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第30話 アイテムポーチ【小】


長々と繰り広げられる<神の声>が、やっと終わる。



『ふ~ や、やったか・・・』


『クオン君、大丈夫?』


『クオンさん、ケガは?』


『クオン様!!!』


『大丈夫だよ、横っ飛びの最中だったから、なんとか衝撃を逃がせたよ』


『も~ 無茶して<ハイヒール>!!!』


『ああ、気持ち良い、ありがとうミュウ』


『そうだ、何か良いのドロップしたかな?』


『あっ 僕見てなかったです』


『あはは 皆まだ見てなかったりして』


『見て見るニャ!!!』



俺達はウーツゴーレムのドロップ品を探しに行く、おー あったあった倒した場所に、黒い宝箱と金属の塊、それにウーツゴーレムから出てきた、コアのような球体が消えずに残っていた。


俺達4人は、ハイタッチして喜びを分かち合う。



『やったね!!』


『う~ 楽しみね、何が入ってるのかしら♪』


『素材素材!!!』


『アイテムニャ、アイテム~』


『じゃ<鑑定>してみよう』



【アンサー ウーツ鋼:木目状の模様を特徴とする鋼でダマスカス鋼として刀剣などに使用される。】


【アンサー 黒い宝箱:小爆発の罠が設置されている。】


【アンサー ウーツゴーレムのコア:高魔力結晶体として魔力を非常に多く蓄えられる。】



『やった、ダマスカス鋼ですよ!!!あの有名な、凄い斬れ味の短剣が出来ますよ!!!』


『お~ 凄いな是非ムーアさん用に頑張ろう』


『あ あたいの武器は、これでも十分ニャ、それよりも』


『あたいに宝箱の<罠解除>させて欲しいニャ、信じられないかも知れないけどお願いニャ』


『『『任せた!!!』』』


『グスッ ウッ ウッウッ ま 任せてニャアアアアアアア、気合入ったニャアア!!!』



やはり予想どおり、この子達は、あたいなんかを信じてくれるニャ、グスッ泣けるニャ、ここで頑張らニャ女が廃るニャアアー。あたいは大事に、黒い宝箱を眼の前に置いて針を取り出す。



『行くニャアア<罠解除>!!!』



一瞬黒い宝箱が輝き治まっていく。そして<神の声>が鳴る。



【ムーアが黒い宝箱の罠解除に成功しました。】



『やったニャアアアアアアアアアア!!!』


『『『『おお~ パチパチパチ!!!』』』


『あ あれ何か小さな袋ニャ・・・』


『えっ それってまさか』



俺だけが非常にびっくりして、黒い宝箱に入っていた袋を見る。



『えっ クオン君どうしたの?そんなにびっくりして』


『うん、ひょっとしたら凄いアイテムかも』


『えええっ そんな小さな袋がですか?』


『なんニャ、なんニャ?』


『<鑑定>してみよう、あードキドキするな』



【アンサー マジックポーチ【小】:袋の中が異次元になっており物が多く収納できる。※時間停止】



『来た来た来たあ~~~~~~~~~~!!!』


『マ マジックポーチだ!!!』


『す 凄いにゃあああ!!!』


『えっ あのマジックポーチなんですか?しかも時間停止?』



俺達4人は、ハイタッチして喜びを分かち合う。



『ひゃあ~ 凄い物出たニャア』


『あ~ まだ興奮してるよ、これ、いつかきっと欲しかったんだよ【小】だけど、かなり嬉しいよ』


『どれぐらい入るのか検証しないとですね』


『うんうん、楽しみだね~♪』


『さっ 目的も果たしたし帰ろうか』


『『『了解!!!』』』



俺達は、入ってきた扉に向かおうとしたらムーアが違う方向へ行く。



『あっ こっちニャー、ボス部屋からは、一気に外に出れるニャー』


『『『えっ!!!』』』


『そうなんだ、知らなかった・・・』


『ニャハハ この魔法陣に皆乗るニャ』



俺達は、魔法陣に乗りしばらく待つ、すると魔法陣が光だし俺達を包む、眼を開けるとそこはダンジョンの入口近くの外だった。



『は~ 便利ですね~ダンジョンが人気あるの解るな~』


『確かに、今日は、すごく良い物も手に入ったし満足だよ』


『あたいも<罠解除>成功してルンルンニャア~』


『んふふ たぶんもう失敗なんてしないわ、失敗して怪我しても、すぐ治しちゃうんだから』


『ふふふ 嬉しいこと言ってくれるニャア~、にゃにゃにゃ~ん♪』



ムーアさんは、よっぽど嬉しいのか耳がピクピク動いている。う~ん撫でたいな、もう少し自重しよう。



『あ そーだ思い出したわ、クオン君どうしてゴーレムに<ファイア>集めたの?』


『そういえばそうですね、どうして<ファイア>を?そして頭部が弱点って解ってたんですか?』


『ああ、あれは、う~ん感かな あはは』


『『『全員でクオンをジト目で見る!!!』』』


『もう少し付け足すと、攻撃した感じで金属系ってのは解ったから<ファイア>系で、強度を落としたかったんだよ』


『『『なるほど!!!』』』


『でも、よく思いついたわね~』


『それは、ほんと感なんだよ』


『っと、そうだダンジョンで出た魔石とか、ギルドに売りに行くからアイテムポーチから出して、普通の袋へ入れて置こうバレたくないしね』


『そうだニャ、絶対バレたら盗まれるニャア』


『そうね、また秘密が増えたわね』


『あはは 僕達秘密だらけですよね?』


『ああ、いつかバレるだろうけど、それまでに誰にも負けないぐらい強くならないとね』


『頑張るニャ』


『頑張ります!』


『んふふ 頑張るわ♪』


『ああ、俺も頑張るよ!』



俺達は上機嫌で町へ帰る。今日は宴会決定だ!!!


門兵さん達に挨拶し、ギルドへ向かうエイトールさんっと、居た居た、昨日お世話になったエイトールさんの下へ向かう。



『すみません、ダンジョンへ行ってきたんですが、買取お願いしたいです』


『おかえりなさいませ、承ります、ここのカウンターへ置いて頂けますか』


『全部魔石ですね、しばらくお待ちください』



俺達は、素材は自分達で使うため売らずに取っておくことにした。



『お待たせいたしました、魔石全部で金貨10枚となりますね』


『ありがとうございます、またお願いします』


『はい、またのお越しをお待ちしております』



エイトールさんは、笑顔で対応してくれた。本当に美人だ!買取については少ないが、素材を出さなかったので仕方がない、金貨10枚を5等分した1人多いのは、パーティ資金だ。ギルドを後にし宿屋に向かう今日からは、2人部屋を2部屋借りていくことにする。


何れは、家も購入したいところだが今は我慢だ下の飲食店で多めに夕食を注文しエールとワインも頼んだ、今日は、部屋で宴会だ。


飲食店で宴会しても良いのだが、聞かれては不味い話もあるので、部屋で宴会することにする、きっちり<エアウォール>で音も漏れないようにする徹底振りだ。



『え~ それでは新しいパーティメンバー、ムーアさんの快気祝いを祝して乾杯!!!』


『『『かんぱ~~い!!!』』』


『皆様、ありがとニャ、これからあたい頑張るニャア』


『俺から皆に言っておきたいことがある!俺は皆を絶対に裏切らない!絶対にだ!!!』


『僕は、ずっと着いていきます!!!』


『私も、ずっと離れないわ!!!』


『あたいも死んでも離れないニャア!!!』


『『『リーダー最高!!!』』』


『ありがとう、もう一度乾杯!!!』


『『『かんぱ~~い!!!』』』



ああ今日は、ちょっとハシャギ過ぎてるな新しいパーティ面子ムーアさんが加入したこと、ムーアさんの病気が治ったこと、ダンジョンに行けたこと、アイテムポーチが手に入ったこと良いことばかりだ。


でもきっと問題が起こるときが来る、それまでに強くならねば、頑張ろう。



『あっ すみません明日なんですが僕、装備作りしても良いでしょうか?』


『あたいも、装備用の洋服作りたいニャ』


『私も魔法属性、覚えておきたいわ氷と雷ね』


『なるほど、確かにどれも必須項目だね、良し、じゃ明日はダンジョン休みにしよう』


『ムーアさん洋服作るときは、ロックと相談して決めたほうが効率良いよ』


『分かったニャ、ロック様よろしくニャ』


『僕も、ムーアさんの意見聞きたかったし丁度良いよ』


『明日は俺も、ダンジョンで野営するための準備するよ』


『あっ クオン様、出来たら、あたいもムーアとお呼び下さい』


『・・・分かった、俺もクオン様は・・・まあ御主人様よりは良いんだが、いつのまにかミュウもクオン君だしね』


『あはは バレてた?やっぱり男性を呼捨てには出来ないよ~ ね~ロック?』


『それ呼捨てだよね?僕男だよ?』


『あはは 冗談よ♪』


『じゃ、リーダーって呼ぼうかな~』


『僕もリーダーって呼ぼう』


『あたいもリーダー様って』


『『『それでも様付け!!!』』』


『『『『あはは!!!』』』』


『丁度良いタイミングだから言っておこう、新しいパーティスキルで<パーティトーク>って覚えたんですよ』


『ああ、そういえばムーアさんのとき覚えてたよね』


『うん、これ今試してみよう、皆で俺の言葉を真似してみて』


『<パーティトーク>オン』


『『『<パーティトーク>オン!!!』』』


<どお?聞こえるかな?声に出さなくて良いから話してみて>


<こ こうかな?ミュウよ>


<こうですか?ロックです>


<凄いニャ、ちゃんと聞こえるニャ>


<そうそう、皆分かったかな離れていても、これで全員会話出来るから>


<自分から話するときはオン、切るときはオフ、って言えば良い>


<オンオフ関係無しに、聞くだけなら聞こえるから>


<<<了解!!!>>>


<すっごい便利にゃ>


<そうね内緒話にも、これ使えるわね>


<明日みんな離れるけど必要なら、これで会話しよう>


<<<了解!!!>>>


『じゃ<パーティトーク>オフ』


『ちゃんと切っとかないと心の声が聞こえちゃうかもね』


『『『<パーティトーク>オフ!!!』』』


『き 危険なスキルだわ・・・』


『き 危険ニャ・・・』


『僕は聞こえても支障なしです!』


『じゃ、そろそろ今日は、お開きにしようか』


『そうね、明日に備えて寝ましょうか』


『おやすみ~』


『おやすみニャア~』



俺達は、それぞれの部屋へ行き眠りにつく。



『う う~ん、よく寝た』


『ムニー ムニー』


『ムニニー ムニニー』


『んみゃ、りーりゃー、おはにょーおじゃいまふゅ』


『そにょそにょ、はにゅしてくにゃさい』


『あはは』


『リーダー放してくれないと話せませんよ、いてて』


『ごめん、もう癖になちゃった・・・』


『さて<パーティトーク>オン』


<ミュウ、ムーア起きてるかな>


<起きてるよー そっち行くね>


<起きてますニャ>


『う~ん、やっぱり便利だ<パーティトーク>オフ』


『おはよー』


『おはよーですニャ』


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