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第20話 属性魔法習得 火炉作成


俺達は結局2人部屋で寝た、ミュウは奥のベッドを使うように言い俺とロックは雑魚寝だ、さて起きるか。



『う~ん、ふぁ~』


『おはよ~ クオン君』


『おはよう、ミュウ』


『んふふ ロック君の寝顔カワイイね~突いちゃおう』


『ん むにゃ、むにゃ』


『あはは 俺も俺も、つんつん』



ロックは俺とミュウに左右から突かれ、ひよこ口になる。



『ん う~ん、おひゃようごじゃいます』


『あはは おはようロック』


『んふふ おはよーロック君』


『ちょ ちょっと、なんで突いてるんですか?』


『さて、とりあえず朝食を取って、行動しようか』



俺達は顔を洗い下へ降りて朝食を取り、仕度をした。



『じゃ俺は大きめの火属性の魔石買って、ギルドへ素材取りに行ってくるよ、ミュウはロックに魔法教えて貰って良いかな?』


『ええ、でもファイア系があるから外のほうが良いわね、この宿屋の裏にちょっと開けた所があるから、そこでどうかな?人目にもつかないし』


『良いね、俺も買物終わったらそこへ行くよ、じゃロック頑張って』


『はい、よろしくお願いします』



俺は昨日の道具屋へ行く、昨日の定員さんを見つけたので声を掛ける。



『おはようございます』


『おはようございます、今日も何かご入用ですか?』


『はい、今日は一番大きな火属性魔石が欲しいのですが、見せて頂けますか?』


『は~い、しばらくお待ちください』


『はい、こちらになります』



そこには野球のボールぐらいある魔石があった、やや赤色だ。



『えと、これ1つで何度ぐらいになるんでしょうか?』


『ん~っと、そーねー この魔石の大きさなら1200~1500度ぐらいはなると思うわ』


『風を送ればもっと上がるわよ』


『あ~ なるほど、じゃ風属性の魔石も貰って良いですか?』


『は~い、よいしょっと、これですよ火に送る風なら、これぐらいの魔石で良いですか?』


『はい、その2つ買いますね』


『は~い でもその火属性の魔石大きいから、魔力溜めるの大変ですよ~』


『じゃ金貨3枚になります、大きい魔石はちょっと高いんですよ』


『分かりました、ありがとう』


そして次はギルドへ向かう。声を掛けると、すでに素材を用意してくれており受け取る。


『すみません、ありがとうございます』


『いえいえ』



俺は少し大きめの袋へ入ってる素材を担いで、宿屋へ向かう。さー すべて揃った!後は頑張ろうかな。



『帰ったよ、頑張ってるかな?』


『おかえり~ 生活魔法覚えて今は土属性習得中かな』


『おかえりなさい、頑張ってます、でも楽しいです』


『<クリーン><ライト><プチファイア><プチウォーター>覚えました』


『お~ 頑張ってるね』


『教えながら私も、風属性習得してるのよ』


『なるほど効率的だ、俺も望みの物買えたよ』



そうこう話をしている内に<神の声>が響き渡る。



【ミュウが<風属性>を習得しました。】


【ロックが<土属性>を習得しました。】



『お~ やったね』


『わ~い、ちゃんと覚えれたわ♪』


『僕も覚えました、やった』


『風と土は以前にちょっと、やってたから早かったね、これで基本属性は揃った』


『次は光闇氷雷やりたいとこだけど、火炉作成に移ろうか』


『そうね、出来ないと、鍛冶が出来ないもんね』


『じゃ、ちょっと3人で火炉の形状を決めようか統一しとかないとね』



俺達はロックに聞きながら紙にスケッチして形状と大体の大きさを決める。



『よし、こんなもんかな、じゃ皆でやってみよう』



俺達はそれぞれ決めた形状の火炉を作成してみるが、なかなかうまくいかない。



『う~ん、なかなか難しいわね、中がうまく空洞にならないわ』


『そうだね、一度外側の形を作ってから、中をくり抜くイメージでどうかな』



試行錯誤の内なんとか形になってきた、しかし強度が足りないのかポロポロとすぐに崩れる。


どれぐらい時間が立っただろうか3人で一生懸命やっていると<神の声>が響く。



【ロックの<土属性>が<土属性+1>に成りました。】



『おお~ 早いやっぱり3人で経験値上げていると早いね』


『あっ 見て見て、強度がすごく上がったよ』


『ロックどうかな?』


『はい、これなら申し分ないです』



俺達3人はハイタッチして喜びを分かち合う。



『せっかくだから、この火炉作る魔法<アースメイク>って名前にしようよ』


『なるほど土で作る!か良いね』


『じゃ次はこれ、火属性の魔石に魔力を込めようか』


『うわ~ 大きな魔石ね3人で同時にやるのね』


『はい、僕も魔力の込め方が分かってきました』


『じゃ、みんな手を触れて、いくよー』



火属性魔石に3人同時に魔力を込めていく、温度が上がる訳じゃなく使用するときの魔力操作と魔石に魔力を溜める操作は明確に意識すると良いらしい。



『溜まったんじゃない?』


『えっ 早いね、かなりMP居るはずなんだけど』


『いえ、確かに溜まりました、僕、何回か見たことがあるので』


『私達、ロック君の加入で魔力も上がったじゃない?それで消費MPも抑えられたんじゃないかな』


『なるほど俺のMPが1/3ほど減っただけだから、無理したら1人でも溜めれそうだね』


『時間を掛けたら無理しなくても大丈夫です、僕だけでも少しずつ溜めてたらいけそうです』


『後せっかく火炉作って、魔石の用意が出来たので試しに冶金術やっても良いですか?』


『冶金術って何なの?ロック君』


『はい、昨日取ってきた鉱石からインゴットにする鍛冶師のスキルです、ステータスに表示されてなかったから鍛冶師のスキルに含まれていると思います』


『うん、良いよ見てみたいしね』


『じゃ取ってきますね』



ロックは喜んで走って行く、戻ってくるとロックがいつも持ってるカバンも担いでる。



『お待たせしました』


『そーだロック、火炉の火力調整用に風属性の魔石も買ってきたんだ、良かったら使ってみて』


『うわー よく分かりましたね、これ必要だったんです、ありがとうございます、じゃ用意しますね』



ロックはさっき作成した火炉に火魔石を入れて位置を調整する。


次に、竹のような筒状の物に、さっき渡した風魔石をセットした。


次に、地面に長方形の穴を土魔法で作って行く。



『へえ~ ここに流し込むんだね』


『えへへ よく分かりましたね、思い付きですがやってみます、これならどこでも出来そうなので』



次に、鉄製のヒシャクのような物を取り出し、ヒシャクに鉱石を入れる。


ロックの道具袋には火ハサミのような物とハンマーが入っている鍛冶師の道具みたいだ。



『じゃやってみます、銅鉱石からです』



ロックは火炉の火魔石に魔力を流し点火する。結構な高火力だ少し離れているが、ここまで熱い。


火炉へヒシャクを持っていき、火ハサミを使って不純物を取り除いていく。見る見る内にヒシャクの中には溶けだした銅が溜まり、さっき土を掘って作っていた長方形の型へ流し込む。



『ふ~ これで銅鉱石は終わりました』



銅は型に流し込まれて、現在冷めるのを待っている、どうやらインゴットが2つ出来たみたいだ。


冶金術スキルの効果で、どんな鉱石でも含まれている物質を加熱するだけで取り出せるらしい、便利だ。


ロックは次々とインゴットを作成していく。あっと言う間に全部終わったみたいだ。



『いや~ 流石に早いね、もう終わったのかな?』


『はい、終わりました、このインゴットを更に加熱しなおして装備を作ります』


『本来なら、もっと様々な工程があるんですが、<鍛冶師>スキルで大幅に省略できるんですよ』



ロックはすごく嬉しそうに説明してくれる。うんうん、見ている方も楽しい!面白そうだ。



『凄いね~ 面白そう!やってみたいわ』


『あはは 俺もだよ』


『さて、一応目的は達成したね、これからどうしようか?』


『僕はついでに、このまま装備の作成に移って良いですか?昨日言ってたやつです』


『なるほど、そうなると、ここでは音が大きくなるから移動する?』


『んふふ その必要はないわよ♪』


『でも、宿屋に迷惑じゃないかな?』


『私、以前に言ってた<ファイアウォール>の練習してたじゃない?実はもう出来るんだよね』


『あっ ひょっとして<エアウォール>?』


『んふふ 流石クオン君、当たり!音も遮断できるんじゃないかな?』


『ちょっと、やってみるから試しにクオン君、離れてて』


『分かった、これぐらいかな』


『うん、いくよ~<エアウォール>!!!』



眼の前に、空気の膜のような物が出来る。俺は試しにミュウに呼び掛けてみる。



『ミュウ~~~~~』


『・・・・・・・・』


『・・・・・・・・』



ん 向こうで手を叩いているが、何も聞こえない、凄いな全然聞こえないや。



『解除っと、クオン君どうだった?』


『うん、凄いよ全然聞こえなかったよ』


『やった成功だね、強度は全然なくて囲ったエリアを風が上に流れるようにしたんだよ』


『助かります、このまま装備の作成に入って良いですか?』


『ちょっと待って、俺もここで錬金術のスキル上げするよ』


『じゃ私も、ここで属性魔法の習得しよっと』


『ちょっと道具とお弁当や飲み物買ってくるから待ってて』


『あっ 僕も行きます、それと皆さんの武器も持ってきて貰って良いですか』


『じゃ、私も取ってくるわ』



俺達はそれぞれ目的の物を用意して、また火炉の所へ戻り作業を開始する。


作成に当たっての武器・防具の相談やそれに対する魔法の活用方法、錬金術の本を見ながら活用出来ないか調べるなど、様々なことを皆で楽しく過ごした。


皆が頑張ったお陰で、色々なスキルが上がり、新たな魔法を覚えた。



【パーティスキルの<イクウィップクリエイター>が<イクウィップクリエイター+1>に成りました。】


【特殊スキルの<錬金術>が<錬金術+1>に成りました。】


【特殊スキルの<鍛冶師>が<鍛冶師+1>に成りました。】


【ミュウが<光属性>を習得しました。】


【ミュウが<闇属性>を習得しました。】



『んふふ 属性魔法も残りは後2つね!でも本当に全属性覚えれるかも、凄いよね全属性に適正があるなんて、めったにないことよ』


『うん、ひょっとしたら3人の適正が共有してるのかもね、確かめれないけど』


『なるほどね~ しかし【プラス】って万能すぎるわ、他のユニークスキルも、そうなのかしら?』


『僕はたぶん、他のユニークホルダーに会う事はないぐらいレアなスキルと思います』


『今作ってる装備も、<イクウィップクリエイター>と<鍛冶師>のランクが上がってから、すごく順調です』


『そして今まで全然分からなかったのに、何故か作る工程が頭に浮かんで、知らないはずなのに、どうやれば良いのか思いつきます』


『とっても不思議な感覚です』


『それはきっと潜在能力の<直感><原理><創造>が作用してるんだと思うよ』


『それとパーティスキルもか、もう既に詳細は分からなくなってきてるんだが』


『これから少しずつ慣れていこうよ んふふ』


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