、良いと思います』


『じゃ、あたいからニャ、まずあたいに触れてみるニャ』


『触れるって触るだけか?フハハ いくら何でもそれぐらいなら・・・』


『ん、ど どこだ?』


『ニャハハ スタートニャ』


『な なんたるスピード、み 見えんではないか』



約1時間ほど立っただろうか遂にムーアに触れることも出来なかった。



『あたいの時間は終了ニャ』


『フハハ 参ったなんたるスピードだ、同じ<ステータス>なのに、ここまでの差が出るのか』


『んふふ そうなのよ<ステータス>が上がっても、きっちり身に着けないと強さには成らないのよ』


『僕達も毎日、特訓してるんですよ』


『じゃ次は、僕が攻撃の仕方と言うか、力の入れ方を練習しましょうか』


『簡単に倒し合いしましょうか、地面に足の裏以外が付いたら負けです』


『ん ロック殿の体格では、不利ではないか?』


『まあ、やってみましょう』



ロックはゆっくり近づいてオーラさんの手を掴むと同時に投げる、柔道のすくい投げのようだ。



『僕の1勝ですね、どんどんいきましょうか』


『な なんだと<ステータス>は同じはず・・・フフフ フアッハハハ楽しい、楽しいぞ、皆ただユニークスキルのみで強かった訳ではないのだな、まさに修練の賜物であったか、望むところだロック殿もう一回お願いする』



同じく約1時間ほど立ったところで今度は、ミュウに交代する、オーラさんはロックに1回も勝てなかったが満足そうだ。こういう具合にローテーションしていき今日の訓練が終わる。流石に疲れたかな?



『だいぶ慣れてきましたねオーラさん』


『フフフ 修練がこんなに楽しくて良いのかの?』


『しかし、待っててくれ、きっと追いついて見せるわ』


『まだまだ戦闘面しか言ってないので次は、料理やりましょうか』


『な なに料理までも・・・わ ワシは料理は出来ないぞ』


『料理だけじゃないですよ、<錬金術><鍛冶師><裁縫術><付与術>いーっぱいあるんで楽しいですよ』


『フフフ 分かった全部習得してみせるわ フアッハハハハ』


『後は、明日ダンジョンに行こうと思うのですがオーラさんどうかな?』


『ワシのことは、オーラで良い、皆もオーラと呼んでくれ、どうせ同じ年ではないか』


『あはは 分かったよオーラ行ける?』


『うむ、ロック殿が作ってくれた、これも試したいしの』


『皆も行けるかな?』


『僕は、早く行きたかったので原石原石』


『あたいも行けるニャー、良い糸欲しいニャ』


『私も、属性ムチ振るってみたくって』


『分かる、分かる』



それからオーラの料理特訓は戦闘訓練より熾烈を極めたのは言うまでもない。


しかし醤油が欲しいな・・・食事が終わりオーラはその料理の美味しさにも驚愕していた、まあ、あれだけ喜んでくれたら俺も嬉しい、デルタ君に食わせてやりたいらしくて今度、御馳走することにする。


寝るまでの空き時間では、俺とミュウから人体の構造から説明し、回復系の魔法を全員使えるように理解して貰った。やはり全員が使えるように成らないとね。



『クオン殿、料理といい人体の知識など何処で覚えたのだ?』


『俺のじいちゃんに教えて貰ったんだよ』


『ふむ、凄い方だな』


『今思えば、俺もそう思うよ』



俺達は、明日からのコンパスのダンジョン攻略について計画を立てた、とりあえず明日はオーラの戦闘訓練と火山地帯での採掘、出来れば良い糸の入手を目的にし、野営無しで行くことにする。予定が決まり明日の為に休むことにする。


いつものように目覚め、食堂へ行くとミュウとオーラが食事の用意をしてくれていた。



『早いね二人共、食事の用意ありがとう』


『んふふ おはよークオン君』


『クオン殿、料理も面白いな』


『あはは 凄いなオーラ、すぐ何でも出来るようになりそうだね』


『オーラさん、早朝訓練してたのよ びっくりしたわ』


『ああ、それは、ワシの日課なのでな、すまぬ』


『流石だね、俺も見習わないと、ところでムーアは?』


『ロック君を起こしに行ったわ、あの子よっぽどロック君の頬っぺた引っ張りたいのね』


『あはは なるほど』



全員が揃ってから輪切りのパンを焼き、目玉焼きを乗せて食べた、ちなみに目玉焼きは俺が皆に教えたが半熟卵が好評で喜んで食べてくれた、異世界でも卵は実に重宝する。


なんの卵なんだろう?って言うのは余り考えないようにしよう。


食事も終わり、早速コンパスのダンジョンへ向かう場所はオーラとムーアが知っており案内して貰うことにした。


徒歩で1時間ぐらいらしい。<ステータス>も上がり<敏捷強化>がある俺達なら、最も早く着けるだろうが。


もう道中に<鑑定>しまくってスキル上げするのにも慣れてきたがランクが3になり次が中々上がらない。


一度<鑑定>した物は、スキルが上がりにくいのかもしれないが、そうなると新たなダンジョンではスキル上げのチャンスとも言える。


<アイテムBOX>も各自練習し、今では結構自在に使えるようになった、しかし荷車は持っていく、帰りの擬装用に使えるからだ。


現時点でどれぐらいの容量なのか試すために道中の岩とかを収納してみたが、中々満タンにならない・・・既に十分な容量があるようだが、是からランクを上げて容量を増やすのは必須事項だ。


そうこうしている内にコンパスのダンジョンへ着いたようだ、やはり30分ほどしか経ってない移動時間が少なくなるのも嬉しい限りだ。



『あれかなオーラ?』


『うむ、ワシも此処は、久しぶりだオリオンより此処の魔物は強いからな』


『ふむふむ、楽しみだね~』


『あたいも、此処は数回しか来た事ないニャ、怖かったニャ』


『どれだけ自分が強くなったか分かるかもよ?』


『ニャハハ 楽しみニャー』


『ムーアは、糸が楽しみなんでしょ~』


『ニャハハ バレバレニャ』



コンパスのダンジョンもオリオンみたいに衛兵が立って入出管理していたので各自ギルドカードを取り出し、入る準備をする。



『すみません俺達5人お願いします』


『ほほ~ 君達若いね此処の魔物は強いから十分注意しなよ、いや大人が1人付いていたか』


『ぷっ くくくっ』


『みゅーーーーうーーーーーー』



俺は、ミュウをジト目で睨む。



『ごめん、ごめんって、ささっ 行きましょ』



なんかミュウに誤魔化されたみたいだが、ミュウも若く見えると思うんだが、口では勝てないか。



『ここがコンパスのダンジョンか、まんま洞窟だね』


『うむ、ここもオリオンと同じ地下へ延びていくダンジョンだ10階層事にフィールドが変わるが、今言うより体感したほうが良いだろう』


『確かに、楽しみだよ』


『じゃ、オーラ練習したとおり、やってみて』


『うむ、<マップオープン>魔物と宝箱と階段と罠を色分けで<サーチ>』



ブンッ!!っと音を立て目の前にマップウィンドウが出現する。



『うおっ こ これはなんとも便利すぎるスキルだな、しかし、これでは邪魔になるだろう?』


『ああ、俺は、<マップ>を小さ目にして視界の気にならない右上にしてるんだよ』


『私は、左上よ』


『僕は、左下』


『あたいは、右下ニャ』


『一度話し合って死角を無くすように皆バラバラにしたんだよ』


『<マップ>表示は、意識したら自由にサイズ変えれるからやってみて』


『こ こうか? おっ出来た簡単に出来るのだな』


『でも<マップ>だけに頼らないで五感を鋭くしておくのがコツだよ、なにがあるか分からないからね』


『フハハ 相変わらず油断が無いな、ワシも見習おう』


『よし、まだ1階だけど初めてのダンジョンだし散開しないで、まず魔物を見極めようか』


『『『『了解!!!』』』』



とりあえず<マップ>を見ながら近い魔物へ向かう。



『どうやらゴブリンっぽいね、最初オーラ試しにやってみようか』


『うむ、申し訳ない、いざ』



オーラが盾を出さずに凶悪な<双龍刀>を横なぎに掃う、流石に2メートルを超える武器なだけあって迫力が違う。3体いたゴブリンが1刀の下に切断される、なんとも凄まじいな。



『むぅ、なんたる斬れ味、しかも軽い、まるで斬った感触が残らぬ』


『ふあ~ 流石に凄い迫力ね、怖いぐらいだわ』


『ん、上々だね、どんどん行こうか』



1階なだけあって宝箱も罠もなくゴブリン・魔犬・ワーム等をオーラが一人で倒していく、ドロップ品も拾わなくても<アイテムBOX>へ収納出来るから実に便利だ、只、誰か他のパーティが居たら袋を出して拾わないとな。


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