第167話 上級ダンジョン「ヘラクレス」 釣り勝負
長らく放置してすみませんでした、そろそろ次作の投稿を開始しようかと思いサークルも完結まで書き上げました。カクヨム様にも投稿を開始致しますので、この167話に追い付き次第同時に完結まで投稿致します。
俺達はサジタリウスと男女に別れ、釣り勝負をすることになった。
船の両端に別れ一斉に釣り竿を出すと、最初にヒットしたのはゼンだった。
『おっ やっぱりこれだけ大きな運河だと、魚もデカいな♪』×ゼン
『ナイス、ゼン♪金色鮭って言うらしいぞ、旨そうだな♪』
『むっ ワシにも来たか、よっ ビチビチッ ワハハ イキが良いな♪』×オーラ
『キャ 私にも来ちゃった♪ええーい やたー 釣れたわ~♪』×エスモ
『よしっ ヒットー♪』×ノンナ
『きゃは 私も来ちゃった♪』×ミュウ
『クオン、おっさき♪』
『むむっ 見てろよー♪』×クオン
『来たー こりゃ入れ食いだな♪』×ケルン
こうして壮絶なバトルが繰り広げられた、この運河で誰も釣りをしたことが無かったのか、面白い様に魚が掛かる。
中々良い勝負になってきた♪
『よーし ここらで差を広げとこうかな~♪』×ミュウ
『<ウォーターネット>!!!!!!』
ミュウは水魔法で大きな網を形成し、一気に大量の魚をゲットしていた。
『ひゃっほー 大漁大漁♪』
『ニャー ミュウ凄いニャー 魚がいっぱいニャー♪』
『うふふ その手があったか♪』×ローラ
『こ こら、狡いぞミュウ?』×クオン
『別に釣り限定って言ってないでしょ?勝負は魚の総重量よ♪』
『あはは やられたな♪』×ゼン
『くくっ こうなったらメッチャデカい魚を釣ってやる!』×クオン
『うふふ 頑張ってね~ クオン♪』×ミュウ
『見てろよー ロックデカい釣り針を作ってくれ』
『了解!負けられませんからね♪』×ロック
俺はロックに大きな釣り針を作って貰い、釣ったばかりの大きな魚をエサにして大物を狙う事にした。
『もうクオン、どれだけ大きな魚を釣る気なのよ?』×ミュウ
『見てろよー 驚くぐらいデカい魚を釣ってやるからな♪』
『おりゃー 』
『うふふ 負けず嫌いなんだから♪』
時間も進み気付けば大差を付けられて男側が負けている。
『こりゃ負けたかな』×ケルン
『あはは 網には勝てねえだろ?』×ユムノ
『フフ クオンは未だ諦めてないみたいだぞ?』×ゼン
『リーダー 頑張れ~ 』×ロック
『クオンそろそろ諦めたらどうだ?』×ムーア
『おっ き き 来たああああああああああああああああ』×クオン
『うふふ 多少大きな魚釣っても、もう追い付けないわよ♪』×ミュウ
『お お おりゃ~~~~~ 』
俺はロックが急遽ロックが作ってくれた大きな竿を思いっ切り引くと、前方に巨大な魚が水上に姿を現した。
『どっぱーーーーーーーーーーーん!!!!!!!!』
『ええええええええええええええええええええっ 』×全員
その魚は俺達が乗っている船より何十倍も大きな魚だった。
『どうだ見たかミュウ、これを釣ったら俺達の勝ちだ♪』
『お お おりゃああああああああああああああああああ!!!!!!!』
『そ そんな問題じゃないでしょーーーーーーーーーーーーーー 』
『ふ 船事引っ張られてる~~~~~~~~~~~~ 』
『し 沈むからあ~~~~~~~~~~~~~~~~ 』
『わっはーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 』×全員
『オーラ、ロック近づいたら止めを刺してくれ』
『ワハハ 任せよ♪』
『はい、リーダー♪』
『ゼン達は竿を持つのを手伝ってくれーーー 』
『お おう』
俺は悪戦苦闘しながらも巨大過ぎる魚を手繰り寄せ、ロックのハンマーとオーラの双龍刀で仕留めて貰った。
今俺達の船の隣には巨大過ぎる魚がプカプカと横たわっている。
女性達は、この光景に唖然としている。
『ハァーハァーハァー 』×全員
『メ メチャクチャするな・・・』×ケルン
『し 死ぬかと思った』×ユムノ
『まさか本当に釣り上げるとはな・・・あはは 笑うしかないだろ?』×ゼン
『僕本気でインパクト撃ちましたよー 』×ロック
『ワハハ そこらのボスより、余程強かったな♪』×オーラ
『どうだーーーーーーーーーーーーーーー♪』×クオン
『ま 参りました・・・』×女性陣
『もう信じられない事しちゃうんだからー 』×ミュウ
『・・・少しミュウ達の苦労が分かった気がするわ?』×ローラ
『うふふ クオンはスケールが違いますから♪』×ライカ
『ニャハハ 凄いニャー 食べきれないニャー♪』×ムーア
次の瞬間、横たわっていた巨大な魚は光の粒子となって消えていった。
『ええっ 嘘だろ?』×クオン
『やっぱり魔物だったみたいね♪おっとドロップ品回収しなきゃ』×ミュウ
消え去った巨大な魚のドロップ品をミュウが回収してくれ、全員で確認することになった。
そこには船よりも大きな魚肉と大きな肝、宝箱があった。
とりあえず<鑑定>してみることにしたが、全員固まってしまった。
『アンサー ピンクテールキャットの肉:油が乗っており加熱しても生のような触感の至高の肉』
『アンサー ピンクテールキャットの肝:濃厚でコクがあり食べると寿命が延びると言われている』
『白金宝箱:ダンジョンアイテムシリーズの1つ アングラー(釣り竿)』
『・・・・・・・・・・』×全員
『ちょ ちょっと、宝箱がドロップするって事はフロアボスだったんじゃない?』×ミュウ
『そうみたいだな?』×クオン
『そ そんなことより寿命が延びるってなに?』×ローラ
『ちょっと不老長寿になるんじゃないか?』
『な な なんでそんなに落ち着いてるのよ?』
『ごめんねクオンは何時もこんな感じなのよ、私達なんてもう驚き疲れてるんだもの?』×ミュウ
『こらこら 俺も十分驚いてるんだぞ?』
『それよりも鍋にしたら旨そうだと思わないか♪』
『思うニャー メッチャ楽しみニャー♪』
『あはは そうだろそうだろ♪』
『色んな魚も手に入ったから、そっちも楽しみだな♪』
『金色鮭からはイクラが取れそうだし、万鮫からはキャビアもいけそうだ』
『青鰻ってのもあるな、ウナギの蒲焼を作ってやるか♪』
『それに良さそうな釣り竿が手に入ったから、魚も釣り易くなるかもな?』
『ニャー メチャクチャ嬉しいニャー 最高ニャーーー♪』
『あはは ムーア喜び過ぎだよ♪』×ロック
『嬉しいんだから仕方ないニャー♪』
『ムーアには良い階層だったな♪』
『ところでミュウ賭けは覚えてるんだろうな?』
『わ 分かってるわよ、マッサージしたら良いんでしょー 』
『あはは よろしく~♪』
『・・・・・・・』×ゼン
『そ そんな目で見なくても私もやってあげるわよー 』×ローラ
『あはは よろしく♪』
そして俺達はボスを倒し終わると、水面に突如現れた階段から地下41階に下りることにした。
するとそこには飛んでもなく深く刻まれた、クレバスの中間にある様な小道だった。
上を見上げると空が見えないぐらいの崖であり、下を見ると底が見えない谷だった。
もしこんな場所で魔物に襲われたら、空でも飛べない限りとても助からないだろう。
そんな厳しいフィールドに俺達は立ち竦んでいた。
『フゥ~ どうやら俺達が付いていけるのは、ここまでのようだね』×ゼン
『そうね、残念だけど私達は足手まといにしかならないわ』×ローラ
『ん~ それなら今日は此処までにしときましょうか』
『俺達に気を遣わなくても良いぞ?』×ケルン
『もう馬鹿ねケルン、私達だけで此処から帰れるわけないでしょ?』×エスモ
『・・・そりゃそうだ』
『んふふ ちゃんと私達が送るから心配しないで良いわ♪』×ミュウ
『ごめんね手間を掛けさせちゃうわね』
『そんなこと気にしなくても良いわよ、ローラ達がいて私達も楽しかったわ♪』
『ゼン達が空を飛べるようになったら、続きといきましょうか♪』
『えっ?』×サジタリウス
『そ 空も飛べるのか?』×ゼン
『言ってませんでしたっけ?』
『聞いてないな・・・』
『ずっと秘密主義できたから、まだ慣れてないんですよねー 』
『・・・確かにサークルの能力は人には言えないのが分かったよ♪』
『んふふ じゃ皆で帰りましょうか♪』
『ニャハハ 手を繋ぐニャー♪』
『えっ 手を繋いでどうするんだ?』×ユムノ
『直ぐに分かるニャー♪』
サジタリウスの皆は半信半疑のまま、俺達と手を繋ぐと一瞬にして地下1階から地上へ上る階段前に転移した。
『はあ?』×サジタリウス
『ダンジョンワープって言うんですよ?』
『んふふ ダンジョン内限定だけど、行ったことがある場所ならどこにでも転移できる魔法があるんだよね♪』
『うはーーー 』×サジタリウス
『本当に飛んでも無いわね貴方達って?』
『僕達って言うかリーダーですね?』
『魔法はミュウの担当だろ?』
『私に押し付けないでよ照れるでしょ?』
『あのね褒めてるんじゃなくて呆れてるのよ?』
『なんでよーーー 』
『あはははは♪』×全員
『じゃあ、またなゼン』
『ああ 今回の件は、悪かったなクオン』
『ゼン達が悪いんじゃないさ、もうスッキリしたしな』
『んふふ また一緒に冒険しましょうねー♪』
俺達はサジタリウスの皆と別れサークル本部に帰ろうとしたが、せっかくの王都なので食事してから帰る事にした。
俺達は全員で手を振って別れの挨拶をし、その場を後にした。
『フゥ~ なんか驚き疲れたよな?』×ゼン
『参った・・・化物かと思ってたら、ありゃ超人だわ』×ケルン
『俺達よくあんな凄い奴等と戦ったよな?』×ユムノ
『思いっきり手加減してくれてたからね♪』×ノンナ
『今まで言えなかったけど、サークル本部も飛んでもないのよ?』×エスモ
『うふふ 友達になっといて良かったわねゼン?』×ローラ
『ローラのお陰だよ、気持ちの良い奴等だしな?』
『うふふ そうね♪』
『さって、遠慮したのに素材もいっぱい貰っちゃったから宴会でもする?』
『それしかねえだろ?』
『あはは 賛成~♪』
『いや予定外の日帰りになったからな、とりあえずギルドへ報告へ行こう』
『アレの件もあるからな』
『そっか、ギルマスも気にしてるだろうし、アレも先に片付けときたいか』
俺達は今日サークルが分けてくれた素材が新鮮な内にギルドへ卸すためにも足を向けることにした。
ギルドへ着くと受付嬢のクレアさんが居たので声を掛ける。
『やあクレアさん、ギルマスは居るかい?』×ゼン
『サ サジタリウスの皆様』
『サークルと共にヘルクレスのダンジョンへ行ったのではなかったのですか?』
『ま まさか、また厄介事が起こったのでしょうか?』
クレアさんは額に汗を掻きながら、本気で心配しているようだ。
『いやいや、そんな心配はしなくて良いよ♪』
『ちょっとここでは話し難いんだけどね』
『・・・畏まりました、どうぞ2階のギルマスの部屋へ案内します』
『ありがとう』
俺達は階段を上がり、ギルマスの部屋へ向かった俺達でも1度しか入った事が無いので少し緊張してしまう。
『コンコンッ ギルマス、サジタリウスの皆様が来られております』
『なにっ?ここに連れて来てくれ』
『はい、来て頂きましたので入って貰いますね』
俺達はギルマスの部屋に入ると、案の定ギルマスも心配そうな表情になっていた。
『先に言っておきますが、何か問題が起こった訳ではありませんよ』
『フゥ~ 安心したよ・・・』
『あはは ギルマスも苦労が絶えませんね♪』
『分かってくれて嬉しいが、何故此処に居るんだ?』
『今日はヘルクレスへ行かなかったのかね?』
『いえ、ちゃんと行ってきましたよ』
『それも俺達の最高階数である地下30階を超えて、地下41階までね』
『なんと・・・全く恐ろしいなサークルは』
『詳細については、また報告致しますが俺達にはもう着いて行くのも無理と判断したので帰ってきました』
『サークルが居なかったら地下31階から進むことも不可能でしたから』
『サジタリウスでも不可能なところを、たった1日でか・・・』
『それと此処からは重大な話しになるのですが?』
『ゴクッ 聞こう・・・』
『俺達は遠慮したんですがサークルから寿命が延びる食材を半分も譲り受けました』
『な なにっ?そんな貴重な物を簡単にか?』
『はい、それも俺達だけでは絶対に倒せないボスのドロップ品で日持ちがしない素材なのです』
『サークルらしいな』
『言いたい事は大体分かった、クシャ王子が居ない今、国王には長生きして貰わなければな』
『話が早くて助かります、せめて第3王子が立派に成長されるまでは』
『分かった、私から急いで届ける様にしよう』
『ありがとうございます』
『しかし、お前達にも残しておけよ?サークルの気持ちを裏切ることになるからな』
『大丈夫ですよ食べきれない程ありますから♪』
『そうか報酬は弾むように伝えるので期待しててくれ♪』
『あはは 要りませんよ、貰い物で儲けようとは思いませんから』
『フフ 感謝する』
俺達が素材を渡すとギルマスは早速、王城へ向かってくれた。
とりあえず急ぐ用事も終わったので、俺達も帰る事にした。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
俺達は王都の色々な店を見てから、高級宿屋に泊ることにした。
聞いたところによるとお風呂もあり、食事も美味しいらしい♪
楽しみにしていたが、思ったほど美味しくは無かった。
『ふむ、ワシ等はクオンの料理で舌が肥えてしまったようだな』
『ニャハハ クオンの料理が美味しすぎるニャ♪』
『そうね、これならマリンさんの料理の方がずっと美味しいわ』
『あはは 以前の僕なら飛び上がって喜んでたと思うんですけどね♪』
『フフ お酒も物足りないですわね・・・』
『ん~ 食材はまあまあ良い物を使ってるんだけどな、俺も少し贅沢しすぎたか』
『うふふ ダンジョンで高級食材集めまくってるからね♪』
『部屋で飲み直すとするか?』
『賛成♪』
『そう言えば風呂上りに良い事がありそうだし?』
『もうちゃんと覚えてるわよ、マッサージすれば良いんでしょ?』
『あはは 女性陣よろしく♪』
『ニャハハ ロックの頬っぺたマッサージして上げるニャー 』
『何で僕だけ頬っぺたなんですか?毎朝ムニムニされてるから延びちゃいますよー 』
『あはははは♪』×全員
俺達は酔っぱらう前にお風呂へ入り、早速女性陣にマッサージをして貰う事にした。
『ちょ ちょっとクオンなんで服を脱ぐのよ?』
『だって、この方がマッサージし易いだろ?』
『そ そうだけど、もう良いわ寝転がって』
『はいはい♪』
『うわ~ クオンも背中に筋肉が付いてきたわね?』
『真面目に訓練してるからな♪』
『ロックも流石ドワーフニャ、幼児体型かと思ったら良い筋肉してるニャ』
『僕だってちゃんと鍛えてますからね、えっへん♪』
『ニャハハ 調子に乗るニャー まだまだ小さいニャ♪』
『これからもっと頑張って凄い身体になりますよー 』
『ロックがムキムキの身体になったら似合わないニャ?』
『どうしろって言うんですか?』
『ニャハハ ロックは今ぐらいで良いニャ♪』
『フフ オーラも凄い身体になってきましたね♪』
『そう言って貰えると嬉しいな、ワシは身体が細かったからな』
『凄く筋肉が盛り上がってますわ、ナイフでも刺さりそうにないぐらい』
『待て待て、ちゃんと刺さるから怖い事しないでくれよ?』
『うふふ ゴツゴツしてて押してもあまり凹まないんですよ♪』
『えいえい・・・全然凹みませんわ』
『ワハハ こそばゆいぞ♪』
『ロック、ジャイアントインパクトを貸して下さらない?』
『こらこら、ワシを殺す気か?』
『あはははは♪』×全員
『うふふ でも男性の筋肉は触り心地が良かったんですね♪』
『んふふ それはちょっと同意ね♪』
『ニャハハ あたいもそう思うニャ♪』
『クオン、次は絶対にマッサージさせて上げるんだからね?』
『・・・それも悪く無かったりして?』
『えっ も もうエッチなんだからー 』
『ご 誤解だ、俺はエッチな事なんて言ってないからな?』
『うふふ クオンが何時も見てるところですか?』
『ニャハハ そう言えば何時も見てるニャ♪』
『ほら~ 皆分かってるんだからね?』
『お 男なら誰だって見ちゃうだろ?なあオーラ』
『ワ ワシに振るな』
『そう言えばオーラもチラチラ見てますわね?』
『ライカのは特に大きいから仕方なかろう?』
『あらっ 別に何かとは言っていませんが?』
『し しまった・・・』
『あはははは♪』×全員
『ロックは良くお尻も見てるニャ?』
『ぼ 僕は背が低いから目線にお尻があるんです』
『ねえリーダー?』
『お 俺に振るなよ、ムーアはお尻じゃなくて尻尾を見てるんだよ?』
『苦しい言い訳ねクオン?』
『ホントだって俺達はおっぱい派だから』
『ワシを巻き込むな』『僕まで一緒にしないで下さいー 』
『違うのか?』
『『・・・・・・・』』
『んふふ まあ良いわ、ライカのは私でも見ちゃうからね♪』
『ニャハハ 確かにニャ♪』
『うふふ クオンも見ますか?』
『もうスッカリ凝りも解れたし、そろそろ飲もうか♪』
『ワハハ 乾杯と行こう♪』
『はい、乾杯ですー♪』
『んふふ ちょっと強引だけど、そろそろ許してあげよう♪』
ちょっと話が変な方向へズレたけど、皆で楽しくお酒を飲んで寝ることにした。
翌朝、俺達は朝食を食べてからヘルクレス向かう。
そろそろ鉱石場があるかも知れないのでロックがウッキウキだ♪
ヘルクレスのダンジョンへ入ると、地下30階のボス戦からスタートする。
せっかく美味しそうな食材があるんだから、大量に捕っとかないとね♪
ダンジョンワープで移動し、サクッとボスを倒してから昨日引き返した地下41階へと歩を進めた。
昨日も見たけど飛んでも無く巨大なクレバスだ。
俺達は空を飛べるから落ちる事は無いんだけど、慎重に進むことにした。
すると崖の壁面を歩いている、変な鳥を見つけた。
『なにあれ?』
『スパイダーバードって言う魔物みたいだな?』
『鳥なのに壁面を歩いてるんですか?』
『ワハハ 流石ダンジョンだな、面白い生き物が居る♪』
『うふふ タマゴが美味しいみたいですよ?』
『巣みたいなのがあるニャ』
『こりゃ取りに行かないとだな♪』
『んふふ 言うと思ったわ♪』
巣は高い所や低い所にあったが、俺達は飛べるのでスパイダーバードを倒しにいった。
攻撃すると結構な数に襲われたので、狭い通路では中々の難敵になると思う。
まあ俺達は簡単に倒せるので問題無いんだけど、本当に飛翔魔法である<ウィング>を取っておいて良かった♪
スパイダーバードを倒すとドロップ品として肉とタマゴが手に入り、巣からは透糸と言う素材を手に入れた。
『ニャー これ凄いニャー 透明の糸ニャー 』
『ほほ~ 釣り糸に良さそうだな?』
『ニャハハ また色々と作ってみるニャ♪』
『あはは ムーアには良い素材だったな♪』
『俺はタマゴの方が気になるけどな♪』
『ニャハハ いっぱい取って帰るニャ♪』
『おー♪』×全員
何時もの様に根こそぎ集め出すと、次はカッターバードと言う魔物に遭遇した。
此奴は羽が鋭利な刃物の様になっており、高速で飛んで攻撃してくるので危なくってしかたない。
俺達は<ライトシールド>を張りながら倒していく。
カッターバードはタマゴをドロップしないんだけど刃物の様な羽がドロップした。
またカッターバードの巣は綿飴の様に甘く、珍重されている貴重な食材なのが分かった。
当然の様に根こそぎ回収して、俺も上機嫌になっていく♪
『んふふ 危ない所だけど良い所ね♪』
『あはは 確かに♪この綿飴巣このまま食っても凄く旨いぞ?』
『そうなの?私も食べてみよっと♪』
『うわ~ 口の中で直ぐに消えて上品な甘さだけが残るわ♪』
『すっごく美味しい♪』
『うふふ 素敵な甘さね♪』
『ニャー 美味しいニャー♪』
『女性陣には好評だな?』
『僕も気に入りましたよ、とっても美味しいです♪』
『ワシも旨いと思うぞ、疲れが取れて行くようだ♪』
『アイスクリームの上に乗せたら、触感も出てもっと美味しくなりそうだな』
『もう、そんな事聞いたら直ぐに食べたくなるでしょ?』
『あはは やっぱり美味しい物は正義だよな♪』
『んふふ 今日は同意しておくわ♪』
俺達はカッターバードを倒しながら、綿飴巣も根こそぎ回収し先へと進む。
すると今度は崖の下に横穴の様なものを発見した。
『リーダー リーダー リーーダーーーーーーー♪』
『んっ どうしたんだロック?』
『あった ありました!あそこに鉱石がありそうです♪』
『あ~ あれか、よくあんな見えにくい所が分かったな?』
『えへへ 僕はずっと鉱石類をサーチしてましたから♪』
『あはは なるほどな♪しかし凄い所にあるな』
『ちょっと飛んでいかないと無理ね』
『難度が高い程、期待できるのではないか?』
『フフ ロックがもう我慢の限界みたいですわ♪』
『早く行きましょう♪』
『分かった分かった♪』
ロックに急かされるまま空を飛び、下方にある横穴に入ってみるとヒンヤリとした少し空気が冷たい空間だった。
結構横幅があり奥行もありそうだ。
『うわ~ うわ~ 僕の知らない鉱石が色々あるみたいです♪』
『嬉しいのは分かるけど魔物にも注意だぞ?』
『はい♪』
子供の様にはしゃぐロックに連れられながら洞窟を進んで行くと、採掘出来そうな所を見つけた。